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「信用おけるところの見つけ方は、長いことその地域に根付いてなんかしているとか、そういうのでいいんじゃないですかね」
と波里はいう。
「信頼とか信用っていうのは思ったよりも大事なんだなって思います」
特殊な能力がないのが当たり前なので、そこをチェックする機関というのはあるものだよ。
なのでない人はそういう書類とか機関にいってください。
KCJの浜薔薇出張所が短期間で馴染んだのはそこもある。
「先にどういうのがベストなのか調べる、はやはり大事なことなので」
そういう人たちと話し合いながら決めてら、浜薔薇出張所を始めたりした。
本来ならばこれも手続きなどでかなり時間がかかるが、それはほら、波里の能力があるから、行程の短縮が行われ、そして彼が留守でもきちんと動くシステムを作りました。
「簡単チェックのシステムは作っているので、そこが機能している限りは安全かな」
なので問題というと、今のキャパを越えそうな場合、どこをどう直していかなければならないかである。
「懸賞の問題とかも応募者がそこまでいないというか」
懸念された状態らしい。
「問題の問題だな」
使えるリソースは最大でKCJというのを付け加えるか検討されています。
「紅茶でも飲みなよ」
珈琲党に紅茶を勧めるが、今日は落ち込んでいるところもあり、素直に受けとる。
ラベンダーで香り付けされた茶葉が湯で薫った。
もぞ
「イツモ様、危ないですよ、今そっちは」
そういってイツモは抱き上げられる。
「そういえばイツモ様って、そう変わらないよな」
ケットシーは毛が生え変わるたびに模様が変わるものも多い。
長生きするために他の猫と紛れるために、そうなっていったという説が濃厚なのだが、まだ実証されていない。
そしてこれがKCJの大事な仕事なのである。
「毎回変わるケットシーもいるから」
それをきちんと残しておかないといけない。
「黒だったり、白だったり、サビ猫だったりするから」
特に野生だったりすると把握に困難を極めるし、やはり野生というか、地域で暮らすケットシーはその毛変わりが起きやすいようである。
KCJに寄付などをすると、金額や品物に応じて肉球勲章などがもらえたりします。
イツモ宛に届けられた品物をKCJに寄贈などをしたとでイツモも勲章もってますが、イツモに寄贈してくれる人たちにも賞状を出しています、もちろんイツモの写真つきで。
「王子!ありがとうございます!」
この人は生きる希望を失っていたとき、イツモに絡ま…いや、知り合いになった人である。
「この前を通るたびに、王子がひょこっと出てきて」
彼は生きようか、死のうかなんて思い悩みをイツモによって、生きように変わり。
「何て言えばいいのかな、今までの人間関係に使っていたものすべてが、どぶに捨てた方がマシかなって思ってて、それがなくなった自分って何が残るのかな?っていので悩んでました」
そこにイツモが入り込んだ。
「王国(KCJのことらしい)の人たちって、すごくないですか?」
きちんと納得できるまで、自分達の活動を話してくれる。
「公益ってよくわからなかったんですよね」
KCJの本部はわりと早くからチャリティーなどを手掛けてきた組織である。
「国とか法が変わると、やっぱりそれに応じて変化していかなきゃならないので」
海外でこういった組織はどういうことをしているのかなどもブログで紹介しているようです。
「英語だと、炊き出しはsoup Kitchenという名前がついていたりしますね」
畑も管理してそこから取れた野菜とかも使っているそうだ。
「日本だと、蕎麦とか蕪の話は面白いでしょうか」
「ああ、よく聞きますね」
「そうなんですか、その話是非!」
こうやって色んな知識やノウハウを溜めている。
「蘆根さん」
「どうしました、波里さん」
「蕎麦って、打ったことありますか?」
「もしかして、打ちたいんですか?」
「話を聞いていたら、手打ちでやってみたいなって」
「楽しいですよ」
「ですよね、聞いただけで楽しそうな、私にもできますかね!」
「商工会議所で蕎麦教室があっ…」
「それは私も参加できますか?」
「一般の人も来てますし、人数がいれば出張で、出前講座みたいな、なんていうの、地域貢献という形で来てもらえるんですが」
「浜薔薇には!」
「ここだと、蕎麦は…KCJの支部とかで、公共の調理室借りて」
「それは調理実習ですか!憧れの!」
「憧れ?」
(そういえば海外で育ったとか)
海外というか、異世界な。
子供の頃巻き込まれて、レスキューされてから特殊能力をギフトとしてもらってしまったタイプ。
「そうですね、大人の調理実習というやつですかね」
「ちょっとすいません」
そこですぐにどこかにチャットで連絡。
「はい、それでは話の続きを、蕎麦の他に何か作れますかね?」
「ピザとかはどうです」
「ピッツァ!」
そういって波里はぐるぐる生地を回す動きをして見せたが。
「あっ、それは教えないそうです、絶対にあらぬ方向に飛ばして落とす人が出るので」
波里は目を点にした。
悲しかったようだ。
と波里はいう。
「信頼とか信用っていうのは思ったよりも大事なんだなって思います」
特殊な能力がないのが当たり前なので、そこをチェックする機関というのはあるものだよ。
なのでない人はそういう書類とか機関にいってください。
KCJの浜薔薇出張所が短期間で馴染んだのはそこもある。
「先にどういうのがベストなのか調べる、はやはり大事なことなので」
そういう人たちと話し合いながら決めてら、浜薔薇出張所を始めたりした。
本来ならばこれも手続きなどでかなり時間がかかるが、それはほら、波里の能力があるから、行程の短縮が行われ、そして彼が留守でもきちんと動くシステムを作りました。
「簡単チェックのシステムは作っているので、そこが機能している限りは安全かな」
なので問題というと、今のキャパを越えそうな場合、どこをどう直していかなければならないかである。
「懸賞の問題とかも応募者がそこまでいないというか」
懸念された状態らしい。
「問題の問題だな」
使えるリソースは最大でKCJというのを付け加えるか検討されています。
「紅茶でも飲みなよ」
珈琲党に紅茶を勧めるが、今日は落ち込んでいるところもあり、素直に受けとる。
ラベンダーで香り付けされた茶葉が湯で薫った。
もぞ
「イツモ様、危ないですよ、今そっちは」
そういってイツモは抱き上げられる。
「そういえばイツモ様って、そう変わらないよな」
ケットシーは毛が生え変わるたびに模様が変わるものも多い。
長生きするために他の猫と紛れるために、そうなっていったという説が濃厚なのだが、まだ実証されていない。
そしてこれがKCJの大事な仕事なのである。
「毎回変わるケットシーもいるから」
それをきちんと残しておかないといけない。
「黒だったり、白だったり、サビ猫だったりするから」
特に野生だったりすると把握に困難を極めるし、やはり野生というか、地域で暮らすケットシーはその毛変わりが起きやすいようである。
KCJに寄付などをすると、金額や品物に応じて肉球勲章などがもらえたりします。
イツモ宛に届けられた品物をKCJに寄贈などをしたとでイツモも勲章もってますが、イツモに寄贈してくれる人たちにも賞状を出しています、もちろんイツモの写真つきで。
「王子!ありがとうございます!」
この人は生きる希望を失っていたとき、イツモに絡ま…いや、知り合いになった人である。
「この前を通るたびに、王子がひょこっと出てきて」
彼は生きようか、死のうかなんて思い悩みをイツモによって、生きように変わり。
「何て言えばいいのかな、今までの人間関係に使っていたものすべてが、どぶに捨てた方がマシかなって思ってて、それがなくなった自分って何が残るのかな?っていので悩んでました」
そこにイツモが入り込んだ。
「王国(KCJのことらしい)の人たちって、すごくないですか?」
きちんと納得できるまで、自分達の活動を話してくれる。
「公益ってよくわからなかったんですよね」
KCJの本部はわりと早くからチャリティーなどを手掛けてきた組織である。
「国とか法が変わると、やっぱりそれに応じて変化していかなきゃならないので」
海外でこういった組織はどういうことをしているのかなどもブログで紹介しているようです。
「英語だと、炊き出しはsoup Kitchenという名前がついていたりしますね」
畑も管理してそこから取れた野菜とかも使っているそうだ。
「日本だと、蕎麦とか蕪の話は面白いでしょうか」
「ああ、よく聞きますね」
「そうなんですか、その話是非!」
こうやって色んな知識やノウハウを溜めている。
「蘆根さん」
「どうしました、波里さん」
「蕎麦って、打ったことありますか?」
「もしかして、打ちたいんですか?」
「話を聞いていたら、手打ちでやってみたいなって」
「楽しいですよ」
「ですよね、聞いただけで楽しそうな、私にもできますかね!」
「商工会議所で蕎麦教室があっ…」
「それは私も参加できますか?」
「一般の人も来てますし、人数がいれば出張で、出前講座みたいな、なんていうの、地域貢献という形で来てもらえるんですが」
「浜薔薇には!」
「ここだと、蕎麦は…KCJの支部とかで、公共の調理室借りて」
「それは調理実習ですか!憧れの!」
「憧れ?」
(そういえば海外で育ったとか)
海外というか、異世界な。
子供の頃巻き込まれて、レスキューされてから特殊能力をギフトとしてもらってしまったタイプ。
「そうですね、大人の調理実習というやつですかね」
「ちょっとすいません」
そこですぐにどこかにチャットで連絡。
「はい、それでは話の続きを、蕎麦の他に何か作れますかね?」
「ピザとかはどうです」
「ピッツァ!」
そういって波里はぐるぐる生地を回す動きをして見せたが。
「あっ、それは教えないそうです、絶対にあらぬ方向に飛ばして落とす人が出るので」
波里は目を点にした。
悲しかったようだ。
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