浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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マッサージの練習法

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マッサージでどうやって練習するんですか?と傑から質問されました。
「洗い流すタイプのマッサージミルクを自分で塗って、それがきちんとムラなく濡れる練習にもなるし、洗い流すときの手の動きがそのままマッサージになる」
「なるほど」
「一本千円しないで、毎日使っても一ヶ月ぐらいは持つから」
「それって安いですね」
「俺も教えてもらったやり方だな」
そこでさっそく傑が購入して、自分で練習しているのを見て、好感を持った。
(俺の時は真面目にやるやついなかったからな)
技術をあげるために講習というのが用意されても、それに参加する人間が、蘆根しかいなかったりする時があったぐらいで。
「よし、蘆根来たか!」
講師の先生達から凄まじく大事にされました。
(休みの日は寝ていたいで、同業者を誘ってもほぼ断られていたし)
そこでマッサージを自分の体で練習することを教えてもらった。
「毎日やれば一年しないで、腕がつく」
しかもお値段も安いというやつだ。


飼い猫のイツモは窓から外を見ている。
暖房で室温を管理して、蘆根は半袖と短パンになってマッサージを始める。
といってもポンプ式のミルクを手の平に落としてから、伸ばして、左足の裏から塗っていく。
ミルクの量が多いと、べたべたしすぎて、拭き取らなければならない。
そのためにタオルは手の届くところに置いておく。
自分の足の裏を触って、どこのツボが固くて、老廃物がたまっているのか、指先で感じる。
(寒いとやっぱり水分取らなくなっていたりするからな)
室温を高くするのは水を飲むためでもある。
現在住んでいる物件はリフォームが入っていた、それこそリフォームしたのは、傑の父親の関係に頼んだのだが、その前は家の中でテントを張っていた時期がある。
現在は出張のために王立ケットシー協会で販売している、ケットシーが引っ掻いても破れないテントを使っているが、通常の品物だと、気になったイツモがテントを破ったりするので、補修が大変だった。
傑の父親が紹介してくれた業者さんはとんでもなくいい人で、想定よりも安く済んだのは、そろばんを弾けるスタッフが再計算してくれたからであり、そうでなければ返済で苦しんでいただろう。
なお、その業者さんたちは今でも交流があり、お店のお客さんであった。
ゴクっ
水を飲む。
水というのは飲むタイミングが難しい、あまり一気に飲むものではない。
ずっと立ちっぱなしの仕事をしているため、仕事の最中は水を飲みにくいので、こうして体をケアする時間を別に用意している。
だがこれがとんでもなく疲労回復には効く。
塗り終わると、風呂に入る。
ヤローの風呂の描写などあまり需要はないだろうと思われるので、触りだけ。
ボディタオルで泡を作り体を泡まみれにする、普通に洗うならばこれで足りるが、ミルクを使ったぶんやはり泡だちが悪い。
そのためミルクを塗ったヶ所を、手で洗い流すという作業が必要になる。
この動きがそのままマッサージに繋がるのだ。
教えてもらってから、それを毎日行うと、寝起きがパッチリであった。
浜薔薇に来ているお客さんの中にも、マッサージが効果的になるように生活を変えたものがいる。
ただ蘆根より時間とれないので。
「食事は栄養士のサービスをたまに入れるようにした」
そして凄まじい忙しさでも自分のペースで片付けていくことや、浜薔薇に行く前はプロテイン飲んでから向かうぐらいであろうか。
それで後は蘆根にお願いしますと投げてしまう。
その時、もしも精神的に疲れている際はマッサージよりも、耳かきを先に入れる。
耳かきとなれば、もう黙って座るしかない、やことがないので、耳かきやるとなると、それだけでリラックスムードになり。
そこで耳かきが始まれば…
トロン
もう、夢と現実の境にいる。
こうなってくれれば話は早い。
カチ!
ライトで耳穴を覗く、忙しさすぎて自分で耳かきをする暇がない耳の管理を、蘆根は承っているので、気合いは入っている。
ポリポリポリ…
乾いた音がした。
匙でかき出すたびに、匙の半分が白く、または汚い黄色を拾い上げた。
パリ
この後、カミソリもかけよう、そして耳を回して、耳の後ろを中心に洗おう。
プチプチ
カミソリをかけると、そんな音がした。
かけ終わると、綿棒で拭き取るが、毛どころか削りとられた垢がとんでもないことになっている。
きれいになるまで綿棒で拭き取る。
ここから耳を洗うが、耳は臭いが気になる場所である。
柿渋も確かに効くのだが、蘆根は自分でこれだ!というものを見つけた、べとべとな皮脂がすっきりし、また匂いがほぼ一発で落ちる。
これが見つかってからは、浮気しないでこれ一択だ。
グッ
(大分耳も固いな)
固いと、耳かきしづらいので、本当に健康は大事である。
反対の耳。
グッ
入り口から見えるところすぐに、大きいのがいた。
ポロ
「大きいものが取れる時って、そういう音がきちんとするものなんだな」
寝ぼけているぐらいの声のトーンで、耳かきされている方がそういった。
そこから奥を狙ったところ、ツボに入ったらしくクタとそのまま寝落ちした。
起こさない方がいいだろうと、そこは手加減し、起きないでも出来ること、肩こりのトントンマッサージを始めた。
トントンマッサージは軽めに十分はかかる、強ければいいというものではない。
カクン
さらに気持ちよくなったのか、首が落ちて、自分でもビックリさて目を覚ました。
「あれ、今、何時だっけ?」 
時刻を伝えると。
「ここって時間経過しないよね、体感としては三日ぐらい休暇で爆睡した気分だよ」
そのぐらいの満足を得られるので、一度浜薔薇に来ると、リピーターとなり、頻度の高い来店をしてくれた。
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