649 / 742
連載
試合の展開
しおりを挟む
そう言った考えの元に行った自分の行動であったが──見事に空振りに終わってしまった。反応は見つけられず、人影も見つけられず。そこに追い打ちのように──
『火山エリアの鍵が発見されました』
というアナウンスまで響き渡る始末。当然このエリアにいるグラッドパーティの面子はこのエリアをすぐさま離れるだろう、留まる理由がない。今回の判断は失策と言っていい、ここまで読み違えるとは。自分ももうここに長く居続ける理由はない。すぐに移動を始めるべきなのだが、さて、ここからどう動いてどこに向かうべきか?
先ほどまでいたジャングルに戻るか、それとも火山エリアの先にある……荒野に向かうか。
(ジャングルの視界の悪さにごまかされる可能性は高いし……ここは荒野に向かおうか。まだ一度も足を踏み入れていないし、どれぐらい宝箱を開けられているかを知るだけでも意味はある)
ぐずぐずするのが一番ダメだ。こういう時は外れてもいいからスパッと決めてすぐさま行動するべきである。機会という物は常に一瞬だけ現れてすぐに立ち去っていくものだ。それはゲームの対戦でもリアルの仕事における様々な事柄においても大差はない。もちろん冷静にじっくりと考えなければならない事もある。だが、即決しなければならないと言う事もまた存在するのだ。
すぐさま荒野に向けて火山地帯を走る。そして荒野エリアにあと少しで入ろうとするタイミングで──《危険察知》の端っこに反応があった。反応の数は、一つ。二手に分かれて一網打尽にされる可能性を潰したんだろう。まあ、なんにせよ折角見つけた反応だ。取りに行かないという選択肢はない。
それにまだ荒野エリアではないので、火山エリアの山という自然の遮蔽物を活かして姿を見せずに接近が可能だ。向こうにはこちらの接近を知らせる何らかのシステムがあるのだろう、しかしどの方向から接近してくるのかまでは分からないはず。だからぎりぎりまで視線が通らない様なルートで反応に近寄っていく。
(あ、反応が消えた。多分、何か効果の高いアイテムを使うまでに悩んだからここまで遅れたのかもしれない。その分、逃走率が高い物なのかもしれない。とにかく、反応があった場所には行ってみないと)
現場に到着したが、当然誰もいない。《危険察知》の方も反応なし。目視による確認も当然行うが……こちらも特に怪しいものは見当たらず。もしかして、先ほどアイテムを使うまでに時間がかかった理由は悩んだんじゃなく、確実に逃げられるアイテムを使うから自分を引き付けるためにぎりぎりまで使わなかった?
その可能性を考えた瞬間、再びアナウンスが。内容は『ジャングルエリアの鍵が発見されました』である。残り三つ……雪原の鍵は見つかっていないからあと二つのエリアに鍵が隠されている。選択肢はいくつか……このまま荒野に向かう、鍵が確実にある雪原で待ち構える、草原を経由して他のエリアに向かって向こうの虚をつくなど。
(雪原にずっと待ち構えていたら、他のエリアを楽に探索されてしまう&雪原に鍵があると教えているようなもんだ。相手の虚をつくにしたって、何らかの指針があってこそできる事だ。今のグラッド達の動きをこちらはとてもじゃないが読めているとは言い難い。結局、荒野に向かうって選択肢が一番無難か)
今回の勝負はグラッド達の方が優位に進められている。だからこそ見つけた反応を基に誰かを捕縛して向こうの探索速度を落としたかったのだが、それもかなわず。だが、泣き言をいう暇があるなら行動あるのみ。荒野へと足を踏み入れたが、さて探索の度合いはっと。
開けられている箱が多く見つかるが、開けられていない箱もたまに見つかる。ざっと開けられている箱は八割前後? だが荒野で鍵が見つかったというアナウンスはない。だから開けられていない箱の中に鍵が入っているか、もしくは完全なスカかのどちらかだ。さて、その一方で自分にとっての完全なスカ加藤かはまだ分からな……今判明、誰かいる。《危険察知》に反応あり、しかも三つ!
(どうやらこのエリアを三人で駆けずり回って宝箱を手早く分担作業で開けている真っ最中だったんだろう。しかし、見つけちゃった以上……当然こちらは襲い掛かるまで!)
さらに距離を詰めると……向こうも気が付いたようで逃げるような動きをしている。かなりの速さだ……が、こちらの方が足が速い。だから三人が散って最悪被害が出ても一人だけという行動に出ると思っていた。が、何故か三人は別れる様子がない。何か事情があるのか? それともそう言う行動を矯正される代わりに大きなメリットがあるアイテムを使ったのか?
(なんにせよ、ここで三人を拘束できれば大きい。押されている状況なのだから、ここは狙わない選択肢はない。追いついて戦いの場に引きずり出す!)
距離を確実に詰め、ついに三人の姿を視界に納めた。メンバーは……ザッド、ゼッド、ゼラァの三人組。搦め手を多数持つジャグドや魔法による妨害、攻撃が得意なガルがいない。これはチャンスだ。とはいっても三人とも真っ当に戦えば苦戦する事は言うまでもない、こちらもステータスが上がっていると言っても向こうの数で連携されれば軽くないダメージを受ける事はまず避けられない。
そして、その受けたHPダメージを回復するための手段は全て封じられているっぽいのだ。実際回復アイテムはもちろん、風魔術の《ウィンドリカバー》も暗転していて使えない。これは仕方がないかもな、ボスが豊富にあるHPをガンガン回復しながら戦ったらプレイヤーが勝てなくなるか故の調整だろう。なに? ボスでも回復する奴はいる? 知ってるけど……うん、〇〇ーとか、〇〇〇・フラ〇〇ーとかでしょ? 彼らは例外だって。
それはさておき──とにかく彼等と戦って勝っても、こちらがズタボロにされたら後半戦が辛くなる。なので損害軽微で何とかあの三人の内できれば全員、最低でも一人は拘束したい。幸いMPは回復するので、大技を使っても問題はない。
でも《ジェルスパーク》や《ミラー・ファントム》と言った守護者から貰った魔法はまだ見せたくはない。そうなると……そうだ、久々にあの魔法を引っ張り出そう。あれならば……
距離を詰めながら、魔法の詠唱を始める。選んだ魔法は《エルダー・プリズムノヴァ》だ。コストは最大MPの40%固定と重い魔法なのだが、その代わり異常は、毒、火傷、盲目、混乱、凍結、麻痺、石化の7つのうちどれかが、不運な人にはさらに状態異常が複数発動するという状態異常特化魔法。
詠唱をしっかり唱えれば、相手のレジスト率を大きく無視できる。特に盲目以降の状態異常が発動すれば、大幅にこちらが有利になる。この魔法はグラッド達に見せた事が無いはず、だ。故に通用すると踏んだ。
(詠唱終了と、この速度で三人に接近するタイミングはちょうどいいはず。間合いに入ったらすぐさま発動しよう……もしかしたら素早いゼラァは回避するかもしれないが、機動力が劣るザッドはまず回避できないだろう。ゼッドは……読めないな。彼との付き合いは浅いから、どうなるかがイマイチ……)
なんて事考えつつ、確実に距離を詰める。そして……間合いに入った瞬間、発動させるエリアサークルを素早く三人を収める場所に指定した。向こうは「魔法!? 退避!」とゼラァが反応していたが……《エルダープリズムノヴァ》は発動した。さて、どうなった?
『火山エリアの鍵が発見されました』
というアナウンスまで響き渡る始末。当然このエリアにいるグラッドパーティの面子はこのエリアをすぐさま離れるだろう、留まる理由がない。今回の判断は失策と言っていい、ここまで読み違えるとは。自分ももうここに長く居続ける理由はない。すぐに移動を始めるべきなのだが、さて、ここからどう動いてどこに向かうべきか?
先ほどまでいたジャングルに戻るか、それとも火山エリアの先にある……荒野に向かうか。
(ジャングルの視界の悪さにごまかされる可能性は高いし……ここは荒野に向かおうか。まだ一度も足を踏み入れていないし、どれぐらい宝箱を開けられているかを知るだけでも意味はある)
ぐずぐずするのが一番ダメだ。こういう時は外れてもいいからスパッと決めてすぐさま行動するべきである。機会という物は常に一瞬だけ現れてすぐに立ち去っていくものだ。それはゲームの対戦でもリアルの仕事における様々な事柄においても大差はない。もちろん冷静にじっくりと考えなければならない事もある。だが、即決しなければならないと言う事もまた存在するのだ。
すぐさま荒野に向けて火山地帯を走る。そして荒野エリアにあと少しで入ろうとするタイミングで──《危険察知》の端っこに反応があった。反応の数は、一つ。二手に分かれて一網打尽にされる可能性を潰したんだろう。まあ、なんにせよ折角見つけた反応だ。取りに行かないという選択肢はない。
それにまだ荒野エリアではないので、火山エリアの山という自然の遮蔽物を活かして姿を見せずに接近が可能だ。向こうにはこちらの接近を知らせる何らかのシステムがあるのだろう、しかしどの方向から接近してくるのかまでは分からないはず。だからぎりぎりまで視線が通らない様なルートで反応に近寄っていく。
(あ、反応が消えた。多分、何か効果の高いアイテムを使うまでに悩んだからここまで遅れたのかもしれない。その分、逃走率が高い物なのかもしれない。とにかく、反応があった場所には行ってみないと)
現場に到着したが、当然誰もいない。《危険察知》の方も反応なし。目視による確認も当然行うが……こちらも特に怪しいものは見当たらず。もしかして、先ほどアイテムを使うまでに時間がかかった理由は悩んだんじゃなく、確実に逃げられるアイテムを使うから自分を引き付けるためにぎりぎりまで使わなかった?
その可能性を考えた瞬間、再びアナウンスが。内容は『ジャングルエリアの鍵が発見されました』である。残り三つ……雪原の鍵は見つかっていないからあと二つのエリアに鍵が隠されている。選択肢はいくつか……このまま荒野に向かう、鍵が確実にある雪原で待ち構える、草原を経由して他のエリアに向かって向こうの虚をつくなど。
(雪原にずっと待ち構えていたら、他のエリアを楽に探索されてしまう&雪原に鍵があると教えているようなもんだ。相手の虚をつくにしたって、何らかの指針があってこそできる事だ。今のグラッド達の動きをこちらはとてもじゃないが読めているとは言い難い。結局、荒野に向かうって選択肢が一番無難か)
今回の勝負はグラッド達の方が優位に進められている。だからこそ見つけた反応を基に誰かを捕縛して向こうの探索速度を落としたかったのだが、それもかなわず。だが、泣き言をいう暇があるなら行動あるのみ。荒野へと足を踏み入れたが、さて探索の度合いはっと。
開けられている箱が多く見つかるが、開けられていない箱もたまに見つかる。ざっと開けられている箱は八割前後? だが荒野で鍵が見つかったというアナウンスはない。だから開けられていない箱の中に鍵が入っているか、もしくは完全なスカかのどちらかだ。さて、その一方で自分にとっての完全なスカ加藤かはまだ分からな……今判明、誰かいる。《危険察知》に反応あり、しかも三つ!
(どうやらこのエリアを三人で駆けずり回って宝箱を手早く分担作業で開けている真っ最中だったんだろう。しかし、見つけちゃった以上……当然こちらは襲い掛かるまで!)
さらに距離を詰めると……向こうも気が付いたようで逃げるような動きをしている。かなりの速さだ……が、こちらの方が足が速い。だから三人が散って最悪被害が出ても一人だけという行動に出ると思っていた。が、何故か三人は別れる様子がない。何か事情があるのか? それともそう言う行動を矯正される代わりに大きなメリットがあるアイテムを使ったのか?
(なんにせよ、ここで三人を拘束できれば大きい。押されている状況なのだから、ここは狙わない選択肢はない。追いついて戦いの場に引きずり出す!)
距離を確実に詰め、ついに三人の姿を視界に納めた。メンバーは……ザッド、ゼッド、ゼラァの三人組。搦め手を多数持つジャグドや魔法による妨害、攻撃が得意なガルがいない。これはチャンスだ。とはいっても三人とも真っ当に戦えば苦戦する事は言うまでもない、こちらもステータスが上がっていると言っても向こうの数で連携されれば軽くないダメージを受ける事はまず避けられない。
そして、その受けたHPダメージを回復するための手段は全て封じられているっぽいのだ。実際回復アイテムはもちろん、風魔術の《ウィンドリカバー》も暗転していて使えない。これは仕方がないかもな、ボスが豊富にあるHPをガンガン回復しながら戦ったらプレイヤーが勝てなくなるか故の調整だろう。なに? ボスでも回復する奴はいる? 知ってるけど……うん、〇〇ーとか、〇〇〇・フラ〇〇ーとかでしょ? 彼らは例外だって。
それはさておき──とにかく彼等と戦って勝っても、こちらがズタボロにされたら後半戦が辛くなる。なので損害軽微で何とかあの三人の内できれば全員、最低でも一人は拘束したい。幸いMPは回復するので、大技を使っても問題はない。
でも《ジェルスパーク》や《ミラー・ファントム》と言った守護者から貰った魔法はまだ見せたくはない。そうなると……そうだ、久々にあの魔法を引っ張り出そう。あれならば……
距離を詰めながら、魔法の詠唱を始める。選んだ魔法は《エルダー・プリズムノヴァ》だ。コストは最大MPの40%固定と重い魔法なのだが、その代わり異常は、毒、火傷、盲目、混乱、凍結、麻痺、石化の7つのうちどれかが、不運な人にはさらに状態異常が複数発動するという状態異常特化魔法。
詠唱をしっかり唱えれば、相手のレジスト率を大きく無視できる。特に盲目以降の状態異常が発動すれば、大幅にこちらが有利になる。この魔法はグラッド達に見せた事が無いはず、だ。故に通用すると踏んだ。
(詠唱終了と、この速度で三人に接近するタイミングはちょうどいいはず。間合いに入ったらすぐさま発動しよう……もしかしたら素早いゼラァは回避するかもしれないが、機動力が劣るザッドはまず回避できないだろう。ゼッドは……読めないな。彼との付き合いは浅いから、どうなるかがイマイチ……)
なんて事考えつつ、確実に距離を詰める。そして……間合いに入った瞬間、発動させるエリアサークルを素早く三人を収める場所に指定した。向こうは「魔法!? 退避!」とゼラァが反応していたが……《エルダープリズムノヴァ》は発動した。さて、どうなった?
122
お気に入りに追加
26,944
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁 (さるばみ もりしげ)
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
元聖女だった少女は我が道を往く
春の小径
ファンタジー
突然入ってきた王子や取り巻きたちに聖室を荒らされた。
彼らは先代聖女様の棺を蹴り倒し、聖石まで蹴り倒した。
「聖女は必要がない」と言われた新たな聖女になるはずだったわたし。
その言葉は取り返しのつかない事態を招く。
でも、もうわたしには関係ない。
だって神に見捨てられたこの世界に聖女は二度と現れない。
わたしが聖女となることもない。
─── それは誓約だったから
☆これは聖女物ではありません
☆他社でも公開はじめました
公爵令嬢はアホ係から卒業する
依智川ゆかり
ファンタジー
『エルメリア・バーンフラウト! お前との婚約を破棄すると、ここに宣言する!!」
婚約相手だったアルフォード王子からそんな宣言を受けたエルメリア。
そんな王子は、数日後バーンフラウト家にて、土下座を披露する事になる。
いや、婚約破棄自体はむしろ願ったり叶ったりだったんですが、あなた本当に分かってます?
何故、私があなたと婚約する事になったのか。そして、何故公爵令嬢である私が『アホ係』と呼ばれるようになったのか。
エルメリアはアルフォード王子……いや、アホ王子に話し始めた。
彼女が『アホ係』となった経緯を、嘘偽りなく。
*『小説家になろう』でも公開しています。
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。