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お出かけと初めてのチュウ
しおりを挟む準備ができたら千早に抱っこされて歩き出す。安定の姫抱っこ。千早、重くないのかなあ。
「……良かっタ。ユキが笑ってる…」
「えっ?あー…ああ……うん、ごめんね?」
「親子間のことは俺もよクわからん。親父殿たちはああだシ、地球の仮親は……まあ、一言で言って屑だったし」
「えっ…そう、なの?」
「ああ、ヒどいもんだったぞ?それでも兄弟たちの中じゃマシなほウだ」
「ふうん?」
千早が寂しそうな顔をする。あ……千早もさっき、こんな気持ちだったのかな?胃がムカムカして胸がぎゅーってして……
ちゅ。
「………」
「………………」
「…………………………………」
思わずちゅーしちゃった。だってしたかったんだもん!あああ…どうしよう!?千早が固まってる!!
「ご…ごめん……」
「………なんデ謝る?」
「え…なんか………奪っちゃった?みたいな…?」
「よし!部屋に帰ろウ!!もう一回しよう!!」
「えっ!?いや、待って!お出かけだよね千早!外行きたい!クレープ食べたい!千早とお出かけしたい!!」
「生殺シか?!お預けか!?」
「ええええええ!?」
「……じゃ、じゃあもう一回…」
「う……ぅん…」
ちゅって、もいっかいしたら、千早からもいっぱいされた。なんか恥ずかしい!!俺たちがチュッチュしてイチャイチャしてるのを羅刹さんたちが隠れて見てた!!イヤアアアアアアアアやめて!!エッチ!!!
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