【異世界大量転生4】役に立たない淫売聖女(♂)は極寒の地に追放されました。※なお、英雄王弟は即追いかけて行った模様です。

とうや

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霊峰へ

29 自覚(ノア視点)

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自覚したらもっと好きになった。

顔が見たいし、笑顔も見たいし、声も聞きたいし、触りたいし、触って欲しい。

俺ってこんなに欲張りでわがままだった!?

自分の変化に戸惑いながらも、ああ、これってさくらの遺伝子情報だよなって思う。


………さくらって、だれ?


……まあいいか。

四六時中くっついていたいけど、やっぱり迷惑だよね。

そう言うと、デル姉さんは にまぁ~って笑って「大丈夫!普通普通!邪魔にならなきゃ良いんじゃない?」って言って、俺を(また)抱え上げて馬に乗るアレクの前の方に乗せた。姉さんって力持ちだよね。ちょっと……ううん、すごく羨ましい…。


「えと…」

「ノア、乗るなら、こうやって跨った方が姿勢が楽だぞ?」

「………!はい!」


アレクは嫌な顔ひとつせずに、俺が横座りから跨がる姿勢になるのを手伝ってくれた。嬉しい。大好き。……優しいよね、アレク。かっこいいし、優しいし、綺麗だし。好きになるの当たり前だったんだよね。


「ノア用のあぶみを作らなきゃならんな」


嬉しそうにアレクが言う。


「資材ないですけど…作れます?」

「いま滑して干してる皮があるだろ。あれで作れる」

「おぉ…アレクはすごいね」

「……くっ…!ノアが可愛すぎて辛い」

「えっ…辛いんですか?!」

「大丈夫……幸せなだけだから」

「………はい…」


嬉しい…!恥ずかしい…!!どうしよう。俺はこんなにアレクが大好きだ。


「……俺も…幸せです、アレク」


うう…鏡を見なくてもわかる。俺、今、赤くなってすっごいニヤニヤしてる…!

みんなの前でこんなにイチャイチャして風紀乱れない!?いやでも結婚するんだよね?結婚する約束って言ったら婚約だよね?セバス父さんもアレクとなら結婚して良いって言ってくれたもんね!?シル母さんもデル姉さんもおめでとうって言ってくれたもんね!?


「幸せ過ぎて怖い…!」

「えっ…アレクは……怖いですか?」

「大丈夫。怖くない幸せだ!でも怖い!!」


どっちなのアレク!?













C「爆発しちゃえ…」










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