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それから【2】
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私とリリシア様の関係が、他方から見ればおかしいということは知っている。
婚約前から公認カップルとして有名だった二人。そして、割り込むように二人の間に入ってきた私。本当なら、私は今ここでリリシア様とお話なんてできるはずないのだ。
それがどうしてこんなことになっているのか。私には皆目見当もつかないし、私にリリシア様の話し相手を命じたあの人の考えもわからない。
リリシア様を介して私を監視しているのだろうか、しかし、その監視役を大事な幼馴染に頼むだろうか。もし万が一、私がリリシア様を傷つけることは考えていないのだろうか。ありえないことだけれど…。
一度、まだリリシア様の話し相手を始めた頃に聞いたことがある。
あの人がどうして私をリリシア様の話し相手に選ばれたのか。
リリシア様はこう答えた。
「それは…。きっと私が彼に新しい話し相手が欲しいとねだったからです。私は、人付き合いが苦手で、しかも病弱の身。せっかく友達ができても、頻繁に身体を動かして遊ぶこともできず、気の利いた話もできない。それに、私は一応公爵令嬢。地位を目当てにやって来る者も多かった。しかし、彼らには私を相手にするより人の醜態痴態のほうが好みだったようです。だんだん、私から人は離れていきました。私には、それが彼らの私に対する絶望やあきらめのように思えた。それから、彼に頼んだのです。今度こそ、私から離れていかない話し相手を連れてきてと」
リリシア様の話は、とても意外だった。
噂で囁かれるぐらいだから、さぞ人気者なのだろうと思っていたのだ。
たしかに、私はあの人に『もういい』と言われるまでか、離縁するまでは、リリシア様の話し相手として傍にいるかもしれない。
しかし、だからと言って簡単に私をリリシア様に付けるかと言えば納得できない。
やはり、あの人の事は全くわからない。
婚約前から公認カップルとして有名だった二人。そして、割り込むように二人の間に入ってきた私。本当なら、私は今ここでリリシア様とお話なんてできるはずないのだ。
それがどうしてこんなことになっているのか。私には皆目見当もつかないし、私にリリシア様の話し相手を命じたあの人の考えもわからない。
リリシア様を介して私を監視しているのだろうか、しかし、その監視役を大事な幼馴染に頼むだろうか。もし万が一、私がリリシア様を傷つけることは考えていないのだろうか。ありえないことだけれど…。
一度、まだリリシア様の話し相手を始めた頃に聞いたことがある。
あの人がどうして私をリリシア様の話し相手に選ばれたのか。
リリシア様はこう答えた。
「それは…。きっと私が彼に新しい話し相手が欲しいとねだったからです。私は、人付き合いが苦手で、しかも病弱の身。せっかく友達ができても、頻繁に身体を動かして遊ぶこともできず、気の利いた話もできない。それに、私は一応公爵令嬢。地位を目当てにやって来る者も多かった。しかし、彼らには私を相手にするより人の醜態痴態のほうが好みだったようです。だんだん、私から人は離れていきました。私には、それが彼らの私に対する絶望やあきらめのように思えた。それから、彼に頼んだのです。今度こそ、私から離れていかない話し相手を連れてきてと」
リリシア様の話は、とても意外だった。
噂で囁かれるぐらいだから、さぞ人気者なのだろうと思っていたのだ。
たしかに、私はあの人に『もういい』と言われるまでか、離縁するまでは、リリシア様の話し相手として傍にいるかもしれない。
しかし、だからと言って簡単に私をリリシア様に付けるかと言えば納得できない。
やはり、あの人の事は全くわからない。
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