240 / 462
2日目
しおりを挟む
「さて、夕食にしましょうか。セリカさん、お願いします」
「お任せあれ! 今夜はシーフード系で纏めてみました!」
シーフードドリアにシーフードスープ、シーフードパスタにシーフードサラダ、確かにシーフード三昧だね! どれも美味しそうだ!
「これこれ! カリナさん達に護衛を依頼すると得られる特典!」
「実は私達、これが密かな楽しみだったりするんですよ~♪」
ナタリアさんとヒルダさんが楽しそうでなによりだよ! 依頼人には不安を与えたくないからね!
既に慣れているステラさんは通常営業だが、その一方で初めてのアスカさんとまだ慣れていないラウムさんはと言えば、
「なんかこれ、私が今まで味わって来た野営の苦労は一体なんだったんだとつくづく痛感させられますよね...」
「あぁ、その意見には激しく同意する...旅に出て野営してるっていうのに、湯気の立つ温かい料理が食べられるなんて...旅の概念が根底から覆される思いだよな...」
「これで次にぬくぬくのお風呂と柔らかいベッドが出て来たとしても、私はもう驚きませんよ...」
なるほど。お風呂か。やっぱりみんな女の子だもんね。清潔を保っていたいよね。汗臭いのは勘弁だよね。今度セリカさんと相談してみよう。大きなバスタブと大量のお湯を収納しておけばなんとかなりそうだよね。
あ、ちなみにベッドはちゃんと収納してあるから。それも特大のキングサイズのベッドをいくつか。これがあれば何人か一緒に寝られるからね。
夕食が終わってキングサイズのベッドを出した瞬間、アスカさんの反応がもはや達観の境地に達しているようで面白かったな。
◇◇◇
「おはようございます」
2日目の朝を迎えた。
「おはようございます...私のこれまでの野営史上、もっとも快適な朝を迎えましたよ...」
「もはやこれは野営とは言えないんじゃ...」
アスカさんとラウムさん、慣れていないお二人の反応は新鮮だ。
「おはようございまふ...」
「ふわぁ、良く寝たぁ...おはようございます」
次にセリカさんとステラさんも起き出して来た。
「ふぇ? もう朝ですかぁ?」
「なんかこの空間に居ると時間の感覚狂いますねぇ」
ナタリアさんとヒルダさんも起き出して来た。あぁ、確かに。朝日が当たらないからねぇ。時計を見て朝かどうか判断するしかないからねぇ。
「それじゃあ今日も1日頑張りましょうか」
トーストとコーヒーで朝御飯を済ませ、旅の2日目がスタートした。
昨日と同様、ステラさんが空を飛んで前方を偵察している。馬車の御者席と座席の面々も昨日と同じだ。
「さすがにもう盗賊とかに襲われることはないでしょうね」
そう思っていたのだが...どうやら甘かったようだ。
馬車が走り出してしばらくしてから、また不意に止まった。
「敵襲だ」
ラウムさんが鋭く告げる。馬車内に緊張が走る
うわぉ、なんてデジャヴ。
「お任せあれ! 今夜はシーフード系で纏めてみました!」
シーフードドリアにシーフードスープ、シーフードパスタにシーフードサラダ、確かにシーフード三昧だね! どれも美味しそうだ!
「これこれ! カリナさん達に護衛を依頼すると得られる特典!」
「実は私達、これが密かな楽しみだったりするんですよ~♪」
ナタリアさんとヒルダさんが楽しそうでなによりだよ! 依頼人には不安を与えたくないからね!
既に慣れているステラさんは通常営業だが、その一方で初めてのアスカさんとまだ慣れていないラウムさんはと言えば、
「なんかこれ、私が今まで味わって来た野営の苦労は一体なんだったんだとつくづく痛感させられますよね...」
「あぁ、その意見には激しく同意する...旅に出て野営してるっていうのに、湯気の立つ温かい料理が食べられるなんて...旅の概念が根底から覆される思いだよな...」
「これで次にぬくぬくのお風呂と柔らかいベッドが出て来たとしても、私はもう驚きませんよ...」
なるほど。お風呂か。やっぱりみんな女の子だもんね。清潔を保っていたいよね。汗臭いのは勘弁だよね。今度セリカさんと相談してみよう。大きなバスタブと大量のお湯を収納しておけばなんとかなりそうだよね。
あ、ちなみにベッドはちゃんと収納してあるから。それも特大のキングサイズのベッドをいくつか。これがあれば何人か一緒に寝られるからね。
夕食が終わってキングサイズのベッドを出した瞬間、アスカさんの反応がもはや達観の境地に達しているようで面白かったな。
◇◇◇
「おはようございます」
2日目の朝を迎えた。
「おはようございます...私のこれまでの野営史上、もっとも快適な朝を迎えましたよ...」
「もはやこれは野営とは言えないんじゃ...」
アスカさんとラウムさん、慣れていないお二人の反応は新鮮だ。
「おはようございまふ...」
「ふわぁ、良く寝たぁ...おはようございます」
次にセリカさんとステラさんも起き出して来た。
「ふぇ? もう朝ですかぁ?」
「なんかこの空間に居ると時間の感覚狂いますねぇ」
ナタリアさんとヒルダさんも起き出して来た。あぁ、確かに。朝日が当たらないからねぇ。時計を見て朝かどうか判断するしかないからねぇ。
「それじゃあ今日も1日頑張りましょうか」
トーストとコーヒーで朝御飯を済ませ、旅の2日目がスタートした。
昨日と同様、ステラさんが空を飛んで前方を偵察している。馬車の御者席と座席の面々も昨日と同じだ。
「さすがにもう盗賊とかに襲われることはないでしょうね」
そう思っていたのだが...どうやら甘かったようだ。
馬車が走り出してしばらくしてから、また不意に止まった。
「敵襲だ」
ラウムさんが鋭く告げる。馬車内に緊張が走る
うわぉ、なんてデジャヴ。
応援ありがとうございます!
12
お気に入りに追加
3,920
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる