空間魔法って実は凄いんです

真理亜

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ダンジョン攻略25

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「この階層は亜空間から出ないようにしましょうか」

 私はサラマンダーの解体を終えたお二人にそう言った。

「そうですね。その方が良いかも知れませんね」

「魔物が出る度に亜空間へ逃げ込んでますもんね...だったら最初っからそうしておいた方が良いですよね」

 という訳で亜空間を進むことになった。

 しばらく進むと、

「あれはなんですか?」

 前方の天井から何かぶら下がっている。

「あぁ、あれは吸血コウモリですね」

「吸血ということは、読んで字の如く血を吸う訳ですね?」

「えぇ、それも毒というか病原菌を持っているので、咬まれると酷い目に合うらしいです」
 
「具体的には?」

「血が止まらなくなったり、高熱を出して寝込んだりするって聞いてます。しかも群れで襲って来るので質が悪いです」

 それは確かに厄介だな。

「分かりました。戦わずスルーしましょう」

「えぇ、そうした方が良いと思います」

 私達は吸血コウモリをやり過ごして先に進んだ。

 またしばらく進むと、

「あれはなんですか?」

 前方になにやら黒い物が蠢いている。

「あぁ、あれは吸血ヒルですね」

「また吸血系ですか...」

「えぇ、あれも吸血コウモリと同じで、咬まれると厄介です」 

「じゃあこれもスルーの方向で」

 これまたやり過ごして先に進む。

 またまたしばらく進むと、

「あれはなんですか?」

 前方に人の格好をした魔物が現れた。

「あれは...なんでしょうか...」

 ステラさんでも分からないのか。

「な、なんか黒いマントを着てたりしてません?」

 セリカさんが目を凝らす。

「確かに。魔物にしては珍しいですね」

 良く観察して見ると、体格は大人の男の人と同じくらい。耳が尖っていて顔色は青白い。目は真っ赤で怪しく光っている。そして長く伸びた二本の鋭い犬歯が生えている。

「ステラさん、どうします? 戦ってみますか?」

「そうですね...ちょっとやってみましょうか」

「あんまり強く無さそうですよね...」

 いや、セリカさんに比べたらどんな敵でも強いと思うけど...可哀想だから黙っておこう。

「それじゃあ行って来ます」

「お気を付けて」

「頑張って下さい!」

 ステラさんが亜空間から出て黒マントと対峙する。

 次の瞬間、黒マントの姿が消えた。

「へっ!?」

 私達が呆気に取られている間、

「くっ!」

 ステラさんが苦し気な表情を浮かべる。

「ステラさん!?」

 いつの間に移動したのか、黒マントはステラさんとの間合いを一気に詰めて、ステラさんに襲い掛かっていた。

 鋭い牙がステラさんに迫る。
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