王妃候補に選ばれましたが、全く興味の無い私は野次馬に徹しようと思います

真理亜

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 程無くして、ファリス主催によるお茶会当日の日を迎えた。

「皆さん、ようこそおいで頂きました」

 会場である貴賓室に足を踏み入れた面々を、先に来ていたファリスが出迎えた。

「それぞれのお名前が書かれたお席にお座り下さい」

 会場には長方形のテーブルが二つ、向かい合うような形で少し距離を置き配置されていた。

 そしてなぜかテーブルとテーブルのちょうど中間の位置には、二人掛けの小さなソファーが設置されていた。

 皆は訝しみながらも、各々の名前が書かれた紙が置いてある席に着いた。向かって右側のテーブルにはドロシー、ソニア、ライラの順で並び、左側のテーブルにはミハエル、ミシェル、ファリスの順で並んだ。

 やがてメイドさんがお茶とお茶請けを運んで来た。

「本日はアッサムティーのセカンドフラッシュをご用意しました。私はファーストフラッシュよりも濃厚なフレーバーを楽しめるセカンドフラッシュの方が好みなんです。お茶請けにはアッサムティーに良く合うと言われるアップルパイをご用意しました。皆さん、どうぞお楽しみ下さい」

「美味しい...」

「アップルパイも確かに良く合いますわね」

「えぇ、お茶の風味を上手く引き立てておりますわ」

 皆それぞれに感想を述べ合いながら、和気藹々と言った感じでお茶会を楽しんでいた。一人を除いて...

 ライラだけはソニアが一体なにを仕掛けて来るのかと戦々恐々の面持ちだった。

「さて皆さん、ここら辺でちょっとした余興にお付き合い下さいませんか?」

 そう言ってファリスが立ち上がった瞬間、ライラは「ついに来たか!」と身構えた。

「余興!? どんな!?」

 ミハエルが問い掛ける。

「これは今、庶民の間で流行っている遊びで『フィーリングカップル』と言います。カップルという名の通り、本来は男女に分かれて遊ぶものなのですが、今回は私達でやってみたいと思います」

 そこで一旦言葉を切ったファリスは、全員の席を回って紙とペンを渡して行った。

「ルールは至った簡単。お渡しした紙に、今一番気になっている人の名前を書いて下さい」

 皆は言われるまま紙に名前を書いた。

「書き終わりましたね。では回収します」

 ファリスはまた全員を回って紙を回収して行った。

「ここで1番人気になった人と2番人気になった人は、中央にあるソファーに座って5分間語り合って貰います。さてさて、誰と誰になるでしょうか?」

 ファリスは紙を一枚一枚見ながら集計して行った。その間、ライラはイヤな予感しかしなかった。

「決まりました。1番人気はミハエル殿下、2番人気はライラさんです。ではお二方、ソファーの方にどうぞ?」

「ほらぁ~! やっぱりぃ~!」

 その瞬間、ライラの絶叫が貴賓室に木霊した。

 
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