王妃候補に選ばれましたが、全く興味の無い私は野次馬に徹しようと思います

真理亜

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「変な言い掛かり付けるの止めて下さいよね。なにか証拠でもあるって言うんですか?」

 ソニアはあくまで惚ける気だ。

「ぐっ!」

 そう開き直られてしまえば、ライラとしてもそれ以上は突っ込むことが出来ない。唇を噛んで悔しがった。

「では他に異論はないようなんで、次のお茶会はファリス嬢の仕切りとする」

 ミハエルが冷静に纏めた。

「あ、ありがとうございます...」

「それでファリス嬢、お茶会はいつ行う予定なんだ?」

 ミハエルにそう問われたファリスは、答える前にまたチラッとソニアの方を見た。もちろんライラはそのことも見逃さなかった。

「え、え~と...色々用意するものがありますので...明後日の午後に開催したいと思います...」

「了解した。僕は問題ない。みんなも構わないな?」

 ミハエルが全員を見渡して問い掛ける。ライラを除いた全員が軽く頷いた。

「では、そういうことでよろしく頼む」


◇◇◇


「ソニアさん!」

 ミハエルの一言でその場がお開きになった後、自室に戻ろうとするソニアをライラが呼び止めた。

「なあに?」

 ソニアは物憂げに振り返った。

「一体どういうつもりなんですか!?」

「なんのことぉ~?」

「惚けないで下さいよ! ファリスさんを操って一体なにを企んでいるんですか!?」

「操るなんて人聞き悪いわぁ~ ♪ 失礼しちゃうわねぇ~♪」

「だから! そういったお為ごかしはもういいって言ってんですよ!」

 飄々として捉え所のないソニアに、ライラは段々と苛立って来た。

「きゃあ~♪ ライラさん、怖い~♪」

 言葉とは裏腹にソニアは全く怖がる様子もなく、見事な棒読みで応えた。

「あぁもう!」

 そんなソニアの態度にますますイライラしたライラは、その場で地団駄を踏んだ。

「ライラさん、証拠もないのに人を疑うのはメッ! ですよん♪」

 ソニアはあざとらしく唇に人差し指を立ててウインクした。

「くっ! 不覚にも可愛いと思ってしまった自分が憎いぃ~!」

 ライラは頭を抱えてしまった。

「じゃあそういうことで~♪ ご機嫌よう~♪」

 その間にソニアはスタコラサッサとばかりにその場を後にした。

「あっ! ちょっと待って! 待ちなさい!」

 ライラは慌ててソニアの後を追い掛けるが、間一髪の差で自室に入られてしまった。

「開けなさい! 開けなさいったら!」

 ライラはソニアの部屋のドアをドンドンと叩いて呼び掛けたが、ソニアはガン無視を貫いた。

 その後もずっとこんな調子で、ライラはお茶会の日までソニアに避けられ続けた。仕方なしに次はファリスを問い詰めようと思ったのだが、こちらもソニアと同様にライラを避け続けたのだった。
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