12 / 62
邂逅から始まった愛・恋・仕事
魔街
しおりを挟む
「夜になるのはこれから二時間ぐらい経ってからだよ」
「ありがとー、ならまた!」
オレたちはバンガローヒルに向かう。
今は夕方。
最寄りの駅まではまだ遠い。
夜行列車を頼ろうと思う。
女子高生たちと一旦距離をおくことにする。嫌われたわけではない。もちろんオレはこの世界のことを愛しているし、彼女らを嫌ってなんかはない。ならなんで離れたのか。それは、単に、本命ではないから、フレンドどまりというか。
なんにしてもオレは女子高生たちといろいろやりまくったし、今後も別の学校の子ともあってやろうかなって感覚あるよ。別れてもまた会いたくなったら会いにいくし、もうなんだってありさ、オレは、こっちでなら、どこかにマスをかくようにウマくいく。オレ、マスをかくのは大得意だから。でも数学はニガテだ。
〼とかをさ、定規でたくさんのマスを上手くかいていくの、そんなんでも昔はたのしめた。マスは数学的だ。ていうか実際、数学は英語でマスだったっけ? アハ、アハハハハハハ!
今夕方七時。
こっちの世界では、夜になるのは九時頃からって女子高生から聞いた。こっちに来て数日もういるオレだが、時間までは気にしていないから、しっかりとした把握はできていないが。
まえいた世界の時間は酷なもので、時間がほしい時は本当に短く過ぎていく。時間はいろいろと大切で、いつなにするか、そういうこともつき纏う。オレが苦しさでどんどん壊れていった頃からは頭が壊れたのか、時間がすぐ過ぎた。嫌だった、だって、その頃オレは、いろいろとアートを作りたかったから、才能がなかったとしてもだ。
オレは学校に通っていた頃、時間がありすぎてその膨大な時間が気持ち悪いなんて、感じていた、これはもうオレの思考の癖にもなっていって、結果、オレはテキトーに生きていくようになったのかもだ、時間なんてどうでもいいんだ、と。
でも、時間も、どうでもいいって思うオレ。オレは廃人だ。だから、何も、なしとげれない。こっちにきたいまならなしとげれることはたくさんあるけど。
でも、もうオレは勝ち組。でも、時間はどうでもいい。だって、こっちは、時間に追われて苦しむことも、ないのだから。
愉しい、さいこう!
まえいた世界でオレの使っていた寝具はオレの崩壊と比例するように破れていって、オレはワタだらけ。家族にはキレられるしもうオレの居場所はどこにもない気分だった。
でも、こっちは違う。
オレは歓迎されている、世界に。
異世界、こっちこそが世界。もうまえいたところなんて、オレは世界とは思っていない。もう無関係といってもいいオレとまえいた世界。でも、オレは、まえいた世界に、まだ、オレを壊そうとする要素がいるんだって、思うと、馬鹿だろって、思ってしまう、気を使っているんだ。
急に、マンゲキョウが見たくなったオレ。
またマンゲキョウを見せてもらおう。オレは持ってないから、誰かのを借りて。
マンゲキョウ、オレ好きなんだ。漢字で書けないけど。
「駅弁大会やろう!」と、ムロイは言った。
「いいな駅弁! ほら、綺麗なバイトさんも一緒に!」
オレたちは駅弁を購入。
オレたちは駅弁をむさぼった。
駅弁売りのバイトの美少女も一緒に駅弁大会に参加した。
「ウマいな!」
「駅弁すげえ!」
「オレ運動ニガテだけど駅弁食いする力ならあるんだああああああああああああああああああああああああああ!」
オレはダンスしながら駅弁食いした。
「すごいむさぼりよう……」
「だろ? 駅弁屋さん!」
「まだバイトなんですが……」
「それでもジョウデキ! もっと愉しませてくれよ! 駅弁じゃなくてもいいんだぜ! ……あっ! そうだ! 駅弁屋さんのお姉さん! マンゲキョウプリーズ!」
「どうぞ!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 仕事早すぎ!」
オレの手の動きはもっと早くなった。
駅弁食いのスピードが早くなったのだ。
「うめえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ! お姉ちゃんうめえよおめえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
「あはは、どういたしましてっ♡」
「うん、いいねっ。その態度、食欲そそる」
「ゴッド、そろそろ乗車券買わないと遅れるかもだぞ」
「おお、そうだな、われに返してくれてありがとう、キング」
「どういたしまして、ゴッド」
オレは、乗車券売り場で。
「……バンガロー、あった、あの! 壱拾参番の券くれませんか! えぇっと……何人いるだっけ……とりあえず壱拾参人分で」
異世界銀行でのゲリラライヴで儲けた金をテキトーに支払った。
「どうぞっ」
「あざーす!」
とりあえず購入。
「どうだった、ゴッド。まあゴッドが買いにいかなくてもよかったが。俺はただゴッドが駅弁に夢中になりすぎてるから、ああやって声かけたんだ」
「でもいいさ! こっちでのパシりやみんなのために頑張るのって嬉しいからさ!」
「さすがゴッド! 余裕だな!」
「キングこそ、なんか愉しそうだ」
「アハハ、そりゃな、まえいたとこなんかよりも、ずっと」
壱拾参番行きは……魔界都市バンガロービル行き列車だ。バンガローヒル行きは、壱拾参番ではなかった。バンガロービルをバンガローヒルと見間違えたオレ。魔界都市バンガロービル、そこは、知る人ぞ知る、魔境。知ってる人は、魔街と呼ぶのが基本。……といった具合で、列車に乗って、指定席のある部屋に入って、くつろいでいる頃に、オレは、思った。これは予知能力か、ただの妄想か。
きっと、ボスのかわいい娘がいる……それは妄想だ。
「ありがとー、ならまた!」
オレたちはバンガローヒルに向かう。
今は夕方。
最寄りの駅まではまだ遠い。
夜行列車を頼ろうと思う。
女子高生たちと一旦距離をおくことにする。嫌われたわけではない。もちろんオレはこの世界のことを愛しているし、彼女らを嫌ってなんかはない。ならなんで離れたのか。それは、単に、本命ではないから、フレンドどまりというか。
なんにしてもオレは女子高生たちといろいろやりまくったし、今後も別の学校の子ともあってやろうかなって感覚あるよ。別れてもまた会いたくなったら会いにいくし、もうなんだってありさ、オレは、こっちでなら、どこかにマスをかくようにウマくいく。オレ、マスをかくのは大得意だから。でも数学はニガテだ。
〼とかをさ、定規でたくさんのマスを上手くかいていくの、そんなんでも昔はたのしめた。マスは数学的だ。ていうか実際、数学は英語でマスだったっけ? アハ、アハハハハハハ!
今夕方七時。
こっちの世界では、夜になるのは九時頃からって女子高生から聞いた。こっちに来て数日もういるオレだが、時間までは気にしていないから、しっかりとした把握はできていないが。
まえいた世界の時間は酷なもので、時間がほしい時は本当に短く過ぎていく。時間はいろいろと大切で、いつなにするか、そういうこともつき纏う。オレが苦しさでどんどん壊れていった頃からは頭が壊れたのか、時間がすぐ過ぎた。嫌だった、だって、その頃オレは、いろいろとアートを作りたかったから、才能がなかったとしてもだ。
オレは学校に通っていた頃、時間がありすぎてその膨大な時間が気持ち悪いなんて、感じていた、これはもうオレの思考の癖にもなっていって、結果、オレはテキトーに生きていくようになったのかもだ、時間なんてどうでもいいんだ、と。
でも、時間も、どうでもいいって思うオレ。オレは廃人だ。だから、何も、なしとげれない。こっちにきたいまならなしとげれることはたくさんあるけど。
でも、もうオレは勝ち組。でも、時間はどうでもいい。だって、こっちは、時間に追われて苦しむことも、ないのだから。
愉しい、さいこう!
まえいた世界でオレの使っていた寝具はオレの崩壊と比例するように破れていって、オレはワタだらけ。家族にはキレられるしもうオレの居場所はどこにもない気分だった。
でも、こっちは違う。
オレは歓迎されている、世界に。
異世界、こっちこそが世界。もうまえいたところなんて、オレは世界とは思っていない。もう無関係といってもいいオレとまえいた世界。でも、オレは、まえいた世界に、まだ、オレを壊そうとする要素がいるんだって、思うと、馬鹿だろって、思ってしまう、気を使っているんだ。
急に、マンゲキョウが見たくなったオレ。
またマンゲキョウを見せてもらおう。オレは持ってないから、誰かのを借りて。
マンゲキョウ、オレ好きなんだ。漢字で書けないけど。
「駅弁大会やろう!」と、ムロイは言った。
「いいな駅弁! ほら、綺麗なバイトさんも一緒に!」
オレたちは駅弁を購入。
オレたちは駅弁をむさぼった。
駅弁売りのバイトの美少女も一緒に駅弁大会に参加した。
「ウマいな!」
「駅弁すげえ!」
「オレ運動ニガテだけど駅弁食いする力ならあるんだああああああああああああああああああああああああああ!」
オレはダンスしながら駅弁食いした。
「すごいむさぼりよう……」
「だろ? 駅弁屋さん!」
「まだバイトなんですが……」
「それでもジョウデキ! もっと愉しませてくれよ! 駅弁じゃなくてもいいんだぜ! ……あっ! そうだ! 駅弁屋さんのお姉さん! マンゲキョウプリーズ!」
「どうぞ!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 仕事早すぎ!」
オレの手の動きはもっと早くなった。
駅弁食いのスピードが早くなったのだ。
「うめえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ! お姉ちゃんうめえよおめえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
「あはは、どういたしましてっ♡」
「うん、いいねっ。その態度、食欲そそる」
「ゴッド、そろそろ乗車券買わないと遅れるかもだぞ」
「おお、そうだな、われに返してくれてありがとう、キング」
「どういたしまして、ゴッド」
オレは、乗車券売り場で。
「……バンガロー、あった、あの! 壱拾参番の券くれませんか! えぇっと……何人いるだっけ……とりあえず壱拾参人分で」
異世界銀行でのゲリラライヴで儲けた金をテキトーに支払った。
「どうぞっ」
「あざーす!」
とりあえず購入。
「どうだった、ゴッド。まあゴッドが買いにいかなくてもよかったが。俺はただゴッドが駅弁に夢中になりすぎてるから、ああやって声かけたんだ」
「でもいいさ! こっちでのパシりやみんなのために頑張るのって嬉しいからさ!」
「さすがゴッド! 余裕だな!」
「キングこそ、なんか愉しそうだ」
「アハハ、そりゃな、まえいたとこなんかよりも、ずっと」
壱拾参番行きは……魔界都市バンガロービル行き列車だ。バンガローヒル行きは、壱拾参番ではなかった。バンガロービルをバンガローヒルと見間違えたオレ。魔界都市バンガロービル、そこは、知る人ぞ知る、魔境。知ってる人は、魔街と呼ぶのが基本。……といった具合で、列車に乗って、指定席のある部屋に入って、くつろいでいる頃に、オレは、思った。これは予知能力か、ただの妄想か。
きっと、ボスのかわいい娘がいる……それは妄想だ。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました

冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる