廃人だけどモテモテ勇者なオレ参上プラスアルファ

ザノ・夕ナ

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邂逅から始まった愛・恋・仕事

Reino

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 寝すぎてしまうという経験。ひさしぶりだ。
 オレの部屋は、散らかりすぎてて、寝るにも、寝れなかったんだ。
 寝れないし、練れないし……。

 オレはいま、テントの中だ。
 砂漠にはられたそのテントは、豪華で、こんなにもできるんだなって気分になった。オレはテント入ったことないし、特にな。
 オレはきっと一度だけだが、夢の中でならテントに入ったことがあった。きっと校外学習で、中学校の時っぽいけど、なぜか行ったところは小学校に行くような雰囲気のとこ、で、森の中だ……。しっかりとは覚えてないがあれは、夢ではないとは思うこともある。あれが夢ではないことで今後、何かとつながってくるのだろうか。

 朝立ち。
 オレは金はない、でも、金のために、ヤイバやサヤを売るわけにもいかないのさ。
 オレがいまいるこのテントは、ただだった。
 オレが元いた世界で、見るテントは、ほぼ決まって、ホームレスが、公園で使っていた。ホームレスなのに、テント、これは、どうせゴミ捨て場から拾ってきたんだろうなって感じにさせられた。
 一番印象的なホームレスは赤い橋の下でテントをはって、本を見る。なんの本か。際どい本だろうよ、あのへんそういうのよく落ちてるから。昔、同級生たちがあそこに集まって遊んで、ソファーとかも持ちこんで、基地にした。ポスターとかもはっちゃってさ。枝切りだすのもいた。
 オレは、小学校の時から、友達はゼロ。一応、それっぽいのいても、裏切られたよ。まず、オレは好きな女子の載った学年通信を切り取って、輪っか状のものにその女子を切り取ったのをはって、何かに使っていたから、そういうの見られるの嫌だし。でもゲームのコントローラーばかり握ってて力強いやつだから強行突破させられたよ。
 中学の時のは、オレのこと執拗にいじめようとしてくるからオレが好きじゃないやつだと言いたくないがつい言ってしまったやつらがいた、オレがもっとも信頼していた仲間だと思っていたやつはそいつらを連れてきた。もう愚痴らないと気がすまない状態だった。愚痴は、吐くたびに毎回喧嘩になってしまった。親も弟も誰もオレのことなんか理解してくれなかった。中学の頃不登校で代わりに通わされた、福祉施設だってそう、あそこにいた生徒は、つらくて不登校ではない、ただ、勉強についていけないだけとかさ……よく運動はできて……。
 オレの中学の頃好きだった女子は運動ができた。そしてその女は、卓球部の部長、もうひとりはテニス部の部長、そしてもうひとりは水泳部の部長。オレのことを君付けで呼んでくれていたし運動できないやつにもやさしかった、イイオンナらだ。だが、そのうちのひとりが、ある天パーのヲタク男子に向かって、キモいって言うんだ……それはなんかショックだった……オレにはどう言ってくるんだろうか。何にしても、いつも複数人で戯れる空想をした。
 そのキモいと言われた天パーのヲタク男子は運動はほぼできなくてもアニメの影響で、野球部に入ってきた。そして、自己紹介の時に、泣くんだ。緊張したのか。で、あくびをしたふりしてその泣いたのを誤魔化そうともする。そのような過去がある。
 こんなやつもいた。これは教師でだが、アニメの影響で、テニス部の顧問して、野球のアニメにハマったら、野球部の顧問しだしたの……。RPGが好きなようだ。
 オレは、その中学校の時に好きだったオンナらよりも、イイオンナと今寝ているんだ。すげえぜ、オレ。
 Lカップある、サヤは普通よりもベッドを占領するのさ。ベッドは、際限がある。よって、オレはいま、一つのベッドでふたりと寝る。すげえ、こんなことがあるとはな。
 オレの長髪は、侍のようにみえるのだろうか。そもそも、侍の時代に活躍したのだろうか、ヤイバらは。
 侍は、長髪で、ほかの人はその時代はそうでもなかったのだろうか。

 宿のオンナオーナーが服を洗濯してくれると言った。オレはよって、裸。でもオレは、ちゃんと布団に入っている、べつに法的にも問題ない光景だ。
 そうだ、こっちの世界の法律は、何なのか。どうなっているのだろうか。
 言語は、元の世界と一緒のようだ……。よかった。もし違ったりでもしたら、勉強しないといけないから。
 英語ですらもままならないオレ。洋楽は聴いた、でも英語でわかるのなんて、ちょっとだけだ。
 英語がままならない、なら、異世界の語学だって、無理なことだろう。
 でもどうしてなのだろう、元いた世界と言語が一緒、なんて、何か変ではないのか、いや、そういうものなのか、いや……何か隠れた秘密があるのかもしれない……こっちから、流出して……だとかさ。

 中学生の事だった。心霊写真が撮れた。あれは、不幸な出来事だった。
 オレは大きいお寺に特別にお祓いをしてもらった。おフダももらったさ。
 心霊写真は学校一の不良が撮った。複雑で残念な事情があってオレは、一時期不良たちにいじめられながらも絡んでいて、パシりだったことがあった。不良の男たちはみんな彼女持ちでいろいろとヤっていた。不良の男の姉がいた、オレはその姉に、ガラパゴスケータイに保存したオカズの写真を見られ、ドン引きされた。
 こういうのもなんか変かもだけど、オレは、元いた世界で壮絶な経験をしてきた。たのしくはなかったけども。
 きっと、心霊写真は合成で、そのあと見せてきた血みどろ人形も、どっかの保存したもの、どうせ、オレの家には霊はいなかった。
 不良たちは急にオレの家にやってきて、夜勤で忙しい父の睡眠も妨害した……嫌だったよ、いつもAVの機器にハマっていてパライノアなのだけど、今思うとごめんなって気持ちになるわ、親父に。恨んでるけどな、今でも。
 実は、オレの背後には、霊が、いた。
「あの……」
 声がした。
「ん?」
 オレは誰が声を出したのかよくわからない。
「私の名前は……レイノ、です……」
「えぇ?」
 オレは戸惑うオレはずっと霊なんて結局は物理現象のイタズラである実体はないと思いこんでいたのだから。
「私は、若年期に、自殺した。そして、共鳴を求め、探し続けて貴方様と出会いました、世界中をさまよってわかりました、もう貴方様しか、いない、と……」
「なに人?」
「古代ユダヤ人」
「ユダヤって、それ、国の名前ではないよな……? 聞いたことはあるさ」
「アングロ=サクソン・リトアニア・ユダヤ系・ポーランド人……ではないです……」
「なにそれ?」
「いえ、ただ、たとえでいいました。べつにほかのでもよかったのですが……」
「アングロサクソンとか、そういうワードよくわからないけどさ、キミがいい子だってことはなんとなくはわかったよ出ておいでよ実体化できるんでしょ? いや、実体化って、哲学で見たことあるけど……こういうときでも使えるんだよな……?」
「実体化、できます。こっちでなら、魔力の波長が合うので」
 霊のは実体化し、オレは、三人と一緒に寝た。
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