51 / 55
閉ざされたシンの真実:2『アリアの日記』
しおりを挟む
[第1の日記の内容]
お母様、アリアをここまで育ててくれて、ありがとうございました。シン、あなたのおかげで、アリアは幸せでした。クロノさん、お会いしたことはありませんが、シンがご迷惑をおかけして、本当にごめんなさい。
アリアが幸せに生きることを許してくれたのは、神様なのでしょうか、それとも、悪魔だったのでしょうか。神様なら、その深い慈悲の心に感謝を。
悪魔なら、死後に魂を捧げ、罰を受けることを約束します。お母様、クロノさん、シンをよろしくお願いします。
屋根裏部屋のアリア
***
[第2の日記の内容]
◇いつもの決闘
「今日は決闘でクロノを背面からズバーンっと斬りつけてやった。峰打ちだ!」
どうやらシンは、木の棒でクロノさんを背後から叩いたようです。その結果、かえりうちにあって、ボコボコにされて帰ってきました。……。シンの好きな言葉は〈騎士道精神〉です。
「えっ、このケガ? 転んだ」
自業自得ですが、シンはあざだらけです。転んでできるケガではないのですが。***◇罪の告白(アリアという少女が、みずからの手でひちぎったページ。
下の紙に残っていた筆跡から、書かれた内容は確認できた。詳細は伏す。故人の尊厳は守られねばならない。このページの記述は当職の権限にて、存在しなかった物として扱う)***◇聖剣カリバーン
「神が怖い? 地獄に落ちるのが怖い? 神なんて、聖剣カリバーンでズヴァァアアンッ、真っ二つだ! 地獄の有象無象なんて片っぱしから聖剣でで八つ裂きだ」
聖剣カリバーンは、木の枝。棒きれのことです。なので、不可能です。
「なにが教会だ、ギルドだって、王様だって、怖くない。神に選ばれた勇者シンの敵ではないッ! だから、すべて僕に、まるっとまかせてくれ!」
ビシィッ! ――指をつきだし、不敵に笑っています。
「だからさ、大丈夫だ。心配するな、アリア」
あたまをなでられました。
「聖剣を持つ僕と、ありとあらゆる魔獣の動きを完全に停止させるクロノがいれば、神だって、世界にだって負けやしない。無敵だ!」
アリアはその言葉を信じたくなってしまいました。***◇鏡写し
「僕とアリアが似てる? まあ、たしかに耳が2つあるし、目が2つある、鼻が1つ、口も一つ。確かにまるでそっくりだっ。鏡写しだ! なーんってねっ」
シンがわちゃわちゃと、身振り手振りでせわしなく説明しています。ときおり、なぜだかふとシンにいじわるをしたくなるのです。
「えっ? 僕とアリアのママ上がおなじなのが不思議?」
ちょっと反応が難しそうな質問をしてみました。正直言ったあとに、失敗したと思いました。シンは数秒おでこに指をのせて考えていました。
「白状する。僕は、拾いっ子だ。ママ上が橋の下から拾ってきた子だ。まぁ、本当は神の子なんだけどね。だから、ママ上と僕は他人。育ててもらっているから、ママ上と呼んでいるだけだ。言うなればママ上は、他人上だね。ははっ」
シンはウソがへたです。
***
◇マリア
「そうそう、前に描いていたあの絵の女の子。マリアって名はどう?」
アリアはシンに日記帳に落書きで描いた子に名前をつけようと相談したことがありました。その場では、考え込んでシンは黙ってしまったのですが、どうやら今名前を思いついたようです。
「でも、どうしてマリアは黒髪なんだ? 金色の髪じゃないのは変だ。だいいち黒髪とかまるでクロノだ、クールじゃない」
黒色のインクしかないから、金を表現できない、そう説明しました。
「ああ。なるほど。そりゃ、黒しかなきゃ、黒でしか描けないか。そういうことなら、僕がクロノをやっつけてパクッてくる」
……もちろんアリアは、シンを止めました。犯罪なので。ですが、意外に頑固なところがあるので、たぶん思いとどまらないだろうとおもっていたら、案の定です。
翌日、ボコボコにされて帰ってきました。なにかしら、言っていましたが、要約するとケンカに負けて頼み込んで、貸してもらった、というのが真相のようです。
クロノさん、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。そして、ありがとうございました。
***
◇ざいたくわーかー?
「へっ……、ママ上の仕事? ざっ、在宅ワーカーっ、……みたいな?」
アリアはお母様が何の仕事をしているかしりません。どうやら家でなにがしかの仕事をしているようですが。〈ざいたくわーかー〉とやらが、何かは謎です。
「セラピスト的な……エクソシスト、……セラピシスト! 村人の邪気をはらう仕事。そうそう、ママ上は聖職者だ。ママ上は徳も格も、他の村人より、圧倒的に高いからね、うん」
シンが言うには、この村は悪霊に取り憑かれやすい土地のようです。定期的に心を浄化しないと、魔獣になるそうです。外の世界はなかなか大変なようです。
「正直、甘ったるくて気持ち悪いけどね。まあ、邪気を払うのに必要だから仕方ないね」
屋根裏部屋にいてもかすかに感じるあまいお香のあまいかおり。お香のケムリで部屋を、おおうことによって擬似的に神殿を再現しているとか、なんとか。
「まあ。そういうわけだ。あっ、それとママ上には仕事のこと聞くなよ? ママ上がエクソシストってことは、極秘ね。ママ上にも、仕事のこととか、聞くなよ?」
とのことなので、お母様には仕事について聞かないでおくことにしました。お母様は、おしゃべりなシンとは似ても似つかない静かな人です。シンが橋の下から拾われてきたというのも本当のことなのかもしれません。そうだったら、いいな。
***
◇プラネタリウム
「僕がアリアの目に名前を付けた。星眼〈プラネタリウム〉、どうだ?」
アリアの魔眼に名前をつけてくれたようです。
「いつかクロノにアリアの星眼を自慢してやろう! きっと、すごすぎてクロノなら、びっくりして腰を抜かすにちがいない」
……そうはならないでしょうが、……クロノさん、シンが馬鹿ですみません。でも、そんな日がきたら素敵でしょうね。かなわない夢ですが、想像したら楽しい気持ちになりました。
***
[第3の日記の内容]
かみさまありあは
やねうらでたのしくしてます
どうかすくわないでください
おねがいします
ありあ
お母様、アリアをここまで育ててくれて、ありがとうございました。シン、あなたのおかげで、アリアは幸せでした。クロノさん、お会いしたことはありませんが、シンがご迷惑をおかけして、本当にごめんなさい。
アリアが幸せに生きることを許してくれたのは、神様なのでしょうか、それとも、悪魔だったのでしょうか。神様なら、その深い慈悲の心に感謝を。
悪魔なら、死後に魂を捧げ、罰を受けることを約束します。お母様、クロノさん、シンをよろしくお願いします。
屋根裏部屋のアリア
***
[第2の日記の内容]
◇いつもの決闘
「今日は決闘でクロノを背面からズバーンっと斬りつけてやった。峰打ちだ!」
どうやらシンは、木の棒でクロノさんを背後から叩いたようです。その結果、かえりうちにあって、ボコボコにされて帰ってきました。……。シンの好きな言葉は〈騎士道精神〉です。
「えっ、このケガ? 転んだ」
自業自得ですが、シンはあざだらけです。転んでできるケガではないのですが。***◇罪の告白(アリアという少女が、みずからの手でひちぎったページ。
下の紙に残っていた筆跡から、書かれた内容は確認できた。詳細は伏す。故人の尊厳は守られねばならない。このページの記述は当職の権限にて、存在しなかった物として扱う)***◇聖剣カリバーン
「神が怖い? 地獄に落ちるのが怖い? 神なんて、聖剣カリバーンでズヴァァアアンッ、真っ二つだ! 地獄の有象無象なんて片っぱしから聖剣でで八つ裂きだ」
聖剣カリバーンは、木の枝。棒きれのことです。なので、不可能です。
「なにが教会だ、ギルドだって、王様だって、怖くない。神に選ばれた勇者シンの敵ではないッ! だから、すべて僕に、まるっとまかせてくれ!」
ビシィッ! ――指をつきだし、不敵に笑っています。
「だからさ、大丈夫だ。心配するな、アリア」
あたまをなでられました。
「聖剣を持つ僕と、ありとあらゆる魔獣の動きを完全に停止させるクロノがいれば、神だって、世界にだって負けやしない。無敵だ!」
アリアはその言葉を信じたくなってしまいました。***◇鏡写し
「僕とアリアが似てる? まあ、たしかに耳が2つあるし、目が2つある、鼻が1つ、口も一つ。確かにまるでそっくりだっ。鏡写しだ! なーんってねっ」
シンがわちゃわちゃと、身振り手振りでせわしなく説明しています。ときおり、なぜだかふとシンにいじわるをしたくなるのです。
「えっ? 僕とアリアのママ上がおなじなのが不思議?」
ちょっと反応が難しそうな質問をしてみました。正直言ったあとに、失敗したと思いました。シンは数秒おでこに指をのせて考えていました。
「白状する。僕は、拾いっ子だ。ママ上が橋の下から拾ってきた子だ。まぁ、本当は神の子なんだけどね。だから、ママ上と僕は他人。育ててもらっているから、ママ上と呼んでいるだけだ。言うなればママ上は、他人上だね。ははっ」
シンはウソがへたです。
***
◇マリア
「そうそう、前に描いていたあの絵の女の子。マリアって名はどう?」
アリアはシンに日記帳に落書きで描いた子に名前をつけようと相談したことがありました。その場では、考え込んでシンは黙ってしまったのですが、どうやら今名前を思いついたようです。
「でも、どうしてマリアは黒髪なんだ? 金色の髪じゃないのは変だ。だいいち黒髪とかまるでクロノだ、クールじゃない」
黒色のインクしかないから、金を表現できない、そう説明しました。
「ああ。なるほど。そりゃ、黒しかなきゃ、黒でしか描けないか。そういうことなら、僕がクロノをやっつけてパクッてくる」
……もちろんアリアは、シンを止めました。犯罪なので。ですが、意外に頑固なところがあるので、たぶん思いとどまらないだろうとおもっていたら、案の定です。
翌日、ボコボコにされて帰ってきました。なにかしら、言っていましたが、要約するとケンカに負けて頼み込んで、貸してもらった、というのが真相のようです。
クロノさん、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。そして、ありがとうございました。
***
◇ざいたくわーかー?
「へっ……、ママ上の仕事? ざっ、在宅ワーカーっ、……みたいな?」
アリアはお母様が何の仕事をしているかしりません。どうやら家でなにがしかの仕事をしているようですが。〈ざいたくわーかー〉とやらが、何かは謎です。
「セラピスト的な……エクソシスト、……セラピシスト! 村人の邪気をはらう仕事。そうそう、ママ上は聖職者だ。ママ上は徳も格も、他の村人より、圧倒的に高いからね、うん」
シンが言うには、この村は悪霊に取り憑かれやすい土地のようです。定期的に心を浄化しないと、魔獣になるそうです。外の世界はなかなか大変なようです。
「正直、甘ったるくて気持ち悪いけどね。まあ、邪気を払うのに必要だから仕方ないね」
屋根裏部屋にいてもかすかに感じるあまいお香のあまいかおり。お香のケムリで部屋を、おおうことによって擬似的に神殿を再現しているとか、なんとか。
「まあ。そういうわけだ。あっ、それとママ上には仕事のこと聞くなよ? ママ上がエクソシストってことは、極秘ね。ママ上にも、仕事のこととか、聞くなよ?」
とのことなので、お母様には仕事について聞かないでおくことにしました。お母様は、おしゃべりなシンとは似ても似つかない静かな人です。シンが橋の下から拾われてきたというのも本当のことなのかもしれません。そうだったら、いいな。
***
◇プラネタリウム
「僕がアリアの目に名前を付けた。星眼〈プラネタリウム〉、どうだ?」
アリアの魔眼に名前をつけてくれたようです。
「いつかクロノにアリアの星眼を自慢してやろう! きっと、すごすぎてクロノなら、びっくりして腰を抜かすにちがいない」
……そうはならないでしょうが、……クロノさん、シンが馬鹿ですみません。でも、そんな日がきたら素敵でしょうね。かなわない夢ですが、想像したら楽しい気持ちになりました。
***
[第3の日記の内容]
かみさまありあは
やねうらでたのしくしてます
どうかすくわないでください
おねがいします
ありあ
1
お気に入りに追加
517
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪
naturalsoft
ファンタジー
シオン・アクエリアス公爵令嬢は転生者であった。そして、同じく転生者であるヒロインに負けて、北方にある辺境の国内で1番厳しいと呼ばれる修道院へ送られる事となった。
「きぃーーーー!!!!!私は負けておりませんわ!イベントの強制力に負けたのですわ!覚えてらっしゃいーーーー!!!!!」
そして、目的地まで運ばれて着いてみると………
「はて?修道院がありませんわ?」
why!?
えっ、領主が修道院や孤児院が無いのにあると言って、不正に補助金を着服しているって?
どこの現代社会でもある不正をしてんのよーーーーー!!!!!!
※ジャンルをファンタジーに変更しました。

聖剣が最強の世界で、少年は弓に愛される~封印された魔王がくれた力で聖剣士たちを援護します~
さとう
ファンタジー
かつて、四人の魔王が率いる魔族との戦争に敗れて住む地の大半を失った人間たちは、残された土地を七分割し、人間を創造した女神が鍛えし七本の聖剣を『守護聖剣』として、それぞれの大地を守って過ごしてきた。
女神が残した七本の聖剣を模倣して作られた数多の『模造聖剣』……これを手に、人類は今も襲い来る魔族たちと戦いながら暮らしていた。
模造聖剣に選ばれし剣士を『聖剣士』と言い、七つの国最大である『トラビア王国』に作られた『聖剣レジェンディア学園』で武を、剣を学ぶ。
かつて、『聖剣王』と呼ばれた伝説の聖剣士、エドワード・ティラユール。
そのティラユールの血を引く一人の少年、ロイ……彼は、剣の才能というものに全く恵まれず、素振りすらまともにできない『落ちこぼれ』だった。
だが、ロイは諦めずに剣を振った。共に聖剣士になると誓った幼馴染、エレノアのために。
でも───やはりロイは、落ちこぼれのまま。後から剣を習い始めたエレノアにさえ負け続け、父からは「出来損ない」と言われ続ける。
それでも聖剣士になることを諦めきれず……一年に一度開催される『聖剣選抜の儀』に望む。
ここで、自分に適合する模造聖剣を手に入れる。聖剣を手に入れさえすれば、聖剣士になれる。
そう思い参加した『聖剣選抜の儀』で……ロイが手に入れたのは、粗末な木刀。
不殺の聖剣と呼ばれた、ただの木刀だった。
それに対し、幼馴染のエレノアが適合したのは……長らく適合者がいなかった、七本の聖剣の一つ。『炎聖剣フェニキア』
ロイは、聖剣士になる夢をあきらめかけた。
そんなある日だった。
「狩りにでも行くか……」
生きるためでもあり、ロイの趣味でもあった『狩り』
弓で獲物を射る、なんてことの狩りなのだが……ロイが見せたのは、数キロ先から正確に獲物の急所を射抜く、神技級の『弓技』だった。
聖剣こそ至上の世界で、神技の如き弓を使う少年、ロイ。
聖剣士にはなれない。でも……それ以上になれる。
『お前しかいない』
「え?」
そんなロイを認め、『不殺の聖剣』と呼ばれた粗末な木刀が真の力を発揮する。
それは、人間を滅ぼしかけた四人の魔王たちが恐れた、『五番目の魔王』だった。
これは、聖剣士になりたかったけど弓矢に愛された少年と、四人の魔王に封じられた最強最悪の魔王が、世界を救う物語。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

【後日談完結】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長していった。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、そして・・・。
初投稿というか、初作品というか、まともな初執筆品です。
今までこういうものをまともに書いたこともなかったのでいろいろと変なところがあるかもしれませんがご了承ください。
誤字脱字等あれば連絡をお願いします。
感想やレビューをいただけるととてもうれしいです。書くときの参考にさせていただきます。
おもしろかっただけでも励みになります。
2021/6/27 無事に完結しました。
2021/9/10 後日談の追加開始
2022/2/18 後日談完結

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

魔喰のゴブリン~最弱から始まる復讐譚~
岡本剛也
ファンタジー
駆け出しの冒険者であるシルヴァ・ベルハイスは、ダンジョン都市フェルミでダンジョン攻略を生業としていた。
順風満帆とはいかないものの、着実に力をつけてシルバーランク昇格。
そしてついに一つの壁とも言われる十階層の突破を成し遂げた。
仲間との絆も深まり、ここから冒険者としての明るい未来が待っていると確信した矢先——とある依頼が舞い込んできた。
その依頼とは勇者パーティの荷物持ちの依頼。
勇者の戦闘を近くで見られることができ、高い報酬ということもあって引き受けたのだが、この一回の依頼がシルヴァを地獄の底に叩き落されることとなった。
ダンジョン内で勇者達からゴミのような扱いを受け、信頼していた仲間にからも見放され……ダンジョンの奥地に放置されたシルヴァは、匂いに釣られてやってきた魔物に襲われた。
魔物に食われながら、シルヴァが心の底から願ったのは勇者への復讐。
そんな願いが叶ったのか、それとも叶わなかったのか。
事実のほどは神のみぞ知るが、シルヴァは記憶を持ったままとある魔物に転生した。
その魔物とは、最弱と名高いゴブリン。
追い打ちをかけるような最悪な状況に常人なら心が折れてもおかしくない中、シルヴァは折れることなく勇者への復讐を掲げた。
これは最弱のゴブリンに転生したシルヴァが、最強である勇者への復讐を果たす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる