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第一章、魔王を粛清するまで
第8話・初のボス戦
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クロいわく、高Lvのクロとシュラが低Lvのモンスターを倒しても召喚主である俺のLvは上がらないとの事。そのため一緒に戦えないと宣言された。召喚したものが戦ってくれないという残念な結果ではあったが、2号と召喚したゾンビは余裕を持って突き進む。そして迫力のあるデカい扉が目の前に。
「この扉はフロアボスのものでしょうね」
クロが教えてくれる。
そうだよな、今まで扉自体見たことなかったのにこんな大きな扉とご対面だもんな。
扉からはなにか荘厳な雰囲気が漂っており明らかに強者の部屋だと主張しているように見える。
正直に言えば逃げだしたい。
俺が戦ってきたのはスライムやネズミといった雑魚ばかりで、本当にボスと戦えるのか?
「マスター、一度ゾンビ召喚を行ってみてはいかがでしょうか」
ゾンビ召喚・・・そうだ、俺は20Lvになってから使用していなかった。
赤色ネズミとの戦いでは召喚した1体のゾンビがいれば事足りていたために忘れていた。なによりクロを契約召喚したことで気が緩んでいたということもある。
あ、ゾンビの祝福(パッシブ)なんてスキルもあったな。ただパッシブって書いてあるしゾンビの常時スキルなんてしょぼいものだろうし気にしなくてもいいか。
よし、クロにいわれた通りゾンビ召喚をしてみよう。
ゾンビ召喚をすると召喚されていたゾンビはすぐに消え、俺の近くに結構な数の魔法陣が一斉に現れる。
な、なんだ?ゾンビ召喚じゃないスキルでも発動したか?その魔法陣一つずつからボロそうな剣と盾を持ったゾンビが地面から立った状態で生えてくる。
おぉぉ、ゾンビが剣と盾を装備しているぞ。それも20体程度いるんじゃないか!?
今まで俺が召喚したもので戦ってくれたのはゾンビ一体・・・その程度だった俺が、剣と盾を装備したゾンビがこんなにも!
「こいつ、同じことを2回言ってるぞ」
「シュラ、マスターが喜んでいるのだから水を差さない」
ボスに挑むぞと伝えるためにみんなの目を見て大きな扉を開ける。
扉を開くとそこはとても広い部屋となっている。
その部屋の真ん中には身長150cm程度でローブを頭から被ったものがぽつんと一人でいる。ローブを纏っているため、どんな奴かは分からない。
ボスというと図体が大きなイメージだったために弱そうにしか見えないが、油断して負けることほどダサい事はない。確実に倒す。
「あ”あ”ぁ」(突撃!)
剣と盾を装備したゾンビは一斉に歩き出す、俺と2号より足が早そうだ。羨ましい。
ローブを被ったボスは杖を取り出して掲げる。すると杖が紫色に光り出し5つの魔法陣が地面に展開、5体の赤色ネズミが召喚された。赤色ネズミは一斉にこちらへ走ってくる。
お、まさかの召喚士か、この戦いは負けられないぞ。
作戦としては召喚士の俺が赤色ネズミに攻撃をされないようにしよう。
ゾンビ達に指示を出すと横一列に10体、その後を10体が続く形となりゾンビの壁を作りながら前進する。
こちらの狙い通りに赤色ネズミは前衛のゾンビ達に噛みつく、その間に噛みつかれていないゾンビ達は赤色ネズミを囲んで瞬く間に倒してしまう。
そして赤色ネズミ達を討伐したゾンビは、次はお前だといわんばかりにボスへ向けて進軍する。
ボスは慌てて後方へ走って逃げ出すがゾンビより足が遅い。ゾンビ達は普通に歩いて悠々とボスに追いつき、次々と剣を振り下ろす。ボスは汚い悲鳴を上げていたがすぐに聞こえなくなった。俺は複数のゾンビに剣で斬られるボスが自分だったらと思うと可哀相という気持ちが湧いて同情してしまう。
ゾンビ達が撤収を始めるとボスの顔があきらかになった、ねずみ顔のおっさんだ。可哀相で同情してしまうなんて気持ちは吹き飛び、ボスっていうのは倒されるために存在するものだよなと自論を展開する。
「マスター、お疲れ様でした。ボスの攻略おめでとうございます」
「姉貴、甘やかすなよ。こいつのLvからみたら雑魚同然なんだからよ」
「愚昧、マスターをこいつ呼ばわりすることを許した覚えはありませんよ」
「ぐっ、分かったよ」
クロの威圧の前にシュラは従わざるを得ないようだ。クロはどれほど強いのだろうか、シュラも相当強いと思うのだがクロにビビリまくってるからな。
シュラが俺のほうを見て全力で殺気を飛ばしてくる。
「愚昧、お仕置きされたいのかしら」
「い、いえいえいえいえ、すみません」
こういう日常も悪くない、なんだかんだ楽しんでいる。って、ボス倒したのにLv上がってないんだけど!
「マスターのLvが高いからでしょう」
そ、そうか。
初めてボスを倒してLvアップ!という感動は手に入らなかったがよしとしよう。
みんなに見てほしいな俺の配下達を。剣と盾を持った20体のゾンビがきちんと整列して俺の指示を待っているんだ。フロアボスも余裕で倒すゾンビ部隊、いいねえ。欲を言うならゾンビ以外も召喚できればもっとカッコイイんだけど、召喚しているのがゾンビだししょうがないよな。
「主、感動するのはいいけどそろそろ先にいかねえか?」
そ、そうだな。
自分が召喚したものに感動していた事を、シュラに指摘された。恥ずかしい。
気持ちを切り替えて前を向くと、上の階へと向かう階段が現れている。
この場所ともおさらばかと思うと・・・・・・気分上々!最高だ!と思う。
俺達は階段を上る。
「この扉はフロアボスのものでしょうね」
クロが教えてくれる。
そうだよな、今まで扉自体見たことなかったのにこんな大きな扉とご対面だもんな。
扉からはなにか荘厳な雰囲気が漂っており明らかに強者の部屋だと主張しているように見える。
正直に言えば逃げだしたい。
俺が戦ってきたのはスライムやネズミといった雑魚ばかりで、本当にボスと戦えるのか?
「マスター、一度ゾンビ召喚を行ってみてはいかがでしょうか」
ゾンビ召喚・・・そうだ、俺は20Lvになってから使用していなかった。
赤色ネズミとの戦いでは召喚した1体のゾンビがいれば事足りていたために忘れていた。なによりクロを契約召喚したことで気が緩んでいたということもある。
あ、ゾンビの祝福(パッシブ)なんてスキルもあったな。ただパッシブって書いてあるしゾンビの常時スキルなんてしょぼいものだろうし気にしなくてもいいか。
よし、クロにいわれた通りゾンビ召喚をしてみよう。
ゾンビ召喚をすると召喚されていたゾンビはすぐに消え、俺の近くに結構な数の魔法陣が一斉に現れる。
な、なんだ?ゾンビ召喚じゃないスキルでも発動したか?その魔法陣一つずつからボロそうな剣と盾を持ったゾンビが地面から立った状態で生えてくる。
おぉぉ、ゾンビが剣と盾を装備しているぞ。それも20体程度いるんじゃないか!?
今まで俺が召喚したもので戦ってくれたのはゾンビ一体・・・その程度だった俺が、剣と盾を装備したゾンビがこんなにも!
「こいつ、同じことを2回言ってるぞ」
「シュラ、マスターが喜んでいるのだから水を差さない」
ボスに挑むぞと伝えるためにみんなの目を見て大きな扉を開ける。
扉を開くとそこはとても広い部屋となっている。
その部屋の真ん中には身長150cm程度でローブを頭から被ったものがぽつんと一人でいる。ローブを纏っているため、どんな奴かは分からない。
ボスというと図体が大きなイメージだったために弱そうにしか見えないが、油断して負けることほどダサい事はない。確実に倒す。
「あ”あ”ぁ」(突撃!)
剣と盾を装備したゾンビは一斉に歩き出す、俺と2号より足が早そうだ。羨ましい。
ローブを被ったボスは杖を取り出して掲げる。すると杖が紫色に光り出し5つの魔法陣が地面に展開、5体の赤色ネズミが召喚された。赤色ネズミは一斉にこちらへ走ってくる。
お、まさかの召喚士か、この戦いは負けられないぞ。
作戦としては召喚士の俺が赤色ネズミに攻撃をされないようにしよう。
ゾンビ達に指示を出すと横一列に10体、その後を10体が続く形となりゾンビの壁を作りながら前進する。
こちらの狙い通りに赤色ネズミは前衛のゾンビ達に噛みつく、その間に噛みつかれていないゾンビ達は赤色ネズミを囲んで瞬く間に倒してしまう。
そして赤色ネズミ達を討伐したゾンビは、次はお前だといわんばかりにボスへ向けて進軍する。
ボスは慌てて後方へ走って逃げ出すがゾンビより足が遅い。ゾンビ達は普通に歩いて悠々とボスに追いつき、次々と剣を振り下ろす。ボスは汚い悲鳴を上げていたがすぐに聞こえなくなった。俺は複数のゾンビに剣で斬られるボスが自分だったらと思うと可哀相という気持ちが湧いて同情してしまう。
ゾンビ達が撤収を始めるとボスの顔があきらかになった、ねずみ顔のおっさんだ。可哀相で同情してしまうなんて気持ちは吹き飛び、ボスっていうのは倒されるために存在するものだよなと自論を展開する。
「マスター、お疲れ様でした。ボスの攻略おめでとうございます」
「姉貴、甘やかすなよ。こいつのLvからみたら雑魚同然なんだからよ」
「愚昧、マスターをこいつ呼ばわりすることを許した覚えはありませんよ」
「ぐっ、分かったよ」
クロの威圧の前にシュラは従わざるを得ないようだ。クロはどれほど強いのだろうか、シュラも相当強いと思うのだがクロにビビリまくってるからな。
シュラが俺のほうを見て全力で殺気を飛ばしてくる。
「愚昧、お仕置きされたいのかしら」
「い、いえいえいえいえ、すみません」
こういう日常も悪くない、なんだかんだ楽しんでいる。って、ボス倒したのにLv上がってないんだけど!
「マスターのLvが高いからでしょう」
そ、そうか。
初めてボスを倒してLvアップ!という感動は手に入らなかったがよしとしよう。
みんなに見てほしいな俺の配下達を。剣と盾を持った20体のゾンビがきちんと整列して俺の指示を待っているんだ。フロアボスも余裕で倒すゾンビ部隊、いいねえ。欲を言うならゾンビ以外も召喚できればもっとカッコイイんだけど、召喚しているのがゾンビだししょうがないよな。
「主、感動するのはいいけどそろそろ先にいかねえか?」
そ、そうだな。
自分が召喚したものに感動していた事を、シュラに指摘された。恥ずかしい。
気持ちを切り替えて前を向くと、上の階へと向かう階段が現れている。
この場所ともおさらばかと思うと・・・・・・気分上々!最高だ!と思う。
俺達は階段を上る。
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