cross of connect

ユーガ

文字の大きさ
上 下
6 / 45
絆の邂逅編

第五話 漆黒の槍士

しおりを挟む
「そういえばさ、ルイン」
レイフォルスから旅立ち、ユーガは後ろを歩くルインに声をかけた。
「レイフォルスでのあの爆発・・・よく無事だったよな?結構大きい爆発だったと思ったけど・・・」
ルインは少し困ったように笑ってユーガを見た。
「・・・まぁ、正直慣れてしまいましたし・・・」
慣れるもんなのか、とトビが少し呆れてルインを見た。ふっ、とルインは笑う。
「研究者はそういうものですから。失敗を繰り返して、成功をするから成功が輝くんです」
ユーガはへぇ、と呟いた。その横でトビは、
「・・・研究に失敗したら爆発耐性でも付くのか」
と呟いた。
「そういえば、この後どうするんだ?何も決めずにレイフォルスから出ちまったけど・・・」
ユーガがトビとルインを見て言った。確かに、とトビが顎に手を当てる。
「・・・そうだな、無計画にレイフォルスを出るのは失敗だったか」
でしたら、とルインが前置きをする。
「トルーメンに行きませんか?」
と提案した。なるほど、とユーガとトビは納得する。
「トルーメンは情報の街とも呼ばれてるしな・・・情報収集には最適か」
「うん、行ってみる価値はあるかもしれないな」
決まりですね、とルインが呟く。ユーガがネロから貰った地図を開き、ここだよな、と指を指す。
「よし、行こうぜ!」

ぽつ、と水滴が落ちてくる。それはユーガの頬を、そして次第に全身を濡らす。
「・・・雨か?」
トビは雨に濡れながら呟いた。ルインも、そのようですね、とトビに答える。段々と雨は強まり、ユーガ達の体を強く叩いた。ユーガは額に腕を当てて、目に雨が入らないようにしながら、じゃあ、と言う。
「確かこの先に小屋がある筈だから、とにかくそこを目指そう!雨宿りしないと!」
トビとルインは同時に頷き、街道に沿って走った。しばらく歩くとやはり小屋がある。ユーガ達は慌てて駆け込み、ふぅ、と一息吐く。
「・・・体が冷えるな。火を起こして温まった方がいい」
トビはそう言って、小屋の中に落ちていた木片を拾ってボロボロの暖炉に集め始めた。よし、とトビが呟くと、ルインが魔法を詠唱する。ルインが唱えた炎魔法は集まった木片に向かい、やがて暖炉の中で燃え始めた。
「これで何とかなるでしょう」
ルインがユーガとトビを振り向いて言う。ありがとう、と礼を言って、ユーガは自分の服を見る。既にびしょ濡れになっている。ちぇ、とユーガは燃えている火の側に座り、体を温めようとしたその時。
(・・・あ・・・?)
視界がぼやけ、平衡感覚を失ったが、それでも自分が倒れた事はわかった。トビとルインが名前を呼ぶ声は聞こえるが、声を出せない。そのままユーガは、視界が真っ暗になるのを感じながら意識を失った。

「おい、どうした!ユーガ!」
「ユーガ!どうしたんです⁉︎」
どさ、という音が聞こえ、トビ達が振り向くと火の側にいたユーガが仰向けに倒れていた。トビがユーガの額に手を当てる。
「・・・風邪を引いたのか?この馬鹿が・・・」
ちっ、と舌打ちをして、トビはハンカチを取り出してそれを水で濡らし、ユーガの額に当てた。ルインもコップに水を汲み、ユーガの側に置く。はぁ、とユーガの荒い息遣いが耳に届く。
「仕方ありませんね。ユーガが回復するまで待機しましょうか」
「・・・たく、わかったよ」
トビがはぁ、と呆れるように手を振る。ーすると、突如激しく小屋の扉が叩かれた。なんだ?とトビとルインは顔を向け合った。トビは銃を、ルインは魔法詠唱の準備をし、扉をゆっくりと開けて外に出るとー。
「・・・ウウウウウ・・・」
「・・・魔物・・・ウルフか、くそ!」
ウルフに向けてトビは銃を放つ。ルインも魔法を唱えるが、まるで効いていないようにトビとルインに襲いかかる。
「ちっ!」
「くっ・・・」
トビとルインはウルフの攻撃を横に飛んでかわす。すると、ウルフの体ー胸辺りーから赤黒い瘴気のような煙が溢れた。なんだ、とトビが呟き、その瞬間トビは頭に衝撃を覚えて地面に転がった。吹き飛ばされた、とわかった。
「ぐぁっ⁉︎」
「トビ!」
ルインの声が聞こえた。トビはふらつく脚で何とか立ち上がり、一度冷静に状況を分析した。やはり、明らかにこの魔物はおかしい。体から赤黒い瘴気を放出している魔物など聞いた事がない。トビは自分に回復魔法をかけ、引かない痛みに顔を顰めてウルフを見る。やはり、ただのウルフではない。
「くそ・・・なんとかしねぇと・・・」
「風よ吹き荒れろ!ゲイルストリーム!」
ルインの魔法がウルフを包んだ。どうです、とルインが呟く。土埃が収まると、そこにはウルフが変わらず立っていた。やられるー、そう思ったその時。
「・・・紅眼、解放」
ルインが甚大な元素を感じ、その方向を振り向く。そこには、黒いフードに黒い服、顔は見えず、口元だけが見えるようにフードを深く被っている。
「・・・誰だ、お前・・・」
トビが息を吐きながら立ち上がって聞く。その男はその質問には答えず、背中の槍を手に持った。
「・・・羅殺槍」
男は槍を片手に持ち、凄まじい突きを放った。ウルフはまともに受け、元素へと還る。
「・・・凄まじい力・・・あなたは一体・・・」
ルインが呟くが、男は変わらず無口のまま背中に槍を戻す。すると、男が突然口を開いた。
「・・・魔物の凶暴化がここ最近多くなってきてる。僕がたまたま通りかかったから良かったが・・・気をつけろ」
それだけ言うと、トビとルインの言葉を無視して男は立ち去った。なんなんだ、とトビが回復魔法をかけながら、
「・・・なーんか、無愛想なヤツだな」
と呟いた。あなたが言いますか、と呟くルインをトビはじろっと睨んだ。

「う・・・」
眩しい光が眼を刺す。ユーガは緋色の眼を開けてゆっくりと体を起こす。
「・・・俺は・・・」
そこまで呟いて、倒れたんだった、と思い出す。
「・・・起きたか」
その声に振り向くと、トビが水を差し出して椅子に座っていた。トビの横のベッドには、ルインが寝ている。
「・・・ありがとう」
そういえば、喉が渇いている。ユーガはトビから水を受け取って飲み干す。ちっ、と舌打ちをして、トビは腕を組んだ。
「迷惑かけるなっつの。お前がダウンしてる間、俺達も足止めを食らったんだ」
「あ、ああ・・・ごめん・・・」
ユーガはそう言ってベッドから立ち上がる。ぶわ、と立ちくらみがして、ユーガは頭を押さえた。ーと。
『・・・めよ・・・』
「⁉︎」
突然、聴き覚えのない声がユーガの頭に響いた。ユーガは辺りを見渡すが、ユーガに話しかけたのは誰もいない。トビが何してんだ、と呆れ眼でユーガを見る。
「・・・いや、なんか声が聞こえて・・・」
「は?寝ぼけてんのか?顔でも洗ってきたらどうだ?」
トビが洗面台を指差す。ユーガはうん、と曖昧に答えて洗面台に向かう。気のせいかな、と思い、ユーガは顔を洗う事にした。

情報の街、トルーメンは中々に栄えている。いや、かなり、の間違いだ。ケインシルヴァの首都、ガイアに負けず劣らずと言う程、この街は大きかった。
「トルーメンか・・・俺、初めてなんだよな」
「そうなんですか?私は最近訪れたばかりです」
ユーガとルインがそんな会話をしている中、トビはさっさと先に歩いて行く。
「そこのクールそうなお兄さん!ちょっといいかい?」
トビが顔を向けると、店のカウンターから男性がトビに指を差していた。あ?と顔を歪め、トビは誰が見てもわかるほど不機嫌な顔をして男性に近づいた。
「お兄さん、甘い物には興味あるかい?」
男性がトビに顔を近づけて聞く。その瞬間、トビの歪んでいた顔が整えられ、少し前のめりになってトビは小さく頷く。
「最近、・・・甘さをマシマシ、生地をふんわりと仕上げたシュークリームを作ったんだが売れなくてねぇ。お兄さん、タダで一つあげるから、色々な人に宣伝してくれないかい?」
男性が袋に包んだシュークリームをトビに差し出す。タダでくれる、という響きはトビの興味を完全に掴んだ。じゃあ貰うか、とトビが手を伸ばした、その時。
「トビ?何してんだ?」
トビの首の後ろからユーガが覗き込んだ。その背後には、ルインも立っている。
「な、なんでもねぇ」
トビが慌てて隠すが、ユーガはしつこくつきまとう。
「何隠したんだ?見せろって!」
「いーかげんに・・・しろ!ウォーターショック!」
「ぎゃーーーーー!」
トビの魔法でユーガは吹き飛び、トビは舌打ちをしてシュークリームを黙々と食べ始める。その様を、ルインはふっ、と笑って見ていた。
「今度、デザートでも作ってあげますかね」
そう呟くと、ルインは倒れているユーガに回復のポーションを飲ませた。

ユーガはトビを振り向き、なぁ、と聞いた。
「魔物の凶暴化?って結局の原因は何なんだろうな?」
「それを今調べてるんだろうが。馬鹿か」
トビはやれやれ、と手を振る。そりゃそうだけど、とユーガは呟く。
「・・・トルーメンで分かるといいんだけどな、原因」
あ、とルインが何かを思い出したように人差し指を頬に当てた。
「ユーガ。最近、ガイアで誰かがお亡くなりになりませんでしたか?」
「ん?ああ、ルーオス夫人が・・・お亡くなりになったけど・・・」
ユーガが答えると、なるほど、とルインが呟く。なんでだ、とトビが聞く。
「最近、元素の流れが変わる事が多いんです。それで、ガイアの方向を向いていた元素も流れが変わったりしたので・・・」
元素の流れが変わった?ユーガは首を傾げてルインを見るがトビは、へぇ、と感心するようにルインを見て、聞いた。
「・・・固有能力スキルか?」
「ええ。私の固有能力は『元素感知』という固有能力です。私の身の回りの元素の流れを読み取り、敵や魔物がいないか、などを調べる事ができます」
「そんな固有能力があるのか・・・?そういや、前にガイアに帰ったのに、結局俺の固有能力調べてもらうの忘れてたな・・・」
ちぇ、とユーガは口を尖らせる。その横で、トビが腕を組んでルインを見た。
「・・・もしかして、魔物の凶暴化ってのもそれが原因か?」
ユーガは首を傾げてトビを見た。どういう事だ?と聞く。
「元素の不安定化によって魔物の生態系バランスが崩れ始め、凶暴性が増してるんじゃねぇか?」
「可能性はあるでしょうね。元素の流れを調べてみるのもいいかもしれません」
「元素の流れ、か・・・それってどうやって調べたらいいんだ?」
ユーガが会話をするトビとルインに尋ねた。トビは鼻を鳴らす。
「・・・ユーガ。お前ちっと自分の頭で考える事を覚えた方がいいぞ」
う、とユーガは言葉に詰まる。それに対し、ルインは優しく答える。
「まぁまぁ、そうですね・・・研究者の村、ソルディオスに行って元素の流れを理解できる元素機械を作ってもらい、『制上の門』と『制下の門』に行って、元素の流れを調べるのがベストなのですが・・・」
制上の門と制下の門とは、制上の門が無数の元素を創り出しており、制下の門が魔法使いや元素機械で既に使用された元素を吸収している、永久機関である。だが、とトビは口を挟む。
「その二つの門は海のど真ん中にあるんだろ?そこに行くためには船やら飛行船が必要だし、門に行く連絡船も昔はあったらしいが、今は廃止されてるだろ」
「ええ。ですから今はベストな手段ではないでしょう」
「じゃあ、船とかを手に入れればそこに行けるんだな・・・」
ユーガが呟くと、だな、とトビは頷いた。
「ま、どちらにせよ今は門に行けないんだ。他の手段を考えるべきだな」
それが得策ですね、とルインは答えた。
「ですが、ソルディオスに行くのはいいかもしれませんね」
「研究者の村っつー程だからな。もしかしたら元素の不安定化?が事実なのかってのも調べられるからな」
トビがルインの言葉に対して頷く。ユーガはソルディオスに行った事ないな、と思い出した。
「確かネロが昔訪れたらしいけど、気難しい性格の持ち主が多くてろくに話もできなかった、って言っていたな・・・ソルディオスか・・・大丈夫なのか?」
ユーガは腕を組んで首を傾げた。その言葉にトビもルインも頷いた。
「俺も行った事はないんだが、確かに面倒な奴らの集まりだとか言ってたな」
「ええ、別名は『変人の村』と呼ばれているらしいですよ」
変人の村、とは何とも嫌味を含んだ呼び方だな、とユーガは感じた。

「・・・あれがユーガ・サンエットか?」
トルーメンの屋根の上から、二人の長くて黒いコートを着た人物がユーガ達をじっと見ていた。
「・・・ああ」
「へぇ、良かったのか?」
座っている一人の男が立っている男に聞く。
「・・・もう僕には関係のない事だ。行くぞ。僕達にはやるべき事がある筈だ」
そう言って、立っていた男は踵を返した。ふーん、と鼻を鳴らして座っていた男はもう一度蒼眼の少年に話しかけて笑うユーガを見た。
「・・・いつかは会うんだろうな。そうだろ?」
被っていたフードから、血のような色の瞳が覗いて、ユーガを睨む。
ーなぁ、オリジナルさんよ。

「・・・うーん、この街には大して情報はなかったな・・・情報の街っていうくらいだから何かあるかと思ったけど・・・」
ユーガは残念そうに肩を落とす。トビは、ちっ、と舌打ちをして腕を組む。
「ここまで情報がないとなると、やはりソルディオスに行くのが良いかもしれないな」
「そうですね・・・でしたら、一度海を渡る必要がありますから港へ行きましょうか」
ルインの提案にユーガ達は頷いて港へ歩いた。そこにはケインシルヴァ兵が立っており、トビの姿を見てじろっと睨んだが、隣にいたユーガに目を向けると姿勢を正した。
「これはユーガ様!どうされましたか?」
そういやこいつ、元貴族だったな、とトビは改めて思い出す。ー自分もだけど。
「あの、ソルディオスに行きたいんですけど連絡線を出してもらう事はできますか?」
「・・・それはユーガ様のお言葉でもできません」
兵士は顔を俯かせ、視線をユーガから逸らす。何故ですか、とルインが尋ねる。
「・・・実は最近、海で魔物が暴れているという情報が入ってきていまして・・・ですので、船を出す事はできないんです」
そう言うと港の奥からもう一人兵士が現れ、ユーガと話していた兵士の隣へ来る。ユーガを見て一度敬礼をし、耳元に口を寄せて何かをボソボソと耳打ちした。
「・・・何⁉︎・・・申し訳ありません、ユーガ様。仕事がありますので、これにて失礼致します、では!」
「あ、ああ。ありがとうございます」
ユーガがそう言うと、兵士達は敬礼をして目にも止まらぬ速さで立ち去り、後には一陣の風が残された。
「・・・何なんだろうな、さっきの」
ユーガは腕を横に振った。さぁな、とトビは呟く。
「・・・だがこのままだとソルディオスには行けねえ。何とかして連絡船に乗らないとな」
「そうですね・・・この街の主席官房長に相談してみましょう。私とは顔見知りですから、閲覧はできると思いますよ」
ルインがそう言って、ユーガを振り返る。ユーガはうん、と頷いて、
「わかった。じゃあその主席官房長って人のとこに・・・」
「ユーガ!」
そこまで言ったところで、ユーガはトビに服を引っ張られて後ろに転んだ。何だ、と言いかけて、ユーガは見た。先程までユーガが立っていた場所に巨大な鎌が突き刺さっているのを。
「な・・・」
「フッ・・・かわしたか」
そう言って、巨大な鎌を両手で持った大柄な男がユーガを睨んだ。
「お前は・・・四大幻将、『鬼将のローム』⁉︎」
トビが銃を構えながらその男、ロームに銃を向けた。ロームはニヤッと笑みを浮かべて、ユーガ達一人一人に視線を向けて、ユーガに目を向けてそこで視線を止めた。
「・・・貴様が緋眼の使い手か」
は?とユーガは立ち上がり、剣を抜きざまに呟く。
「なんだ?その『ひがん』って。よくわかんねっての!瞬烈火!」
ユーガの炎を纏った剣がロームを襲う。しかし、その剣は巨大な鎌に弾かれてユーガはのけぞった。
「ぐ・・・⁉︎」
「・・・フッ、その存在を把握できただけよしとするか」
そう言うと、ロームは高く飛び上がって空を飛んでいる魔物ーグリフィンというーに掴まった。トビとルインが魔法を唱えるが、それすらも鎌で弾かれてしまう。
「貴様らは我ら、ミヨジネアの四大幻将の敵という事だ。・・・忘れるな」
それだけ言うと、ロームはグリフィンに命令して飛んで行ってしまう。
「・・・あれが鬼将のロームか・・・あいつ、何しに来たんだ?話すだけ話して帰っちまったけど・・・それに、『ひがん』とか言ってたな・・・」
ユーガは疑問に頭をわしわしと搔いた。トビはロームの飛び去った空を見て、ユーガをちらりと見る。
「・・・四大幻将、か・・・緋眼、いや、ユーガの事を調べに来たみたいだったが・・・ちっ、何なんだ、あいつらは・・・」
トビは、うーん、と唸るユーガをもう一度見て、まさか、と呟く。
「・・・元素の不安定化・・・あいつらが・・・?」
その疑問に対しての答えは、いつまで経っても帰ってくる事はなかった。
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。 だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。 十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。 ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。 元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。 そして更に二年、とうとうその日が来た…… 

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

処理中です...