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空に咲く花 Ⅸ
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《無量》の戦死の報は、蓮花さんを大層悲しませた。
デュールゲリエ全てに愛情を注がれている方だが、ユニークタイプにはその思いが一入だ。
中でも《無量》は自分で「愛」を探すように創られており、蓮花さんはそれを楽しみにしていた。
「ジェシカ、デュールゲリエがね、自分で恋人を探すの。素敵でしょう?」
「はい、そうですね!」
そう私に嬉しそうに話し、蓮花さんは、《無量》を創った時に大層喜んでいた。
石神さんと共に、デュールゲリエが自分で幸せを掴むことを楽しみにしていた。
《無量》がついに森本少尉を愛するようになったことを知り、蓮花さんの喜びようは大変なものだった。
お祝いだと私もお酒に付き合わされた。
《無量》の死の後で桜大佐がわざわざ直接詫びに来られたが、《無量》が命令を無視して戦死したことも分かっている。
桜大佐は《無量》への蓮花さんの特別な思い入れを知っており、戦場でも出来るだけ安全な役割を振っていらしたことを知っている。
だから桜大佐はわざわざ《無量》の最期を直接お話しに来て下さったのだ。
お優しい方だった。
蓮花さんはうなだれながら、桜大佐から《無量》の最後の様子を聞いていた。
「……という状況でした。《無量》はやはり森本を愛していたのですね」
「……」
壮絶な状況だったようだ。
森本少尉が川尻軍曹たちを助けるために一人で向かい、自分が楯となって小隊を退却させた。
そしてそれを知った《無量》が、また森本少尉を助けに向かったのだろう。
しかし、《無量》が到着した時には、既に森本少尉は戦死されていたようだ。
「ウラール」のデータの解析で、それが分かっている。
《無量》は最期に森本少尉に覆い被さって、敵の超震動を浴びて粉砕された。
そのお陰で、森本少尉の遺体は残った。
桜大佐がおっしゃった。
「一つだけ分からないことがあるのです」
「なんですか?」
お辛そうに下を向いている蓮花さんの代わりに、私が尋ねた。
「最後に《無量》は「轟閃花」を上空に撃ったようなのです。空中には敵はいませんでした。《地獄の悪魔》に向かって放ったのであれば分かるのですが」
「え、上空にだったのですか?」
「はい、確かに。その直前に超震動の攻撃を喰らっていましたので、正常な判断が出来なかったとか……」
その時、蓮花さんが突然顔を上げて叫んだ。
「それは絶対にあり得ません! デュールゲリエたちは正常な判断が出来なくなった時、また身体機能に重大な齟齬が生じた場合、安全のために何重にもセーフティが設けられていうのです!」
蓮花さんは自分が創り上げたデュールゲリエたちに絶大な確信を抱いている。
蓮花さんの気迫に、桜大佐が慌てた。
「それは申し訳ありません! 自分など何も知らないくせに……」
「いいえ、つい大きな声を出してしまい申し訳ありません。でも本当にデュールゲリエたちは万全なのです。どうか信じて下さい」
「はい、分かりました」
その通りだった。
強力な戦闘力を持つデュールゲリエが、万一にも錯乱したならばとんでもない事態になりかねない。
誤った方向へ「花岡」や装備した兵器や武器を向ければ味方が甚大な被害を受ける。
だから正常に能力が出せなくなった場合は、必ず機能を停止、または一部の停止が為される。
《無量》が「轟閃花」を撃ったのであれば、正常な判断力と機能が残っていたということだ。
だが、そうなると桜大佐の言う通りに、どうして敵のいない上空へ攻撃を撃ったのかが分からない。
興奮していた蓮花さんも、そのことに気付かれて私に命じた。
「ジェシカ! 至急《無量》のログを解析なさい! あの子が最後に何を考えたのか、絶対に知る必要があります!」
「はい!」
すぐに《ロータス》を使って、《無量》のログが解析された。
膨大なデータだ。
《無量》が見聞きしたこと全てと、それに対する《無量》の反応や感じたことの全て、《無量》の考えたことの全てが途方もないデータ量となっている。
「虎」の軍の保有する幾つもの超量子コンピューターの中でも、《ロータス》であったからこそ可能な作業だった。
他にはアラスカ「虎の穴」の「ウラノス」と石神さんのお宅の「アイオーン」くらいか。
もちろん、時間を掛ければ他の超量子コンピューターでも解析は出来るが。
《無量》が森本少尉と出会い、次第に魅かれていったこと。
その自分の気持ちに戸惑い、他のユニークタイプたちに相談もしていたこと。
私と蓮花さんは食い入るようにログの解析結果を見て行った。
ついに《無量》が森本少尉に告白し、受け入れられたこと。
その時には、蓮花さんは他の仕事を全て放り出して、次々に遡って行くデータログの解析結果を見ていた。
そして二人でドライブに行った際に、森本少尉が御自分の信念を思い出し、拒絶されたこと。
《無量》はそれでも森本少尉を愛し続けたこと。
蓮花さんは《無量》の悲しみを胸に受けて苦しそうになさっていた。
そして最後のボリビアのジャングルでの《ハイヴ》攻略の戦闘での、詳細な《無量》の思考が解析された。
やはり、森本少尉のために「轟閃花」を撃ったことが分かった。
ただ、《無量》の視力が大分衰えていたことも同時に分かった。
そして過去のデータを遡り、最後の行動の意味が繋がって行く。
最期の瞬間の《無量》の森本少尉への愛が綴られて行き、蓮花さんは泣きながら解析結果を見た。
そしてついに、《無量》が「轟閃花」を空へ向かって撃った意味が分かった。
「《無量》! あなたという人はぁ!」
突然蓮花さんが叫んで、床にうずくまって慟哭した。
私はすぐに駆け寄り、データログの解析を読んだ。
《無量》が最後の瞬間の思いと繋がった言葉が画面に光っていた。
《まさに、しるべし、空は一草なり、この空かならず花さく、百草に華さくがごとし》
《無量》は、最後に森本少尉のために空に咲く花を見せたかったのだ。
森本少尉と親しくなった日に、道元の『正法眼蔵』の言葉を森本少尉から聞いたからだった。
森本少尉は、喪った婚約者のための復讐を誓っていた。
でも、本来の彼は仲間思いの優しい人間だった。
だから、自分が最後まで自分の信念を貫き、その時に空に咲く花を見ると信じていたのだ。
《無量》は、森本少尉のために、自分の命の限りを尽くして、空に花を咲かせた。
既に死んでいた森本少尉は、恐らくそれを見てはいなかっただろう。
しかし、《無量》はほとんど見えなくなった視力で、森本少尉の微笑みの幻覚を見た。
何と言うことか……
蓮花さんが泣きながらまた叫んだ。
「《無量》! あなたは森本様にお見せしました! 必ず森本様はご覧になりました! わたくしが保証いたしますから! だからあなたも森本様の微笑みを見たのです! 絶対です! 信じなさい! ああ、《無量》! あなたはほんとうに!」
聴きながら、私も涙が止まらなかった。
石神さんが来られ、取り乱した蓮花さんを慰めていらっしゃった。
石神さんも《無量》の最期の行動の意味を知り、涙を流された。
「《無量》は空に花を咲かせて逝ったんだな」
石神さんがそうおっしゃった。
「はい……」
「そして《無量》も森本の花を見た」
「!」
蓮花さんがまた泣き崩れた。
「空に咲く花は幻だ。でもな、森本のために《無量》はその花を見せた。蓮花、《無量》は最高だな」
「はい……」
《幻あらずば、人は堕ちるなり》
石神さんが《無量》の最期のために、そう呟かれた。
旧約聖書の言葉だそうだ。
デュールゲリエ全てに愛情を注がれている方だが、ユニークタイプにはその思いが一入だ。
中でも《無量》は自分で「愛」を探すように創られており、蓮花さんはそれを楽しみにしていた。
「ジェシカ、デュールゲリエがね、自分で恋人を探すの。素敵でしょう?」
「はい、そうですね!」
そう私に嬉しそうに話し、蓮花さんは、《無量》を創った時に大層喜んでいた。
石神さんと共に、デュールゲリエが自分で幸せを掴むことを楽しみにしていた。
《無量》がついに森本少尉を愛するようになったことを知り、蓮花さんの喜びようは大変なものだった。
お祝いだと私もお酒に付き合わされた。
《無量》の死の後で桜大佐がわざわざ直接詫びに来られたが、《無量》が命令を無視して戦死したことも分かっている。
桜大佐は《無量》への蓮花さんの特別な思い入れを知っており、戦場でも出来るだけ安全な役割を振っていらしたことを知っている。
だから桜大佐はわざわざ《無量》の最期を直接お話しに来て下さったのだ。
お優しい方だった。
蓮花さんはうなだれながら、桜大佐から《無量》の最後の様子を聞いていた。
「……という状況でした。《無量》はやはり森本を愛していたのですね」
「……」
壮絶な状況だったようだ。
森本少尉が川尻軍曹たちを助けるために一人で向かい、自分が楯となって小隊を退却させた。
そしてそれを知った《無量》が、また森本少尉を助けに向かったのだろう。
しかし、《無量》が到着した時には、既に森本少尉は戦死されていたようだ。
「ウラール」のデータの解析で、それが分かっている。
《無量》は最期に森本少尉に覆い被さって、敵の超震動を浴びて粉砕された。
そのお陰で、森本少尉の遺体は残った。
桜大佐がおっしゃった。
「一つだけ分からないことがあるのです」
「なんですか?」
お辛そうに下を向いている蓮花さんの代わりに、私が尋ねた。
「最後に《無量》は「轟閃花」を上空に撃ったようなのです。空中には敵はいませんでした。《地獄の悪魔》に向かって放ったのであれば分かるのですが」
「え、上空にだったのですか?」
「はい、確かに。その直前に超震動の攻撃を喰らっていましたので、正常な判断が出来なかったとか……」
その時、蓮花さんが突然顔を上げて叫んだ。
「それは絶対にあり得ません! デュールゲリエたちは正常な判断が出来なくなった時、また身体機能に重大な齟齬が生じた場合、安全のために何重にもセーフティが設けられていうのです!」
蓮花さんは自分が創り上げたデュールゲリエたちに絶大な確信を抱いている。
蓮花さんの気迫に、桜大佐が慌てた。
「それは申し訳ありません! 自分など何も知らないくせに……」
「いいえ、つい大きな声を出してしまい申し訳ありません。でも本当にデュールゲリエたちは万全なのです。どうか信じて下さい」
「はい、分かりました」
その通りだった。
強力な戦闘力を持つデュールゲリエが、万一にも錯乱したならばとんでもない事態になりかねない。
誤った方向へ「花岡」や装備した兵器や武器を向ければ味方が甚大な被害を受ける。
だから正常に能力が出せなくなった場合は、必ず機能を停止、または一部の停止が為される。
《無量》が「轟閃花」を撃ったのであれば、正常な判断力と機能が残っていたということだ。
だが、そうなると桜大佐の言う通りに、どうして敵のいない上空へ攻撃を撃ったのかが分からない。
興奮していた蓮花さんも、そのことに気付かれて私に命じた。
「ジェシカ! 至急《無量》のログを解析なさい! あの子が最後に何を考えたのか、絶対に知る必要があります!」
「はい!」
すぐに《ロータス》を使って、《無量》のログが解析された。
膨大なデータだ。
《無量》が見聞きしたこと全てと、それに対する《無量》の反応や感じたことの全て、《無量》の考えたことの全てが途方もないデータ量となっている。
「虎」の軍の保有する幾つもの超量子コンピューターの中でも、《ロータス》であったからこそ可能な作業だった。
他にはアラスカ「虎の穴」の「ウラノス」と石神さんのお宅の「アイオーン」くらいか。
もちろん、時間を掛ければ他の超量子コンピューターでも解析は出来るが。
《無量》が森本少尉と出会い、次第に魅かれていったこと。
その自分の気持ちに戸惑い、他のユニークタイプたちに相談もしていたこと。
私と蓮花さんは食い入るようにログの解析結果を見て行った。
ついに《無量》が森本少尉に告白し、受け入れられたこと。
その時には、蓮花さんは他の仕事を全て放り出して、次々に遡って行くデータログの解析結果を見ていた。
そして二人でドライブに行った際に、森本少尉が御自分の信念を思い出し、拒絶されたこと。
《無量》はそれでも森本少尉を愛し続けたこと。
蓮花さんは《無量》の悲しみを胸に受けて苦しそうになさっていた。
そして最後のボリビアのジャングルでの《ハイヴ》攻略の戦闘での、詳細な《無量》の思考が解析された。
やはり、森本少尉のために「轟閃花」を撃ったことが分かった。
ただ、《無量》の視力が大分衰えていたことも同時に分かった。
そして過去のデータを遡り、最後の行動の意味が繋がって行く。
最期の瞬間の《無量》の森本少尉への愛が綴られて行き、蓮花さんは泣きながら解析結果を見た。
そしてついに、《無量》が「轟閃花」を空へ向かって撃った意味が分かった。
「《無量》! あなたという人はぁ!」
突然蓮花さんが叫んで、床にうずくまって慟哭した。
私はすぐに駆け寄り、データログの解析を読んだ。
《無量》が最後の瞬間の思いと繋がった言葉が画面に光っていた。
《まさに、しるべし、空は一草なり、この空かならず花さく、百草に華さくがごとし》
《無量》は、最後に森本少尉のために空に咲く花を見せたかったのだ。
森本少尉と親しくなった日に、道元の『正法眼蔵』の言葉を森本少尉から聞いたからだった。
森本少尉は、喪った婚約者のための復讐を誓っていた。
でも、本来の彼は仲間思いの優しい人間だった。
だから、自分が最後まで自分の信念を貫き、その時に空に咲く花を見ると信じていたのだ。
《無量》は、森本少尉のために、自分の命の限りを尽くして、空に花を咲かせた。
既に死んでいた森本少尉は、恐らくそれを見てはいなかっただろう。
しかし、《無量》はほとんど見えなくなった視力で、森本少尉の微笑みの幻覚を見た。
何と言うことか……
蓮花さんが泣きながらまた叫んだ。
「《無量》! あなたは森本様にお見せしました! 必ず森本様はご覧になりました! わたくしが保証いたしますから! だからあなたも森本様の微笑みを見たのです! 絶対です! 信じなさい! ああ、《無量》! あなたはほんとうに!」
聴きながら、私も涙が止まらなかった。
石神さんが来られ、取り乱した蓮花さんを慰めていらっしゃった。
石神さんも《無量》の最期の行動の意味を知り、涙を流された。
「《無量》は空に花を咲かせて逝ったんだな」
石神さんがそうおっしゃった。
「はい……」
「そして《無量》も森本の花を見た」
「!」
蓮花さんがまた泣き崩れた。
「空に咲く花は幻だ。でもな、森本のために《無量》はその花を見せた。蓮花、《無量》は最高だな」
「はい……」
《幻あらずば、人は堕ちるなり》
石神さんが《無量》の最期のために、そう呟かれた。
旧約聖書の言葉だそうだ。
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