2,626 / 2,840
天丸と天豪
しおりを挟む
光賀天丸(こうが てんまる)。
「ルート20」の特攻隊第三番隊隊長だった男だ。
身長2メートル20センチ、体重120キロという巨体で、筋肉も凄い。
だから凄まじい強さを誇っていた。
「ルート20」では恵まれたその肉体で、カワサキZ1000Jに跨って暴れ回った。
俺とも何度か遣り合ったが、俺には敵わなかった。
肉体の能力に頼った喧嘩で、俺の予想外の攻撃を受けていつも沈んだ。
しかし純粋な奴で、いつも負けて笑っていた。
「やっぱトラには敵わねぇ」
「お前、全然考えねぇもんな」
「強けりゃそれでいいだろう」
「考えるのも強さだ、バカ!」
「ワハハハハハハハハ!」
まあ、いい奴だった。
俺と同期の奴だったが、チームがでかくなってから俺が一番隊を後輩の槙野、そして二番隊を同じく後輩のイサに任命しても、何の文句も無かった。
元々どの隊が上ということも無かったのだが、逆に周囲の人間からどういうことかと言われた。
先輩方からも言われた。
天丸は俺に次ぐ強さだったからだ。
「トラ、天丸を一番隊にしろよ」
「いいえ、一番隊は槙野です。天丸には三番隊を頼みます」
「おい、槙野やイサより天丸が強ぇだろう!」
「先輩なんだぞ!」
「そうです。でも喧嘩の強さだけで隊長は務まりません」
「トラ!」
天丸が出て来た。
「コウさん、俺は三番隊の隊長です。トラが決めた通りにして下さい」
「天丸、お前は下の人間が前に出て悔しくねぇのか!」
天丸はみんなに好かれていて、特に先輩のコウさんが天丸を推していた。
「自分なんかに気遣って下さってありがとうございます」
「お前の方がよっぽど強ぇだろうが!」
「はい。でも、強さで決まるんなら、トラがヘッドですよ」
「!」
天丸がいい笑顔で俺に言ってくれた。
「トラ、俺に三番隊を任せろ」
「おう、頼むな」
そういう奴だった。
喧嘩は滅法強いが、上に立ちたいとは思っていない。
まあ、そういう気持ちもあるのだろうが、実力で決まったことには何の文句もない。
嫌なら俺を倒して特攻隊長になればいいのだ。
何よりも俺を信頼してくれ、俺の頼みや決定は全て受け入れてくれていた。
しかし、確かに抗争になれば天丸ほど頼りになる奴もいなかった。
槙野やイサは根性で勝つが、天丸は実力を振るうだけで敵チームを斃した。
なにしろあの巨漢が暴れると敵が怯んだ。
三番隊は天丸のような喧嘩自慢の連中を集め、抗争では中心となって敵を粉砕していく部隊になった。
その天丸から連絡が来た。
イサが死んで、俺がいつでも呼べば行くと伝えていたからだ。
「トラ、話があるんだ」
「おう!」
「ちょっと会えないかな」
「おう、どこでも行くぞ!」
「そっか。じゃあ、うちのジムまで来てくれ」
「分かった。今度の金曜の夜でいいか? 7時くらいになる」
「ああ、それでいい。じゃあ、待ってるな」
5月最後の金曜日に天丸の経営する総合格闘技のジムへ行くことになった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
天丸は高校を出て、すぐに格闘技界へ行った。
最初はプロレス団体にスカウトされ、そこから総合格闘技の「T1」に転身した。
プロレス界を代表する総合格闘技選手として活躍し、並み居る外国人の強豪を降し、優勝したこともある。
現役でもまだまだ強いが、後進の育成のために『天丸ジム』を設立したのが5年前。
「T1」で日本人選手が優勝したのは天丸のみだったので、大人気になった。
総合格闘技の他、ボクシング、ムエタイの選手もいる。
テレビ局がスポンサーになっており、天丸のジムは順調に経営されていた。
アヴェンタドールで渋谷にある『天丸ジム』へ金曜日の夜に俺が行くと、ビルの玄関前ですぐに地下の駐車場へ案内され、天丸が出迎えてくれた。
スーツを着込んでいる。
安いものでは無いのが分かった。
「よう、トラ。わざわざ悪いな」
「いや、お前が呼んだらすぐに来るさ。それにしてもでかいビルだなぁ」
「ワハハハハハハハハ! お前が持ってるものに比べたらハナクソだろう」
「そんなことはねぇ。大したもんだ」
二人で駐車場からエレベーターで上に上がった。
最上階の応接室だ。
40畳ほどの部屋で、豪華な応接セットが置かれている。
案内されると、若い男が立って俺に頭を下げた。
「こいつは息子の天豪だ。まだ16歳だが強いぞ」
「そうか。天豪、石神高虎だ。宜しくな」
「はい! 親父からいろいろ伺ってます! 宜しくお願いします!」
天豪は礼儀正しい男だった。
そして天丸と同じく、気持ちの良い男だった。
三人でソファに座った。
すぐにコーヒーが運ばれる。
「天豪はよ、お前よりも強くした」
「そうか」
天豪も天丸と同じく2メートル20センチの巨体で、天丸と同じくスーツ姿だが、鍛え上げた肉体であることは明白だ。
それに動作を見て分かったが、確かに格闘技の英才教育を受けていることが伺えた。
あの当時の俺では敵わないだろう。
「俺が総合格闘技を教え、他にも幾つかの格闘技を習わせた」
「見て分かるよ。相当強いな」
「ああ。まだ年齢制限でT1には出れないけどな。18歳でデビューと共に優勝するだろうよ」
「すげぇな」
確かにあり得ないことではないだろう。
T1で実力者の天丸が直々に鍛えたのだ。
「でもよ、その夢はいいんだ」
「なに?」
「トラ、俺たちを「虎」の軍に入れてくれ」
「おい、何言ってんだよ!」
まさか、そんな話が出るとは思ってもみなかった。
天丸が俺をまっすぐに見た。
「お前、ひでぇ敵と戦ってんだろ?」
「そうだ」
「だったら俺たちも使ってくれよ。俺たちは相手をぶちのめすことしか出来ねぇ。お前の力になれるんなら」
「天丸! バカ言うな! 俺は戦争をしてるんだ」
「そうだよな。だから俺も言ってる」
「おい、格闘技じゃねぇんだ。負ければ死ぬんだぞ」
「構わねぇよ」
「お前らなぁ……」
「虎」の軍に入ってくれるのはありがたい。
だが、ソルジャーは別な話だ。
格闘技が優れていても、兵士としての素養は全く別だからだ。
「花岡」を習得すればいいのだが、その他にも銃器の訓練も必要になる。
「カサンドラ」を扱い、近接戦闘で「花岡」を使う。
それが基本的なソルジャーだった。
天丸も天豪も素養はあるだろうが、兵士としての訓練は受けていないはずだ。
折角総合格闘技で一流の人間たちなのだから、その道で進んで欲しい。
溢れんほどに才能のある二人なのだ。
戦場に立つ必要はない。
「天丸、兵士というのは格闘技とは違うんだよ」
「分かってる。でも、俺たちは戦うことに関しては一流のつもりだ」
「そうなんだろうけどな。でも、お前たちは今の道で行けばいいじゃんか」
「トラ、俺はお前と一緒に戦いたいんだ」
「そうは言ってもなぁ」
「なあ、また昔みたくさ。俺はあの時のようにお前と一緒にいれたら最高なんだよ」
「おい、族の喧嘩じゃねぇんだぞ」
「そうだろうな。でも、お前と一緒に戦えればそれでいい」
「弱ったな」
天丸の気持ちは本当に嬉しい。
だが、今から兵士としての訓練を受けても、天豪はともかく天丸は難しい。
天丸が俺を見詰めていた。
その瞳を見て、俺は思い出していた。
「ルート20」の特攻隊第三番隊隊長だった男だ。
身長2メートル20センチ、体重120キロという巨体で、筋肉も凄い。
だから凄まじい強さを誇っていた。
「ルート20」では恵まれたその肉体で、カワサキZ1000Jに跨って暴れ回った。
俺とも何度か遣り合ったが、俺には敵わなかった。
肉体の能力に頼った喧嘩で、俺の予想外の攻撃を受けていつも沈んだ。
しかし純粋な奴で、いつも負けて笑っていた。
「やっぱトラには敵わねぇ」
「お前、全然考えねぇもんな」
「強けりゃそれでいいだろう」
「考えるのも強さだ、バカ!」
「ワハハハハハハハハ!」
まあ、いい奴だった。
俺と同期の奴だったが、チームがでかくなってから俺が一番隊を後輩の槙野、そして二番隊を同じく後輩のイサに任命しても、何の文句も無かった。
元々どの隊が上ということも無かったのだが、逆に周囲の人間からどういうことかと言われた。
先輩方からも言われた。
天丸は俺に次ぐ強さだったからだ。
「トラ、天丸を一番隊にしろよ」
「いいえ、一番隊は槙野です。天丸には三番隊を頼みます」
「おい、槙野やイサより天丸が強ぇだろう!」
「先輩なんだぞ!」
「そうです。でも喧嘩の強さだけで隊長は務まりません」
「トラ!」
天丸が出て来た。
「コウさん、俺は三番隊の隊長です。トラが決めた通りにして下さい」
「天丸、お前は下の人間が前に出て悔しくねぇのか!」
天丸はみんなに好かれていて、特に先輩のコウさんが天丸を推していた。
「自分なんかに気遣って下さってありがとうございます」
「お前の方がよっぽど強ぇだろうが!」
「はい。でも、強さで決まるんなら、トラがヘッドですよ」
「!」
天丸がいい笑顔で俺に言ってくれた。
「トラ、俺に三番隊を任せろ」
「おう、頼むな」
そういう奴だった。
喧嘩は滅法強いが、上に立ちたいとは思っていない。
まあ、そういう気持ちもあるのだろうが、実力で決まったことには何の文句もない。
嫌なら俺を倒して特攻隊長になればいいのだ。
何よりも俺を信頼してくれ、俺の頼みや決定は全て受け入れてくれていた。
しかし、確かに抗争になれば天丸ほど頼りになる奴もいなかった。
槙野やイサは根性で勝つが、天丸は実力を振るうだけで敵チームを斃した。
なにしろあの巨漢が暴れると敵が怯んだ。
三番隊は天丸のような喧嘩自慢の連中を集め、抗争では中心となって敵を粉砕していく部隊になった。
その天丸から連絡が来た。
イサが死んで、俺がいつでも呼べば行くと伝えていたからだ。
「トラ、話があるんだ」
「おう!」
「ちょっと会えないかな」
「おう、どこでも行くぞ!」
「そっか。じゃあ、うちのジムまで来てくれ」
「分かった。今度の金曜の夜でいいか? 7時くらいになる」
「ああ、それでいい。じゃあ、待ってるな」
5月最後の金曜日に天丸の経営する総合格闘技のジムへ行くことになった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
天丸は高校を出て、すぐに格闘技界へ行った。
最初はプロレス団体にスカウトされ、そこから総合格闘技の「T1」に転身した。
プロレス界を代表する総合格闘技選手として活躍し、並み居る外国人の強豪を降し、優勝したこともある。
現役でもまだまだ強いが、後進の育成のために『天丸ジム』を設立したのが5年前。
「T1」で日本人選手が優勝したのは天丸のみだったので、大人気になった。
総合格闘技の他、ボクシング、ムエタイの選手もいる。
テレビ局がスポンサーになっており、天丸のジムは順調に経営されていた。
アヴェンタドールで渋谷にある『天丸ジム』へ金曜日の夜に俺が行くと、ビルの玄関前ですぐに地下の駐車場へ案内され、天丸が出迎えてくれた。
スーツを着込んでいる。
安いものでは無いのが分かった。
「よう、トラ。わざわざ悪いな」
「いや、お前が呼んだらすぐに来るさ。それにしてもでかいビルだなぁ」
「ワハハハハハハハハ! お前が持ってるものに比べたらハナクソだろう」
「そんなことはねぇ。大したもんだ」
二人で駐車場からエレベーターで上に上がった。
最上階の応接室だ。
40畳ほどの部屋で、豪華な応接セットが置かれている。
案内されると、若い男が立って俺に頭を下げた。
「こいつは息子の天豪だ。まだ16歳だが強いぞ」
「そうか。天豪、石神高虎だ。宜しくな」
「はい! 親父からいろいろ伺ってます! 宜しくお願いします!」
天豪は礼儀正しい男だった。
そして天丸と同じく、気持ちの良い男だった。
三人でソファに座った。
すぐにコーヒーが運ばれる。
「天豪はよ、お前よりも強くした」
「そうか」
天豪も天丸と同じく2メートル20センチの巨体で、天丸と同じくスーツ姿だが、鍛え上げた肉体であることは明白だ。
それに動作を見て分かったが、確かに格闘技の英才教育を受けていることが伺えた。
あの当時の俺では敵わないだろう。
「俺が総合格闘技を教え、他にも幾つかの格闘技を習わせた」
「見て分かるよ。相当強いな」
「ああ。まだ年齢制限でT1には出れないけどな。18歳でデビューと共に優勝するだろうよ」
「すげぇな」
確かにあり得ないことではないだろう。
T1で実力者の天丸が直々に鍛えたのだ。
「でもよ、その夢はいいんだ」
「なに?」
「トラ、俺たちを「虎」の軍に入れてくれ」
「おい、何言ってんだよ!」
まさか、そんな話が出るとは思ってもみなかった。
天丸が俺をまっすぐに見た。
「お前、ひでぇ敵と戦ってんだろ?」
「そうだ」
「だったら俺たちも使ってくれよ。俺たちは相手をぶちのめすことしか出来ねぇ。お前の力になれるんなら」
「天丸! バカ言うな! 俺は戦争をしてるんだ」
「そうだよな。だから俺も言ってる」
「おい、格闘技じゃねぇんだ。負ければ死ぬんだぞ」
「構わねぇよ」
「お前らなぁ……」
「虎」の軍に入ってくれるのはありがたい。
だが、ソルジャーは別な話だ。
格闘技が優れていても、兵士としての素養は全く別だからだ。
「花岡」を習得すればいいのだが、その他にも銃器の訓練も必要になる。
「カサンドラ」を扱い、近接戦闘で「花岡」を使う。
それが基本的なソルジャーだった。
天丸も天豪も素養はあるだろうが、兵士としての訓練は受けていないはずだ。
折角総合格闘技で一流の人間たちなのだから、その道で進んで欲しい。
溢れんほどに才能のある二人なのだ。
戦場に立つ必要はない。
「天丸、兵士というのは格闘技とは違うんだよ」
「分かってる。でも、俺たちは戦うことに関しては一流のつもりだ」
「そうなんだろうけどな。でも、お前たちは今の道で行けばいいじゃんか」
「トラ、俺はお前と一緒に戦いたいんだ」
「そうは言ってもなぁ」
「なあ、また昔みたくさ。俺はあの時のようにお前と一緒にいれたら最高なんだよ」
「おい、族の喧嘩じゃねぇんだぞ」
「そうだろうな。でも、お前と一緒に戦えればそれでいい」
「弱ったな」
天丸の気持ちは本当に嬉しい。
だが、今から兵士としての訓練を受けても、天豪はともかく天丸は難しい。
天丸が俺を見詰めていた。
その瞳を見て、俺は思い出していた。
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
NPO法人マヨヒガ! ~CGモデラーって難しいんですか?~
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
ハードワークと職業適性不一致に悩み、毎日をつらく感じている香澄(かすみ)。
彼女は帰り道、不思議な喫茶店を見つけて足を踏み入れる。
そこで出会った青年マスター晴臣(はるおみ)は、なんと『ぬらりひょん』!
彼は香澄を『マヨヒガ』へと誘い、彼女の保護を約束する。
離職した香澄は、新しいステージである『3DCGモデラー』で才能を開花させる。
香澄の手が、デジタル空間でキャラクターに命を吹き込む――。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
人形の中の人の憂鬱
ジャン・幸田
キャラ文芸
等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。
【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。
【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる