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激涙! 暁の三連星
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1月第3週の土曜日。
石神家恒例「すき焼き大会」だった。
別に普段から大量の肉を喰っているのだから、わざわざ大会にしなくても良さそうなものだが、もっと喰いたいというのが「大会」だ。
それでも子どもたちの限界には達していないと言うのだから、驚く以外にない。
亜紀ちゃんがきちんど肉の重量を量り、決められた50キロを用意した。
そこからは双子が中心となり、食材の準備を始めていく。
皇紀は忙しいので、家事にはほとん参加しなくなった。
段々と家にいることも少なくなって来たが、今日はいる。
俺も、花の葬儀を終え、内心少し明るさを欲していた。
早乙女たちを家に呼んだのも、あいつが必死に全国の医療機関の調査を終えてくれた礼をしたかったのと、落ち込んでいる早乙女を元気づけたかったこともあった。
あいつには槙野の件で随分と当たり散らしてしまった、申し訳なさがあった。
俺は早乙女に「美味いものを喰わせてやる」と約束した。
「タカさん、今日は「すき焼き大会」ですけど」
「あー、そうだったか」
「別に作りましょうか?」
亜紀ちゃんには「すき焼き大会」を中止するという発想は無い。
早乙女達に、すき焼きでもいいかという確認だ。
「いいよ、うちのすき焼きは美味いからな」
「そうですね!」
「もちろん鍋は別だ。それに何か別に俺が作るよ」
「じゃあ、私たちのお肉50キロと」
「……」
「タカさんと早乙女さんと雪野さん、怜花ちゃんもちょっと食べますよね」
「そうだな。まあ、4キロもあればいいよ」
「えぇ!」
「あんだよ?」
「タカさん、病気ですか!」
「バカ!」
亜紀ちゃんが笑っている。
もちろん冗談に決まっているが、自分たちが他人よりもずっと食べる(異常とは言わない)のは分かっている。
亜紀ちゃんは自分たち50キロとは別に、俺たちの4キロを切り分けた。
夕方に早乙女たちが来た。
うちで食事をするのは久し振りなので、嬉しそうな顔をしている。
怜花が俺に抱き着いて挨拶した。
「おう、怜花。どんどん綺麗になっていくな!」
「エヘヘヘヘ!」
俺は怜花を抱き上げ、リヴィングへ上がった。
大体準備は出来ている。
俺は早乙女たちのために、ヒラメの柵を切り、サザエの壺焼きを幾つか焼いた。
ロボにはマグロとヒラメの刺身と、それにサザエをちょっと焼いてやった。
子どもたちの分は無い。
すき焼きの準備が終わり、食事を始めた。
子どもたちは、最初から飛ばしている。
争う熱気と騒音は、もう早乙女たちは慣れている。
俺たちは穏やかにすき焼きを味わう。
「最近よ、亜紀ちゃんが突出して強いんだよなぁ」
早乙女と雪野さんが獣鍋を見た。
「ああ、本当だ。他の四人が攻めあぐねているね」
「半分以上、亜紀ちゃんが取って行くんですね」
「まあなぁ。皇紀と双子は研究なんかでなかなか訓練の時間が取れねぇんだよな」
「亜紀ちゃんはやってるんだね」
「ああ。合間に悪人狩とかしてるしよ」
「おい、それは辞めさせろよ!」
「俺も事前に聞いてねぇよ」
話している間にも、亜紀ちゃんの大笑いが聞こえる。
「柳さんは? 柳さんは毎日鍛錬してるんでしょう?」
「あいつは頑張るんだが、亜紀ちゃんは超天才だからなぁ。どうしても差は拡がるよ」
「そうですか」
その時、亜紀ちゃんがいつものように旋風脚で鍋の上を一掃しながら、風圧で浮き上がる肉を狙った。
皇紀が捨て身の十字受けで亜紀ちゃんの右足を受け止め、ルーの肩に両手を乗せたハーが、倒立しながら見事な回し蹴りを亜紀ちゃんに放った。
ルーもハーの重量が消えた瞬間に、亜紀ちゃんの腿にエルボーをぶち込む。
亜紀ちゃんは身体を捻りながらすべての攻撃を無効化するために跳ねた。
どいつも超高度な技の応酬をしている。
ドシン ガチャン
亜紀ちゃんの右足がルーのエルボーを跳ね返したが、皇紀が背後から腰を締め、空中からハーがとどめのかかと落としを右足に見舞った。
亜紀ちゃんの右足が墜落し、うちの獣用特性巨大土鍋が真っ二つになった。
「テメェらぁー!」
激怒した俺の怒鳴り声で、瞬時に子どもたちが床に土下座する。
柳もだ。
「何してやがんだぁ!」
「「「「「すみません!」」」」」
鍋の中の食材や汁がテーブルに拡がった。
床にも垂れ始める。
「てめぇら! さっさと片付けろ! 落ちた食材も全部食べろ! お前らは庭で喰え!」
即座に子どもたちが片付けて、別な鍋に入れて食材と共に降りて行った。
ウッドデッキあたりでバーベキューでもするのだろう。
まったく頭に来た。
「悪いな、折角呼んだのによ」
「いいよ。でも相変わらずスゴイな」
「本当に申し訳ない。雪野さんも済みませんでした」
「いいんですよ。でも、みんな一緒に食べませんか?」
「いいえ、こういうのは教育ですから。いつまでもガキですみません」
俺が怒鳴ったせいで、怜花が驚いている。
きっと早乙女達は怒鳴ることなどないだろう。
「怜花もごめんな。さあ、どんどん食べてくれな」
俺が務めて明るい話をし、早乙女と雪野さんが笑うと、やっと怜花もニコニコして食べ始めた。
本当に早乙女達には申し訳ないことをした。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
みんなでウッドデッキに食材を運んで、皇紀ちゃんがバーベキュー台をセットした。
私たちはテーブルと椅子を出した。
「あー、タカさん怒ってるよー」
私が言うと、みんな暗い顔になった。
「ルー、どうしようか」
ハーが言った。
「さっさと食べて、またタカさんに謝りに行こう」
「うん」
「みんなごめんね。私が調子に乗り過ぎちゃった」
「亜紀ちゃんさ、みんなが悪いんだけど、ちょっと言っていい?」
「うん、なに?」
「あの、私あんまり悪くない気が……」
いつものように空気がよく読めない柳ちゃんが何か言ってた。
「最近、亜紀ちゃんはちょっと酷いよ。亜紀ちゃんが本気になると、誰も食べれなくなるじゃない」
「え、でも、それは……」
やっぱり亜紀ちゃんは分かってない。
「強い人が一番食べるのはいいと思う。でもさ、それって限度がなくない?」
「ルー!」
「気付いてないのかなー。今日も三人で亜紀ちゃんを防ごうとしたんだよ?」
「え、うん、そうだったけど」
「それってね! そうしなきゃ全部亜紀ちゃんが食べちゃうからだよ!」
「!」
「あ、それ私も思ってた!」
亜紀ちゃんが柳ちゃんを睨んで、柳ちゃんが下を向いた。
「ね! 亜紀ちゃんどう思う!」
「私は、でも……」
「悪いと思わないの!」
「え、それはちょっと……」
亜紀ちゃんが口ごもっていた。
「もういいよ!」
「ルー!」
「全部亜紀ちゃんが食べればいいじゃん! 私はもういい!」
「ルー! ちょっと待って!」
「あの、私もうちょっと食べていいかな」
私が柳ちゃんを睨むと下を向いた。
「ルー、私が悪かったよ! ねぇ、みんなで食べよ?」
「いらない!」
「あの、私は……」
「みんな行こう!」
皇紀ちゃんとハーが一緒に着いて来た。
柳ちゃんはちょっと迷っていたけど、結局一緒に来た。
亜紀ちゃんは後ろで何か言ってたけど、無視した。
窓を閉める時に、亜紀ちゃんが泣きそうな顔で立っているのが見えた。
ちょっと辛かった。
石神家恒例「すき焼き大会」だった。
別に普段から大量の肉を喰っているのだから、わざわざ大会にしなくても良さそうなものだが、もっと喰いたいというのが「大会」だ。
それでも子どもたちの限界には達していないと言うのだから、驚く以外にない。
亜紀ちゃんがきちんど肉の重量を量り、決められた50キロを用意した。
そこからは双子が中心となり、食材の準備を始めていく。
皇紀は忙しいので、家事にはほとん参加しなくなった。
段々と家にいることも少なくなって来たが、今日はいる。
俺も、花の葬儀を終え、内心少し明るさを欲していた。
早乙女たちを家に呼んだのも、あいつが必死に全国の医療機関の調査を終えてくれた礼をしたかったのと、落ち込んでいる早乙女を元気づけたかったこともあった。
あいつには槙野の件で随分と当たり散らしてしまった、申し訳なさがあった。
俺は早乙女に「美味いものを喰わせてやる」と約束した。
「タカさん、今日は「すき焼き大会」ですけど」
「あー、そうだったか」
「別に作りましょうか?」
亜紀ちゃんには「すき焼き大会」を中止するという発想は無い。
早乙女達に、すき焼きでもいいかという確認だ。
「いいよ、うちのすき焼きは美味いからな」
「そうですね!」
「もちろん鍋は別だ。それに何か別に俺が作るよ」
「じゃあ、私たちのお肉50キロと」
「……」
「タカさんと早乙女さんと雪野さん、怜花ちゃんもちょっと食べますよね」
「そうだな。まあ、4キロもあればいいよ」
「えぇ!」
「あんだよ?」
「タカさん、病気ですか!」
「バカ!」
亜紀ちゃんが笑っている。
もちろん冗談に決まっているが、自分たちが他人よりもずっと食べる(異常とは言わない)のは分かっている。
亜紀ちゃんは自分たち50キロとは別に、俺たちの4キロを切り分けた。
夕方に早乙女たちが来た。
うちで食事をするのは久し振りなので、嬉しそうな顔をしている。
怜花が俺に抱き着いて挨拶した。
「おう、怜花。どんどん綺麗になっていくな!」
「エヘヘヘヘ!」
俺は怜花を抱き上げ、リヴィングへ上がった。
大体準備は出来ている。
俺は早乙女たちのために、ヒラメの柵を切り、サザエの壺焼きを幾つか焼いた。
ロボにはマグロとヒラメの刺身と、それにサザエをちょっと焼いてやった。
子どもたちの分は無い。
すき焼きの準備が終わり、食事を始めた。
子どもたちは、最初から飛ばしている。
争う熱気と騒音は、もう早乙女たちは慣れている。
俺たちは穏やかにすき焼きを味わう。
「最近よ、亜紀ちゃんが突出して強いんだよなぁ」
早乙女と雪野さんが獣鍋を見た。
「ああ、本当だ。他の四人が攻めあぐねているね」
「半分以上、亜紀ちゃんが取って行くんですね」
「まあなぁ。皇紀と双子は研究なんかでなかなか訓練の時間が取れねぇんだよな」
「亜紀ちゃんはやってるんだね」
「ああ。合間に悪人狩とかしてるしよ」
「おい、それは辞めさせろよ!」
「俺も事前に聞いてねぇよ」
話している間にも、亜紀ちゃんの大笑いが聞こえる。
「柳さんは? 柳さんは毎日鍛錬してるんでしょう?」
「あいつは頑張るんだが、亜紀ちゃんは超天才だからなぁ。どうしても差は拡がるよ」
「そうですか」
その時、亜紀ちゃんがいつものように旋風脚で鍋の上を一掃しながら、風圧で浮き上がる肉を狙った。
皇紀が捨て身の十字受けで亜紀ちゃんの右足を受け止め、ルーの肩に両手を乗せたハーが、倒立しながら見事な回し蹴りを亜紀ちゃんに放った。
ルーもハーの重量が消えた瞬間に、亜紀ちゃんの腿にエルボーをぶち込む。
亜紀ちゃんは身体を捻りながらすべての攻撃を無効化するために跳ねた。
どいつも超高度な技の応酬をしている。
ドシン ガチャン
亜紀ちゃんの右足がルーのエルボーを跳ね返したが、皇紀が背後から腰を締め、空中からハーがとどめのかかと落としを右足に見舞った。
亜紀ちゃんの右足が墜落し、うちの獣用特性巨大土鍋が真っ二つになった。
「テメェらぁー!」
激怒した俺の怒鳴り声で、瞬時に子どもたちが床に土下座する。
柳もだ。
「何してやがんだぁ!」
「「「「「すみません!」」」」」
鍋の中の食材や汁がテーブルに拡がった。
床にも垂れ始める。
「てめぇら! さっさと片付けろ! 落ちた食材も全部食べろ! お前らは庭で喰え!」
即座に子どもたちが片付けて、別な鍋に入れて食材と共に降りて行った。
ウッドデッキあたりでバーベキューでもするのだろう。
まったく頭に来た。
「悪いな、折角呼んだのによ」
「いいよ。でも相変わらずスゴイな」
「本当に申し訳ない。雪野さんも済みませんでした」
「いいんですよ。でも、みんな一緒に食べませんか?」
「いいえ、こういうのは教育ですから。いつまでもガキですみません」
俺が怒鳴ったせいで、怜花が驚いている。
きっと早乙女達は怒鳴ることなどないだろう。
「怜花もごめんな。さあ、どんどん食べてくれな」
俺が務めて明るい話をし、早乙女と雪野さんが笑うと、やっと怜花もニコニコして食べ始めた。
本当に早乙女達には申し訳ないことをした。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
みんなでウッドデッキに食材を運んで、皇紀ちゃんがバーベキュー台をセットした。
私たちはテーブルと椅子を出した。
「あー、タカさん怒ってるよー」
私が言うと、みんな暗い顔になった。
「ルー、どうしようか」
ハーが言った。
「さっさと食べて、またタカさんに謝りに行こう」
「うん」
「みんなごめんね。私が調子に乗り過ぎちゃった」
「亜紀ちゃんさ、みんなが悪いんだけど、ちょっと言っていい?」
「うん、なに?」
「あの、私あんまり悪くない気が……」
いつものように空気がよく読めない柳ちゃんが何か言ってた。
「最近、亜紀ちゃんはちょっと酷いよ。亜紀ちゃんが本気になると、誰も食べれなくなるじゃない」
「え、でも、それは……」
やっぱり亜紀ちゃんは分かってない。
「強い人が一番食べるのはいいと思う。でもさ、それって限度がなくない?」
「ルー!」
「気付いてないのかなー。今日も三人で亜紀ちゃんを防ごうとしたんだよ?」
「え、うん、そうだったけど」
「それってね! そうしなきゃ全部亜紀ちゃんが食べちゃうからだよ!」
「!」
「あ、それ私も思ってた!」
亜紀ちゃんが柳ちゃんを睨んで、柳ちゃんが下を向いた。
「ね! 亜紀ちゃんどう思う!」
「私は、でも……」
「悪いと思わないの!」
「え、それはちょっと……」
亜紀ちゃんが口ごもっていた。
「もういいよ!」
「ルー!」
「全部亜紀ちゃんが食べればいいじゃん! 私はもういい!」
「ルー! ちょっと待って!」
「あの、私もうちょっと食べていいかな」
私が柳ちゃんを睨むと下を向いた。
「ルー、私が悪かったよ! ねぇ、みんなで食べよ?」
「いらない!」
「あの、私は……」
「みんな行こう!」
皇紀ちゃんとハーが一緒に着いて来た。
柳ちゃんはちょっと迷っていたけど、結局一緒に来た。
亜紀ちゃんは後ろで何か言ってたけど、無視した。
窓を閉める時に、亜紀ちゃんが泣きそうな顔で立っているのが見えた。
ちょっと辛かった。
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