2,190 / 2,806
バレンタインデー ワールド・ワイド
しおりを挟む
またバレンタインデーの季節が来た。
去年はまた、本当に酷い目に遭った。
だから今年は断固とした姿勢で秘書課と広報課に接した。
「とにかくだぁ! 俺は今後一切チョコレートを受け取らないからな!」
「石神部長! 横暴です!」
「それは君たちだぁ!」
相変わらずの平行線だ。
院長はニコニコしているだけだ。
この人は自分がチョコレートを貰えればそれでいい。
俺が出した電子チョコレートの案は、その年だけしか効果が無かった。
昨年に、「一万人に一人だけ現物を許す」ということを言ってしまったために、とんでもない量のチョコレートが来た。
一江の仕業だが。
今年は数によって公開する俺の映像やCGを流したが、今年はそれも許さないと言うと、秘書課と広報課から猛反発を喰らった。
仕方なく、去年までのCGは許可すると言ったが、それでも納得しない。
そこは俺が折れて、俺の許可が出たものだけはCGの製作を許した。
問題は現物チョコレートだ。
それだけは断固死守しなければならない。
だが俺が1月末に《オペレーション・ティアドロップ》のために数日休みを取った。
その前にも、千石に付き合って石神家本家に行っていた。
それが痛かった。
俺が不在の間に秘書課と広報課が結託して根回しをしていた。
「私たちは十分に話し合いを持とうとしていたのですが、石神部長はいらっしゃいませんでしたよね?」
「うぅ……」
「ちゃんと話し合うつもりだったのですよ?」
「いや、それはさ……」
俺、結構頑張ってたんだけど?
「もう、今年は時間もありません。石神部長の御意志も理解は出来ますので、どうでしょうか? 今年の現物チョコレートは100万人に一人ということでは?」
「100万人かよ……」
去年は2億人を突破したと記憶している。
じゃあ、200個かぁ。
「まあ、仕方ないか」
「それで手を打ちましょうよ」
「君らなぁ」
「ね?」
俺、この病院で結構偉い方なんだけど。
何で子どもが諭されるようなことになってんだか。
「分かったよ。でも、あんまり頑張らないでくれよな。君たちの労力も心配なんだよ」
「石神部長! 優しい!」
「いや」
院長は終始何も言わずにニコニコしているだけだった。
このやろう。
まあ、俺も悪かったわけではないのだが、仕方なく認めた。
この辺りが落としどころだろう。
そして当日を迎えた。
先月にあまり病院に来られなかったので、俺もオペは結構入っていた。
一江たちも優秀なのだが、いろいろな兼ね合いで俺の執刀が望ましいものもある。
特に俺は嫌なのだが政治的というか、相手によっては俺のオペでなければと言う連中もいる。
病院の経営的に断りにくい人間たちだ。
それが2月に入ってから立て込んで行った。
本当にバレンタインデーどころではなかったのだ。
バレンタインデー当日も、俺は目一杯のオペのスケジュールだった。
第一外科部のスケジュール管理は一江に任せている。
一応俺の眼を通すものだが、俺が口を出すことは全くない。
一江は優秀で信頼出来る人間だ。
バレンタインデー当日のオペが多少込み合っていた感じもあったが、別に無理なスケジュールではなかったので、俺はいつも通りにこなして行った。
午後2時に2つのオペを終えた俺は、ようやく昼食にありつけた。
鷹と一緒に六花に頼んでおいた平五郎の弁当を食べた。
「鷹、午後からも頼むな」
「はい!」
俺は昼食を終えて、一度自分の部に戻った。
廊下に段ボール箱が積み上がっている。
山岸がいたので呼んだ。
「おい、あれってまさかチョコレートじゃねぇよな?」
「あ、部長! 正午に広報課の人が運んできましたよ」
「じゃあ、まさか全部チョコレートかよ!」
「はい、そのようですが」
一函に50も入っているとして、全部で段ボール箱は12個あった。
600個だ。
2億人でも200個のはずだ!
どうなっている!
内線で広報課へ連絡した。
「ああ、石神部長! 今年も大盛況ですね!」
「おい、話が違うだろう! 2億人だとしても最大200個のはずだぞ!」
俺は広報課が何か細工して水増ししたと思っていた。
冗談じゃねぇ。
「何言ってるんですか。現在石神部長には既に10億人を超える応募があるんですよ?」
「にゃんだって!」
「後でまた持って行きますからね」
「おい! どういうこどだ!」
俺が怒鳴った所へ、鷹が俺を呼びに来た。
「石神先生、次のオペの準備をお願いします」
「いや、鷹、それがさ」
「お願いします! この後もまだまだオペがあるんですから」
「わ、分かったよ!」
一江がどうしているか聞くと、俺が来る寸前に昼休憩に出たと山岸が言った。
あの野郎のせいかぁ!
俺は怒涛の勢いでオペをこなしていったが、それでも終わったのは夜の6時だった。
チョコレートの件は、何も手が出せなかった。
部に戻ると、大森が青い顔をして待っていた。
「一江はどうしたぁ!」
「帰りました!」
「呼び戻せ!」
「先ほどから携帯が繋がりません。家にも戻っていないのだろうと」
「あんだと!」
制服を着替えた広報課と秘書課の人間がニコニコしてやって来た。
「ああ、やっと終わったんですね! 石神部長、おめでとうございます!」
「……」
「今年は84億9234万2812人でしたぁ!」
「おい! 地球の人口を超えてるだろう!」
「そこは我々もよく分かりません。一江副部長が集計した数字ですので」
「あの野郎!」
8492個もの現物チョコレートが来た。
流石に広報課たちも予想以上だったので、5000個しか用意が無いと言って謝られた。
「三日以内にの頃に3492個をお持ちしますので」
「いらねぇよ」
「ダメですよ! もう当選者の方たちから入金されてるんですから!」
「……」
俺は自分の部屋の椅子にへたばって腰かけた。
「おい、どうしてそんな数になったんだよ」
「一江副部長が、アメリカとヨーロッパ各国の政府、それに南アフリカ共和国やトルコ政府、フィリピンやその他各国政府に情報を流したらしいですよ?」
「なんだそりゃ」
「私たちも意味は分かりませんでした。でも、その後にそれらの国々から大量の抽選申し込みと電子チョコレートの申し込みがありました。もうハッキングレベルで回線がパンクしそうになると、一江副部長が助けてくれまして」
「あー」
《セラフィム》をこんなことに使いやがったかぁ。
「でもよ、世界人口以上っておかしいだろう!」
「そこは我々には。確かに同一人物からの複数IDの応募があったんでしょうけど」
「それは無効じゃないか!」
「そう言われましても! 私たちにどれが無効なものなのかなんて分かりませんよ!」
「!」
まあ、言われてみれば確かにその通りだ。
「そんなことより、石神部長! バチカンのローマ教皇から来たんですよ!」
「なんだって?」
「それにアメリカ大統領とかEC各国の首脳からも! スゴイですよ!」
「……」
「それに、今年は電子チョコレートに100字までのメッセージが登録できるようにしてますから!」
「それ、聴いてねぇけど?」
「読んであげてくださいね!」
「……」
80億×100字だぞ。
「いやぁ、今年も私たち、大満足です!」
「よかったね」
「「「「「「はい!」」」」」」
全員が握手を求めて来たので、握ってやった。
チョコレートは何とかいつも通りの伝手でこなした。
一江は3日間有休を使って休んだ。
温泉旅行に出掛け、行方をくらましていた。
その週の金曜の夜に、一江を拉致してアラスカで「ワキン・バンジー」をやらせた。
大森が号泣して俺に謝って来るので、3回で終わった。
一江は5時間ほど糞便を垂れ流して、気持ち悪い笑いを振りまいていた。
ら、来年は絶対にぃー!
去年はまた、本当に酷い目に遭った。
だから今年は断固とした姿勢で秘書課と広報課に接した。
「とにかくだぁ! 俺は今後一切チョコレートを受け取らないからな!」
「石神部長! 横暴です!」
「それは君たちだぁ!」
相変わらずの平行線だ。
院長はニコニコしているだけだ。
この人は自分がチョコレートを貰えればそれでいい。
俺が出した電子チョコレートの案は、その年だけしか効果が無かった。
昨年に、「一万人に一人だけ現物を許す」ということを言ってしまったために、とんでもない量のチョコレートが来た。
一江の仕業だが。
今年は数によって公開する俺の映像やCGを流したが、今年はそれも許さないと言うと、秘書課と広報課から猛反発を喰らった。
仕方なく、去年までのCGは許可すると言ったが、それでも納得しない。
そこは俺が折れて、俺の許可が出たものだけはCGの製作を許した。
問題は現物チョコレートだ。
それだけは断固死守しなければならない。
だが俺が1月末に《オペレーション・ティアドロップ》のために数日休みを取った。
その前にも、千石に付き合って石神家本家に行っていた。
それが痛かった。
俺が不在の間に秘書課と広報課が結託して根回しをしていた。
「私たちは十分に話し合いを持とうとしていたのですが、石神部長はいらっしゃいませんでしたよね?」
「うぅ……」
「ちゃんと話し合うつもりだったのですよ?」
「いや、それはさ……」
俺、結構頑張ってたんだけど?
「もう、今年は時間もありません。石神部長の御意志も理解は出来ますので、どうでしょうか? 今年の現物チョコレートは100万人に一人ということでは?」
「100万人かよ……」
去年は2億人を突破したと記憶している。
じゃあ、200個かぁ。
「まあ、仕方ないか」
「それで手を打ちましょうよ」
「君らなぁ」
「ね?」
俺、この病院で結構偉い方なんだけど。
何で子どもが諭されるようなことになってんだか。
「分かったよ。でも、あんまり頑張らないでくれよな。君たちの労力も心配なんだよ」
「石神部長! 優しい!」
「いや」
院長は終始何も言わずにニコニコしているだけだった。
このやろう。
まあ、俺も悪かったわけではないのだが、仕方なく認めた。
この辺りが落としどころだろう。
そして当日を迎えた。
先月にあまり病院に来られなかったので、俺もオペは結構入っていた。
一江たちも優秀なのだが、いろいろな兼ね合いで俺の執刀が望ましいものもある。
特に俺は嫌なのだが政治的というか、相手によっては俺のオペでなければと言う連中もいる。
病院の経営的に断りにくい人間たちだ。
それが2月に入ってから立て込んで行った。
本当にバレンタインデーどころではなかったのだ。
バレンタインデー当日も、俺は目一杯のオペのスケジュールだった。
第一外科部のスケジュール管理は一江に任せている。
一応俺の眼を通すものだが、俺が口を出すことは全くない。
一江は優秀で信頼出来る人間だ。
バレンタインデー当日のオペが多少込み合っていた感じもあったが、別に無理なスケジュールではなかったので、俺はいつも通りにこなして行った。
午後2時に2つのオペを終えた俺は、ようやく昼食にありつけた。
鷹と一緒に六花に頼んでおいた平五郎の弁当を食べた。
「鷹、午後からも頼むな」
「はい!」
俺は昼食を終えて、一度自分の部に戻った。
廊下に段ボール箱が積み上がっている。
山岸がいたので呼んだ。
「おい、あれってまさかチョコレートじゃねぇよな?」
「あ、部長! 正午に広報課の人が運んできましたよ」
「じゃあ、まさか全部チョコレートかよ!」
「はい、そのようですが」
一函に50も入っているとして、全部で段ボール箱は12個あった。
600個だ。
2億人でも200個のはずだ!
どうなっている!
内線で広報課へ連絡した。
「ああ、石神部長! 今年も大盛況ですね!」
「おい、話が違うだろう! 2億人だとしても最大200個のはずだぞ!」
俺は広報課が何か細工して水増ししたと思っていた。
冗談じゃねぇ。
「何言ってるんですか。現在石神部長には既に10億人を超える応募があるんですよ?」
「にゃんだって!」
「後でまた持って行きますからね」
「おい! どういうこどだ!」
俺が怒鳴った所へ、鷹が俺を呼びに来た。
「石神先生、次のオペの準備をお願いします」
「いや、鷹、それがさ」
「お願いします! この後もまだまだオペがあるんですから」
「わ、分かったよ!」
一江がどうしているか聞くと、俺が来る寸前に昼休憩に出たと山岸が言った。
あの野郎のせいかぁ!
俺は怒涛の勢いでオペをこなしていったが、それでも終わったのは夜の6時だった。
チョコレートの件は、何も手が出せなかった。
部に戻ると、大森が青い顔をして待っていた。
「一江はどうしたぁ!」
「帰りました!」
「呼び戻せ!」
「先ほどから携帯が繋がりません。家にも戻っていないのだろうと」
「あんだと!」
制服を着替えた広報課と秘書課の人間がニコニコしてやって来た。
「ああ、やっと終わったんですね! 石神部長、おめでとうございます!」
「……」
「今年は84億9234万2812人でしたぁ!」
「おい! 地球の人口を超えてるだろう!」
「そこは我々もよく分かりません。一江副部長が集計した数字ですので」
「あの野郎!」
8492個もの現物チョコレートが来た。
流石に広報課たちも予想以上だったので、5000個しか用意が無いと言って謝られた。
「三日以内にの頃に3492個をお持ちしますので」
「いらねぇよ」
「ダメですよ! もう当選者の方たちから入金されてるんですから!」
「……」
俺は自分の部屋の椅子にへたばって腰かけた。
「おい、どうしてそんな数になったんだよ」
「一江副部長が、アメリカとヨーロッパ各国の政府、それに南アフリカ共和国やトルコ政府、フィリピンやその他各国政府に情報を流したらしいですよ?」
「なんだそりゃ」
「私たちも意味は分かりませんでした。でも、その後にそれらの国々から大量の抽選申し込みと電子チョコレートの申し込みがありました。もうハッキングレベルで回線がパンクしそうになると、一江副部長が助けてくれまして」
「あー」
《セラフィム》をこんなことに使いやがったかぁ。
「でもよ、世界人口以上っておかしいだろう!」
「そこは我々には。確かに同一人物からの複数IDの応募があったんでしょうけど」
「それは無効じゃないか!」
「そう言われましても! 私たちにどれが無効なものなのかなんて分かりませんよ!」
「!」
まあ、言われてみれば確かにその通りだ。
「そんなことより、石神部長! バチカンのローマ教皇から来たんですよ!」
「なんだって?」
「それにアメリカ大統領とかEC各国の首脳からも! スゴイですよ!」
「……」
「それに、今年は電子チョコレートに100字までのメッセージが登録できるようにしてますから!」
「それ、聴いてねぇけど?」
「読んであげてくださいね!」
「……」
80億×100字だぞ。
「いやぁ、今年も私たち、大満足です!」
「よかったね」
「「「「「「はい!」」」」」」
全員が握手を求めて来たので、握ってやった。
チョコレートは何とかいつも通りの伝手でこなした。
一江は3日間有休を使って休んだ。
温泉旅行に出掛け、行方をくらましていた。
その週の金曜の夜に、一江を拉致してアラスカで「ワキン・バンジー」をやらせた。
大森が号泣して俺に謝って来るので、3回で終わった。
一江は5時間ほど糞便を垂れ流して、気持ち悪い笑いを振りまいていた。
ら、来年は絶対にぃー!
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
まさか、、お兄ちゃんが私の主治医なんて、、
ならくま。くん
キャラ文芸
おはこんばんにちは!どうも!私は女子中学生の泪川沙織(るいかわさおり)です!私こんなに元気そうに見えるけど実は貧血や喘息、、いっぱい持ってるんだ、、まあ私の主治医はさすがに知人だと思わなかったんだけどそしたら血のつながっていないお兄ちゃんだったんだ、、流石にちょっとこれはおかしいよね!?でもお兄ちゃんが医者なことは事実だし、、
私のおにいちゃんは↓
泪川亮(るいかわりょう)お兄ちゃん、イケメンだし高身長だしもう何もかも完璧って感じなの!お兄ちゃんとは一緒に住んでるんだけどなんでもてきぱきこなすんだよね、、そんな二人の日常をお送りします!
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?
すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。
病院で診てくれた医師は幼馴染みだった!
「こんなにかわいくなって・・・。」
10年ぶりに再会した私たち。
お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。
かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」
幼馴染『千秋』。
通称『ちーちゃん』。
きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。
千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」
自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。
ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」
かざねは悩む。
かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?)
※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。
想像の中だけでお楽しみください。
※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。
すずなり。
イケメン歯科医の日常
moa
キャラ文芸
堺 大雅(さかい たいが)28歳。
親の医院、堺歯科医院で歯科医として働いている。
イケメンで笑顔が素敵な歯科医として近所では有名。
しかし彼には裏の顔が…
歯科医のリアルな日常を超短編小説で書いてみました。
※治療の描写や痛い描写もあるので苦手な方はご遠慮頂きますようよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる