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新宿悪魔 Ⅸ
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翌日の土曜日。
早乙女が3時過ぎにうちに来た。
昨日の事件の報告だ。
「お前、狙って来たのかよ?」
「なんだ?」
「丁度今からお茶にするとこだったんだよ」
「ああ!」
「まあいい、あがれ」
「うん!」
雪野さんも呼んでいいかと言うので、いい加減にしろと言った。
リヴィングで早乙女の分も用意する。
今日は「ユーゴ アンド ヴィクトール」のケーキだった。
うちは子どもたちが必ず2つ食べる。
早乙女の分は皇紀があげた。
まあ、いろいろ大変な時期だ。
「土谷美津からいろいろ話が聞けた」
早乙女は、片桐宗男の部屋から奥さんと娘さんの生首が見つかったと話した。
土谷美津は以前から上司の片桐のことが好きで、妻子が家を出たと聞いて接近したらしい。
昨晩初めてマンションの部屋を訪れた所、冷蔵庫から生首を見せられた。
その際に片桐が殺すつもりでいろいろと喋った話を聞いた。
「性行為があった後らしい」
「なんだと?」
「片桐はそういう欲望もあったそうだ」
「今までのライカンスロープとは違うな」
「ああ、そうだ。人体破壊が欲望の発散だからな。性的に興奮する奴は初めてだ」
妖魔化した奴に粘膜接触した。
未知の病原菌などもあるかもしれない。
「しばらくは監視だな」
「そういうことになる。本人も納得しているよ」
「そうか」
新たに、部下の女性・庄司和美が殺害されたことも土谷美津の証言で判明した。
庄司和美のマンションも捜索され、遺体は出なかったが浴室からルミノール反応が出たことを教えてくれた。
「多分、浴室で解体しながら食べたのだろう」
「酷いな」
土谷美津は、庄司和美の遺体は全て食べたらしいと言っていたそうだ。
先週の都庁での8人の殺害は、実験的に自分の欲望がどこまでで満足するかを試したらしい。
そして、それは際限なく続けられると言っていたそうだ。
「今後も犠牲者が出るな」
「ああ、だが便利屋さんでも発見出来ない。困ったよ」
早乙女が暗い顔で言った。
「お前、何言ってんだよ?」
「なに?」
「お前ら警察官だろう!」
「そ、そうだ!」
「人間を探し出すのは、お前らの基本的な仕事だろうが!」
「!」
このバカが。
「顔が割れてんだ。だったらやれよ!」
「あ、ああ!」
「あの、死に掛けた二人の刑事は何をしてたんだよ!」
「必死に探していたんだ!」
「そうだろう! しっかりしろ!」
「わ、分かった!」
俺は子どもたちに言った。
「皇紀! ルー! ハー!」
「「「はい!」」」
「お前ら、顔認識のプログラムは散々やったよな?」
「はい! 任せて下さい!」
皇紀がいい返事をする。
「早乙女、街頭カメラのデータを回してくれないか? 俺たちの量子コンピューターで片桐を探せるぜ」
「ほんとか!」
「他にも店舗でもマンションでも企業でもよ。協力してくれるところを探せ。これは俺の勘だが、片桐は都内にいると思うぞ」
「それはどうしてだ?」
「これから人間も襲うが、金も襲う。都庁のボーナスは競馬の借金で溶けちまったんだろう? だったら金を欲しがるはずだ。それなら都内の方がいろいろとあるからな」
「なるほど!」
「どんな相手でも負けない。警察だって恐れていないだろうよ。思い切ったことをすると思うぞ?」
「分かった!」
俺はまずは片桐の顔と全身の写真データが必要だと言った。
早乙女はすぐに用意すると応えて急いで出て行った。
「じゃあ、皇紀ちゃん、やろうか!」
「う、うん!」
「頑張ろうね!」
「うん!」
双子に言われ、皇紀が嬉しそうに笑った。
まあ、ようやく許してもらえたらしい。
良かったな。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「愛鈴さん、まだ食べれますか?」
「うん、ありがとう、磯良」
俺は今朝から愛鈴さんの部屋で料理を作っている。
昨晩の戦闘で愛鈴さんは重傷を負った。
その傷は謎の竜のお陰ですっかり癒えていたが、大量に喪った血液は戻っていない。
検査の結果、血液が大量に造られているようだが、そうなればまた栄養素が不足する。
愛鈴さんは大変な空腹を感じていた。
俺は夕べからずっと一緒にいる。
初めて全身をメタモルフォーゼした愛鈴さんは、早乙女さんの命令で一晩特殊警戒室に入れられた。
俺はその部屋の外でずっと一緒にいた。
その後様々な検査を受け、愛鈴さんが正常であることが確認され、部屋へ戻ることを許可された。
食事は夜と朝に出されたが、とても足りないようだった。
だから俺が今、部屋で作っている。
食材は「アドヴェロス」の中に幾らでもあった。
食堂もあるためだ。
麻婆豆腐、青椒肉絲、炒飯、回鍋肉、凝ったものは出来ないので、そういう町の店中華を作って行った。
「おいしいよ、磯良!」
「そうですか! どんどん作りますからね!」
「うん!」
愛鈴さんが喜んでくれている。
早霧さんが入って来た。
「よう! 元気そうだな!」
「早霧さん!」
「なんだ、すげぇな」
積み上がった皿に驚いていた。
「まだ喰うのかよ?」
「一杯食べてもらいますよ」
「じゃあ、俺も手伝うぜ!」
早霧さんが部屋からエプロンを持って来て、一緒に作り始めた。
チンゲン菜とエビの炒め物。
白身魚の甘辛ソース。
絶品酢豚。
それに酸辣湯スープなどが次々に作られる。
俺は早霧さんの指示に従って一生懸命に作った。
「磯良の作ったものが良かったのに!」
「ワハハハハハ!」
愛鈴さんはそう言いながら、早霧さんの料理をベタ褒めした。
やっぱり美味い。
10人前も食べた所で愛鈴さんも落ち着き、俺たちも一緒に食べた。
「あー! ありがとう、磯良! 早霧さん!」
「いいって」
「磯良、夕べは全然寝てないんじゃないの?」
「大丈夫ですよ」
「ちょっと寝て行きなよ!」
愛鈴さんが自分のベッドを指差した。
俺は立ち上がって頭を下げた。
「愛鈴さん! 昨日は俺を護ってくれてありがとうございました!」
「何言ってるの! いつもそう言ってたでしょ?」
「違うんです! 全然違うんです!」
俺が叫んだので、愛鈴さんと早霧さんが驚いている。
「愛鈴さんは俺をちゃんと護ってくれました!」
「だからそうするんだって」
「俺も言いましたよね? 愛鈴さんを護るって」
「うん、そうだよね?」
俺はまた頭を下げた。
「俺、自分のことを思い上がってました! 俺、全然愛鈴さんを護れなかった!」
「しょうがないよ。あいつは相当強かったんだから」
「いいえ! それでも愛鈴さんは俺を護ってくれた! 自分の命を懸けて!」
「磯良のためならね」
「それに、自分の命よりも大事なものを懸けて!」
「!」
早霧さんが俺を見ていた。
「愛鈴さんは、自分が自分で無くなることを一番恐れていた。だからそうなったら俺に殺して欲しいと言った」
「磯良……」
「死ぬよりも辛いことだったと、俺は今やっと分かったんです。怪物になった自分を見せたくなかったんだって! だから俺に殺して欲しいなんて言った。俺はそんなことも気付かずに、暢気に返事までしてしまって……」
「磯良……それは……」
「愛鈴さん、俺は必ず愛鈴さんを護ります」
「磯良!」
「必ず。もうあんな無様な真似はしません!」
「ありがとう! 磯良!」
愛鈴さんが立ち上がって俺を抱き締めた。
「私も護るからね!」
「はい、お願いします!」
早霧さんが笑った。
「おい、俺のことも護ってくれよー」
三人で笑った。
まだ事件は終わっていない。
敵は強大なままだ。
しかし、俺たちは絶対に負けないと誓った。
もう、何が起きても大丈夫だ。
俺たちは決してもう負けない。
早乙女が3時過ぎにうちに来た。
昨日の事件の報告だ。
「お前、狙って来たのかよ?」
「なんだ?」
「丁度今からお茶にするとこだったんだよ」
「ああ!」
「まあいい、あがれ」
「うん!」
雪野さんも呼んでいいかと言うので、いい加減にしろと言った。
リヴィングで早乙女の分も用意する。
今日は「ユーゴ アンド ヴィクトール」のケーキだった。
うちは子どもたちが必ず2つ食べる。
早乙女の分は皇紀があげた。
まあ、いろいろ大変な時期だ。
「土谷美津からいろいろ話が聞けた」
早乙女は、片桐宗男の部屋から奥さんと娘さんの生首が見つかったと話した。
土谷美津は以前から上司の片桐のことが好きで、妻子が家を出たと聞いて接近したらしい。
昨晩初めてマンションの部屋を訪れた所、冷蔵庫から生首を見せられた。
その際に片桐が殺すつもりでいろいろと喋った話を聞いた。
「性行為があった後らしい」
「なんだと?」
「片桐はそういう欲望もあったそうだ」
「今までのライカンスロープとは違うな」
「ああ、そうだ。人体破壊が欲望の発散だからな。性的に興奮する奴は初めてだ」
妖魔化した奴に粘膜接触した。
未知の病原菌などもあるかもしれない。
「しばらくは監視だな」
「そういうことになる。本人も納得しているよ」
「そうか」
新たに、部下の女性・庄司和美が殺害されたことも土谷美津の証言で判明した。
庄司和美のマンションも捜索され、遺体は出なかったが浴室からルミノール反応が出たことを教えてくれた。
「多分、浴室で解体しながら食べたのだろう」
「酷いな」
土谷美津は、庄司和美の遺体は全て食べたらしいと言っていたそうだ。
先週の都庁での8人の殺害は、実験的に自分の欲望がどこまでで満足するかを試したらしい。
そして、それは際限なく続けられると言っていたそうだ。
「今後も犠牲者が出るな」
「ああ、だが便利屋さんでも発見出来ない。困ったよ」
早乙女が暗い顔で言った。
「お前、何言ってんだよ?」
「なに?」
「お前ら警察官だろう!」
「そ、そうだ!」
「人間を探し出すのは、お前らの基本的な仕事だろうが!」
「!」
このバカが。
「顔が割れてんだ。だったらやれよ!」
「あ、ああ!」
「あの、死に掛けた二人の刑事は何をしてたんだよ!」
「必死に探していたんだ!」
「そうだろう! しっかりしろ!」
「わ、分かった!」
俺は子どもたちに言った。
「皇紀! ルー! ハー!」
「「「はい!」」」
「お前ら、顔認識のプログラムは散々やったよな?」
「はい! 任せて下さい!」
皇紀がいい返事をする。
「早乙女、街頭カメラのデータを回してくれないか? 俺たちの量子コンピューターで片桐を探せるぜ」
「ほんとか!」
「他にも店舗でもマンションでも企業でもよ。協力してくれるところを探せ。これは俺の勘だが、片桐は都内にいると思うぞ」
「それはどうしてだ?」
「これから人間も襲うが、金も襲う。都庁のボーナスは競馬の借金で溶けちまったんだろう? だったら金を欲しがるはずだ。それなら都内の方がいろいろとあるからな」
「なるほど!」
「どんな相手でも負けない。警察だって恐れていないだろうよ。思い切ったことをすると思うぞ?」
「分かった!」
俺はまずは片桐の顔と全身の写真データが必要だと言った。
早乙女はすぐに用意すると応えて急いで出て行った。
「じゃあ、皇紀ちゃん、やろうか!」
「う、うん!」
「頑張ろうね!」
「うん!」
双子に言われ、皇紀が嬉しそうに笑った。
まあ、ようやく許してもらえたらしい。
良かったな。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「愛鈴さん、まだ食べれますか?」
「うん、ありがとう、磯良」
俺は今朝から愛鈴さんの部屋で料理を作っている。
昨晩の戦闘で愛鈴さんは重傷を負った。
その傷は謎の竜のお陰ですっかり癒えていたが、大量に喪った血液は戻っていない。
検査の結果、血液が大量に造られているようだが、そうなればまた栄養素が不足する。
愛鈴さんは大変な空腹を感じていた。
俺は夕べからずっと一緒にいる。
初めて全身をメタモルフォーゼした愛鈴さんは、早乙女さんの命令で一晩特殊警戒室に入れられた。
俺はその部屋の外でずっと一緒にいた。
その後様々な検査を受け、愛鈴さんが正常であることが確認され、部屋へ戻ることを許可された。
食事は夜と朝に出されたが、とても足りないようだった。
だから俺が今、部屋で作っている。
食材は「アドヴェロス」の中に幾らでもあった。
食堂もあるためだ。
麻婆豆腐、青椒肉絲、炒飯、回鍋肉、凝ったものは出来ないので、そういう町の店中華を作って行った。
「おいしいよ、磯良!」
「そうですか! どんどん作りますからね!」
「うん!」
愛鈴さんが喜んでくれている。
早霧さんが入って来た。
「よう! 元気そうだな!」
「早霧さん!」
「なんだ、すげぇな」
積み上がった皿に驚いていた。
「まだ喰うのかよ?」
「一杯食べてもらいますよ」
「じゃあ、俺も手伝うぜ!」
早霧さんが部屋からエプロンを持って来て、一緒に作り始めた。
チンゲン菜とエビの炒め物。
白身魚の甘辛ソース。
絶品酢豚。
それに酸辣湯スープなどが次々に作られる。
俺は早霧さんの指示に従って一生懸命に作った。
「磯良の作ったものが良かったのに!」
「ワハハハハハ!」
愛鈴さんはそう言いながら、早霧さんの料理をベタ褒めした。
やっぱり美味い。
10人前も食べた所で愛鈴さんも落ち着き、俺たちも一緒に食べた。
「あー! ありがとう、磯良! 早霧さん!」
「いいって」
「磯良、夕べは全然寝てないんじゃないの?」
「大丈夫ですよ」
「ちょっと寝て行きなよ!」
愛鈴さんが自分のベッドを指差した。
俺は立ち上がって頭を下げた。
「愛鈴さん! 昨日は俺を護ってくれてありがとうございました!」
「何言ってるの! いつもそう言ってたでしょ?」
「違うんです! 全然違うんです!」
俺が叫んだので、愛鈴さんと早霧さんが驚いている。
「愛鈴さんは俺をちゃんと護ってくれました!」
「だからそうするんだって」
「俺も言いましたよね? 愛鈴さんを護るって」
「うん、そうだよね?」
俺はまた頭を下げた。
「俺、自分のことを思い上がってました! 俺、全然愛鈴さんを護れなかった!」
「しょうがないよ。あいつは相当強かったんだから」
「いいえ! それでも愛鈴さんは俺を護ってくれた! 自分の命を懸けて!」
「磯良のためならね」
「それに、自分の命よりも大事なものを懸けて!」
「!」
早霧さんが俺を見ていた。
「愛鈴さんは、自分が自分で無くなることを一番恐れていた。だからそうなったら俺に殺して欲しいと言った」
「磯良……」
「死ぬよりも辛いことだったと、俺は今やっと分かったんです。怪物になった自分を見せたくなかったんだって! だから俺に殺して欲しいなんて言った。俺はそんなことも気付かずに、暢気に返事までしてしまって……」
「磯良……それは……」
「愛鈴さん、俺は必ず愛鈴さんを護ります」
「磯良!」
「必ず。もうあんな無様な真似はしません!」
「ありがとう! 磯良!」
愛鈴さんが立ち上がって俺を抱き締めた。
「私も護るからね!」
「はい、お願いします!」
早霧さんが笑った。
「おい、俺のことも護ってくれよー」
三人で笑った。
まだ事件は終わっていない。
敵は強大なままだ。
しかし、俺たちは絶対に負けないと誓った。
もう、何が起きても大丈夫だ。
俺たちは決してもう負けない。
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