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翌朝。
今日は演出家や主なスタッフたちとサンドラたち主演俳優との打ち合わせだった。
ロックハート家で朝食を頂いて、すぐに四人で「ブロード・ハーヴェイ」へ出掛ける。
演出家のアンジェロが俺に会話の録音の許可を求めた。
「構いませんよ」
アンジェロが喜んで、録音機を持って来てテーブルに置いた。
「あ! これ知ってる! ソニーの奴だ!」
俺が叫んだ。
前にうちに橘弥生が持って来た最高級の録音機だ。
「ああ、御存知ですか」
「ソニーのアレですよね!」
まあ、「SONY」と書いてあるので、誰でも分かる。
だから、俺が知ったかぶりをしたと思われるのも悔しい。
「亜紀ちゃん! これだったよな!」
「そうでしたっけ?」
亜紀ちゃんの頭を引っぱたく。
「石神、もういいから座って」
「……」
緑子が呆れながら言った。
俺は亜紀ちゃんにこれを買っておくように言った。
亜紀ちゃんがはたかれた頭を撫でながら、機械の型番をメモした。
全員で脚本の初めからを打ち合わせた。
美術担当の人間が、書割やセットなどの意見も俺たちに聞いて来る。
「マリーゴールドの花畑はインパクトがあるように作りたいんです」
「なるほど。素人の案なんですが、ライトで表現してはどうですかね?」
「ライト!」
「ええ、手前はリアルに作り込んで、遠近法的に奥は小さなライトにして。舞台は明るいから、そういう時は色ガラスで普通ですが、ライトの当て方で表情が変わると思いますよ」
「はい!」
「でも、本来の持ち味は暗いシーンです。きっと幻想的な光景になるんじゃないですかね?」
俺が調子に乗って言うと、みんなが興奮していた。
「それ! 早速検討します!」
「そ、そうですか」
美術担当は、その後ずっと俺に意見を求めた。
必死にメモし、ラフを描いて俺に見せたりした。
俺じゃねぇんだが。
衣装係が俺に尋ねた。
「時代的に衣装は合わせた方がいいと思われますか?」
「そうですね。でもある程度は見栄えを変えても良いかと?」
「ああ、やはり時代背景は崩さない方がいいですか」
「まあ、時代背景というか、俺は旧いアメリカが大好きなんですよ」
「というと?」
全員が俺に注目した。
「キリスト教道徳を頑なに守っていた時代のアメリカです。あまりに厳しいので、ナサニエル・ホーソンなどは、そこからの解放すら描いた。それもまた素晴らしい芸術です。でも、その芸術の根底には、美しく厳しいピルグリム・ファーザーたちの諦念と純朴があった」
みんな黙っている。
「でも、そこからアメリカはマモニズム(拝金主義)に移った。俺はその過渡期に生きる美しい人間を描きたかったんです」
演出家が腕を組みながら俺に言った。
「石神さん、それはよく分かる。でも、今の時代に受け入れられるだろうか?」
「人間の美しさは、今も昔も変わらないと俺は思っています。ウケを狙うのなら、幾らでも面白おかしい芝居は出来る。でも、この芝居にみなさんは何を感じましたか?」
みんなが笑顔になった。
「自分が初めて愛した人間。その人間は自分を見向きもしなくなる。裏切って他の女性に向いてしまう。それでも尚、愛を貫こうとする主人公。その絶望の先にある、神の恩寵。俺はそれを書きました」
「分かってます、石神さん。我々もそれを舞台にしたいと思った」
演出家が言った。
「主演女優は喋りたい。その絶望を女優として言葉で表現したい。でも、それは脚本には無い」
「はい!」
サンドラが叫んだ。
「その絶望が、この芝居の中核です。表現できない苦しみ、喋れない人間のそれでも尚、愛を伝えたいという心。それが出来ない絶望。美しさを喪ってしまったアメリカが、もうそれを表現できない絶望。それが何かをもたらすといいですね」
全員が感動してくれた。
「衣装はお任せします。幸せの時代と不安の時代、絶望の時代をどうか衣装でも表現して下さい」
「はい! 必ず!」
「時代背景と言いましたが、それはご自由になさってください。俺が言ったのは魂の話ですから」
「はい」
「最後はいっそ、ゴルティエ風のド派手なものでもいいんですよ!」
「アハハハハハ!」
衣装係が喜んだ。
「何しろ、勝利してアメリカへ凱旋するんですからね! そこはもうどんなものでも」
「そうですね。しっかり考えてみます」
サンドラが俺に聞いて来た。
「石神さん、演技に関して何か教えて頂けませんか?」
「それは緑子に。彼女がステラですよ。緑子から聞くのが一番いい」
「石神、そんな! 何か言って!」
緑子が通訳されて慌てていた。
「そうか? まあ、俺から言えるのは、言葉を喪って喋りたいという渇望と同時にある、喋れないという絶望の交錯だよな。そして、その向こうにある「喋れても無駄」という真の絶望。緑子はそれを見事に表現したということかな」
「石神さん!」
サンドラが興奮して俺に抱き着いてキスをして来た。
周りの人間が驚く。
緑子が慌てたが、何も出来ないでいる。
「あなたに出会えて良かった! この芝居に出られて良かった!」
「おい!」
昼食になり、昨日も使った広いレストランのホールに案内される。
パーティ程ではないが、結構な料理があり、ビュッフェ形式で銘々が好きな物を選んで食べた。
亜紀ちゃんが「TORA」のCDをみんなに配った。
夕べ「飛行」で日本から持って来た。
何やってんだ。
俺の演奏なのだと言いながら配っていく。
音響の人間が面白がって、CDを流した。
「おい! これ!」
演出家たちが興奮して聴いている。
サンドラが俺の腕を取って聴いている。
喰いにくい。
亜紀ちゃんを睨んだ。
亜紀ちゃんは笑顔で俺に手を振り、一生懸命な「喰い」に戻った。
午後からの打ち合わせで演出家と音響の人間が俺に言った。
「石神さん。BGMに協力していただけませんか?」
「絶対やだ」
亜紀ちゃんが笑顔で立ち上がった。
「みなさーん! タカさんの音楽のことは、この私にお任せくださーい!」
「てめぇ!」
殴ろうとすると亜紀ちゃんは部屋の隅に走って逃げた。
サンドラが笑いながら俺に腕を絡めて来る。
俺も他の人間の前なので、そのまま放置する。
「はい! そうなんですよ! 今ニューヨークの「ブロード・ハーヴェイ」にいまして!」
勝手に電話を掛けていたので、止めようと席を立った。
「あ、タカさんが今来るんで! 後はお願いしますね!」
亜紀ちゃんが近付いた俺に自分のスマホを渡した。
「どこのどいつと! お前、みんなで打ち合わせをしてるのに、どこの唐変木と話してやがる!」
電話を耳に当てた。
「私よ、トラ」
「!!!!!!」
「唐変木で悪かったわね」
「橘さん!」
「トラ」
「はい!」
「やりなさい」
「嫌ですよー!」
「私が言ってるのよ」
「だからってぇ!」
「いいわね。あなたなら幾らでも作曲出来るでしょう?」
「出来ませんよ!」
「あなたの書いた芝居だものね」
「何言ってんですかぁ!」
「おやりなさい!」
電話が切れた。
「……」
亜紀ちゃんがテーブルに戻った。
「みなさーん! 何とかなりそうですー!」
全員が拍手した。
サンドラがまた俺に抱き着いて来た。
なんなんだ、こいつは。
なんなんだ、こいつらはぁ!
今日は演出家や主なスタッフたちとサンドラたち主演俳優との打ち合わせだった。
ロックハート家で朝食を頂いて、すぐに四人で「ブロード・ハーヴェイ」へ出掛ける。
演出家のアンジェロが俺に会話の録音の許可を求めた。
「構いませんよ」
アンジェロが喜んで、録音機を持って来てテーブルに置いた。
「あ! これ知ってる! ソニーの奴だ!」
俺が叫んだ。
前にうちに橘弥生が持って来た最高級の録音機だ。
「ああ、御存知ですか」
「ソニーのアレですよね!」
まあ、「SONY」と書いてあるので、誰でも分かる。
だから、俺が知ったかぶりをしたと思われるのも悔しい。
「亜紀ちゃん! これだったよな!」
「そうでしたっけ?」
亜紀ちゃんの頭を引っぱたく。
「石神、もういいから座って」
「……」
緑子が呆れながら言った。
俺は亜紀ちゃんにこれを買っておくように言った。
亜紀ちゃんがはたかれた頭を撫でながら、機械の型番をメモした。
全員で脚本の初めからを打ち合わせた。
美術担当の人間が、書割やセットなどの意見も俺たちに聞いて来る。
「マリーゴールドの花畑はインパクトがあるように作りたいんです」
「なるほど。素人の案なんですが、ライトで表現してはどうですかね?」
「ライト!」
「ええ、手前はリアルに作り込んで、遠近法的に奥は小さなライトにして。舞台は明るいから、そういう時は色ガラスで普通ですが、ライトの当て方で表情が変わると思いますよ」
「はい!」
「でも、本来の持ち味は暗いシーンです。きっと幻想的な光景になるんじゃないですかね?」
俺が調子に乗って言うと、みんなが興奮していた。
「それ! 早速検討します!」
「そ、そうですか」
美術担当は、その後ずっと俺に意見を求めた。
必死にメモし、ラフを描いて俺に見せたりした。
俺じゃねぇんだが。
衣装係が俺に尋ねた。
「時代的に衣装は合わせた方がいいと思われますか?」
「そうですね。でもある程度は見栄えを変えても良いかと?」
「ああ、やはり時代背景は崩さない方がいいですか」
「まあ、時代背景というか、俺は旧いアメリカが大好きなんですよ」
「というと?」
全員が俺に注目した。
「キリスト教道徳を頑なに守っていた時代のアメリカです。あまりに厳しいので、ナサニエル・ホーソンなどは、そこからの解放すら描いた。それもまた素晴らしい芸術です。でも、その芸術の根底には、美しく厳しいピルグリム・ファーザーたちの諦念と純朴があった」
みんな黙っている。
「でも、そこからアメリカはマモニズム(拝金主義)に移った。俺はその過渡期に生きる美しい人間を描きたかったんです」
演出家が腕を組みながら俺に言った。
「石神さん、それはよく分かる。でも、今の時代に受け入れられるだろうか?」
「人間の美しさは、今も昔も変わらないと俺は思っています。ウケを狙うのなら、幾らでも面白おかしい芝居は出来る。でも、この芝居にみなさんは何を感じましたか?」
みんなが笑顔になった。
「自分が初めて愛した人間。その人間は自分を見向きもしなくなる。裏切って他の女性に向いてしまう。それでも尚、愛を貫こうとする主人公。その絶望の先にある、神の恩寵。俺はそれを書きました」
「分かってます、石神さん。我々もそれを舞台にしたいと思った」
演出家が言った。
「主演女優は喋りたい。その絶望を女優として言葉で表現したい。でも、それは脚本には無い」
「はい!」
サンドラが叫んだ。
「その絶望が、この芝居の中核です。表現できない苦しみ、喋れない人間のそれでも尚、愛を伝えたいという心。それが出来ない絶望。美しさを喪ってしまったアメリカが、もうそれを表現できない絶望。それが何かをもたらすといいですね」
全員が感動してくれた。
「衣装はお任せします。幸せの時代と不安の時代、絶望の時代をどうか衣装でも表現して下さい」
「はい! 必ず!」
「時代背景と言いましたが、それはご自由になさってください。俺が言ったのは魂の話ですから」
「はい」
「最後はいっそ、ゴルティエ風のド派手なものでもいいんですよ!」
「アハハハハハ!」
衣装係が喜んだ。
「何しろ、勝利してアメリカへ凱旋するんですからね! そこはもうどんなものでも」
「そうですね。しっかり考えてみます」
サンドラが俺に聞いて来た。
「石神さん、演技に関して何か教えて頂けませんか?」
「それは緑子に。彼女がステラですよ。緑子から聞くのが一番いい」
「石神、そんな! 何か言って!」
緑子が通訳されて慌てていた。
「そうか? まあ、俺から言えるのは、言葉を喪って喋りたいという渇望と同時にある、喋れないという絶望の交錯だよな。そして、その向こうにある「喋れても無駄」という真の絶望。緑子はそれを見事に表現したということかな」
「石神さん!」
サンドラが興奮して俺に抱き着いてキスをして来た。
周りの人間が驚く。
緑子が慌てたが、何も出来ないでいる。
「あなたに出会えて良かった! この芝居に出られて良かった!」
「おい!」
昼食になり、昨日も使った広いレストランのホールに案内される。
パーティ程ではないが、結構な料理があり、ビュッフェ形式で銘々が好きな物を選んで食べた。
亜紀ちゃんが「TORA」のCDをみんなに配った。
夕べ「飛行」で日本から持って来た。
何やってんだ。
俺の演奏なのだと言いながら配っていく。
音響の人間が面白がって、CDを流した。
「おい! これ!」
演出家たちが興奮して聴いている。
サンドラが俺の腕を取って聴いている。
喰いにくい。
亜紀ちゃんを睨んだ。
亜紀ちゃんは笑顔で俺に手を振り、一生懸命な「喰い」に戻った。
午後からの打ち合わせで演出家と音響の人間が俺に言った。
「石神さん。BGMに協力していただけませんか?」
「絶対やだ」
亜紀ちゃんが笑顔で立ち上がった。
「みなさーん! タカさんの音楽のことは、この私にお任せくださーい!」
「てめぇ!」
殴ろうとすると亜紀ちゃんは部屋の隅に走って逃げた。
サンドラが笑いながら俺に腕を絡めて来る。
俺も他の人間の前なので、そのまま放置する。
「はい! そうなんですよ! 今ニューヨークの「ブロード・ハーヴェイ」にいまして!」
勝手に電話を掛けていたので、止めようと席を立った。
「あ、タカさんが今来るんで! 後はお願いしますね!」
亜紀ちゃんが近付いた俺に自分のスマホを渡した。
「どこのどいつと! お前、みんなで打ち合わせをしてるのに、どこの唐変木と話してやがる!」
電話を耳に当てた。
「私よ、トラ」
「!!!!!!」
「唐変木で悪かったわね」
「橘さん!」
「トラ」
「はい!」
「やりなさい」
「嫌ですよー!」
「私が言ってるのよ」
「だからってぇ!」
「いいわね。あなたなら幾らでも作曲出来るでしょう?」
「出来ませんよ!」
「あなたの書いた芝居だものね」
「何言ってんですかぁ!」
「おやりなさい!」
電話が切れた。
「……」
亜紀ちゃんがテーブルに戻った。
「みなさーん! 何とかなりそうですー!」
全員が拍手した。
サンドラがまた俺に抱き着いて来た。
なんなんだ、こいつは。
なんなんだ、こいつらはぁ!
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