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愛の歯車
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「幻想空間」で飲み、俺は顕さんとモニカを下のウッドデッキに誘った。
諸見の描いた壁を見てもらう。
「顕さんに相談した通りにほとんど仕上げました」
「ああ、あの日だね」
俺と亜紀ちゃんで顕さんに図面を見てもらった。
顕さんがいろいろ手直ししてくれた。
「でも、この壁はいいでしょう」
「うん! いいな! 今時こんな鏝絵の出来る職人がいるとはなぁ」
「諸見という男です。腕のいい奴でしたが、何よりも一生懸命にやってくれて」
「ああ、よく分かるよ。今の夜のライトアップもいいけど、朝になっても昼も夕方も、また違った表情になるだろう」
「分かりますか!」
「うん。これは本当にいい」
俺は顕さんが諸見の腕を褒めてくれたことが嬉しかった。
「石神くんはいい人に巡り合って、そしてみんなに好かれるよね」
「俺なんかがねぇ。だから精一杯に俺もお返ししたくて」
「うん」
そこで解散した。
顕さんとモニカも移動で疲れているだろう。
特にモニカは初めての日本で、初めて会った俺の家だ。
緊張していたに違いない。
二人を部屋まで送り、俺はリヴィングで甘酒を飲んだ。
「あれ、珍しいですね」
亜紀ちゃんがグラスなどを運んで来た。
「たまにはな」
「私も飲もうかなー」
俺は笑って好きにしろと言った。
後から柳も来て、三人で甘酒を飲んだ。
「美味しいですね!」
「本当に!」
二人が喜ぶ。
皇紀と双子は夜遅くなったので、先に寝かせている。
「お前らも結構飲み物も食べ物も知って来てるんだから、もっと自由に飲み食いしろよ」
「そうなんですけどねー。どうしてもタカさんがやってるのが美味しそうで」
「なんだ、そりゃ」
三人で笑った。
「お父さんが食べてても思わなかったなー」
「そりゃ亜紀ちゃんが子どもだったからだよ」
「そうなんですかね」
「あ、私も同じです」
「御堂は品がいいからだ!」
「なんで父のことはいつも別格なんですか!」
「アハハハハハ!」
寒い夜の甘酒はいい。
身体の芯から温まる。
夏の冷えたものもいいのだが、俺はお袋が冬に温かい甘酒を作ってくれた思い出があるので、寒い季節がいい。
「でも、私はお父さんがやったように、タカさんに万一があったら今度は滝行に行きますよ!」
「あ! 私も!」
「バカ!」
山中は俺が死に掛けた時に、吉野の山伏に混じって滝行をした。
それで山中も死に掛けた。
「お前らには言っておくか」
「「はい?」」
「まだ皇紀や双子には言うな。俺や御堂が生きているうちはな」
「なんです?」
俺は話した。
「俺も最近になって御堂から聞いたんだ。こないだ会った時にな。もう二十年にもなるからって」
「はい」
「山中が無茶な滝行に行ったのは、御堂の決意を聞いたからなんだよ」
「父のですか!」
柳が驚く。
「前にもちょっとお前らにも話したと思う。御堂は俺のいない世界に興味は無いって言った」
「はい、聞きましたね」
「あれは本心だったようだ。御堂は山中に、俺が死んだら自分も死ぬのだと話したそうだ」
「「え!」」
「そういう男だよ、あいつは。当時の俺も、俺が死んだらあいつがつまらない人生になると思っていることは分かっていた。でも、本気で俺と一緒に死ぬつもりだとまでは考えていなかった」
「それって!」
「そうだ、亜紀ちゃん。山中は俺も御堂も死なせたくなくて、滝行に行ったんだよ。そして、ダメだったら山中も死ぬつもりだった」
「お父さん!」
亜紀ちゃんが泣いた。
柳も泣きながら亜紀ちゃんを抱き寄せた。
「御堂も山中もとんでもない奴らだ。若かったとはいえ、本気で死のうと思うなんてなぁ。俺は心底から助かって良かったと思ったぜ。奈津江のお陰だけどな」
二人はまだ泣いていたが、落ち着いて来たようだった。
「俺は誰にも後を追っては欲しくない。俺の死は俺だけのものだからな。だから俺だけが死ねばそれでいいんだよ」
「「……」」
「まあ、六花だけはダメな感じだけどな。あいつにも俺の子どもを生んでもらおうと思っている。それでもあいつは追い掛けて来るだろう」
「そうですね」
「響子も自分の子どもも、「紅六花」もすべて置いて、あいつは来る。まあ、バカだからしょうがねぇ」
亜紀ちゃんと柳が小さく笑った。
「お前らは俺の親友の最初の子どもだ。だから話しておく。親の心をな。俺たちはそういう結びつきだったことを知っておいてくれ。奈津江ももちろんな」
「「はい!」」
「でも、他の奴らはまだ知らなくていい。俺も本当は誰にも話すつもりは無かったしな」
「どうして教えてくれたんですか?」
「ああ。後を継ぐ人間は知っておいてもいいかもしれないってな。俺にもよく分からんよ」
甘酒を飲み終え、俺は解散だと言った。
「柳、明日は顕さんたちを送るけど、お前も一緒にな」
「はい!」
「亜紀ちゃんはうちのクリスマスの準備を頼む」
「はい! あの、顕さんたちは本当に帰っちゃうんですか?」
「ああ。響子とは顔を会わせたし、久し振りの日本でゆっくりしたいだろう。二人でクリスマスを楽しんで欲しいしな」
「分かりました!」
俺はロボを連れて部屋へ入った。
一緒にベッドに横になる。
「明日も大勢来るぞ」
「にゃー」
「響子に六花、鷹、それに早乙女たちだ」
「にゃー」
「楽しみだにゃー」
「にゃー」
ロボを撫でながら話し掛けていると、ロボがいつの間にか眠った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「山中、石神はもう助からないそうだ」
「ああ、多臓器不全ということだな」
「あいつは子どもの頃に大病の連続で、それに大怪我も多い」
「うん」
「そのために……あいつ」
「病気はともかく、怪我が多いな」
「うん、内臓までやられたことが何度もあるそうだ。主にそれだね」
御堂と山中は病院の待合室で話していた。
「あの傷の多くは、自分のためじゃない」
「俺も少しは聞いたよ」
「婦警さんを助けたり、他にも誰かを助けて負った傷だよ。あいつはあんなに優しい奴なのに」
「御堂、それは俺も同じだよ」
「山中。僕は石神が死んだらすぐに後を追う」
「何言ってるんだ、御堂!」
「僕はあいつがいない世の中なんて興味がない。優しいあいつとあの世でも一緒にいたいんだ」
「それはダメだぜ、御堂!」
「山中、許してくれ。僕はもう決めたんだ」
「御堂! お前は実家を継がなきゃいけない人間だろう!」
「分家にも優秀な人間はいるよ。養子を取って、実家は大丈夫だ」
「やめろって!」
山中は御堂の腕を掴んだが、御堂は優しく微笑んでいた。
それを見て、自分にはどうしようも出来ないことだと分かった。
御堂という男は意志が固い。
「分かった。だったら俺もとことんやらせてもらうよ」
「山中?」
「俺が石神を絶対に助ける!」
「何をするんだ?」
「医者がダメなら、神様だろう! 俺は神様に頼んで、絶対に石神を助けてもらうよ!」
「なんだって!」
今度は御堂が驚いた。
「実はな、もう既に調べてあるんだ。奈良の吉野で滝行をしている所があるらしい。何とかそこに頼んで一緒にやらせてもらおうと思ってる」
「そんな、無茶苦茶だ!」
「お前に言われる筋合いじゃないよ。お前だって無茶苦茶だ」
「おい、僕はああいう荒行を少しは知っているよ。素人がやることじゃない」
「それでもいい」
「山中! 命が幾つあっても足りないぞ!」
「構わないよ。ダメなら先に行ってるぜ」
「おい!」
山中がニッコリと微笑んだ。
「お前……」
「御堂、石神のためだ」
「ああ」
「あいつはお前の言う通り、本当にいい奴だ。ここで死んじゃいけないよ」
「そうだね」
「石神には秘密な。俺たちが何を考えたなんて、あいつが知ったらエライことになる」
「うん」
「御堂の言う通りだよ。石神がいなきゃ、俺もダメだ。絶対に助けよう」
「ああ、僕もいろいろやってみるよ」
「頼むぞ」
「うん、山中もね」
「奈津江さんも辛いだろうな」
「そうだね」
「彼女とも幸せになって欲しいな」
「そうだよね!」
山中は吉野へ行った。
石神は御堂が何をしたのかをまだ知らない。
御堂は、一生それを口にしないだろう。
石神の恋人・奈津江の死によって石神は甦った。
そして御堂と山中もまた、石神のために自分を捧げた。
命を超えた愛と友情は、石神の巨大な運命を回し始めた。
だが、それはこの世の者には分からない。
すべてがそのような巡り合わせだったのか、それとも彼らの行ないがもたらしたものなのか。
それは、この世の者には分からない。
諸見の描いた壁を見てもらう。
「顕さんに相談した通りにほとんど仕上げました」
「ああ、あの日だね」
俺と亜紀ちゃんで顕さんに図面を見てもらった。
顕さんがいろいろ手直ししてくれた。
「でも、この壁はいいでしょう」
「うん! いいな! 今時こんな鏝絵の出来る職人がいるとはなぁ」
「諸見という男です。腕のいい奴でしたが、何よりも一生懸命にやってくれて」
「ああ、よく分かるよ。今の夜のライトアップもいいけど、朝になっても昼も夕方も、また違った表情になるだろう」
「分かりますか!」
「うん。これは本当にいい」
俺は顕さんが諸見の腕を褒めてくれたことが嬉しかった。
「石神くんはいい人に巡り合って、そしてみんなに好かれるよね」
「俺なんかがねぇ。だから精一杯に俺もお返ししたくて」
「うん」
そこで解散した。
顕さんとモニカも移動で疲れているだろう。
特にモニカは初めての日本で、初めて会った俺の家だ。
緊張していたに違いない。
二人を部屋まで送り、俺はリヴィングで甘酒を飲んだ。
「あれ、珍しいですね」
亜紀ちゃんがグラスなどを運んで来た。
「たまにはな」
「私も飲もうかなー」
俺は笑って好きにしろと言った。
後から柳も来て、三人で甘酒を飲んだ。
「美味しいですね!」
「本当に!」
二人が喜ぶ。
皇紀と双子は夜遅くなったので、先に寝かせている。
「お前らも結構飲み物も食べ物も知って来てるんだから、もっと自由に飲み食いしろよ」
「そうなんですけどねー。どうしてもタカさんがやってるのが美味しそうで」
「なんだ、そりゃ」
三人で笑った。
「お父さんが食べてても思わなかったなー」
「そりゃ亜紀ちゃんが子どもだったからだよ」
「そうなんですかね」
「あ、私も同じです」
「御堂は品がいいからだ!」
「なんで父のことはいつも別格なんですか!」
「アハハハハハ!」
寒い夜の甘酒はいい。
身体の芯から温まる。
夏の冷えたものもいいのだが、俺はお袋が冬に温かい甘酒を作ってくれた思い出があるので、寒い季節がいい。
「でも、私はお父さんがやったように、タカさんに万一があったら今度は滝行に行きますよ!」
「あ! 私も!」
「バカ!」
山中は俺が死に掛けた時に、吉野の山伏に混じって滝行をした。
それで山中も死に掛けた。
「お前らには言っておくか」
「「はい?」」
「まだ皇紀や双子には言うな。俺や御堂が生きているうちはな」
「なんです?」
俺は話した。
「俺も最近になって御堂から聞いたんだ。こないだ会った時にな。もう二十年にもなるからって」
「はい」
「山中が無茶な滝行に行ったのは、御堂の決意を聞いたからなんだよ」
「父のですか!」
柳が驚く。
「前にもちょっとお前らにも話したと思う。御堂は俺のいない世界に興味は無いって言った」
「はい、聞きましたね」
「あれは本心だったようだ。御堂は山中に、俺が死んだら自分も死ぬのだと話したそうだ」
「「え!」」
「そういう男だよ、あいつは。当時の俺も、俺が死んだらあいつがつまらない人生になると思っていることは分かっていた。でも、本気で俺と一緒に死ぬつもりだとまでは考えていなかった」
「それって!」
「そうだ、亜紀ちゃん。山中は俺も御堂も死なせたくなくて、滝行に行ったんだよ。そして、ダメだったら山中も死ぬつもりだった」
「お父さん!」
亜紀ちゃんが泣いた。
柳も泣きながら亜紀ちゃんを抱き寄せた。
「御堂も山中もとんでもない奴らだ。若かったとはいえ、本気で死のうと思うなんてなぁ。俺は心底から助かって良かったと思ったぜ。奈津江のお陰だけどな」
二人はまだ泣いていたが、落ち着いて来たようだった。
「俺は誰にも後を追っては欲しくない。俺の死は俺だけのものだからな。だから俺だけが死ねばそれでいいんだよ」
「「……」」
「まあ、六花だけはダメな感じだけどな。あいつにも俺の子どもを生んでもらおうと思っている。それでもあいつは追い掛けて来るだろう」
「そうですね」
「響子も自分の子どもも、「紅六花」もすべて置いて、あいつは来る。まあ、バカだからしょうがねぇ」
亜紀ちゃんと柳が小さく笑った。
「お前らは俺の親友の最初の子どもだ。だから話しておく。親の心をな。俺たちはそういう結びつきだったことを知っておいてくれ。奈津江ももちろんな」
「「はい!」」
「でも、他の奴らはまだ知らなくていい。俺も本当は誰にも話すつもりは無かったしな」
「どうして教えてくれたんですか?」
「ああ。後を継ぐ人間は知っておいてもいいかもしれないってな。俺にもよく分からんよ」
甘酒を飲み終え、俺は解散だと言った。
「柳、明日は顕さんたちを送るけど、お前も一緒にな」
「はい!」
「亜紀ちゃんはうちのクリスマスの準備を頼む」
「はい! あの、顕さんたちは本当に帰っちゃうんですか?」
「ああ。響子とは顔を会わせたし、久し振りの日本でゆっくりしたいだろう。二人でクリスマスを楽しんで欲しいしな」
「分かりました!」
俺はロボを連れて部屋へ入った。
一緒にベッドに横になる。
「明日も大勢来るぞ」
「にゃー」
「響子に六花、鷹、それに早乙女たちだ」
「にゃー」
「楽しみだにゃー」
「にゃー」
ロボを撫でながら話し掛けていると、ロボがいつの間にか眠った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「山中、石神はもう助からないそうだ」
「ああ、多臓器不全ということだな」
「あいつは子どもの頃に大病の連続で、それに大怪我も多い」
「うん」
「そのために……あいつ」
「病気はともかく、怪我が多いな」
「うん、内臓までやられたことが何度もあるそうだ。主にそれだね」
御堂と山中は病院の待合室で話していた。
「あの傷の多くは、自分のためじゃない」
「俺も少しは聞いたよ」
「婦警さんを助けたり、他にも誰かを助けて負った傷だよ。あいつはあんなに優しい奴なのに」
「御堂、それは俺も同じだよ」
「山中。僕は石神が死んだらすぐに後を追う」
「何言ってるんだ、御堂!」
「僕はあいつがいない世の中なんて興味がない。優しいあいつとあの世でも一緒にいたいんだ」
「それはダメだぜ、御堂!」
「山中、許してくれ。僕はもう決めたんだ」
「御堂! お前は実家を継がなきゃいけない人間だろう!」
「分家にも優秀な人間はいるよ。養子を取って、実家は大丈夫だ」
「やめろって!」
山中は御堂の腕を掴んだが、御堂は優しく微笑んでいた。
それを見て、自分にはどうしようも出来ないことだと分かった。
御堂という男は意志が固い。
「分かった。だったら俺もとことんやらせてもらうよ」
「山中?」
「俺が石神を絶対に助ける!」
「何をするんだ?」
「医者がダメなら、神様だろう! 俺は神様に頼んで、絶対に石神を助けてもらうよ!」
「なんだって!」
今度は御堂が驚いた。
「実はな、もう既に調べてあるんだ。奈良の吉野で滝行をしている所があるらしい。何とかそこに頼んで一緒にやらせてもらおうと思ってる」
「そんな、無茶苦茶だ!」
「お前に言われる筋合いじゃないよ。お前だって無茶苦茶だ」
「おい、僕はああいう荒行を少しは知っているよ。素人がやることじゃない」
「それでもいい」
「山中! 命が幾つあっても足りないぞ!」
「構わないよ。ダメなら先に行ってるぜ」
「おい!」
山中がニッコリと微笑んだ。
「お前……」
「御堂、石神のためだ」
「ああ」
「あいつはお前の言う通り、本当にいい奴だ。ここで死んじゃいけないよ」
「そうだね」
「石神には秘密な。俺たちが何を考えたなんて、あいつが知ったらエライことになる」
「うん」
「御堂の言う通りだよ。石神がいなきゃ、俺もダメだ。絶対に助けよう」
「ああ、僕もいろいろやってみるよ」
「頼むぞ」
「うん、山中もね」
「奈津江さんも辛いだろうな」
「そうだね」
「彼女とも幸せになって欲しいな」
「そうだよね!」
山中は吉野へ行った。
石神は御堂が何をしたのかをまだ知らない。
御堂は、一生それを口にしないだろう。
石神の恋人・奈津江の死によって石神は甦った。
そして御堂と山中もまた、石神のために自分を捧げた。
命を超えた愛と友情は、石神の巨大な運命を回し始めた。
だが、それはこの世の者には分からない。
すべてがそのような巡り合わせだったのか、それとも彼らの行ないがもたらしたものなのか。
それは、この世の者には分からない。
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