1,109 / 2,840
太陽界の女 Ⅳ
しおりを挟む
「早乙女くんはやっぱり警察官になったのね」
「そうだ」
「そっか。やっぱり私たちって結ばれる運命じゃ無かったんだね」
「それは……」
早乙女が暗い顔をしている。
「来栖さん。「デミウルゴス」のことを聞かせてくれ」
「……」
俺は直接核心に触れた。
「石神!」
叫ぶ早乙女を手で制した。
「来栖さん。俺たちが来たのは偶然じゃない。あなたのことは早乙女から聞いた。信頼できる人間だと」
「早乙女くん……」
来栖霞が早乙女を泣きそうな顔で見た。
「早乙女くん、私を助けてくれるの?」
「霞さんがそう望むのなら」
「嬉しい!」
来栖霞が静かに泣き出した。
「祖父と父は恐ろしいことを始めてしまいました。私にももう止められません」
「分かった。俺と石神で必ず止めるよ」
「ありがとう」
俺たちは彼女が落ち着くまで待った。
テラス席には、他に客はいなかった。
だから俺たちは核心に触れることを話した。
「「デミウルゴス」は恐ろしい麻薬です。人間の遺伝子レベルで改変していく強力な薬物なんです」
「過去にもそういう薬物はありましたが、ほとんどはガン化するだけのものでしたが」
「石神さんは詳しいんですね。私にも詳細は分かりません。ロシアのマフィアから流れて来たものです。日本で効果を試したいと言っていたそうです」
「ロシアですか」
やはりそうだった。
「私たちの教団は、超人を目指しています。「デミウルゴス」は、その一助になるのではないかと、祖父と父は考えたようです」
「それは、人間の能力を拡大するということですか?」
「その通りです。確かに「デミウルゴス」を服用すると、筋力が増強され、神経も鋭敏になって行きます。その上、精神力も絶大になり、恐怖を感じなくなります」
「なるほど、麻薬ですね」
「おっしゃる通りです。ただ、続けて服用すると、人間ではなくなるようです」
「具体的には?」
「私も知りません。でも習慣性は無いようなので、途中で服用を止めればいいのだと」
「まさか霞さんも?」
「いいえ。祖父たちが「デミウルゴス」のことをもっと詳しく調べてからだと思います。今は教団の人間を中心に、一般人にも流して、経過を観察しているようで」
「そうですか」
俺たちは一旦話を切った。
来栖霞が眠っている三人を見た。
「あの、石神さん。彼らにはどのような?」
「お答え出来ません。電磁波による一時的な失神だとしか。それをどのように行なったのかは秘密です」
「そうですか。石神さんは銃器の扱いも?」
「もちろん。ハンドガン、ライフル、対物ライフルも携帯のロケット砲も、何でも扱えます」
「そうですか。先ほど拝見しましたが、素手での格闘も御得意ですね?」
「はい。どのような相手でも勝ちますよ」
来栖霞は俺を熱っぽい目で見詰めていた。
「一度、見せて頂くことは出来ますか?」
「それは出来ますが、見たいんですか?」
「是非。うちの教団も戦闘力では相当なものと思っています。私が教団を抜けるに当たり、ある程度の戦闘は免れないかと」
「そういうことでしたら。でも、どうすればいいでしょうかね?」
「道場へいらして頂けませんか?」
「道場?」
「はい。格闘技の訓練のための道場があります。そこで教団の人間と戦ってみて頂けませんか?」
「いいですが」
「私が見つけた、才能のある入信希望者ということに致します。それで実力を測りたいということで」
「なるほど」
来栖霞が隣のテーブルに振り向いた。
「彼らを簡単に気絶させた猛者だと言います。早乙女さんの伝手で知ったということでいかがでしょうか」
「いい絵図ですね」
俺も驚いた。
この短時間で、矛盾の無いストーリーを考え出した来栖霞の頭の回転は本物だ。
「では早速」
「え、これからですか?」
「ご都合が悪いでしょうか?」
「いえ、大した用事もありませんが」
来栖霞が微笑んだ。
電話をする。
30分程待たされ、俺たちはワゴン車に乗せられた。
気絶していた三人は、揺り起こされると目を覚ました。
俺を睨んでいたが、来栖霞が彼らに何かを話し、納得したようだった。
早乙女は俺に任せたのか、黙って同行する。
1時間ほど走り、川崎市内の敷地に着いた。
6人の男たちに囲まれ、俺たちは道場に入った。
鉄筋の平屋の建物であり、百坪ほどの広さだった。
中は板敷きだ。
畳ではないということは、本格的な格闘訓練をしていると思われた。
中には、コンバットスーツを来た男たちが100人程いた。
俺たちが来るのを待っていたようだ。
指導者と思われる男が、何人かに声を掛けていた。
俺が玄関から上がると、10人程の男に囲まれた。
「この男をぶちのめせばいいんですか?」
「そうです、榊さん。結構強い方なので、そのつもりで」
「ハハハ」
榊と呼ばれた指導者が、男の一人を呼んだ。
「こいつとやり合え」
俺は男の前に歩いて行った。
ハイキックを放って来る。
俺は左手で軽く流し、男を宙に舞わせ、頭から床に落とした。
男の右ひざを壊す。
「!」
榊が驚いていた。
「話にならねぇな。5人くらい一編に来い」
榊が命じた。
五人が一斉に襲い掛かる。
次の瞬間、全員を床に転がし、一人ずつ顔面を潰した。
「おい、どうなってんだ? 戦闘要員を訓練してるって聞いたぞ?」
俺は榊に向かって歩いた。
何人かが俺にかかってくる。
全員瞬時に床に倒した。
榊が壁の木刀を持ち出した。
裂帛の気合で俺の脳天に打ち込む。
俺は右手で木刀を撃ち、粉砕した。
「お前の顔面が木刀より硬いといいな?」
榊は俺を見ていた。
視線が恐怖で震えていた。
「石神さん! そこまで!」
来栖霞が叫んだ。
「え、これからですよ、俺の本気は?」
「もう結構です! 石神さんの強さはよく分かりました!」
「だって、まだ全然実力出して無いですよ?」
「これ以上はどうか!」
「おい、お前はどうすんだよ?」
榊に声を掛けた。
「もう勘弁してくれ」
「お前、俺を潰すって言ってたじゃん」
「俺が悪かった」
俺は榊の顔を掴んだ。
そのまま壁まで走り、木刀を掛けた棚にぶち込んだ。
「ふざけんな! 戦う者が「悪かった」で済ませるんじゃねぇ!」
全員が俺を見た。
「一度始めた喧嘩だ! てめぇら、潰れるまでやれ!」
俺は立っている連中に襲い掛かった。
数秒で十数人が昏倒する。
俺に挑んでくる者はいなかった。
榊が土下座した。
「許して下さい! 俺たちの負けです!」
半数が床に倒れる中で、榊が謝った。
「不甲斐ねぇ連中だな」
「石神さん、申し訳ありません!」
「こんな道場まで作って、金の無駄だな。今後は俺が一人いればいいんじゃねぇか?」
全員が床に座り、頭を下げていた。
俺たちは来栖霞に案内され、応接室へ入った。
「あんな感じで良かったですかね?」
「十分過ぎます。まさかあれほどお強いとは」
「実力は感じてもらえましたか?」
「はい。石神さんたちにお任せしようと思います」
お茶が運ばれて来た。
「あの連中は、ロシアの特殊部隊の訓練を受けていたんです」
「へぇー」
「何度か空手の有段者やプロの格闘家ともやり合ったんですが。負けたことは無かったんですよ?」
「あれで?」
「うちの精鋭だったんです」
「じゃあ、やめておいた方がいい。俺のようなプロを雇わなきゃ、使い物になりませんよ」
「そうします」
来栖霞が俺を真剣に観た。
「祖父と父を殺していただけませんか?」
来栖霞が、燃えるような瞳でそう言った。
「そうだ」
「そっか。やっぱり私たちって結ばれる運命じゃ無かったんだね」
「それは……」
早乙女が暗い顔をしている。
「来栖さん。「デミウルゴス」のことを聞かせてくれ」
「……」
俺は直接核心に触れた。
「石神!」
叫ぶ早乙女を手で制した。
「来栖さん。俺たちが来たのは偶然じゃない。あなたのことは早乙女から聞いた。信頼できる人間だと」
「早乙女くん……」
来栖霞が早乙女を泣きそうな顔で見た。
「早乙女くん、私を助けてくれるの?」
「霞さんがそう望むのなら」
「嬉しい!」
来栖霞が静かに泣き出した。
「祖父と父は恐ろしいことを始めてしまいました。私にももう止められません」
「分かった。俺と石神で必ず止めるよ」
「ありがとう」
俺たちは彼女が落ち着くまで待った。
テラス席には、他に客はいなかった。
だから俺たちは核心に触れることを話した。
「「デミウルゴス」は恐ろしい麻薬です。人間の遺伝子レベルで改変していく強力な薬物なんです」
「過去にもそういう薬物はありましたが、ほとんどはガン化するだけのものでしたが」
「石神さんは詳しいんですね。私にも詳細は分かりません。ロシアのマフィアから流れて来たものです。日本で効果を試したいと言っていたそうです」
「ロシアですか」
やはりそうだった。
「私たちの教団は、超人を目指しています。「デミウルゴス」は、その一助になるのではないかと、祖父と父は考えたようです」
「それは、人間の能力を拡大するということですか?」
「その通りです。確かに「デミウルゴス」を服用すると、筋力が増強され、神経も鋭敏になって行きます。その上、精神力も絶大になり、恐怖を感じなくなります」
「なるほど、麻薬ですね」
「おっしゃる通りです。ただ、続けて服用すると、人間ではなくなるようです」
「具体的には?」
「私も知りません。でも習慣性は無いようなので、途中で服用を止めればいいのだと」
「まさか霞さんも?」
「いいえ。祖父たちが「デミウルゴス」のことをもっと詳しく調べてからだと思います。今は教団の人間を中心に、一般人にも流して、経過を観察しているようで」
「そうですか」
俺たちは一旦話を切った。
来栖霞が眠っている三人を見た。
「あの、石神さん。彼らにはどのような?」
「お答え出来ません。電磁波による一時的な失神だとしか。それをどのように行なったのかは秘密です」
「そうですか。石神さんは銃器の扱いも?」
「もちろん。ハンドガン、ライフル、対物ライフルも携帯のロケット砲も、何でも扱えます」
「そうですか。先ほど拝見しましたが、素手での格闘も御得意ですね?」
「はい。どのような相手でも勝ちますよ」
来栖霞は俺を熱っぽい目で見詰めていた。
「一度、見せて頂くことは出来ますか?」
「それは出来ますが、見たいんですか?」
「是非。うちの教団も戦闘力では相当なものと思っています。私が教団を抜けるに当たり、ある程度の戦闘は免れないかと」
「そういうことでしたら。でも、どうすればいいでしょうかね?」
「道場へいらして頂けませんか?」
「道場?」
「はい。格闘技の訓練のための道場があります。そこで教団の人間と戦ってみて頂けませんか?」
「いいですが」
「私が見つけた、才能のある入信希望者ということに致します。それで実力を測りたいということで」
「なるほど」
来栖霞が隣のテーブルに振り向いた。
「彼らを簡単に気絶させた猛者だと言います。早乙女さんの伝手で知ったということでいかがでしょうか」
「いい絵図ですね」
俺も驚いた。
この短時間で、矛盾の無いストーリーを考え出した来栖霞の頭の回転は本物だ。
「では早速」
「え、これからですか?」
「ご都合が悪いでしょうか?」
「いえ、大した用事もありませんが」
来栖霞が微笑んだ。
電話をする。
30分程待たされ、俺たちはワゴン車に乗せられた。
気絶していた三人は、揺り起こされると目を覚ました。
俺を睨んでいたが、来栖霞が彼らに何かを話し、納得したようだった。
早乙女は俺に任せたのか、黙って同行する。
1時間ほど走り、川崎市内の敷地に着いた。
6人の男たちに囲まれ、俺たちは道場に入った。
鉄筋の平屋の建物であり、百坪ほどの広さだった。
中は板敷きだ。
畳ではないということは、本格的な格闘訓練をしていると思われた。
中には、コンバットスーツを来た男たちが100人程いた。
俺たちが来るのを待っていたようだ。
指導者と思われる男が、何人かに声を掛けていた。
俺が玄関から上がると、10人程の男に囲まれた。
「この男をぶちのめせばいいんですか?」
「そうです、榊さん。結構強い方なので、そのつもりで」
「ハハハ」
榊と呼ばれた指導者が、男の一人を呼んだ。
「こいつとやり合え」
俺は男の前に歩いて行った。
ハイキックを放って来る。
俺は左手で軽く流し、男を宙に舞わせ、頭から床に落とした。
男の右ひざを壊す。
「!」
榊が驚いていた。
「話にならねぇな。5人くらい一編に来い」
榊が命じた。
五人が一斉に襲い掛かる。
次の瞬間、全員を床に転がし、一人ずつ顔面を潰した。
「おい、どうなってんだ? 戦闘要員を訓練してるって聞いたぞ?」
俺は榊に向かって歩いた。
何人かが俺にかかってくる。
全員瞬時に床に倒した。
榊が壁の木刀を持ち出した。
裂帛の気合で俺の脳天に打ち込む。
俺は右手で木刀を撃ち、粉砕した。
「お前の顔面が木刀より硬いといいな?」
榊は俺を見ていた。
視線が恐怖で震えていた。
「石神さん! そこまで!」
来栖霞が叫んだ。
「え、これからですよ、俺の本気は?」
「もう結構です! 石神さんの強さはよく分かりました!」
「だって、まだ全然実力出して無いですよ?」
「これ以上はどうか!」
「おい、お前はどうすんだよ?」
榊に声を掛けた。
「もう勘弁してくれ」
「お前、俺を潰すって言ってたじゃん」
「俺が悪かった」
俺は榊の顔を掴んだ。
そのまま壁まで走り、木刀を掛けた棚にぶち込んだ。
「ふざけんな! 戦う者が「悪かった」で済ませるんじゃねぇ!」
全員が俺を見た。
「一度始めた喧嘩だ! てめぇら、潰れるまでやれ!」
俺は立っている連中に襲い掛かった。
数秒で十数人が昏倒する。
俺に挑んでくる者はいなかった。
榊が土下座した。
「許して下さい! 俺たちの負けです!」
半数が床に倒れる中で、榊が謝った。
「不甲斐ねぇ連中だな」
「石神さん、申し訳ありません!」
「こんな道場まで作って、金の無駄だな。今後は俺が一人いればいいんじゃねぇか?」
全員が床に座り、頭を下げていた。
俺たちは来栖霞に案内され、応接室へ入った。
「あんな感じで良かったですかね?」
「十分過ぎます。まさかあれほどお強いとは」
「実力は感じてもらえましたか?」
「はい。石神さんたちにお任せしようと思います」
お茶が運ばれて来た。
「あの連中は、ロシアの特殊部隊の訓練を受けていたんです」
「へぇー」
「何度か空手の有段者やプロの格闘家ともやり合ったんですが。負けたことは無かったんですよ?」
「あれで?」
「うちの精鋭だったんです」
「じゃあ、やめておいた方がいい。俺のようなプロを雇わなきゃ、使い物になりませんよ」
「そうします」
来栖霞が俺を真剣に観た。
「祖父と父を殺していただけませんか?」
来栖霞が、燃えるような瞳でそう言った。
1
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
NPO法人マヨヒガ! ~CGモデラーって難しいんですか?~
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
ハードワークと職業適性不一致に悩み、毎日をつらく感じている香澄(かすみ)。
彼女は帰り道、不思議な喫茶店を見つけて足を踏み入れる。
そこで出会った青年マスター晴臣(はるおみ)は、なんと『ぬらりひょん』!
彼は香澄を『マヨヒガ』へと誘い、彼女の保護を約束する。
離職した香澄は、新しいステージである『3DCGモデラー』で才能を開花させる。
香澄の手が、デジタル空間でキャラクターに命を吹き込む――。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
人形の中の人の憂鬱
ジャン・幸田
キャラ文芸
等身大人形が動く時、中の人がいるはずだ! でも、いないとされる。いうだけ野暮であるから。そんな中の人に関するオムニバス物語である。
【アルバイト】昭和時代末期、それほど知られていなかった美少女着ぐるみヒロインショーをめぐる物語。
【少女人形店員】父親の思い付きで着ぐるみ美少女マスクを着けて営業させられる少女の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる