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虎と龍
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俺が院長宅で撮った写真は、亜紀ちゃんが全部プリントしてくれた。
食事の後で、品評会を開く。
双子の可愛らしいショットはもちろんいいのだが、やはり院長のインパクトが凄かった。
俺と亜紀ちゃんは大爆笑し、皇紀も腹を抱えて笑った。
つられて双子も爆笑した。
電話が鳴った。
御堂からだった。
「こないだは、たくさんの卵をありがとうな。本当に助かったし、子どもたちも大喜びだったよ」
「それは良かったよ。また送るからな」
「いや、度々は悪いし、子どもたちも贅沢が過ぎるとまずい。また、遊びに行ったときに食べさせてくれ」
「そうか。遠慮しないでいいんだけど。ああ、今日は柳のことで電話したんだ」
「どうかしたのか?」
「ほら、こないだ話したように、柳が石神の家に遊びに行きたいって」
「ああ、いつでもいいぞ」
「うん。今週の金曜日はどうかな。二日くらい泊めてもらいたいんだけど」
「分かった。じゃあ、東京駅まで迎えに行こう」
「そうしてもらえると助かる。宜しく頼むよ」
そんな会話をし、電話を切った。
俺は柳が今週末に来ることを子どもたちに伝える。
一応、入試のためということで、俺が大学を案内するということになっている。
まあ、俺の家に遊びに来たいだけだろうが。
子どもたちは御堂の家で良くしてもらっているから、歓迎ムードだ。
何の問題もない。
金曜日。
俺はベンツで東京駅まで迎えに行った。
待ち合わせは、定番の銀の鈴だ。
柳はすぐに俺を見つけて手を振ってくる。
「石神さーん!」
白の半そでのワンピースに、キャスター付きのケースを引いている。
俺は荷物を持ち、柳はヴィトンの白のダミエのバッグを自分で持った。
「わざわざすみません」
「いや、いいよ。柳みたいな美人は、東京じゃ危ないからな」
「そうですか、エヘヘ」
俺たちは話しながら、駐車場へ向かった。
「みなさん、元気か?」
「はい。おじいちゃんも石神さんに会いたがっていました」
「こないだ会ったばかりだろう」
俺が笑うと、柳も笑った。
「でも、本当に毎日石神さんの話をしてて。葉巻も美味しそうに吸ってますよ」
「そうか。じゃあちょっと電話でもするか」
「そうして下さい」
駐車場で、柳の荷物を後ろに積む。
ギリギリだ。
「これ、石神さんの車ですか?」
「ああ。そういえば、車で伺ったのは今回が初めてだったな」
「あの車にもびっくりしましたが」
「もう一台あるんだけど、まあ家に着いたらな」
柳はシートに座るとワクワクしているようだった。
本当はフェラーリで来たかったのだが、荷物を乗せるスペースが無いのだ。
まあ、時間があればドライブにでも連れて行こう。
すでに夕暮れを越えて、夜になりかかっている。
俺は六本木を回り、柳に東京の夜を見せてやる。
「やっぱり東京は違いますね」
「そうか」
柳は流れる夜景を眺めていた。
家に着くと、子どもたちが玄関で待ち構えていた。
大歓迎の挨拶が終わり、柳を迎え入れる。
皇紀が俺から荷物を受け取り、柳に用意した部屋へ運んだ。
夕飯は子どもたちがハンバーグを作っていた。
「タカさん、仕上げをお願いします」
ハンバーグは、俺が皿にソースで模様を描くことになっている。
今日はアスパラをミキサーにかけ、オリーブオイルを混ぜた緑色のソースで描いた。
テーブルに配膳し、みんなが座る。
柳は水色のサマーセーターとデニムに着替えてきた。
「美味しい!」
柳が一口食べて、感動してくれた。
スープ替わりのポトフも褒めてくれる。
「子どもたちが作ったんだよ」
「本当ですか。こんな美味しいの、久しぶりです」
「タカさんが、全部仕上げをしてくれるお蔭ですよ」
亜紀ちゃんがそう言う。
「あの、美味しいのはいいんですが、今日はみんなおとなしいんですね」
子どもたちが笑った。
「おい、毎日あんなじゃ俺がもたないよ。まあ、配膳されたものは、そうそうは喰わないんだよな」
とは言っても、ハンバーグは三回までお替りがあり、ポトフは寸胴だが。
柳は肉汁がすごいと言い、亜紀ちゃんがとにかく冷たいままで肉を捏ねるのだと教える。
俺は風呂を勧め、柳のために浴室に映像と音楽を流してやる。
東京の夜景と、BGMは『禁じられた遊び』の編集だ。
髪を乾かしてリヴィングに戻った柳が感動したと言った。
「お風呂であんな映像が見られるなんて、ステキですね!」
「そうか、喜んでもらえて嬉しいよ」
「石神さんがいつも言う、「ロマンティシズム」が分かりました!」
「ほんとかよ」
子どもたちも次々と風呂に入る。
上がってきて、リヴィングに集合した。
柳は何があるのかと、不思議そうな顔をしている。
「毎週金曜日の夜には、みんなで映画鑑賞会をするんだよ」
「へぇー、そうなんですか」
みんなで地下に行く。
柳は音響ルームにまた驚く。
亜紀ちゃんが柳に自分の隣のソファを勧め、みんな好きな席に座った。
「今日はちょっと大人の柳が来たからな。大人の映画を観るぞ」
子どもたちがワクワクしているのを、柳も楽しむ。
「岡本喜八の『ブルー・クリスマス』だ。まあ今日は説明なしに観てくれ」
岡本喜八は人間を愛する監督だ。悲しい運命の中で輝く人間の尊厳を描く。多くは喜劇映画の中で表現するが、『ブルー・クリスマス』は真っ向から悲しみを描く。
突然、世界中に飛来するUFO。その光を浴びた人間は、血が青くなる。
それ以外は何も変わらないUFO接触者を、世界中の政府機関が疑心暗鬼になり、密かに虐殺していく、というストーリーだ。
映画が終わり、照明を明るくした。
子どもたちは涙を浮かべ、柳は放心していた。
「人間というものが、ちっぽけで汚くてダメダメで、卑しいってことを俺はいつも言っているよな」
子どもたちがうなづく。
「それがこの映画で分かったと思う。何もしてない善良な人々を、何かするかもしれないと恐れて殺していく。大きな怒りを感じるが、誰もそれを止められない」
「反対しても無駄、ということでしょうか」
亜紀ちゃんが手を挙げて言った。
「そうだな。巨大な権力には逆らってもダメだよな」
「でも、それじゃ……」
「主人公はどうした、皇紀」
「はい。命令に従い、最期は一緒に死んでやったのだと思います」
「その通りだ。重要なことは、それだよ。何もできないのならば、愛する者と一緒に死ねばいいんだ」
柳は驚いて俺を見る。
「人間は、何か良いことをしなくてもいい。大きなことができなくたっていいんだよ。俺たちが考えるべきは、命を使うことだけだ。命を大事なもの、崇高なもの、そういったものに捧げれば、それでいい」
「美しい映画だったろ? ハッピーエンドじゃないけど、とにかく美しい。あの青い血が雪に流れ、男の赤い血と繋がる。あの壮麗なラストだよなぁ」
「「「「はい!」」」」
「じゃあ、今日はここまでだ。みんな寝ろ」
「「「「ありがとうございました!」」」」
子どもたちは階段を上がって行く。
俺は座ったままの柳の頭を撫でた。
「もうちょっと話すか」
柳はうなずいて、俺と一緒に階段を上がる。
リヴィングで、俺は梅酒を作ってやる。
亜紀ちゃんのものよりも、少し濃い。
柳は美しい口にグラスをあて、一口飲み込んだ。
食事の後で、品評会を開く。
双子の可愛らしいショットはもちろんいいのだが、やはり院長のインパクトが凄かった。
俺と亜紀ちゃんは大爆笑し、皇紀も腹を抱えて笑った。
つられて双子も爆笑した。
電話が鳴った。
御堂からだった。
「こないだは、たくさんの卵をありがとうな。本当に助かったし、子どもたちも大喜びだったよ」
「それは良かったよ。また送るからな」
「いや、度々は悪いし、子どもたちも贅沢が過ぎるとまずい。また、遊びに行ったときに食べさせてくれ」
「そうか。遠慮しないでいいんだけど。ああ、今日は柳のことで電話したんだ」
「どうかしたのか?」
「ほら、こないだ話したように、柳が石神の家に遊びに行きたいって」
「ああ、いつでもいいぞ」
「うん。今週の金曜日はどうかな。二日くらい泊めてもらいたいんだけど」
「分かった。じゃあ、東京駅まで迎えに行こう」
「そうしてもらえると助かる。宜しく頼むよ」
そんな会話をし、電話を切った。
俺は柳が今週末に来ることを子どもたちに伝える。
一応、入試のためということで、俺が大学を案内するということになっている。
まあ、俺の家に遊びに来たいだけだろうが。
子どもたちは御堂の家で良くしてもらっているから、歓迎ムードだ。
何の問題もない。
金曜日。
俺はベンツで東京駅まで迎えに行った。
待ち合わせは、定番の銀の鈴だ。
柳はすぐに俺を見つけて手を振ってくる。
「石神さーん!」
白の半そでのワンピースに、キャスター付きのケースを引いている。
俺は荷物を持ち、柳はヴィトンの白のダミエのバッグを自分で持った。
「わざわざすみません」
「いや、いいよ。柳みたいな美人は、東京じゃ危ないからな」
「そうですか、エヘヘ」
俺たちは話しながら、駐車場へ向かった。
「みなさん、元気か?」
「はい。おじいちゃんも石神さんに会いたがっていました」
「こないだ会ったばかりだろう」
俺が笑うと、柳も笑った。
「でも、本当に毎日石神さんの話をしてて。葉巻も美味しそうに吸ってますよ」
「そうか。じゃあちょっと電話でもするか」
「そうして下さい」
駐車場で、柳の荷物を後ろに積む。
ギリギリだ。
「これ、石神さんの車ですか?」
「ああ。そういえば、車で伺ったのは今回が初めてだったな」
「あの車にもびっくりしましたが」
「もう一台あるんだけど、まあ家に着いたらな」
柳はシートに座るとワクワクしているようだった。
本当はフェラーリで来たかったのだが、荷物を乗せるスペースが無いのだ。
まあ、時間があればドライブにでも連れて行こう。
すでに夕暮れを越えて、夜になりかかっている。
俺は六本木を回り、柳に東京の夜を見せてやる。
「やっぱり東京は違いますね」
「そうか」
柳は流れる夜景を眺めていた。
家に着くと、子どもたちが玄関で待ち構えていた。
大歓迎の挨拶が終わり、柳を迎え入れる。
皇紀が俺から荷物を受け取り、柳に用意した部屋へ運んだ。
夕飯は子どもたちがハンバーグを作っていた。
「タカさん、仕上げをお願いします」
ハンバーグは、俺が皿にソースで模様を描くことになっている。
今日はアスパラをミキサーにかけ、オリーブオイルを混ぜた緑色のソースで描いた。
テーブルに配膳し、みんなが座る。
柳は水色のサマーセーターとデニムに着替えてきた。
「美味しい!」
柳が一口食べて、感動してくれた。
スープ替わりのポトフも褒めてくれる。
「子どもたちが作ったんだよ」
「本当ですか。こんな美味しいの、久しぶりです」
「タカさんが、全部仕上げをしてくれるお蔭ですよ」
亜紀ちゃんがそう言う。
「あの、美味しいのはいいんですが、今日はみんなおとなしいんですね」
子どもたちが笑った。
「おい、毎日あんなじゃ俺がもたないよ。まあ、配膳されたものは、そうそうは喰わないんだよな」
とは言っても、ハンバーグは三回までお替りがあり、ポトフは寸胴だが。
柳は肉汁がすごいと言い、亜紀ちゃんがとにかく冷たいままで肉を捏ねるのだと教える。
俺は風呂を勧め、柳のために浴室に映像と音楽を流してやる。
東京の夜景と、BGMは『禁じられた遊び』の編集だ。
髪を乾かしてリヴィングに戻った柳が感動したと言った。
「お風呂であんな映像が見られるなんて、ステキですね!」
「そうか、喜んでもらえて嬉しいよ」
「石神さんがいつも言う、「ロマンティシズム」が分かりました!」
「ほんとかよ」
子どもたちも次々と風呂に入る。
上がってきて、リヴィングに集合した。
柳は何があるのかと、不思議そうな顔をしている。
「毎週金曜日の夜には、みんなで映画鑑賞会をするんだよ」
「へぇー、そうなんですか」
みんなで地下に行く。
柳は音響ルームにまた驚く。
亜紀ちゃんが柳に自分の隣のソファを勧め、みんな好きな席に座った。
「今日はちょっと大人の柳が来たからな。大人の映画を観るぞ」
子どもたちがワクワクしているのを、柳も楽しむ。
「岡本喜八の『ブルー・クリスマス』だ。まあ今日は説明なしに観てくれ」
岡本喜八は人間を愛する監督だ。悲しい運命の中で輝く人間の尊厳を描く。多くは喜劇映画の中で表現するが、『ブルー・クリスマス』は真っ向から悲しみを描く。
突然、世界中に飛来するUFO。その光を浴びた人間は、血が青くなる。
それ以外は何も変わらないUFO接触者を、世界中の政府機関が疑心暗鬼になり、密かに虐殺していく、というストーリーだ。
映画が終わり、照明を明るくした。
子どもたちは涙を浮かべ、柳は放心していた。
「人間というものが、ちっぽけで汚くてダメダメで、卑しいってことを俺はいつも言っているよな」
子どもたちがうなづく。
「それがこの映画で分かったと思う。何もしてない善良な人々を、何かするかもしれないと恐れて殺していく。大きな怒りを感じるが、誰もそれを止められない」
「反対しても無駄、ということでしょうか」
亜紀ちゃんが手を挙げて言った。
「そうだな。巨大な権力には逆らってもダメだよな」
「でも、それじゃ……」
「主人公はどうした、皇紀」
「はい。命令に従い、最期は一緒に死んでやったのだと思います」
「その通りだ。重要なことは、それだよ。何もできないのならば、愛する者と一緒に死ねばいいんだ」
柳は驚いて俺を見る。
「人間は、何か良いことをしなくてもいい。大きなことができなくたっていいんだよ。俺たちが考えるべきは、命を使うことだけだ。命を大事なもの、崇高なもの、そういったものに捧げれば、それでいい」
「美しい映画だったろ? ハッピーエンドじゃないけど、とにかく美しい。あの青い血が雪に流れ、男の赤い血と繋がる。あの壮麗なラストだよなぁ」
「「「「はい!」」」」
「じゃあ、今日はここまでだ。みんな寝ろ」
「「「「ありがとうございました!」」」」
子どもたちは階段を上がって行く。
俺は座ったままの柳の頭を撫でた。
「もうちょっと話すか」
柳はうなずいて、俺と一緒に階段を上がる。
リヴィングで、俺は梅酒を作ってやる。
亜紀ちゃんのものよりも、少し濃い。
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