299 / 398
【聖者の薔薇園-終幕】
316.どえすにいさま※
しおりを挟む世の兄弟はみんなこうして兄から弟へ、性的なアレを教わるのだろうか。そういう文化があるのだろうか。
前世までは家族に愛されなかったから、兄弟がいてもそういうことをお互いにしたことはない。だから、よく分からない。でも実際にディラン兄様が何ともなさそうにしているということは、きっとそういうことなのだろう。
だから、今こうしていることに僕が顔を赤らめる理由は何もない。けれど兄弟に教わるという知識を初めて知った僕にとっては、相手がディラン兄様だろうと恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
「ぅ、うー……」
「フェリ。乳首を抓る方の手が止まっているぞ。右手だけじゃなく左手もしっかり動かせ」
たぶん、ディラン兄様は本来かなり強引な人なのだろう。そういえばゲームでは『冷酷』やら『クール』やらの後に『ドS』なる単語を見たような気もする。
流石に血の繋がった兄弟相手にそういうことはしないだろうけれど、兄様の本性は今この瞬間にも見事に発揮されているように感じた。ストイックな性格だから、そういうところが反映されている可能性もあるかもしれないけれど。
下の方のアレを擦ると力が抜けて、その動作以外に集中できなくなる。
そうすると必然的に左手からも力が抜ける訳で、ディラン兄様が指示したちくっ、ちく、ちくびをきゅっとする動作が出来なくなるのだ。うむ。
僕的には同時に二つの箇所を刺激すると何が何だか分からなくなってしまうから、正直力が抜けてしまうことにデメリットは感じていない。けれどディラン兄様はそうではないようで、僕がちくびから指を離す度ぴしゃっとお叱りをしてくるのである。うーむ。
「……左だけやり過ぎると片方が異様に腫れてしまうかもしれないな。よし、平等に腫れるよう右の乳首は兄様が捏ねてやる」
「あぇっ!?あぅ、いやっ、だいじょ……っひゃ!」
なにゆえそうなる!とお侍さんみたいなツッコミをする前に、ディラン兄様の指で右のアレをきゅっと摘ままれてしまった。むねん。
きゅっきゅと摘まみ上げられたりむにゅっと潰されたり。こねこねと円を描くように捏ねられたり。
もしかしてこれを自分に……いや、誰かにやったことがあるのかと察してしまいそうなくらいの手慣れっぷりだ。兄様ももう成人済みだし、そういう経験があってもおかしくはないけれど。
兄弟のそういう影を見るのは中々無いから、何だかちょっぴり不思議な気分だ。なんて呑気なことを考えている余裕は本当は無いのだけれど。
「ん、んッ!に、さまっ……それだめ、へんな、かんじする……」
「そうか。それは良いことだ。もう少しでフェリの愛らしい聖水が放たれるという合図だからな、怯えることは無い」
淡々と語るディラン兄様とは真逆で、僕だけ全身真っ赤っかにあわあわ大混乱の頭。どうしてそんなに冷静……というより寧ろちょっぴり嬉しそうなのだろう。
もしかしてディラン兄様、ガイゼル兄様ともこういうことをしたことがあるのだろうか。兄弟同士で教え合うなら十分あり得る。成長が嬉しいとか、そういう感覚なのかもしれない。
そう思いそわそわ照れながら尋ねてみた。
「にいさま、がいぜる兄さまとも、するの?」
「何?そんな訳無いだろ。気持ち悪い。汚らわしい」
そこまでいわんでも……という感じの反応。どうやらディラン兄様は、ガイゼル兄様とはこういうことをしないらしい。双子だからとか、そういう理由もあるのかな。
僕は年が離れているから、成長を感じられて嬉しい?とか、そういうことなのかな。だとしたらガイゼル兄様との教え合いっこがないのも納得がいく。
「僕のは、きたなくない……?」
ガイゼル兄様とのアレはあれで、僕とのアレはあれじゃない。どういう違いがあるのだろう。
どっちも兄弟だから拒否感とかは無いだろうけれど、汚いという感覚があるならそれは僕にも感じるはずなんじゃ……?気になって首を傾げると、ディラン兄様は大きく目を見開いてぶんぶんっと首を横に振った。
「フェリは綺麗だ。いつでも、ずっと綺麗だ。汚いなんてある筈が無い。だが他は汚い。フェリは綺麗で、フェリ以外は全て汚い。それだけの話だ。何も複雑な話じゃない」
「ふむ……」
なんだかよくわからないけれど、まぁそういうことらしい。ふむふむ。
綺麗と言われることに嫌な気分はしないから、きれいきれいと言われる度むふふと頬が緩む。ディラン兄様はいつだって褒め上手だ。むふふ。
「だから、フェリの乳首も愛らしいここも全て触れられる。何なら舐めることも出来るが、それはまだ早いか」
「なっ、なめるのは、大丈夫!いい!」
「そうか?フェリは乳首が敏感だから、舐めて舌で転がせばきっと気持ち良いと思うのだが」
舐めるのは流石にあれかも。あれ、あれかも。
そこまで兄弟同士でするのはやりすぎかも……なんて考えはちょっぴり間違っているのかな。兄弟なら、そういうところまでするのかもしれないけれど。
でも、流石に舐めるのは、ちくびをぺろぺろされるのは、ちょっぴり……かなりちょっぴり抵抗がある。今でも指できゅっきゅとされるだけでこんなにへにゃんへにゃんなのに、舐められてしまえば自分がどうなってしまうのか分からない。それが怖い。
「……そう可愛い顔をするな。大丈夫だ、兄様はフェリを泣かせるようなことはしない。ただ、フェリが快感を抑え込んで苦痛を感じないかが不安なだけなんだ」
「うむ……うん、ありがと。にいさま」
407
あなたにおすすめの小説
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【完結】王宮勤めの騎士でしたが、オメガになったので退職させていただきます
大河
BL
第三王子直属の近衛騎士団に所属していたセリル・グランツは、とある戦いで毒を受け、その影響で第二性がベータからオメガに変質してしまった。
オメガは騎士団に所属してはならないという法に基づき、騎士団を辞めることを決意するセリル。上司である第三王子・レオンハルトにそのことを告げて騎士団を去るが、特に引き留められるようなことはなかった。
地方貴族である実家に戻ったセリルは、オメガになったことで見合い話を受けざるを得ない立場に。見合いに全く乗り気でないセリルの元に、意外な人物から婚約の申し入れが届く。それはかつての上司、レオンハルトからの婚約の申し入れだった──
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。