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断章-愛と誇り-
第264話「追憶:感情移入」
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瑠璃が第一研究室に配属されてから二年が経過した。
相変わらず友達らしい友達はいないが、研究は順調。颯斗も未だ他の女のところにいっていない。
学院での生活に比べれば充実しているが、どこか満たされない部分もある。
そんな中、瑠璃にとって転機となる出会いがあった。
出会いといっても、まだ直接顔を合わせた訳ではない。
惟月から力を譲り受けて凄腕の征伐士となった月詠雷斗の存在を知ったのだ。
雷斗に関するインターネットの記事を見る。
彼の佇まいは冷たくも美しく、また理知的で、人々から畏敬の念を持たれていた。
(月詠……雷斗様……)
不浄なるものをことごとく弾きそうな澄んだ銀髪に、世界の真理をも見通すような鋭い目。
この人だ。瑠璃が理想としていたのは。
研究室内でも、耳を澄ませば雷斗のうわさ話が聞こえる。直接会うのは恐れ多いが魅力的な男性だ、と。
やはり、クールで知的であることは評価されてしかるべきなのだ。
雷斗に対して感情移入をするようになった瑠璃は、彼の活躍を自分のことのように喜んだ。
ある日、霊子学研究所全体の会議があった。
会議場は蓮乗院邸の一室。
議題は、『喰人種化・霊力障害・魂魄分離障害・魂魄欠如といった羅刹特有の病の根本的な治療法は存在するか』だ。
霊力障害の当事者として雷斗、魂魄分離障害の当事者として穂高が、この場に同席している。
雷斗は『恐怖』を司る霊極としての力を有している。普通の羅刹どころか準霊極から見ても偉大な存在だ。それでも、霊力障害が消えてなくなっているのではない。もし、治療できればさらなる力を発揮できる可能性がある。
それから、この場には、昨年新設された第四研究室の室長である如月沙菜も来ていた。
第四研究室は、才能がありながらも恵まれない環境や特殊な環境にあった者たちを集めて作られたらしい。
「喰人種化とは、魂魄と霊力の主従が逆転する現象といわれています。理論上は再度逆転させることさえできれば実質的に治療したことになると考えられますが……」
惟月が議論の前提を示す。
それに対して意見を述べるのが、惟月の従者であり第三研究室室長でもある碧血の秋嵐。
「これまで喰人種に対してはあらゆる医療行為が試されてきました。現存するすべての霊法、すべての霊薬、個々の羅刹が持つ治療能力。いずれも喰人種の苦痛を緩和するのが限界で、病そのものへの干渉ができた事例はありません」
ダメージを負った霊体に対する治療の基本は霊法だ。
第三研究室の主たる研究対象は霊法であり、秋嵐はそのスペシャリストである。
その彼が無理だと判断したことは、霊法で実現不可能なことだと思っていい。
「第二研究室では、まさに秋嵐殿がおっしゃったような活動を続けておりますが、成果についても同様です」
第二研究室室長は申し訳なさそうに報告する、
第二研究室の主たる研究内容は医療について。征伐士によって捕らえられた喰人種が何体も運び込まれたが、結局、獣型人型問わずすべて殺すことになった。
第二の場合、それぞれの構成員が多種多様な固有の治療能力を持っているが、それらも通じなかったということだ。
なお、第二の室長はのちに如月怜唯が引き継ぐ。
「逆転の逆転などというのは机上の空論にして砂上の楼閣。あきらめも肝心ですよ」
こう話すのは沙菜。
「ちょっと、惟月様に対してその言い方は失礼ではないかしら?」
瑠璃は沙菜の発言を咎める。
「別に惟月様の考えを否定しているのではありません。というより、惟月様も『理論上は』と言ったじゃありませんか。ここにいる誰もが予想していた結論でしょう。それとも、あなたは喰人種化治療の手がかりでもつかみましたか?」
「言い回しの問題よ。私も喰人種化については治療ではなく予防の方法を追究するのが建設的だと考えているわ」
喰人種化の治療が不可能であるという点は、四つの研究室の意見が一致して早い段階で結論が出た。
やはり、喰人種に対する救いは断劾による浄化のみだ。
他の病については、なかなか断定する材料が見つからず、今日のところはそれぞれ持ち帰ることに。
会議後、瑠璃は、せっかく憧れの雷斗に会うことができたのだからと、彼に声をかけた。
「雷斗様、お会いできて光栄です! 霊力障害の治療法については私が必ず見つけてみせます! どうか安心してお待ちください!」
「そうか」
雷斗の反応は、特に『感謝している』とも『期待している』とも思えない淡白なものだった。
それが、瑠璃の憧れた彼らしいといえる。同じようなことを言われれば、瑠璃もまたこのような反応をしただろう。
感情移入が一層強まる。
しかし、ここには余計な者が居合わせていた。
「『必ず』などと軽々しく口にするものではありませんよ」
如月沙菜だ。
「は?」
瑠璃は嫌悪感たっぷりの目で、沙菜をにらみつける。
そんな視線を受け流して、沙菜は雷斗に告げる。
「障害者はまぎれもない弱者。病気を治さずとも私が守って差し上げますよ」
その言い草は、一流の征伐士に、霊極に対するものとは到底思えなかった。
「なにか言いたそうなご尊顔ですね。ここは一つ容赦なく罵っていただけますか?」
「…………」
雷斗は無言で沙菜を殴り飛ばした。
「ぐふっ……。罵ってくれと言われたらなにも言わずに制裁を加える――さすが私の雷斗様です」
おどけた態度のまま身を起こす沙菜。
「あなた、一体なに?」
瑠璃の問いかけに、沙菜はいけしゃあしゃあと答える。
「第四研究室室長。最初に自己紹介したと思いますが?」
自己紹介どころか会議中に言葉を交わしている。
「そんなことを言ってるんじゃないわ。雷斗様に対する無礼な発言、一体何様かと聞いているのよ」
「雷斗様の筆頭信者です」
「笑わせないで。筆頭は私よ」
「では、雷斗様ご本人に聞いてみましょうか」
「興味がない」
沙菜が直接尋ねる前に、雷斗は部屋を出ていってしまった。
残された瑠璃は。
「あなた、殺人事件を起こして騎士団に捕縛される寸前のところを惟月様に救われたんでしょう? 罪人風情がこの私と張り合おうなんて片腹痛いわ」
まだ沙菜に口撃を仕掛けていた。
「まるで自分には罪がないかのような物言いですね。聖羅学院有数の問題児だと聞いていますが」
痛いところを突かれた瑠璃は、沙菜の反論に真正面から答えず、話の焦点を移すことにする。
「ふっ。おおかた私の容姿を見て嫉妬しているんでしょう? だから突っかかってきている。図星じゃないかしら?」
異性から告白を受けたのは人生で一度きりだが、瑠璃の容姿が美しいというのは間違っていない。
それに引き換え、沙菜の容姿はお世辞にも美しいとはいえない。ブサイクということもないが、平凡といったところ。
外見のことは置いておくにしても、瑠璃は軽薄な人間が嫌いだ。姉が遊んでばかりで大して勉強をしていないのに人気者になれていたことがずっと気に入らなかっただけに。
「女の価値は顔や身体じゃありませんよ。それとも見た目に囚われるほど、心が曇っているんですかね?」
「なんですって……?」
怒りのあまり、魂装霊倶化させている携帯霊子端末を取り出しそうになった。
「お二人共、そう熱くならず。瑠璃さん、こう見えても沙菜さんの頭脳は本物です。それとも私の人選は信用できないでしょうか?」
「い、いえ、滅相もない」
瑠璃としても、惟月には逆らえない。今すぐ戦うという訳にはいかなかった。
「沙菜ちゃん、わたしといっしょに遊ぼ?」
沙菜の方には穂高がフォローを入れている。
ひとまず解散することにはなったが、瑠璃としては、この如月沙菜とかいうふざけた女より優位に立たなければ気が済まない。
瑠璃と沙菜は出会いからして最悪だった。
相変わらず友達らしい友達はいないが、研究は順調。颯斗も未だ他の女のところにいっていない。
学院での生活に比べれば充実しているが、どこか満たされない部分もある。
そんな中、瑠璃にとって転機となる出会いがあった。
出会いといっても、まだ直接顔を合わせた訳ではない。
惟月から力を譲り受けて凄腕の征伐士となった月詠雷斗の存在を知ったのだ。
雷斗に関するインターネットの記事を見る。
彼の佇まいは冷たくも美しく、また理知的で、人々から畏敬の念を持たれていた。
(月詠……雷斗様……)
不浄なるものをことごとく弾きそうな澄んだ銀髪に、世界の真理をも見通すような鋭い目。
この人だ。瑠璃が理想としていたのは。
研究室内でも、耳を澄ませば雷斗のうわさ話が聞こえる。直接会うのは恐れ多いが魅力的な男性だ、と。
やはり、クールで知的であることは評価されてしかるべきなのだ。
雷斗に対して感情移入をするようになった瑠璃は、彼の活躍を自分のことのように喜んだ。
ある日、霊子学研究所全体の会議があった。
会議場は蓮乗院邸の一室。
議題は、『喰人種化・霊力障害・魂魄分離障害・魂魄欠如といった羅刹特有の病の根本的な治療法は存在するか』だ。
霊力障害の当事者として雷斗、魂魄分離障害の当事者として穂高が、この場に同席している。
雷斗は『恐怖』を司る霊極としての力を有している。普通の羅刹どころか準霊極から見ても偉大な存在だ。それでも、霊力障害が消えてなくなっているのではない。もし、治療できればさらなる力を発揮できる可能性がある。
それから、この場には、昨年新設された第四研究室の室長である如月沙菜も来ていた。
第四研究室は、才能がありながらも恵まれない環境や特殊な環境にあった者たちを集めて作られたらしい。
「喰人種化とは、魂魄と霊力の主従が逆転する現象といわれています。理論上は再度逆転させることさえできれば実質的に治療したことになると考えられますが……」
惟月が議論の前提を示す。
それに対して意見を述べるのが、惟月の従者であり第三研究室室長でもある碧血の秋嵐。
「これまで喰人種に対してはあらゆる医療行為が試されてきました。現存するすべての霊法、すべての霊薬、個々の羅刹が持つ治療能力。いずれも喰人種の苦痛を緩和するのが限界で、病そのものへの干渉ができた事例はありません」
ダメージを負った霊体に対する治療の基本は霊法だ。
第三研究室の主たる研究対象は霊法であり、秋嵐はそのスペシャリストである。
その彼が無理だと判断したことは、霊法で実現不可能なことだと思っていい。
「第二研究室では、まさに秋嵐殿がおっしゃったような活動を続けておりますが、成果についても同様です」
第二研究室室長は申し訳なさそうに報告する、
第二研究室の主たる研究内容は医療について。征伐士によって捕らえられた喰人種が何体も運び込まれたが、結局、獣型人型問わずすべて殺すことになった。
第二の場合、それぞれの構成員が多種多様な固有の治療能力を持っているが、それらも通じなかったということだ。
なお、第二の室長はのちに如月怜唯が引き継ぐ。
「逆転の逆転などというのは机上の空論にして砂上の楼閣。あきらめも肝心ですよ」
こう話すのは沙菜。
「ちょっと、惟月様に対してその言い方は失礼ではないかしら?」
瑠璃は沙菜の発言を咎める。
「別に惟月様の考えを否定しているのではありません。というより、惟月様も『理論上は』と言ったじゃありませんか。ここにいる誰もが予想していた結論でしょう。それとも、あなたは喰人種化治療の手がかりでもつかみましたか?」
「言い回しの問題よ。私も喰人種化については治療ではなく予防の方法を追究するのが建設的だと考えているわ」
喰人種化の治療が不可能であるという点は、四つの研究室の意見が一致して早い段階で結論が出た。
やはり、喰人種に対する救いは断劾による浄化のみだ。
他の病については、なかなか断定する材料が見つからず、今日のところはそれぞれ持ち帰ることに。
会議後、瑠璃は、せっかく憧れの雷斗に会うことができたのだからと、彼に声をかけた。
「雷斗様、お会いできて光栄です! 霊力障害の治療法については私が必ず見つけてみせます! どうか安心してお待ちください!」
「そうか」
雷斗の反応は、特に『感謝している』とも『期待している』とも思えない淡白なものだった。
それが、瑠璃の憧れた彼らしいといえる。同じようなことを言われれば、瑠璃もまたこのような反応をしただろう。
感情移入が一層強まる。
しかし、ここには余計な者が居合わせていた。
「『必ず』などと軽々しく口にするものではありませんよ」
如月沙菜だ。
「は?」
瑠璃は嫌悪感たっぷりの目で、沙菜をにらみつける。
そんな視線を受け流して、沙菜は雷斗に告げる。
「障害者はまぎれもない弱者。病気を治さずとも私が守って差し上げますよ」
その言い草は、一流の征伐士に、霊極に対するものとは到底思えなかった。
「なにか言いたそうなご尊顔ですね。ここは一つ容赦なく罵っていただけますか?」
「…………」
雷斗は無言で沙菜を殴り飛ばした。
「ぐふっ……。罵ってくれと言われたらなにも言わずに制裁を加える――さすが私の雷斗様です」
おどけた態度のまま身を起こす沙菜。
「あなた、一体なに?」
瑠璃の問いかけに、沙菜はいけしゃあしゃあと答える。
「第四研究室室長。最初に自己紹介したと思いますが?」
自己紹介どころか会議中に言葉を交わしている。
「そんなことを言ってるんじゃないわ。雷斗様に対する無礼な発言、一体何様かと聞いているのよ」
「雷斗様の筆頭信者です」
「笑わせないで。筆頭は私よ」
「では、雷斗様ご本人に聞いてみましょうか」
「興味がない」
沙菜が直接尋ねる前に、雷斗は部屋を出ていってしまった。
残された瑠璃は。
「あなた、殺人事件を起こして騎士団に捕縛される寸前のところを惟月様に救われたんでしょう? 罪人風情がこの私と張り合おうなんて片腹痛いわ」
まだ沙菜に口撃を仕掛けていた。
「まるで自分には罪がないかのような物言いですね。聖羅学院有数の問題児だと聞いていますが」
痛いところを突かれた瑠璃は、沙菜の反論に真正面から答えず、話の焦点を移すことにする。
「ふっ。おおかた私の容姿を見て嫉妬しているんでしょう? だから突っかかってきている。図星じゃないかしら?」
異性から告白を受けたのは人生で一度きりだが、瑠璃の容姿が美しいというのは間違っていない。
それに引き換え、沙菜の容姿はお世辞にも美しいとはいえない。ブサイクということもないが、平凡といったところ。
外見のことは置いておくにしても、瑠璃は軽薄な人間が嫌いだ。姉が遊んでばかりで大して勉強をしていないのに人気者になれていたことがずっと気に入らなかっただけに。
「女の価値は顔や身体じゃありませんよ。それとも見た目に囚われるほど、心が曇っているんですかね?」
「なんですって……?」
怒りのあまり、魂装霊倶化させている携帯霊子端末を取り出しそうになった。
「お二人共、そう熱くならず。瑠璃さん、こう見えても沙菜さんの頭脳は本物です。それとも私の人選は信用できないでしょうか?」
「い、いえ、滅相もない」
瑠璃としても、惟月には逆らえない。今すぐ戦うという訳にはいかなかった。
「沙菜ちゃん、わたしといっしょに遊ぼ?」
沙菜の方には穂高がフォローを入れている。
ひとまず解散することにはなったが、瑠璃としては、この如月沙菜とかいうふざけた女より優位に立たなければ気が済まない。
瑠璃と沙菜は出会いからして最悪だった。
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