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ストレス! ストレス! またストレス!
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しおりを挟む翌日は朝からツイていなかった。
寝て起きたらまず体調が悪かった。
昨日の夜は結局終電に間に合わず、タクシーもうまく拾えなくて結局二駅分歩いて帰ったのだが、これが日頃の疲れた体に祟ったらしい。
だるい体を引きずって職場に行くと、次に待っていたのはトラブルだった。
電話口で何やらもめている戸塚君を見て、ちょっとまずそうだな、と対応を代わったのが始まりだ。
お前のところの若造は何だ。口の利き方も知らないのか。
延々続く罵倒に耐えて話を聞き出すと、どうやら営業部に回るべき問い合わせが手違いで総務課に回ってきたらしい。
心当たりのない戸塚君が粗雑に対応してしまったようで、気難しそうな相手の逆鱗に触れたのだ。
とにかく何度も比例を詫びて営業部に繋いだものの、これが結構な顧客だったようで後から担当者が乗り込んで来る事態となった。
途中で課長が止めに入るような剣幕で、私はいまいち納得のいってなさそうな戸塚くんを促しつつ。ひたすら頭を下げた。
堪えたのは叱責よりも、予想以上に取られた時間の方だ。
止まってしまった仕事を挽回するために、私は昼食も取らずにデスクに向かい続けた。
そんなこんなでなんとか仕事が軌道に乗り始めた、午後三時過ぎ。
ふと聞き覚えのある声が耳に飛び込んできて、私ははっと顔を上げた。
見ると神尾君がこちらに背を向ける形で奥の席の課長と話し込んでいる。
「あっ」
そういえば、今日中に、と頼まれていた仕事をまだ渡していない。
出勤中、「昼休みに持っていきます」とメールを入れたきり、そのままになっていた。
慌ててスマホを確認すると、案の定昼に一度神尾君から着信が入っている。
「うわあ」
やってしまった。
青くなっていると、用が済んだのか神尾君が課長席から離れていく。
去り際、ちらりとこちらに視線をよこした気がして、私は慌てて用意した書類を手に席を立った。
「か、」
神尾君。
呼びかけたはずの声が喉の奥に消える。
あれ。私、何か変。
ざあ、と血の気が引いて、いやな汗が体中から吹き出す。
ぐるり、と世界が反転したかと思うと、半身に衝撃を感じた。
倒れたのだ、と気づいたのは、驚いた様子で近づいた戸塚君が膝をついたからだ。
大丈夫。ちょっと転んだだけ。
微笑もうとするのに唇が動かない。それどころかぐるぐると目が回って、戸塚君の姿をはっきり捉えることもできなかった。
焦った顔で戸塚君が何か言う。その体を押しのけるようにして、神尾君が視界の中に割り込んできた。
「篠瀬さん」
神尾君の声が不思議とはっきり耳に届いて──それきり私は意識を手放した。
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