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1人向け・other
逃げてもいいんだよ。(タイトルそのまま)
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なんだかすごく疲れているみたいだね。
その腕の傷…もしかして、またやられたの?
こんなに寒いなか家から追い出すなんて酷い。…ねえ。行くところがないなら一緒に逃げようか。
お手をどうぞ、なんてね。
…疲れちゃった?休みなくここまで走ってきたもんね。
腕の傷、痛くない?それならいいけど…かなり強引に連れ出しちゃったから、大丈夫だったかなって思ったんだ。
あのまま放っておいたら、雪と一緒に消えちゃいそうで怖かった。
…だからここまで連れてきたんだ。ここの2階が僕の部屋だよ。
気に入らなかったら手を上げたり無視したり、君を壊すようなことばかりするなんて、そんなの愛じゃない。
それだけは自信を持って言える。
なんで助けたのか、か。…やっぱり僕たち似た者同士だからかな。
僕も親に愛されたことがないんだ。だから、未だに愛とは何かと聞かれたら答えられない。
君は嫌かもしれないけど、自分さえ我慢すればって思うところとか昔の僕に似てる。
…どうして夜中外にいたのか、町で会ったとき聞かれたのに答えてなかったね。
それは、僕があの地獄から抜け出すために仕事をしていたからだよ。
優等生をやめたくて、いい子の自分を壊したくて…それで家を出たんだ。
もしよかったら君もここに住まない?知り合いにいい弁護士さんがいるんだ。
あの場所から助け出すって約束、今守らせてほしい。
…ごめん。先に傷の手当てをしないとね。
今すぐ返事がほしいとは言わないから…え、どうして泣いてるの?
もしかして、すごく痛かった?…嬉しい?
やっぱりあの場所から出たい?分かった。すぐ連絡するから待ってて。
僕たちは一応成人したし、きっと大丈夫。
もう理不尽な思いをしなくていい。
だから…もうちょっとだけ消えないで。一緒にいよう。
色々お願いして、君のことを護るから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現実では難しいけれど、ここではないどこかへ連れ出してくれる人が現れると素敵だな…なんて思いつつ綴ってみました。
その腕の傷…もしかして、またやられたの?
こんなに寒いなか家から追い出すなんて酷い。…ねえ。行くところがないなら一緒に逃げようか。
お手をどうぞ、なんてね。
…疲れちゃった?休みなくここまで走ってきたもんね。
腕の傷、痛くない?それならいいけど…かなり強引に連れ出しちゃったから、大丈夫だったかなって思ったんだ。
あのまま放っておいたら、雪と一緒に消えちゃいそうで怖かった。
…だからここまで連れてきたんだ。ここの2階が僕の部屋だよ。
気に入らなかったら手を上げたり無視したり、君を壊すようなことばかりするなんて、そんなの愛じゃない。
それだけは自信を持って言える。
なんで助けたのか、か。…やっぱり僕たち似た者同士だからかな。
僕も親に愛されたことがないんだ。だから、未だに愛とは何かと聞かれたら答えられない。
君は嫌かもしれないけど、自分さえ我慢すればって思うところとか昔の僕に似てる。
…どうして夜中外にいたのか、町で会ったとき聞かれたのに答えてなかったね。
それは、僕があの地獄から抜け出すために仕事をしていたからだよ。
優等生をやめたくて、いい子の自分を壊したくて…それで家を出たんだ。
もしよかったら君もここに住まない?知り合いにいい弁護士さんがいるんだ。
あの場所から助け出すって約束、今守らせてほしい。
…ごめん。先に傷の手当てをしないとね。
今すぐ返事がほしいとは言わないから…え、どうして泣いてるの?
もしかして、すごく痛かった?…嬉しい?
やっぱりあの場所から出たい?分かった。すぐ連絡するから待ってて。
僕たちは一応成人したし、きっと大丈夫。
もう理不尽な思いをしなくていい。
だから…もうちょっとだけ消えないで。一緒にいよう。
色々お願いして、君のことを護るから。
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現実では難しいけれど、ここではないどこかへ連れ出してくれる人が現れると素敵だな…なんて思いつつ綴ってみました。
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