物置小屋

１人向け・看病系

ご奉仕タイム(二側歩行)

おかえりなさい。ご飯できてるわよ。
やっぱりあなたには敵わないけど、あたしに用意できるものを作ったつもり。
…でも、その前にやることがあるわね。ちょっと腕見せて。
この傷どうしたの？包帯でぐるぐる巻きってことは、結構酷いってことよね？
え、歩道橋から落ちた!?階段の1番下まで…？病院には行ったの？
そう…それで帰りが遅かったのね。
謝らなくていいわ。だけど、どうして連絡してくれなかったの？
言ってくれれば迎えに行ったのに…。
迷惑だなんて思わないわよ。寧ろ話してくれた方がほっとするもの。
ご飯冷めちゃうから、続きは食べながら話しましょうか。

いただきます。…どうかしら？よかった…あなたのその顔が見たかったの。
あなたが笑顔でいられないなら、あたしは笑っていられないもの。
ご飯が食べられるってことは、腕の怪我以外調子が悪いところはないのね？…安心したわ。
けど…俺は無理させたいわけじゃない。
口開けろ。いいから、ほら。
茶碗を持つのも痛むんだろ？遠慮なんかしなくていいからゆっくり食べろ。
次痛むのを我慢したら、その度にキスして動きを止める。…分かった？
あら、そんなに照れるとは思わなかったわ。そういうところも可愛いわ。
…しばらく一緒にいられる時間はつくさせてもらうから。
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二側歩行で綴ってみました。