物置小屋

黒蝶

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2、3人向け

裏か表か・裏天使ルート(分岐2)

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「来てくれたんだね、よかった...。
え、他に用事?それなのにわざわざ会いにきてくれたの?
充電切れか...。それでここまできてくれるなんて、君は本当に優しいね。
ありがとう、やっぱり君も最高の友だちだよ。
あいつのところに行くんでしょ?
君たちふたりがどんな関係になろうと、僕はふたりと大切な友だちだってことは変わらないから。
だから、早く行ってあげて。相談に乗るくらいしかできなかったけど、これからもいい友だちでいるって約束するから!
いってらっしゃい。気をつけてね。」


『...《わざわざ来てもらってごめん》
《何その反応、やっぱり俺からの呼び出しは迷惑だった?今夜は星が綺麗だから、一緒に見たくて呼んだんだ》
《喜んでもらえたならよかった。それから、これを渡したかった。何も言わずに受け取ってほしい》
《...ひとりじゃ危ないし送っていく。手紙は今は開けないでほしい》』


『《着いた。おやすみ。...また明日》...【頑張って渡した。どうなるかは明日まで分からない。】』
「【そっか。文章だから、絶対に伝わるよ!】」
『【ありがとう。】』
「【僕は親友なんだから、また困ったことがあったら頼ってね。】」


『【拝啓
俺は想いを伝えるのが苦手です。
手紙にしても不格好になると思うけど、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
本当は、俺なんかがこんな気持ちを伝えていいのか分からなかった。
人前で声が出せない俺と一緒にいても迷惑をかけるだけなんじゃないか、楽しくないんじゃないかって今でも不安だ。
でも俺は、自分の気持ちに嘘を吐きたくない。
これから先も、おまえの近くにいさせてほしい。
...俺の恋人になってください。】』


「おはよう!どうだった?」
『...』
「そっか、上手くいったんだ...おめでとう。
僕ははじめから確信してたけどね。」
『...《病気もちなのに、あんなことを言って困らせたんじゃないかと思ってた。
おまえが背中を押してくれたおかげ。ありがとう。》』
「君なら上手くいくと思ってた。あと、病気持ちだからとかそんなこと気にしないから。
病気があろうがなかろうが、君が君であることに変わりはないでしょ?
僕も、きっと彼女もそう思ってるはずだよ。...あそこで手を降ってるから、行ってあげて。
これから僕はちょっとやらないといけないことがあるから、先に行っててね。」

「...これでよし。ちょっと悔しいけど、あいつならきっと僕より彼女を笑顔にできる。
これであいつも、もう少し前を向いて歩いていけるかな。
...願わくば、これからもふたりと仲良しでいられますように。」
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分岐2、非常に難しかったです。
今回の物語は、とにかくカッコ記号ひとつひとつに別の意味があったので少し普段のものとは違う感じになりました。
上手くいっているのでしょうか...。
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