物置小屋

２、３人向け

裏か表か・共通話(天使な僕っ子と無口な小悪魔)

「今日もお疲れ様。僕がここにいたの、気づいてたでしょ？
目線が何回も合ってたから、もしかしたらそうなんじゃないかって思ってたんだ。
でも、先に見つけたのは僕じゃないよ。」
『...』
「ついでだから待ってただけなんて、そんなに冷たく言わなくてもいいのに...。
君が困ってたのを見て、こっそり手助けしようとしてたよ。」
『...』
「ほら、言いたいことははっきり書かないと伝わらないよ？」
『...』
「僕たちは友だちなんだから、迷惑だとか思わないよ。
そっか、君も手話が少しだけ分かるんだったね。面倒くさがってるように見えるかもしれないけど、そういうわけじゃない。
ただ、今日も色々言われてたみたいで...痛っ、そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに。」
『《お腹がなるほど空腹なの？》』
「人間誰しもお腹はすくでしょ？ちょっと鳴っただけなんだから、聞き逃してあげて...」
『...《あげる。》』
「いいなあ、僕にも頂戴？」
『...《もう苺しかない。》』
「ありがとう。いつも飴持ってるけど、お気に入りなの？...そっか。
そうだ、待ち伏せするような真似してごめんね。最近不審者が出るって噂を聞いて、一緒に帰った方がいいんじゃないかって思ったんだ。
こいつもそれが心配だったんだって。」
『《言うなって言ったのに》』
「ごめんね。だけど、話さないのはなんだか勿体無い気がして...。
ここのマンションだっけ？それじゃあ、また明日ね」

「僕たちも帰ろうか。それじゃあ、また明日。」
『《また明日》』
「...うん。明日ね。」
『《色々ありがとう》』
「気にしないで。というか、思ってることをもっと言葉にして伝えていいと思う。
少なくても、僕たちはそうしてほしいって思ってるよ。」
『...』
「今度こそ、また明日ね。」


「こういうの、初めて書くからどうやったらいいか分からないけど...【今夜、よく行ってる海で会いたい。都合が悪くなければ来てください。】...これでよし。
ちゃんと気持ちを伝えられるといいな...。」


『【今夜、いつもの丘で待ってる。どうしても話したいことがあるんだ。
上手く話す自信なんてないけど、よければ来てください。】...？...。』
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今回の共通話はここまでです。
無垢な天使を「」、無口な小悪魔を『』で綴っておきました。
悪魔の方は特に情景描写なしの文字だけ表現で苦戦しましたが、大丈夫でしょうか...？