物置小屋

黒蝶

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1人向け・慰め系

天使な悪魔と不器用な願い(天使な悪魔シリーズです)

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ただいま...どうしていきなり土下座するの?
事情は後で聞くから、取り敢えずもっとこっちにおいで。
...この怪我、どうしたの?
前からある傷とは違うものでしょ?
お皿?そんなものより、君の体の方が大事だよ。
別に、深い意味なんてないから。
...刺さってる細かい破片を洗い流さないといけないから、手を出して。
怒ってない。僕はただ、君が怪我をしているのが嫌なだけ。
もし君の心が黒くなっても食べられないのは困るし、傷だらけなのはもっと困る。
...ほら、消毒するよ。痛いと思うけど我慢して。
ごめん、泣かせるつもりじゃ...滲みた?
それは君がちゃんと生きてる証拠だから、私なんかなんて絶対言わないで。
君はここで楽にしていればいい。
いつもみたいに家事をして、それから本を読んで...僕のことを待っていてくれればそれでいいから。
はい、手当て終わり。包帯、きつくない?
それならいいけど...欠片なら僕が片づけておくから、君は着替えておいで。
それから水やりしないといけないでしょ?
その格好だと風邪を引くからパーカーを羽織った方がいい。
大丈夫。心配しなくても、勝手にどこかへ行ったりしないから。

もう着替えたの?随分早かったね。
確かにこの前蕾になっていた花はあったけど...まだ咲いていないんじゃない?
最近気候変動が激しいし、俺はまだだと思うよ。
分かった。それじゃあ咲いていたら君の言うことを何かひとつ聞くよ。
その代わり、咲いてなかったら僕の言うことをひとつ聞いて。
相変わらずここは少し賑やかな気がする。ただ花があるだけなのに...あ、僕の勝ち。
お願いは何にしようかな...もしかして、追い出されるとか思ってた?
そんなわけないでしょ、寧ろ君は僕の契約者なんだから君に側にいてと願われればそうするしかない。
...人間たちが言うほど、悪魔は悪いものではないと思うけどね。
それじゃあ僕のお願い。...なんでもかんでも自分のせいだって卑下しないこと。
君はさっき、お皿を割ったからって土下座してたでしょ?
でも、誰だって失敗することはあるんだから気にしなくていい。
古傷抱えているのに、君はいつも色々なことをしてくれている。
僕はそれだけで結構ありがたいと思っていたんだけど、君は違うの?
...君にとって些細なことでも、僕からすればすごいことなんだ。
だからもっと自信を持ってほしい。
自分だけじゃ無理なことでも、一緒にいればなんとかなるかもしれないでしょ?
...約束。水やりは終わりにしてご飯にしよう。
その種類はあまり水をあげすぎると枯れるから、このくらいがいい。
ご飯を食べたら、今日1日何をして過ごしていたか教えて?
人間の暮らしには興味があるし...というより、君のことをもっと知りたいから。
なんでもない。とにかく、どんなことをしていたのか何となく知りたくなっただけだから。
ほら、手。繋いでおいたら安心できるんでしょ?
僕の手じゃ冷たいだろうけど、何もないよりはましだと思うから。
だんだん冷えてきたし、早く家に入ろう。
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久しぶりの天使な悪魔シリーズです。
もうどんなキャラクターだったのかも曖昧ですが、こんな感じだったかなという想像で綴りました。
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