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1人向け・慰め系
ハニードロップ(『ドロップアウト』の続きです)
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...こんばんは。今夜も来てくれたんだね。
しかも、今日もお弁当を作ってきてくれたの?
ありがとう。それじゃあいただきます。
...やっぱり君が作ってくれたものは美味しいね。
どうかしたの?今日はなんだか元気がないみたいに見えるけど...嫌なことがあったの?
質問?友だちとは何か...なかなか難しい問題だね。
多分、それって人によって答えが違うと思うんだ。
俺なら、助け合える人ってことになるのかな。
でも、友だちなんて作ってこなかったから正直に話すと分からないんだ。
君も、友だちがいないの?...なんだか君らしいような気がする。
裏切られるくらいならはじめから要らない、多分それも正解なんじゃないかな?
俺は答えを出せずにいるけど、君なら俺とはまた違った答えを導き出せるのかもしれない。
俺は賢くないから、ずっと考えてしまうと思うんだ。
それでも結局答えは出せないのかもしれないけど...俺と君は、友だち?
君も考えたことがなかったんだ。...俺もだよ。
ごちそうさまでした。ご飯、美味しかったよ。
それも俺にくれるの?ドロップ...美味しそうだね。何味?
蜂蜜、俺結構好きなんだ。ありがとう、すごく嬉しいよ。
何があったのか言いたくないなら話さなくていいから、今夜も嫌なことは忘れて一緒に星を数えようか。
そうしていれば、いつかは君の心も癒えて、それで...ううん、なんでもない。
今の見た?一筋だけ流れ星がとおっていったよ。...綺麗だったね。
眠くなってきたら寝ちゃっていいんだよ。
お茶?へえ、カモミールティーなんて初めて飲むよ。
君は飲まないの?体冷えちゃうといけないから、取り敢えずこれ羽織ってて。
俺は寒さに強いから平気だよ。...うん、これも美味しい。
君は星に何をお願いするの?そっか、秘密...。
無理に聞かないよ。その代わり、俺も内緒。
こうしてふたりで話ができるのはすごく楽しい。
君はどう?...そっか、楽しいって思ってくれているならよかった。
辛いことがあったら側にいることはできるから、いつでも声をかけてね。
ほら、目を閉じて。朝まで一緒にいられるかどうかは分からないけど、できるだけ隣にいるよ。
今だけは嫌なことを忘れて、ゆっくり休んでね。...おやすみ。
...今夜も言えなかった。
君は独り、冷たいコンクリートの上で眠ってる。
ふたりで話すのは楽しいけど、俺は君の中にしか存在しないんだよ。
本当のことを話した方がいいはずなのに、それでこの幻想全部が壊れたら彼女は...。
...ごめん。やっぱりどうすればいいのか分からないよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ドロップアウト』の続きを綴ってみました。
自分は彼女が創り出した幻想だが、それを知れば彼女の心がどうなるか...そう考えて、彼はまだまだ葛藤し続けることになるでしょう。
しかも、今日もお弁当を作ってきてくれたの?
ありがとう。それじゃあいただきます。
...やっぱり君が作ってくれたものは美味しいね。
どうかしたの?今日はなんだか元気がないみたいに見えるけど...嫌なことがあったの?
質問?友だちとは何か...なかなか難しい問題だね。
多分、それって人によって答えが違うと思うんだ。
俺なら、助け合える人ってことになるのかな。
でも、友だちなんて作ってこなかったから正直に話すと分からないんだ。
君も、友だちがいないの?...なんだか君らしいような気がする。
裏切られるくらいならはじめから要らない、多分それも正解なんじゃないかな?
俺は答えを出せずにいるけど、君なら俺とはまた違った答えを導き出せるのかもしれない。
俺は賢くないから、ずっと考えてしまうと思うんだ。
それでも結局答えは出せないのかもしれないけど...俺と君は、友だち?
君も考えたことがなかったんだ。...俺もだよ。
ごちそうさまでした。ご飯、美味しかったよ。
それも俺にくれるの?ドロップ...美味しそうだね。何味?
蜂蜜、俺結構好きなんだ。ありがとう、すごく嬉しいよ。
何があったのか言いたくないなら話さなくていいから、今夜も嫌なことは忘れて一緒に星を数えようか。
そうしていれば、いつかは君の心も癒えて、それで...ううん、なんでもない。
今の見た?一筋だけ流れ星がとおっていったよ。...綺麗だったね。
眠くなってきたら寝ちゃっていいんだよ。
お茶?へえ、カモミールティーなんて初めて飲むよ。
君は飲まないの?体冷えちゃうといけないから、取り敢えずこれ羽織ってて。
俺は寒さに強いから平気だよ。...うん、これも美味しい。
君は星に何をお願いするの?そっか、秘密...。
無理に聞かないよ。その代わり、俺も内緒。
こうしてふたりで話ができるのはすごく楽しい。
君はどう?...そっか、楽しいって思ってくれているならよかった。
辛いことがあったら側にいることはできるから、いつでも声をかけてね。
ほら、目を閉じて。朝まで一緒にいられるかどうかは分からないけど、できるだけ隣にいるよ。
今だけは嫌なことを忘れて、ゆっくり休んでね。...おやすみ。
...今夜も言えなかった。
君は独り、冷たいコンクリートの上で眠ってる。
ふたりで話すのは楽しいけど、俺は君の中にしか存在しないんだよ。
本当のことを話した方がいいはずなのに、それでこの幻想全部が壊れたら彼女は...。
...ごめん。やっぱりどうすればいいのか分からないよ。
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『ドロップアウト』の続きを綴ってみました。
自分は彼女が創り出した幻想だが、それを知れば彼女の心がどうなるか...そう考えて、彼はまだまだ葛藤し続けることになるでしょう。
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