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1人向け・慰め系
たとえ、君からなくなったとしても。(理想です、ごめんなさい)
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おはよう。朝ご飯できてるよ。
あんまり箸が進んでないみたいだけど、美味しくなかった?
昨日はお酒呑んでないから、呑みすぎなわけないし...ねえ、なんだか疲れてる?
なんでもないって顔じゃないよ、今の君...。
話してくれないなら、こうやって腕に閉じこめる。
駄目、何があったのか教えてくれるまで離さない。
今日は仕事休みなんでしょ?
だったら、ゆっくり話を聞きたいな。...駄目?
どうしたの、いきなり泣き出して...。
ごめん、もしかして強く抱きしめすぎた?
怖いって、一体何があったの?知らないもの、か...。
俺はこれが何か知ってるよ。
君がメモをとりすぎてノートがなくなりそうだって言ってたから、俺がそのときに持っていた新品のノートをあげたんだ。
...昨日のこと、どこまで覚えてる?
ああ、それなら家に帰るまでのことが飛んじゃってるのかもしれない...。
昨日の夜、一緒に外食した。
二人とも帰りが遅くなるからご飯を作れないって話になって...駅で待ち合わせて、レストランに入ったんだ。
君はいつものメニューを頼んで、デザートのパフェはふたりで食べた。
...すごく照れくさかったけど、楽しかったよ。
それから、星を見に行ったんだ。
偶然いい場所があって、ベンチに座って上を見ていたら流れ星が流れて...。
君は、『今日のことを忘れませんように』ってお願いしてた。
そのときに、今君が身につけている腕時計をあげたんだよ。
...覚えてない、よね。
分かるよ、きょとんとしてるから。
それに...泣くのを我慢しようとしてるから。
俺の前では我慢しなくていいんだよ。
もっと感情をぶつけてほしい。...君がどんなことを思っているのか知りたいんだ。
それがどれだけ暗いものでもいいから、俺だけはいつだって君の味方でいたい。
君が頑張っていたら、ちゃんと褒めたい。
君が忘れていることは、俺が補うよ。
...たとえ君が覚えていられなくても、絶対に無駄になんかしないから。
大丈夫、泣きたいときは泣いていいんだよ。
俺がいつだって、こうして支えるから。
...涙、少し止まった?
君がよければもう少し話しててもいい?...ありがとう。
やっぱり俺は、そのままの君が好きだよ。
たとえ何度分からなくなっても、君に想いを伝え続ける。
だから、いつまでも優しい君でいてね。
絶対に護るから。
それに、俺だけが可愛い君を独り占めしていたい...ううん、なんでもない。
そうだ、これからノートを見に行ってみない?
ふたりで選んだメモ帳に、ふたりの思い出が綴られるのっていいなって思ったんだけど...どうかな?
やった、それじゃあ決まり。準備ができたら早速行こう。
君と出掛けられるの、すごく楽しみだな...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ごめんなさい、ちょっと色々あって心が折れてしまって...。
どうして私だけ覚えていられないんだろう、なんて考えてしまうのはいけないことでしょうか。
...昨夜から今朝にかけての記憶がなかったのです。
何かいいことがあったのだろう、とは思いますがあとは記録頼りです。
忘れたことによって誰かを傷つけてしまわないといいな...。
あんまり箸が進んでないみたいだけど、美味しくなかった?
昨日はお酒呑んでないから、呑みすぎなわけないし...ねえ、なんだか疲れてる?
なんでもないって顔じゃないよ、今の君...。
話してくれないなら、こうやって腕に閉じこめる。
駄目、何があったのか教えてくれるまで離さない。
今日は仕事休みなんでしょ?
だったら、ゆっくり話を聞きたいな。...駄目?
どうしたの、いきなり泣き出して...。
ごめん、もしかして強く抱きしめすぎた?
怖いって、一体何があったの?知らないもの、か...。
俺はこれが何か知ってるよ。
君がメモをとりすぎてノートがなくなりそうだって言ってたから、俺がそのときに持っていた新品のノートをあげたんだ。
...昨日のこと、どこまで覚えてる?
ああ、それなら家に帰るまでのことが飛んじゃってるのかもしれない...。
昨日の夜、一緒に外食した。
二人とも帰りが遅くなるからご飯を作れないって話になって...駅で待ち合わせて、レストランに入ったんだ。
君はいつものメニューを頼んで、デザートのパフェはふたりで食べた。
...すごく照れくさかったけど、楽しかったよ。
それから、星を見に行ったんだ。
偶然いい場所があって、ベンチに座って上を見ていたら流れ星が流れて...。
君は、『今日のことを忘れませんように』ってお願いしてた。
そのときに、今君が身につけている腕時計をあげたんだよ。
...覚えてない、よね。
分かるよ、きょとんとしてるから。
それに...泣くのを我慢しようとしてるから。
俺の前では我慢しなくていいんだよ。
もっと感情をぶつけてほしい。...君がどんなことを思っているのか知りたいんだ。
それがどれだけ暗いものでもいいから、俺だけはいつだって君の味方でいたい。
君が頑張っていたら、ちゃんと褒めたい。
君が忘れていることは、俺が補うよ。
...たとえ君が覚えていられなくても、絶対に無駄になんかしないから。
大丈夫、泣きたいときは泣いていいんだよ。
俺がいつだって、こうして支えるから。
...涙、少し止まった?
君がよければもう少し話しててもいい?...ありがとう。
やっぱり俺は、そのままの君が好きだよ。
たとえ何度分からなくなっても、君に想いを伝え続ける。
だから、いつまでも優しい君でいてね。
絶対に護るから。
それに、俺だけが可愛い君を独り占めしていたい...ううん、なんでもない。
そうだ、これからノートを見に行ってみない?
ふたりで選んだメモ帳に、ふたりの思い出が綴られるのっていいなって思ったんだけど...どうかな?
やった、それじゃあ決まり。準備ができたら早速行こう。
君と出掛けられるの、すごく楽しみだな...。
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ごめんなさい、ちょっと色々あって心が折れてしまって...。
どうして私だけ覚えていられないんだろう、なんて考えてしまうのはいけないことでしょうか。
...昨夜から今朝にかけての記憶がなかったのです。
何かいいことがあったのだろう、とは思いますがあとは記録頼りです。
忘れたことによって誰かを傷つけてしまわないといいな...。
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