王子と内緒の人魚姫

黒蝶

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白鳥 雪 続篇

プロローグ

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○「黒羽、おはようございます」
「うん、おはよう」
あれから時は少し過ぎ、とても寒い時季になった。
すっかり体調が戻った黒羽は、雪と仲良く暮らしていた。
「雪は何飲みたい?」
○「あなたが作ってくださるのなら、なんでもいいですよ」
「えっと、それじゃあほうじ茶にするね」
黒羽がお茶を淹れていると、ぐらりと身体が傾いた。
咄嗟に雪が支えてくれる。
○「...危ないですから、座っててください」
「ごめんなさい」
黒羽の足は治らない。
特効薬があるわけでもなく、痛みを抑えるのでせいいっぱいだ。
○「あなたの頑張りはちゃんと分かっていますから。だから、そんなに落ちこまないでください」
「雪...」
○「ほら、ほうじ茶です。淹れたてのうちに飲みましょう」
「うん」
(雪には助けてもらってばかりだな...)
黒羽は若干落ちこみ気味な気分を変え、ほうじ茶を飲む。
「...!美味しい」
○「あなたには及びませんよ」
「そうかな?」
○「はい」
まったりとお茶を飲んでいると、雪が黒羽の手を握った。
○「そんなに不安がらなくても、私にはあなただけですから」
「え...」
○「...!そろそろ時間です。急ぎましょう」
雪が運転する車の助手席に乗り、二人で出社する...これが二人の日常になっていた。
●「あら?また二人して仲良し出社?羨ましい!」
○「真緒さん、黙ってください」
黒羽が雪の方を見ると、耳まで真っ赤にしていた。
「真緒さん、最近遥とは...」
●「あんまり会えてないわ。まあ、向こうは社長だからね!」
明らかに無理をしていると、見ただけでよく分かる。
黒羽は真緒の頭をそっと撫でた。
「大丈夫です。遥のことだから...きっと、きてくれると思います」
●「黒羽ちゃん...」
○「遥様のことです。すぐに会いにきます」
●「雪もありがとう」
真緒のほっとした表情を見て、二人はほんとうに安心した。
●「あの俺様が素直に会いにくるかな...?」
三人で見つめあい笑いを堪えていると、背後から声がした。
☆「俺様のやつだって会いに行く。悪いか」
そこには少しふてくされた遥が立っていた。
○「私たちは邪魔になりますので...失礼します」
雪は黒羽の手をとり、急いでその場を立ち去った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「雪、資料整理終わったよ」
○「私も、今日の仕事は終わりました。あとは運ぶだけですが...先に昼食にしましょうか」
「うん!」
黒羽たちは屋上で食べることにしている。
勿論、黒羽の手作り弁当だ。
(よかった、雪がたくさん笑ってくれて...)
じっと見つめていると...
○「どうしたんですか?」
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