王子と内緒の人魚姫

黒蝶

文字の大きさ
689 / 732
茶園 渚篇

第36話

しおりを挟む
☆「では、その男たちは間違いなくおまえたちを探していたのだな?」
▼「...ああ。特に俺をだと思うが分からない」
「どうして?」
◯「ああいう輩は人質を使いたがる。あなたを狙ったのかもしれないということです」
「そんな...!」
(私はまた足手まといになるの?)
黒羽は頭の中で様々な考えが浮かんでは消え、浮かんでは消えていた。
◆「なあ、取り敢えずこの場所はバレてないんだろう?だったら誰かを囮に使った方が手っ取り早くね?犯人馬鹿そうだし、簡単に罠にかかると思うんだよな...」
◇「...馬鹿」
◆「なんでだよ?」
♪「二人を引き離すのは危険だ。それに囮なんて、万が一他の部隊が失敗したらどうするんだよ?誰かが命を落とすようなやり方はよくない」
◯「では、こういうのはどうでしょう?」
雪の長い説明を聞いて、黒羽は意味が理解できなかった。
黒羽の膝に、白玉が飛び乗ってくる。
《えらいひとをつかまえればいい》
(偉い人...?)
黒羽が首をかしげていると、白玉は書き足した。
《あいてが つかまえられて いちばん こまるひとは》
「一番、困る人...」
▲「黒羽ちゃん?」
「そうか、ありがとう白玉!」
白玉の頭を撫でてやると、嬉しそうにしている。
「白玉がいいヒントをくれたの。あのね、私たちは誰が捕まっても困るけど...相手が捕まえられて一番困るのは、『現代の麒麟児』さん?だよね?」
▼「ああ」
「だったら...その人だけを狙って捕まえることは出来ないかな?守ってる人を何かにひきつけて、その人たちと相手のリーダーさんを引き離す。それで、捕まえる。...どうかな?」
☆「しかしそれでは誰かが犠牲になることになるんじゃないか?」
▼「...いや、それでいこう。要するに、偽の情報を流せばいいんだ。俺たち二人が港を毎日真夜中に散歩している、とか...」
♪「それいいね!じゃあ...美音・玲音・遥・真人は港で待機。黒羽・渚・雪は俺と一緒にきて。それで全てを終わらせよう。情報が流れるまでに時間がかかるはず。だから決行は三日後になるかな」
◇「いいアイデア、だと思う。頑張って捕まえる」
◆「俺も頑張るぜ!」
☆「一肌脱ぐしかあるまい」
▲「遥が一番動けなさそうなのに...」
美音がリーダーとなり、四人は話し合いを進める。
黒羽たちは錬を中心に話をまとめていく...。
☆「今日はそういうことで解散だ」
みんな散り散りに帰っていったあと、渚に抱きしめられる。
▼「これで終わらせような」
「...うん」
二人はそのまま唇を重ねた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

最後の女

蒲公英
恋愛
若すぎる妻を娶ったおっさんと、おっさんに嫁いだ若すぎる妻。夫婦らしくなるまでを、あれこれと。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて

アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。 二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...