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緑川真人 篇
第11話
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「ん...」
目が覚めると、隣で真人が寝ていた。
(ずっとついててくれたんだ...)
その優しさに胸が熱くなる。
(これって...この気持ちは、もしかして)
「...恋?」
(私は王子さまを探しにきたけど...でも、真人の隣にいたい)
ようやく自分の気持ちを自覚した黒羽は思いを伝えるべきか迷う。
(伝えられても迷惑なんじゃ...)
▲「んん...あれ?黒羽ちゃん、おはよう」
「お、おはよう...」
カラン、と音がする。
▲「ちょっと行ってくるね」
「うん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そっと覗くと、綺麗な少女がいた。
真人の手を握っている。
(...なんだろう、もやもやする)
しかし真人は困惑している様子だった。
(助けにはいろう...)
ー「真人様、お願いしまぁす」
▲「あの、やめていただけますかお客様...。手を離してください」
ー「真人様ぁ...」
「ねえ、真人」
▲「...!」
私は堪えきれず話しかけた。
(どうしよう、話題は...)
「さっき話してた新しいブーケのことなんだけど...」
(本当はこんな話一切してないんだけど...)
▲「あ、ああそうだった。それではお客様、おひきとりください」
なんとか女性をまくことに成功したようだ。
▲「ありがとう、黒羽ちゃん。助かったよ」
頭をポンポンとなでられる。
(真人に褒められた...!)
「真人の力になれてよかった」
ふわり。
▲「...!」
「?」
(また、だ...)
▲「ちょっとこっちきて」
「え?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▲「黒羽ちゃん、好きな人いる?」
それは、唐突な質問だった。
「ええ!?」
▲「どうなの?」
「...ま、真人はどうなの?」
▲「俺?...俺は、いるよ」
「...そうなんだ。それじゃあ、私...」
(言ってもいいの?ううん、きっと困らせてしまうだけ...)
「応援、するね!」
泣きそうになりながらその場を去ろうとすると...
▲「いつも真っ直ぐで、笑顔が綺麗で、優しくて...お手伝いしてくれたり、一生懸命字を覚えたり」
「え...」
▲「そういうところ、全部含めて好きなんだ」
「...それって、どういう」
身体をいつもより強く抱きしめられる。
▲「黒羽ちゃん、俺は...きみのことが好きです。僕の隣で、ずっと笑っていてくれますか?
俺の、恋人になってくれるかな?」
目が覚めると、隣で真人が寝ていた。
(ずっとついててくれたんだ...)
その優しさに胸が熱くなる。
(これって...この気持ちは、もしかして)
「...恋?」
(私は王子さまを探しにきたけど...でも、真人の隣にいたい)
ようやく自分の気持ちを自覚した黒羽は思いを伝えるべきか迷う。
(伝えられても迷惑なんじゃ...)
▲「んん...あれ?黒羽ちゃん、おはよう」
「お、おはよう...」
カラン、と音がする。
▲「ちょっと行ってくるね」
「うん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そっと覗くと、綺麗な少女がいた。
真人の手を握っている。
(...なんだろう、もやもやする)
しかし真人は困惑している様子だった。
(助けにはいろう...)
ー「真人様、お願いしまぁす」
▲「あの、やめていただけますかお客様...。手を離してください」
ー「真人様ぁ...」
「ねえ、真人」
▲「...!」
私は堪えきれず話しかけた。
(どうしよう、話題は...)
「さっき話してた新しいブーケのことなんだけど...」
(本当はこんな話一切してないんだけど...)
▲「あ、ああそうだった。それではお客様、おひきとりください」
なんとか女性をまくことに成功したようだ。
▲「ありがとう、黒羽ちゃん。助かったよ」
頭をポンポンとなでられる。
(真人に褒められた...!)
「真人の力になれてよかった」
ふわり。
▲「...!」
「?」
(また、だ...)
▲「ちょっとこっちきて」
「え?」
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▲「黒羽ちゃん、好きな人いる?」
それは、唐突な質問だった。
「ええ!?」
▲「どうなの?」
「...ま、真人はどうなの?」
▲「俺?...俺は、いるよ」
「...そうなんだ。それじゃあ、私...」
(言ってもいいの?ううん、きっと困らせてしまうだけ...)
「応援、するね!」
泣きそうになりながらその場を去ろうとすると...
▲「いつも真っ直ぐで、笑顔が綺麗で、優しくて...お手伝いしてくれたり、一生懸命字を覚えたり」
「え...」
▲「そういうところ、全部含めて好きなんだ」
「...それって、どういう」
身体をいつもより強く抱きしめられる。
▲「黒羽ちゃん、俺は...きみのことが好きです。僕の隣で、ずっと笑っていてくれますか?
俺の、恋人になってくれるかな?」
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