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14:側妃視点1
しおりを挟むまた教会の偉い人が勝手に帰っちゃったから、私達のお祝いが遅くなるじゃない!
あの意地の悪い女が絶対に裏から糸を引いてるんだわ。
結婚の儀の時も、王都の教会の司祭には「教皇様が断られたものを私が行えましょうか」とかなんとか言われちゃって、とりあえず資格だけを持っていたどこかの貴族の三男とか言うのがやったのよ!?
王太子様の結婚の儀なのに有り得なくない?
しかも列席者は自国の貴族だけ。
招待された他国の偉い人達は、既にパーティーで盛り上がってたって言うから馬鹿にしてる。
いざ私達がパーティーに行くと、やはり結婚の儀の列席者しかいなかったし。
なんて思ってたら、また他国からの招待客がゾロゾロ出て行くんだけど!
しかも自国のなんか偉そうな人とかお金持ちそうな人もどんどん出て行くわ!!
どこ行くのよ!
「おい!どこに行くんだ!まだ終わってないぞ!」
彼も怒って怒鳴りつけてるわ。
この国の王太子様が言ってるんだもの、さすがにみんな止まるでしょ?
「我々も自領の民が大切ですからな」
私でも知っている公爵家の人がそれだけを言って出て行ってしまう。
公爵家がそんな事しちゃったら、他の貴族も止まるわけないじゃない。
結婚の儀の時とほぼ同じ、いやそれよりも少ない人数しか会場には残らなかった。
何よこれ!有り得なくない?
私の実家だって、伯爵家なのよ!?
あの女さえいなければ、普通に正妃にだってなれる家柄なのよ?
なのに何でこんな扱いなのよ!!
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