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第十七章
第277話 初めての海
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俺は国王部屋のリビングで、ソファーに座りながらずっと外を眺めていた。
横にはレイも座っていて、俺の肩に頭を預けている。
「ねえレイ。別に付き合わなくてもいいよ?」
「ふふふ、私だって初めての景色ですもの。見たいわよ?」
「本当に?」
俺を真っ直ぐ見つめるレイ。
外の景色も素晴らしいが、それ以上に吸い込まれそうな美しさを感じる紺碧の瞳。
「ええそうよ。それに、子供のようにはしゃぐアルの姿を見るのも楽しいわ。ふふふ」
「な、なんだよ!」
「ウォンウォン!」
レイが俺の腕に抱きつくと、エルウッドまで俺の胸に飛び込んできた。
それと同時に、部屋に設置されている伝声管が振動。
すぐに人の声を形成した。
「諸君、マルソル内海が見えてきたぞ。窓の外を見るんだ。操縦室に来てもいいぞ」
シドの声だ。
少しこもってるが、しっかりと声が聞こえる。
「レイ。先に操縦室へ行っていて。エルザとマリンを呼んでくるよ」
「そうね。あの二人にも見せたいものね」
俺はキッチンへ向かい、メイド二人を呼ぶ。
そして、全員が操縦室に揃った。
窓の外には空と水しかなく、全てが青色の世界だ。
これまで見てきた湖なんか比較にならないほどの、水の世界が広がっている。
「こ、これが海……。地平線まで全部海だぞ」
「ハッハッハ。アルよ、これは水平線というのだ」
「水平線……」
この中には海を見たことがある者ない者それぞれいるが、上空から海を見るのは全員初めてだ。
皆言葉を失っている。
「まあ、私だってこんな上空から海を見るのは初めてだがな。ハッハッハ」
シドも同じだった。
しばらくの間、全員が無言で海を眺めていた。
夕焼けが始まる頃、レイが何かを思いついたように手を叩く。
「ねえアル。今日はここで食事しましょう。皆で一緒に海を眺めて、感動を共有したいわ」
「そうだね。初飛行だし、皆で海を見ながら食事しよう。エルザとマリンも一緒だ」
俺はシドの顔に目を向けた。
「ふむ、まあいいだろう。立派な食堂もあるが今日は特別だ。エルザよ、ここで食べられるメニューに切り替えられるか?」
「かしこまりました。お任せください」
「すまんな。頼むぞ」
「とんでもないことです。私共までお気遣いいただき感謝申し上げます」
メイドの二人が部屋を出ようとしたところで、シドが呼び止める。
「待て二人とも、まだ少しここにいるんだ」
シドは地図を指差し、方向を気にしていた。
「アガス、予定通り船体の旋回訓練を行うぞ」
「はい!」
「全員聞いてくれ。これから船体を逆方向に急旋回する。かなり傾くからしっかり座っていてくれ」
緊急時のために旋回訓練をするそうだ。
「我々は東に向かっているのだが、一時的に西を向く。つまり来た方向へ戻る。そこには感動的な景色が待っているぞ」
「緊急旋回開始! 右旋回します!」
アガスが号令をかけ、舵輪を右へ勢いよく回す。
すると船体が右へ一気に傾く。
「きゃっ!」
「うわっ!」
オルフェリアが姿勢を崩し、俺も傾きに驚いた。
座ってなければ転げ回りそうなほど床が傾く。
「よし! いいぞアガス! 旋回は問題ない! 最小半径で旋回できたぞ!」
旋回が終わると、シドの言う感動的な景色の意味がすぐに分かった。
「ゆ、夕日だ! しかも海に沈むぞ!」
「そうだろアル。凄い景色だろう。これが水平線に沈む夕日だ。初めての海でこの景色が見られるのは幸運だぞ?」
「え? ど、どうして?」
「夕方は雲が出やすいのだ。見ろ、我々の船出を祝福するかのように雲一つないぞ」
「なんという美しさだろう……」
俺は自分が知らない世界をもっと見たいと思い、レイと旅に出た。
レイと一緒じゃなければ、この景色を見ることはできなかっただろう。
「レイ、ありがとう」
「どうしたの急に?」
「あ、いや、レイと出会えたから、こんなに素晴らしい景色を見ることができたんだ」
「ふふふ、こちこそ。あなたと旅に出たからこの景色が見られたのよ。感謝してるわ」
日が完全に沈み、赤く染まった空が紫色に変化。
そして、徐々に暗くなっていく。
その後、エルザとマリンが食事を用意。
操縦室でも食べられるように、パンのサンドにしてくれた。
「皆様、まだたくさんご用意できます。ご要望があれば食堂でもお出ししますね」
「ありがとうエルザ」
全員での食事を終え、各々部屋へ戻る。
満月が顔を出した頃、俺は夜の景色が見たくなった。
部屋の窓からも外は見えるが、操縦室のパノラマ景色は圧巻だ。
「レイ、ちょっと操縦室へ行ってくる」
「ふふふ。落ち着かないわねえ、まったく」
「だって初めての景色なんだよ?」
「ふふふ、そうよね。楽しみなさい。それじゃあ、私はオルフェリアの部屋に行ってるわ」
国王部屋と操縦室は同じ四階にある。
先頭が操縦室で、最後尾が国王部屋だ。
俺は廊下を真っ直ぐ進み、操縦室へ入った。
「なんだアル。また来たのか」
「レイにも言われたよ」
「ハッハッハ。まあ気持ちは分かるがな」
操縦室にはシドしかいなかった。
アガスと操縦を代わったそうだ。
俺は操縦室の先頭で、夜の海を眺めていた。
月の光に照らされ輝く水面。
一度として同じ形はない海の波。
しかも海の水は塩っ辛いそうだ。
今度直接海へ行ってみたい。
一瞬も目を離さず海を眺めていると、小さな影が見えた。
「シ、シド……。あれは?」
「どうした?」
「生き物? モンスターかな。獣牙鮫?」
獣牙鮫は海の殺し屋と呼ばれるBランクモンスターだ。
体長は四メデルト前後ある。
「君は視力が良いからな。どれどれ」
シドが双眼鏡を覗く。
「どこだ?」
「正面だよ。月の光で見えるんだ」
「うーむ、どこだ?」
横にはレイも座っていて、俺の肩に頭を預けている。
「ねえレイ。別に付き合わなくてもいいよ?」
「ふふふ、私だって初めての景色ですもの。見たいわよ?」
「本当に?」
俺を真っ直ぐ見つめるレイ。
外の景色も素晴らしいが、それ以上に吸い込まれそうな美しさを感じる紺碧の瞳。
「ええそうよ。それに、子供のようにはしゃぐアルの姿を見るのも楽しいわ。ふふふ」
「な、なんだよ!」
「ウォンウォン!」
レイが俺の腕に抱きつくと、エルウッドまで俺の胸に飛び込んできた。
それと同時に、部屋に設置されている伝声管が振動。
すぐに人の声を形成した。
「諸君、マルソル内海が見えてきたぞ。窓の外を見るんだ。操縦室に来てもいいぞ」
シドの声だ。
少しこもってるが、しっかりと声が聞こえる。
「レイ。先に操縦室へ行っていて。エルザとマリンを呼んでくるよ」
「そうね。あの二人にも見せたいものね」
俺はキッチンへ向かい、メイド二人を呼ぶ。
そして、全員が操縦室に揃った。
窓の外には空と水しかなく、全てが青色の世界だ。
これまで見てきた湖なんか比較にならないほどの、水の世界が広がっている。
「こ、これが海……。地平線まで全部海だぞ」
「ハッハッハ。アルよ、これは水平線というのだ」
「水平線……」
この中には海を見たことがある者ない者それぞれいるが、上空から海を見るのは全員初めてだ。
皆言葉を失っている。
「まあ、私だってこんな上空から海を見るのは初めてだがな。ハッハッハ」
シドも同じだった。
しばらくの間、全員が無言で海を眺めていた。
夕焼けが始まる頃、レイが何かを思いついたように手を叩く。
「ねえアル。今日はここで食事しましょう。皆で一緒に海を眺めて、感動を共有したいわ」
「そうだね。初飛行だし、皆で海を見ながら食事しよう。エルザとマリンも一緒だ」
俺はシドの顔に目を向けた。
「ふむ、まあいいだろう。立派な食堂もあるが今日は特別だ。エルザよ、ここで食べられるメニューに切り替えられるか?」
「かしこまりました。お任せください」
「すまんな。頼むぞ」
「とんでもないことです。私共までお気遣いいただき感謝申し上げます」
メイドの二人が部屋を出ようとしたところで、シドが呼び止める。
「待て二人とも、まだ少しここにいるんだ」
シドは地図を指差し、方向を気にしていた。
「アガス、予定通り船体の旋回訓練を行うぞ」
「はい!」
「全員聞いてくれ。これから船体を逆方向に急旋回する。かなり傾くからしっかり座っていてくれ」
緊急時のために旋回訓練をするそうだ。
「我々は東に向かっているのだが、一時的に西を向く。つまり来た方向へ戻る。そこには感動的な景色が待っているぞ」
「緊急旋回開始! 右旋回します!」
アガスが号令をかけ、舵輪を右へ勢いよく回す。
すると船体が右へ一気に傾く。
「きゃっ!」
「うわっ!」
オルフェリアが姿勢を崩し、俺も傾きに驚いた。
座ってなければ転げ回りそうなほど床が傾く。
「よし! いいぞアガス! 旋回は問題ない! 最小半径で旋回できたぞ!」
旋回が終わると、シドの言う感動的な景色の意味がすぐに分かった。
「ゆ、夕日だ! しかも海に沈むぞ!」
「そうだろアル。凄い景色だろう。これが水平線に沈む夕日だ。初めての海でこの景色が見られるのは幸運だぞ?」
「え? ど、どうして?」
「夕方は雲が出やすいのだ。見ろ、我々の船出を祝福するかのように雲一つないぞ」
「なんという美しさだろう……」
俺は自分が知らない世界をもっと見たいと思い、レイと旅に出た。
レイと一緒じゃなければ、この景色を見ることはできなかっただろう。
「レイ、ありがとう」
「どうしたの急に?」
「あ、いや、レイと出会えたから、こんなに素晴らしい景色を見ることができたんだ」
「ふふふ、こちこそ。あなたと旅に出たからこの景色が見られたのよ。感謝してるわ」
日が完全に沈み、赤く染まった空が紫色に変化。
そして、徐々に暗くなっていく。
その後、エルザとマリンが食事を用意。
操縦室でも食べられるように、パンのサンドにしてくれた。
「皆様、まだたくさんご用意できます。ご要望があれば食堂でもお出ししますね」
「ありがとうエルザ」
全員での食事を終え、各々部屋へ戻る。
満月が顔を出した頃、俺は夜の景色が見たくなった。
部屋の窓からも外は見えるが、操縦室のパノラマ景色は圧巻だ。
「レイ、ちょっと操縦室へ行ってくる」
「ふふふ。落ち着かないわねえ、まったく」
「だって初めての景色なんだよ?」
「ふふふ、そうよね。楽しみなさい。それじゃあ、私はオルフェリアの部屋に行ってるわ」
国王部屋と操縦室は同じ四階にある。
先頭が操縦室で、最後尾が国王部屋だ。
俺は廊下を真っ直ぐ進み、操縦室へ入った。
「なんだアル。また来たのか」
「レイにも言われたよ」
「ハッハッハ。まあ気持ちは分かるがな」
操縦室にはシドしかいなかった。
アガスと操縦を代わったそうだ。
俺は操縦室の先頭で、夜の海を眺めていた。
月の光に照らされ輝く水面。
一度として同じ形はない海の波。
しかも海の水は塩っ辛いそうだ。
今度直接海へ行ってみたい。
一瞬も目を離さず海を眺めていると、小さな影が見えた。
「シ、シド……。あれは?」
「どうした?」
「生き物? モンスターかな。獣牙鮫?」
獣牙鮫は海の殺し屋と呼ばれるBランクモンスターだ。
体長は四メデルト前後ある。
「君は視力が良いからな。どれどれ」
シドが双眼鏡を覗く。
「どこだ?」
「正面だよ。月の光で見えるんだ」
「うーむ、どこだ?」
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