1976年生まれ、氷河期世代の愚痴

相田 彩太

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第5章 氷河期と崩壊していくバブル

その2 あんたは……やりすぎたんだよ

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そう……やりすぎたんだ……


消費は消費税で抑え、営業特金のインチキブーストを完全廃止、土地は総量規制で制限、これで下がらんはずがない!
本来はゆっくりと下げていくのを目的にしておったのだが、一気に崩壊したのじゃ
雪崩を打ったように下がる株価と土地!
崩壊は必至じゃが、そこにあの死亡フラグが活きてくる。
約束された敗北の件!


そう! BIS規制のことじゃ!
あの時、ユキちゃんは言っておったろ。


回想『でもこれって……株価が下がったら大変な事にならない?』


あっ……


そう、営業特金というインチキブーストが無くなった……
1989年の特金は約43兆円、うち営業特金は約20兆円! 1989年の東証一部売買代金は年間で約326兆円じゃ!
これが1990年では営業特金は解消しなければならず、新規は禁止じゃ。
特金そのものも監視の目が光る。
これで株価が維持できるはずがない、インチキブーストの反動が一気に来たのじゃ!

史上最高終値の1989年12月29日の38,916円は1990年12月28日には23,849円に下がってしまった
1年で約39%の下落じゃ!

さらに……


株の含み益の45%を自己資本とみなして、限界までお金貸しちゃった(てへっ)


てへっ、じゃない!


そしてBIS規制がここで活きて来るのじゃ。
移行期間が終わる1992年度末までに自己資本比率を8%以上にしておかなくてはならない。
あと2年で何とかしなくてはいけんのじゃ!


うわぁ……
ところで、BIS規制って違反しているとどうなるの?


決算時に違反していると……国際取引が出来なくなる!


銀行として死ぬじゃん!


そうじゃ! この時代、海外に輸出・輸入をしていない企業なんてほとんどないのじゃ!
その企業全てからそっぽ向かれる、イコール、死じゃ!


これは、何が何でも自己資本比率を上げなければ!
たとえ! 悪に身を染めようとも!


何かカッコイイような言い方しているけど……


デバンダァ! ゴラァ!


うむ、ここからが本当の地獄じゃ!


ああ……バブルの崩壊から日本の崩壊に向けて

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