17 / 17
チャリ、放置ダメ!ゼッタイ!(ユウシ side)
しおりを挟む
ミヤビの家の近くにチャリを止めて、地面に降りた途端、俺は何故かミヤビに急に腕を引かれて彼の家の中に連れてかれた。
うん。これ自体は別に間違いじゃないんだけど、ちょっと待ってくれ!
俺とミヤビのチャリ、スタンドかけ忘れてるから、地面に倒れてるんだけど!?
ああああ気になる!でも、ミヤビの家族に挨拶しなきゃだし、どうすれば…。
「おっ!おかえりミヤ。そして、隣にいるのがユウシくんかな」
「あ。ただいま、兄ちゃん。そう、つい流れで俺の家に呼ぶことになって」
あああああ!玄関に脩さんいるってぇ!
数日前に会ったばかりだけど、ここはミヤビの家だから、緊張するってぇ!
でも、チャリ…。チャリが気になる!
俺はミヤビに腕を掴まれた状態で、玄関の中をソワソワさせる。
それに気付いた脩さんは、首を傾げた後に、心配そうな声をかけた。
「ん?どうしたんだ、ユウシくん。トイレか?」
「えっ!?ユウシ、トイレ行きたいの?ごめんごめん、今から手を離すわ」
「ファッ!?えっ、いやいや、トイレじゃなくて…」
どうしよう!トイレだと思われた!
俺はチャリを戻したいと思ったけど、出来そうにないからソワソワしてるってだけでぇ!
ああもう、ここは何がなんでも声をかけて一旦ここを出よう!
そう決心した俺は、ミヤビと脩さんに向かって、声を張り上げた。
「えっと、俺、チャリが心配なので出ます!!」
「へ?ユ、ユウシ?ちょっ、どこいくんだよ!」
うわあああ!!ミヤビが止めようとしてるけど、振り切る!
そして、家を出た近い場所に倒れたチャリを見つけると、息を整えて、それらを立たせてスタンドをかけた。
ふぅ。これで一安心だ。早くミヤビの家に戻ろう。
「…あ。ユウシ、俺のチャリ、戻してくれたんだ」
「ハッ!ミヤビ…。おう、なんか気になって。だめだぞ~ミヤビ。さっき慌てて俺の腕掴んで家入れただろ?もしチャリ乗ってなかったら、それでもよかったけど。もしここでチャリが倒れたままずっと放置してたら、砂まみれになってたかもしれないぞ?」
「う…。ごめん、ユウシ。なんか、お前をばぁちゃんに紹介するの、緊張しちゃって。だったら、早くユウシをばぁちゃんたちに紹介して、俺の部屋にあげた方が、緊張和らぐかなって。…ユウシ、焦ってごめん」
「ミヤビ…」
くぅぅぅ!ミヤビが可愛い!!
なんでミヤビがチャリを放っておいて、家の中に連れてきたのか、すっごく分かった!可愛い!
そんなミヤビの可愛すぎる動機に、俺はトキメキのあまり、胸を押さえてその場に蹲った。
そう、そうだよなぁ!誰しも家に恋人を呼ぶのは緊張するよなぁ!
だからと言って、チャリ放置された時は慌てたけど、今なら納得できる。
しばらく俺は、その場で深呼吸をした後に立ち上がり、心配そうに見ているミヤビを正面から抱きしめた。
「わっ?ユ、ユウシ!?」
「はぁ~可愛い。そんな理由なら、許しちゃう!ミヤビは、早く緊張から解放されたかったんだよな。けど、やっぱり慌てるのは良くないよな、俺もミヤビも。だから、これからミヤビの家に入る時は、お互い緊張しちゃうけど、落ち着いて行動しような」
「…わ、分かった…」
俺の言葉を理解してくれたミヤビは、おずおずと両腕を俺の背中に回して抱きしめ返してくれた。
それだけでもう幸せで、俺は全身で幸福感を感じて、ミヤビをより強く抱きしめた。
けれど、この時はまだ知る由もなかった。ミヤビが感じている気持ちは、俺とは少し違っていたということを。
うん。これ自体は別に間違いじゃないんだけど、ちょっと待ってくれ!
俺とミヤビのチャリ、スタンドかけ忘れてるから、地面に倒れてるんだけど!?
ああああ気になる!でも、ミヤビの家族に挨拶しなきゃだし、どうすれば…。
「おっ!おかえりミヤ。そして、隣にいるのがユウシくんかな」
「あ。ただいま、兄ちゃん。そう、つい流れで俺の家に呼ぶことになって」
あああああ!玄関に脩さんいるってぇ!
数日前に会ったばかりだけど、ここはミヤビの家だから、緊張するってぇ!
でも、チャリ…。チャリが気になる!
俺はミヤビに腕を掴まれた状態で、玄関の中をソワソワさせる。
それに気付いた脩さんは、首を傾げた後に、心配そうな声をかけた。
「ん?どうしたんだ、ユウシくん。トイレか?」
「えっ!?ユウシ、トイレ行きたいの?ごめんごめん、今から手を離すわ」
「ファッ!?えっ、いやいや、トイレじゃなくて…」
どうしよう!トイレだと思われた!
俺はチャリを戻したいと思ったけど、出来そうにないからソワソワしてるってだけでぇ!
ああもう、ここは何がなんでも声をかけて一旦ここを出よう!
そう決心した俺は、ミヤビと脩さんに向かって、声を張り上げた。
「えっと、俺、チャリが心配なので出ます!!」
「へ?ユ、ユウシ?ちょっ、どこいくんだよ!」
うわあああ!!ミヤビが止めようとしてるけど、振り切る!
そして、家を出た近い場所に倒れたチャリを見つけると、息を整えて、それらを立たせてスタンドをかけた。
ふぅ。これで一安心だ。早くミヤビの家に戻ろう。
「…あ。ユウシ、俺のチャリ、戻してくれたんだ」
「ハッ!ミヤビ…。おう、なんか気になって。だめだぞ~ミヤビ。さっき慌てて俺の腕掴んで家入れただろ?もしチャリ乗ってなかったら、それでもよかったけど。もしここでチャリが倒れたままずっと放置してたら、砂まみれになってたかもしれないぞ?」
「う…。ごめん、ユウシ。なんか、お前をばぁちゃんに紹介するの、緊張しちゃって。だったら、早くユウシをばぁちゃんたちに紹介して、俺の部屋にあげた方が、緊張和らぐかなって。…ユウシ、焦ってごめん」
「ミヤビ…」
くぅぅぅ!ミヤビが可愛い!!
なんでミヤビがチャリを放っておいて、家の中に連れてきたのか、すっごく分かった!可愛い!
そんなミヤビの可愛すぎる動機に、俺はトキメキのあまり、胸を押さえてその場に蹲った。
そう、そうだよなぁ!誰しも家に恋人を呼ぶのは緊張するよなぁ!
だからと言って、チャリ放置された時は慌てたけど、今なら納得できる。
しばらく俺は、その場で深呼吸をした後に立ち上がり、心配そうに見ているミヤビを正面から抱きしめた。
「わっ?ユ、ユウシ!?」
「はぁ~可愛い。そんな理由なら、許しちゃう!ミヤビは、早く緊張から解放されたかったんだよな。けど、やっぱり慌てるのは良くないよな、俺もミヤビも。だから、これからミヤビの家に入る時は、お互い緊張しちゃうけど、落ち着いて行動しような」
「…わ、分かった…」
俺の言葉を理解してくれたミヤビは、おずおずと両腕を俺の背中に回して抱きしめ返してくれた。
それだけでもう幸せで、俺は全身で幸福感を感じて、ミヤビをより強く抱きしめた。
けれど、この時はまだ知る由もなかった。ミヤビが感じている気持ちは、俺とは少し違っていたということを。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる