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お茶会は波乱の幕開け 3
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「えっ!?ロザリア様を手に入れて、リュドウィック殿下を殺す!?」
「ああ。…はぁ…やっぱり勘づかれてしまったようだ。リュドウィック殿下がロザリア嬢に好意を寄せているという事を…。そしてリュドウィック殿下が殺されたら、ロザリア嬢までやられるかもしれない…」
「そ、そんな…」
リュドウィックを殺害する為ならどんな手段をも厭わないウィリアムに、アンディの顔が絶望に染まる。
そんなアンディを見たオズワルドは、困ったように笑ってから、アンディの頭を優しく撫でた。
「まぁ、確かにショックだよな。けど、俺とリディア様がいれば、大丈夫だ。ウィリアム殿下がどう動こうが、対策はとってあるからな」
「そ、そうですか…でも…」
「…やっぱり信じられないか?俺のこと…」
「へ?い、いえ!そんな事はありませんが…」
今までずっとロザリアの側にいたアンディ。
執事兼護衛として活動しているからか、自分がロザリアを直接助けられないのがもどかしい。
けれど、悔しそうに下唇を噛むアンディに気付いたオズワルドは、手を離して腕を組み、少し考えてからこう言葉を発した。
「じゃあ、もしロザリア嬢に何かあったら、必ずアンディ殿が彼女を守ってくれ。俺はリュドウィック殿下を守るので精一杯だからな!ははっ!」
「…き、騎士団長様…」
「なぁに、アンディ殿はアナベルの弟だ。青薔薇様の弟であれば、ロザリア嬢を助ける事なんてお手のものだろう?」
「っ!は、はいっ!あ、ありがとうございます!!」
オズワルドが、アンディとして自分の実力を信頼してくれて、心の中にあった不安と悔しさが一気に霧散していく。
その嬉しさのあまり、大きく頭を下げて感謝の言葉を述べると、オズワルドはハハッと嬉しそうに笑って頷いた。
その次の瞬間…。
「きゃ、きゃああああああああ!!!」
突然、中庭の方に女性の叫び声が聞こえてきて、オズワルドとアンディは一斉に中庭の方に顔を向ける。
そして、急いで中庭に向かうと、ロザリアが食べかけのクッキーを持ちながら地面に倒れており、その近くには涙をハラハラと流したリディアがいた。
「あ…ああ…ど、どうして…?ご、ごめんなさい…ごめんなさい!ロザリア、ごめんなさい…!うっうわあああああああ!!」
「ロザリア様!!あ…あ…ロザリア様っ!!」
泣いたまま座ってロザリアを抱きしめるリディアに、アンディは最悪の状況を想像してしまい、急いで走りながら彼女たちの元に向かう。
しかし、ロザリアはというと、顔を赤くして肩を激しく上下させているだけで、ちゃんと生きていた。
「…ロザリア、様?えっ?リディア様…ロザリア様はどうなさったんでしょう?」
「…ぐすっ…。ふぇ?…あ…い、生きてる!よ、よかったっ…!で、でも…スンッ…こ、この症状、見覚えあるわ。…多分、媚薬を盛られたんだと思うわ。私は…クッキーを食べても、なんともなかったのに…」
「び、媚薬、ですか?クッキーの中に?」
「…ええ。なんで私、気付かなかったのかしら…。このクッキーを渡してくれたのは、第一王子派のカルタッカ男爵家だから、私たちに危害を加えないだろうと安心していたのに…」
「っ!カルタッカ男爵家…」
その男爵家の名前に聞き覚えがあったアンディは、目を大きく開けて呆然とする。
カルタッカ男爵家は、ロザリアに昔二本の白い薔薇を渡したナルシスト令息がいる家だった。
「ああ。…はぁ…やっぱり勘づかれてしまったようだ。リュドウィック殿下がロザリア嬢に好意を寄せているという事を…。そしてリュドウィック殿下が殺されたら、ロザリア嬢までやられるかもしれない…」
「そ、そんな…」
リュドウィックを殺害する為ならどんな手段をも厭わないウィリアムに、アンディの顔が絶望に染まる。
そんなアンディを見たオズワルドは、困ったように笑ってから、アンディの頭を優しく撫でた。
「まぁ、確かにショックだよな。けど、俺とリディア様がいれば、大丈夫だ。ウィリアム殿下がどう動こうが、対策はとってあるからな」
「そ、そうですか…でも…」
「…やっぱり信じられないか?俺のこと…」
「へ?い、いえ!そんな事はありませんが…」
今までずっとロザリアの側にいたアンディ。
執事兼護衛として活動しているからか、自分がロザリアを直接助けられないのがもどかしい。
けれど、悔しそうに下唇を噛むアンディに気付いたオズワルドは、手を離して腕を組み、少し考えてからこう言葉を発した。
「じゃあ、もしロザリア嬢に何かあったら、必ずアンディ殿が彼女を守ってくれ。俺はリュドウィック殿下を守るので精一杯だからな!ははっ!」
「…き、騎士団長様…」
「なぁに、アンディ殿はアナベルの弟だ。青薔薇様の弟であれば、ロザリア嬢を助ける事なんてお手のものだろう?」
「っ!は、はいっ!あ、ありがとうございます!!」
オズワルドが、アンディとして自分の実力を信頼してくれて、心の中にあった不安と悔しさが一気に霧散していく。
その嬉しさのあまり、大きく頭を下げて感謝の言葉を述べると、オズワルドはハハッと嬉しそうに笑って頷いた。
その次の瞬間…。
「きゃ、きゃああああああああ!!!」
突然、中庭の方に女性の叫び声が聞こえてきて、オズワルドとアンディは一斉に中庭の方に顔を向ける。
そして、急いで中庭に向かうと、ロザリアが食べかけのクッキーを持ちながら地面に倒れており、その近くには涙をハラハラと流したリディアがいた。
「あ…ああ…ど、どうして…?ご、ごめんなさい…ごめんなさい!ロザリア、ごめんなさい…!うっうわあああああああ!!」
「ロザリア様!!あ…あ…ロザリア様っ!!」
泣いたまま座ってロザリアを抱きしめるリディアに、アンディは最悪の状況を想像してしまい、急いで走りながら彼女たちの元に向かう。
しかし、ロザリアはというと、顔を赤くして肩を激しく上下させているだけで、ちゃんと生きていた。
「…ロザリア、様?えっ?リディア様…ロザリア様はどうなさったんでしょう?」
「…ぐすっ…。ふぇ?…あ…い、生きてる!よ、よかったっ…!で、でも…スンッ…こ、この症状、見覚えあるわ。…多分、媚薬を盛られたんだと思うわ。私は…クッキーを食べても、なんともなかったのに…」
「び、媚薬、ですか?クッキーの中に?」
「…ええ。なんで私、気付かなかったのかしら…。このクッキーを渡してくれたのは、第一王子派のカルタッカ男爵家だから、私たちに危害を加えないだろうと安心していたのに…」
「っ!カルタッカ男爵家…」
その男爵家の名前に聞き覚えがあったアンディは、目を大きく開けて呆然とする。
カルタッカ男爵家は、ロザリアに昔二本の白い薔薇を渡したナルシスト令息がいる家だった。
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