運極さんが通る

スウ

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テイムとくじ引き

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 ~主人公side~
  ピロリん。
『特殊個体のゴブリンが【テイム】されることを望んでいます。【テイム】しますか?Yes/NO.』
   
んん?【テイム】を望んでいる?
…え…?
そういう事ってあるの?
この子、ジンと仲良しそうなんだよな。今はちょうど枠がひとつ空いてるんだけど、モンスターから【テイム】をして欲しいと望まれた場合は枠は埋まるのかな?
うーん、この場合だとゴブリン二人がテイムモンスターになる訳だけど。
 …。 
まぁ、いっか。
深く考えるだけアレだし。
Yesで。

『スキル【テイム】が成功しました。任意で名前をつけて下さい。』

これはもう決まってる。
 “ウォッカ”だ。
次のテイムモンスターは“ラム”か“テキーラ”だね。
「これからもよろしくね、“ウォッカ”。」
「Ga。」
   
これより、恒例のステータスチェックを始めます!
ウォッカはどんなステータス持っているのかな?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

種族  ゴブリン  ☆2
名前  ウォッカ
Lv  3
HP  170/170    MP  70/70
SP  30            ATK  12
STR  13          MND  10
DEF  10           DEX  21
INT  40          LUK  10
パッシブスキル
・饑餓  (常時饑餓感に襲われる。時には理性を失うことも。だが、満腹になると、STR、DEF、INTに+5加算する。offにすることは出来ない。)
アクティブスキル
・身体強化

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

饑餓感て…。
よくここまで生きてこれたね、偉いわぁ。
口から涎が垂れてたのも頷けるよ。
ジンとウォッカとの食べ物の攻防戦は楽しくなりそうだな。
これからは食べ物の出費も多くなりそうだ。てか、ウォッカもステータスが私よりも高いですね?


私はふと思う。
おかしいなぁ。
私が想像してた【テイム】っていうと、可愛いモンスターとか、モフモフ~とかそんな感じだと思ってたんだけど…。
いつの間にかゴブリンが2人。
可愛い要素、モフモフ要素が皆無。
…。
これが現実なんだね。
次【テイム】する時は、ゴブリン以外のモンスターにしよう。
そうしよう。
次は、モフモフがいいなぁ。


さて、無事クエストを全て達成したことだし、ギルドに向かおう。
「ジン、ウォッカ、手につかまって。」
「Gehi。」
「Ga?」
ジンはそそくさと、ウォッカは戸惑いながら私の手を掴む。
翼を展開する。
ウォッカは私の翼に驚いたように目を丸くしていた。
驚くのはまだ早いよ?
私は翼を大きく羽ばたかせ、空に舞い上がった。
「Ga…Gehi!!GehiGg!」
ウォッカは目を輝かせて何やら叫んでいる。
確かジンも似たようなことをやってた気がするなぁ。
懐かしい…ってほど昔でもない。
つい昨日のことだ。
「Gehi。」
ジンはドヤ顔でウォッカに自慢している。
いや、ジンよ、飛んでるのは私のお陰では?
あなたも最初は…昨日はウォッカみたいにはしゃいでいたじゃん。
…。
ウォッカに自慢するのは私の方だと思うんだけど。


   


街に入ると、好奇、侮蔑、妬み、嫉妬、などの様々な視線が無遠慮に飛んでくる。
居心地が悪いったらありゃしないよ…。
私がいったい何をしたっていうのだろう?
そんなことは考えても分からないし、ここは華麗にスルーを決めましょう。
   

蛍光色のギルドは夜になるとライトアップされてよりまぶしくなっている。
目には毒だね。
  
カウンターに向かい、エリアネさんにクエスト達成の報告をして、報酬金を受け取った。
   
銀貨  3枚
銅貨  5枚
    
全財産総額↓

金貨  103枚
銀貨  5枚
銅貨  5枚
   
これで私は裕福だ! 
ウヘヘへへ。
ニヤニヤが止まらんっ!
「……。」
あ、今エリアネさんがちょっと引いた顔をしたのが見えたよ?
そんなに危ない顔してたかな?
お金はいくらあってもいいものなんだよ?
不測の事態に陥った時に必要になるかもしれないからね?
…少しショックを受けました。
愛想笑いを浮かべつつ、そさくさとその場を後にした。





次は宿屋、『妖精の森』にチェックアウトしに行こう…と思っていたのだが。
アリシアさんには1週間だけだったけど、お世話になったし、何よりまたこの宿屋を外泊に行く時に使うかもしれないということで、プレゼント兼お礼を広場の屋台で買っていこうと思う。
何を上げたらいいのか…。


屋台を見て回る。
食べ物の屋台や、占いの屋台、骨董品を売っている屋台があった。
うーん。
こう、ピンとする感じの屋台がしないんだよね。
ちなみに、ジンとウォッカはどの屋台にも興味津々だ。
「Ga!」
「Gehiga?」
2人は食べ物の屋台に行こう行こうと引っ張ってくる。
ハイハイ。
確かに美味しそうな匂いがするね。
ウォッカ…たこ焼き屋さんに連れていこうとしないのっ、メッ!
プレゼント買い終わったら買ってあげるからね~。
「Gehi!!」
「Ga!!」
「Gehi!!」
「Ga!!」
「「GehiGa!!!」」
………。
周りの人が見てるよ…。
やめてよね。
「大人しくしてないと、買わないぞ?」
「「……。」」
いや~、うちの子は利口な子だな~。
一言言えば理解してくれる、いい子達だ。



「ちょっと、そこのおにーさん、宝石買ってかないか?」
声の方を振り向くと、太ったオジサンが人のいない方の屋台の中から声を掛けてきた。
オジサン…私はオニーサンじゃなくてオネーサンだぞ?
まぁ、私がキャラ設定の時にそう見えるよう設定したんだけどね。
しかし、宝石か…。
気になるし、寄っていこう。
   
まず、一言。
オジサンは油ギッシュな人だった。
遠目から見ると太ってるなぁ、税金払ってないんじゃねぇの?って見えてたんだけど、いざ屋台に足を向けると全てがテカテカ光ってるの。
頭には鳥に食い散らかされたかのような髪の毛が散乱しており、油が滴り落ちている。
「お主も悪よのう」とか言ってそうだ。
そんなオジサンはハンカチで頭を流れる汗を吹きながら、商売客である私にニコニコと笑を送っている。
はぁ、屋台の台の上に置いてある商品は全部高い。
1つ金貨3枚もしている。
それも仕方はないのだろう。
どの宝石にも美しい装飾が施され、キラキラと輝いているのだから。
そんな高いものを買ってもアリシアさんが困るだけだろうし、何より、私はそんなものを買う気はさらさら無い。
お金は大事だからね。
「えと…。これら以外に安くてキレイな宝石はありますか?」
「ありますよ?ちょいとお待ちくださいな。」
オジサンはニコニコと笑を絶やさずに台の下からガサゴソと、大きな袋を取り出し、その中身を台の上にジャラジャラと出した。
蒼い石だ。
1つずつの値段はこれでも銀貨3枚。
ホントにその値段か?
い…いや、妥当な値段なの…か?
あ…怪しいぞ!!
(外見が)悪代官みたいだからな。
怪しい匂いがプンプンするよ。
【鑑定】だ!

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

種類  宝石
名前  ラピスラズリ  
QUA  A
……「群青の空の色」といい意味を持つ美しい石。
石言葉は「尊厳・崇高」など。  
丸くカットされており、非常に良い品質なのでお値段は銀貨3枚となっている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

正当なお値段でした。
疑ってすいません。
外見で判断してしまい、大変申し訳ありませんでした。
袋の中に乱雑に入れられていた割に、品質は高そうだなぁとは思っておました。
お詫びに少し多く買います。
「この宝石を3つ下さい。」
「へへ、まいどありっ!ラッピングします?」
「お願いします。」
宝石(ラピスラズリ)を綺麗な箱に詰めてもらい、可愛くラッピングしてもらう。
その体型の割にいい仕事しますね…。
いえ、馬鹿にはしておりません。
褒めているんです。
アリシアさん、喜ぶかなぁ。
   




ガチャ
『妖精の森』の扉を開くと、ちょうどアリシアさんが見えた。
「お帰りなさいませ、るし様。」
声が震えないように…と。
「アリシアさん、ただいまです。えと…あの、チェックアウトをお願いしたいのですが。」
と言って部屋の鍵をだす。
「かしこまりました。ただ、ここは入口の前ですので、カウンターに移動をお願いします。」
確かにっ!
すいません、邪魔になりますよね、今すぐ行きます。
   
「るし様、先程のつづきなのですが、この用紙にお名前と、チェックアウトの日付を、そして、もし良ければ下のアンケートにお答え下さい。」
と言って紙をくれた。
名前とチェックアウトの日付を書き、快くアンケートに答える。


〇宿屋『妖精の森』に何か不満な点、改善してほしい点はありましたか?

答.なし。

〇宿屋『妖精の森』に、今後増やして欲しいものなどはありますか?
   
答.なし

〇もし次に泊まるとしたら、この宿屋を選ぼうとは思いますか?

答.はい、必ず選びます。

以上で終わりです。
ご記入頂き真にありがとうございました。
   
   
アリシアさんに記入した用紙を渡す。
「ありがとうございます。るし様、本日までこの宿屋をご利用頂き真にありがとうございました。」
「こちらこそ、いい宿屋でした。ありがとうございました。」
はっ…お礼のことをすっかり忘れてた。
「アリシアさん、お世話になったので、お礼の品です。」
と言って可愛くラッピングされた宝石が詰め込まれたを箱渡す。
「……るし様、えと、ありがとうございます。大事にさせていただきますね。」
アリシアさんはビックリしたようだったが、花が咲くような笑顔で、受け取ってくれた。
よかった。
もし、お客様からお礼の品を受け取ることはできません、なんて言われて、返却されたら……物凄く凹むな。
「これまでありがとうございました。多分また来る予定なので、その時は宜しくお願いします。」
「はい。こちらこそ、ご利用頂きありがとうございました。またこの宿屋をご利用なさる際は宜しくお願いします。」
本当にいい宿屋だった。
1週間だけだったけど、お風呂は良かったし、女将のアリシアさんはいい人だったし。
お風呂がよかったし。
外泊する機会が来れば、是非にともこの宿屋を利用させて頂こう。




『妖精の森』を出て、私達は広場の方へと戻ってきた。
もちろん、ジンとウォッカに食べ物を買ってあげるためである。
ウォッカは匂いに釣られて一直線にたこ焼き屋さんの方へと向かっていく。
慌てて私とジンもそれに続いた。
ウォッカの目はキラキラと輝いていて、目からキラキラが飛んできそうだ。
口もだらしなく開けている。
あぁ…口から涎が垂れてるっ!ダメ!閉じなさい!
ほら、店主さんも苦笑いしてるよ?

「Ga~♪」
 たこ焼きをまとめて20個ほど買いました。
全部で銀貨2枚となります。
ウォッカ、嬉しそうで何よりです。
でも、
「1日1個だけだからね?」
「GaAaaaa……。」
1個だけウォッカに渡しておいて、後は全部アイテムボックスに閉まっておく。
アイテムボックスの中は時間が止まっているからいつでも焼きたてのものを食べられる。
だから、我慢しろ。
いつでもどこでも食べれるからね。


お次はジンが行きたいところへ行こう。
「ジン、どこの屋台に行きたいの?」
「Gehi…。」
まよう…と首を振るジン。
じゃあ、ゆっくり見て回ろうか。


お、あんな所に唐揚げの屋台が!
焼きそば!カステラ!かき氷!はしまき!フライドポテト!金魚救い!カラアゲ!カラアゲ!カラアゲ!!
涎が垂れそうになるぜ、ジュルり。
あれ…金魚救い…救い?
……。
突っ込まないでおこう。
そっとしておこう。
それにしても、寄りたいところがたくさんありすぎる。
あ!あんな所にくじ引き屋さんが!
直感が囁いている。
あそこにはいいものが置いてあると。
善は急げだ!
「ジン、ウォッカ、ちょっとくじ引きやって来ていい?」
「「Ga。」」 
   

なに?その年になってまだくじ引きをやるのかって?
チッチッチッ。
私が今から行くくじ引き屋さんはひと味違う。
な、ななんと!防具のくじ引き屋さんなのだぁ!
長い列が続いているよ…。
皆、初心者装備から新しい装備に交換したいんだろうなぁ。
どれどれ、1等から10等まであるのか。
これは運がない限りは当たりにくそうだ。
   
1等  黒龍の軍服 一式 ☆7 
2等   劣竜レッサードラゴンのマント  ☆5
3等  金貨30枚
4等  妖精の靴  ☆4
5等  鉄の胸当て  ☆3 
6等  鉄の鎖帷子  ☆3
7等  鉄のヘルム  ☆3
8等  鉄のグリーヴ  ☆3
9等  灰色のローブ  ☆2
10等  初心者装備

一回回すのに必要な金額は金貨1枚。
いいお値段…というより、高い。
まぁ、防具の一つ一つは高いからね。
金貨1枚払って初心者装備が当たったら泣けるよね。
よし、最後尾に並ぼう。


「ア゛ア゛…初心者装備……だ。」
「…おっしゃ!胸当てだ!」
「ずりぃぞ!」
「☆4出たぁぁぁぁぁ!」
「「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」」
「よし!俺も………初心者装備……orz」
「うう…俺の金貨1枚がぁぁぁ!!」
「ぐぁぁぁぁ。」
「も…もう1回…。」
「俺の夢が~~。」

大の大人が何やってんだか、と思うかもしれないが、私はこれはこれでいいと思うのだ。
リアルではこういうことは無いからね。
「次の人どうぞー!」
私の番だ…。
ドキドキするよ。
よく子供の時にくじ引きをする時にドキドキしたものだ。
今のドキドキはそれと酷似している。
……当たらなくて何回も何回も回したけど、それでも、結局は当たらなかったなぁ。
今となってはいい思い出である。
任せろ、昔の私!
今日の私はひと味もふた味も違うぜ? 
運に極振りをしたからなぁ、結構いいとこまで狙えるんじゃないだろうか。
運先生!どうかお力をお貸し下さい!
いざっ!参るっ!!

ガラガラ
ガラガラ

コロン

「……。」
「……。」
無言でガッツポーズを決める私。
「い……1等~~~~ッッ!!」
「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉおぉ!!」」」」
「うそだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
店主さんが嘆いている。
なんか、すいません。
なにぶん、私、運にすべて振っているもんで。
「俺の家宝がぁぁぁぁぁ!」
「えぇっ!?家宝だったのですか?」
「うぐ……持ってけ!お…オメェの運が、それを引き寄せたんだ。だから、それはオメェのもんだ、チキショー!!」
……。
店主、ありがとう。
また来るぜ☆

ピロリん。
『○黒龍の軍服  が譲渡されました。』
   
パチパチパチパチ。 
列に並んでた人達から拍手が送られてきた。
「あ…ありがとうございます。」
 
「運がいいんだねぇ。」
「背後に気を付けろよ?」
「事故るぞー!!」
「ず…ずるいいぃ!!」
「俺も欲しい!!」
「俺に譲ってくれえ。」

 (店主)「今引いたら2等が出やすくなってるかもなぁ?」
「「「「うぉぉぉぉぉ!!」」」」
店主がニヤリと口角を上げたのが見えたよ?
こりゃ儲かりそうだ。
お主、悪よのぅ。
軍服は家に帰ってから明日着替えよう。

スキル【 運盗みスティール・ラック】は、こういうことには使えないようになっていた。
多分、運営が規制をかけているんだと思う。
もし、使おうとすると、『エラーが発生しました。』っていう表示が出てくる。
べ…別に?試したわけじゃないんだよ?
私がそんな悪知恵働かせるような人間に見える?
…。
すいません。
つい魔が差して、やってみてしまいました。

   
さぁて、ジンや。
私は今ホクホクだから、いっぱい買ってあげるぞ~?
   

もうそろそろ広場を一周しようか、という所で、
「Gehi」
ジンはどれを買いたいか決めたようだ。
「どれ?」
ジンは自分が行きたい屋台に私をグイグイ引っ張っていった。


……。
驚いた。
今日一番に驚いた。
まさか、ジンの欲しいものが  クレープ  だったなんて!!
甘い物好きなのかな…?
いや、まだ初めて食べるわけだし、そうと決まったわけじゃない。
もしかして、女の子だったの?
いや、そんなはずはない…ないはずなのだ。
   
クレープは1つ銅貨3枚。 
今回は10個ほど買いました。
「ジンもわかってると思うけど、1日1個だけだからね?」
「Gehi……!?」
どさくさに紛れて全部食べようと思ってただろ?
あまい!
あますぎるぞ!
1個渡して他全てはアイテムボックス行きだ!



さて、欲しいものはいっぱい買ったし、そろそろ家(暗夜の森)に行きますかね。
ギムレットも寂しがってるだろうし。

…今日は本当に色々あった。
この1週間の中でのこの1日は色々ありすぎた。
でも、終わりよければ全てよしなのだ。

私は、両手に2人を持って、月が2つ並んでいるのを鑑賞しながら家に飛んで帰った。
   
   
   
   
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