36 / 190
九月
修学旅行8:夜の路上にて(2)
しおりを挟む
「はい、氷川です」
『今どこにいる?』
電話口から、文月の恐ろしく冷めた声が聞こえてきた。背中がすうと冷たくなる。そういえば、氷川は彼らにこう告げて宴会場を出てきた。
――十分くらいで戻るつもりだけど、もしかしたら先に部屋に行ってるかも。
十分どころか一時間近くが経過し、氷川は現在駅の側にいる。焦りながら説明の言葉を探した。
「ごめん、ちょっと橘くんと会って、話し込んじゃって」
『そう。それで、どこ。橘たちの部屋?』
「いや、えっと、ホテルの中の……」
『……車の音が聞こえるけど?』
文月の指摘に、氷川は息を呑んだ。そしてその反応が最もしてはいけないことだったと気付く。文月は鎌をかけただけだったかもしれない。だとしたら、沈黙は確信を与えてしまう。
電話の向こうで、文月が大きく溜息を吐いた。横では向井が可笑しそうに肩を揺らしている。
『外にいるんだな?』
「いや。橘くんと一緒にいるよ」
『じゃあ橘に替われ』
「今立て込んでるから無理かな……?」
『おまえな、皆心配してるんだ。分かってるか? 夏木先生も、白沢も、横峰もだ。どこで何してるか知らないが、さっさと帰ってこい』
文月の声には怒りと不安の二色が混じり合っていた。心配をかけていると思うと胸が痛むが、だからといってはい帰りますとも言えない。
「ごめん、文月くん。帰ったら皆に謝るから、今は見逃して。点呼までには……帰れるか分かんないけど。橘くんと一緒にいるのは本当だから」
『それならどうして橘に電話を替われない? だいだい、あいつは生徒会役員の自覚があるのか? 自ら風紀を乱すような真似をする上、他の生徒を連れ出すなんて』
「ここにいるのは俺の意思だよ。拉致されたわけじゃない。橘くんを責めないで。心配しないでって言いたかっただけだよ」
そう言うと、電話の向こうに沈黙が落ちた。気のせいか、人の声が聞こえる。
「文月くん、他にも誰かいるの?」
『ああ、夏木先生と白沢がいる』
文月の返答に、氷川は額を押さえた。まずい。夏木に先程のやり取りを聞かれていたなら、致命傷だ。氷川は俯いたまま、呻くように言う。
「夏木先生に替わってくれる……?」
『どう話すつもりだ?』
「説明する。後から先生に聞いてくれていいから、とりあえず話させて」
『……分かった』
電話を受け渡すやり取りが遠く聞こえる。不安に縮こまる氷川の肩を、向井が励ますように叩いた。
「頑張れ。やんちゃはガキの特権だからな」
『氷川か』
電話口から、夏木の声が聞こえた。氷川はすうと息を吸って、目を瞑った。
「ご迷惑をお掛けしてすみません」
『迷惑をかけていると、分かっているんだな?』
「はい。その……できれば他の先生方には……内密にお願いしたいのですが」
『そりゃ俺だって責任問題は避けたいよ。だけど、夜間外出禁止は決められたルールだ。破った生徒がいたら情報を共有しなきゃいけない。分かるか?』
「それはそうですが……」
『問題が起きても、内々で済ませて傷が浅く済めば確かに楽だよな。でもそれが本当に当人のためになるかは考えなきゃいけない。外聞のためだけに、全てを押さえつけるようなことがあっちゃいけない』
「はい」
夏木の言うことはもっともだ。横峰の一件を、氷川は学校側と一緒になって揉み消すために働いた。老人福祉施設での一件も、実害がなかったのをいいことに、何もなかったこととして処理した。今回はそれは通用しない、という宣言だろうか。
『戻ってきたら俺の部屋に来い。説教と反省文な』
「はい?」
予想外の言葉に、氷川は間抜けな声を出す。夏木が電話の向こうでくすりと笑った。
『点呼まで戻ってきたら不問に付す。俺だって始末書は避けたいんだよ』
「それでいいんですか?」
『橘と一緒にいるんだろう?』
「はい」
『それならいい。橘のほうも誤魔化しとく。いっつもガンガン来る奴が神妙にしてると調子が狂って困るな』
夏木の台詞に氷川は首を捻る。ガンガン行っているつもりはない。しかし今はそんな問答をしている場合ではなかった。頭を下げる代わりに、声を高くした。
「ありがとうございます!」
『何してるか、説明はして貰うからな』
そう告げて、通話が途切れた。文月の説得は請け負ってくれると思っていいのだろうか。何にしろ、目こぼししてもらえそうでほっとする。安堵の溜息を吐くと、向井にぽんぽんと頭を撫でられた。電話の流れで懐柔できたと察したらしい。
「よかったな」
「はい。お付き合いありがとうございました」
「祐也のほうもカバーして貰えて助かった。でも大丈夫か?」
「点呼が十時四十五分なので、それまでには帰れと言われました」
言って、時刻表示のされたスマートフォンの画面を示す。それに視線を落として、向井は唇に笑みを掃いた。
「三時間はないな。まあ、間に合うだろ」
「よろしくお願いします」
彼に送って貰わなければ、タクシーで帰る羽目になる。氷川は頭を下げた。向井は祐也にとっては身内だろうが、氷川は他人だ。世話になっている相手には、多少過剰なくらいで丁度いい。
「真面目だな。ちゃんと送り届けるから安心しろよ。ほら、早く戻ろう。祐也が歌うの見に来たんだろ」
はいと答えて、先に歩き出した彼の背を追った。
広場に戻ると、聴衆が増えていた。オリジナルの楽曲は集客率が低そうなので意外に感じる。
「人が増えてません?」
「祐也が来たから増えたんだよ。あれで百人近く動員してたからな、十人くらいは楽に集まる」
「それって大きな数字ですか?」
門外漢には見当がつかず、向井を見上げる。彼は首を傾げた。
「地元出身のアドバンテージがあっても、地方でそれだけ呼べれば大したもんだよ。ま、身内が半分くらいいたから、純粋なファンはそう多くないけど……ほら、これ」
向井がスマートフォンを操作して、差し出す。受け取った氷川は目を丸くした。氷川自身もよく知っているSNSが表示されているが、問題はその内容だ。
――これから仙台駅の近くでストリートやります。場所は今タカユキさんが演ってる所。
おそらく橘が投稿したのだろう。車内かホテルの中でか、時刻はつい先程だが、お気に入りとリツイートの数が一般人のそれにしては随分多い。ずらりと並んだリプライはどれもテンションが高く、すぐ行く、絶対行く、行けない悲しい動画上げて、一時間後でもやってますかなどと多彩だが好意的だ。
「これ皆、橘くんのファンの方なんですか?」
「そう。このタカユキってのがあいつの従兄な。紹介するわ」
思い出したように言って、向井が橘たちの方へ歩き出す。氷川も慌ててついて歩いた。橘は柔らかな声で歌を歌っている。断片的に聞き取れる単語から、ラブソングだろうと推察した。向井は橘の後ろに回り込んだ。男性が二人、女性が一人いる。三人とも、向井とは異なりごく普通の服装だ。
「辰彦、その子は?」
そう訊ねた男性が、おそらくタカユキという人物だ。向井は気軽な仕草で、橘を前に押し出した。
「祐也のツレ。氷川くん、こいつがさっき話した奴。あと後ろのふたりは俺らの手伝いしてくれてる人たちな」
「初めまして、氷川泰弘といいます。橘くんにはいつもお世話になっています」
「こちらこそ、祐也の従兄の早坂貴幸。よろしくね」
名字が違うんだなと、なんとなく思う。差し出された手を握り返すと、ぎゅっと両手で握り返された。彼も指の皮膚が硬い。
後ろの二人も順々に名乗り、にこにこと氷川を取り囲んだ。千葉と名乗った女性が目を細める。
「可愛いねー。いくつ?」
「十六です」
「うわ、若い! というか礼儀正しいのに凄いカッコだね。向井くんみたい」
「ええ、向井さんに貸していただきました」
「やっぱり……」
大友と名乗った男性が、同情的な視線をくれた。向井が不服そうに顔をしかめる。
「格好いいだろ?」
「向井さんはセンスが中学生の時点で止まってますからね。衣装ならいいですけど」
「まあまあ、三人とも落ち着いて。氷川くんは祐也の友達なんだっけ?」
早坂が氷川に水を向ける。彼も向井と同じくらい背が高く、自然と見上げる形になった。
『今どこにいる?』
電話口から、文月の恐ろしく冷めた声が聞こえてきた。背中がすうと冷たくなる。そういえば、氷川は彼らにこう告げて宴会場を出てきた。
――十分くらいで戻るつもりだけど、もしかしたら先に部屋に行ってるかも。
十分どころか一時間近くが経過し、氷川は現在駅の側にいる。焦りながら説明の言葉を探した。
「ごめん、ちょっと橘くんと会って、話し込んじゃって」
『そう。それで、どこ。橘たちの部屋?』
「いや、えっと、ホテルの中の……」
『……車の音が聞こえるけど?』
文月の指摘に、氷川は息を呑んだ。そしてその反応が最もしてはいけないことだったと気付く。文月は鎌をかけただけだったかもしれない。だとしたら、沈黙は確信を与えてしまう。
電話の向こうで、文月が大きく溜息を吐いた。横では向井が可笑しそうに肩を揺らしている。
『外にいるんだな?』
「いや。橘くんと一緒にいるよ」
『じゃあ橘に替われ』
「今立て込んでるから無理かな……?」
『おまえな、皆心配してるんだ。分かってるか? 夏木先生も、白沢も、横峰もだ。どこで何してるか知らないが、さっさと帰ってこい』
文月の声には怒りと不安の二色が混じり合っていた。心配をかけていると思うと胸が痛むが、だからといってはい帰りますとも言えない。
「ごめん、文月くん。帰ったら皆に謝るから、今は見逃して。点呼までには……帰れるか分かんないけど。橘くんと一緒にいるのは本当だから」
『それならどうして橘に電話を替われない? だいだい、あいつは生徒会役員の自覚があるのか? 自ら風紀を乱すような真似をする上、他の生徒を連れ出すなんて』
「ここにいるのは俺の意思だよ。拉致されたわけじゃない。橘くんを責めないで。心配しないでって言いたかっただけだよ」
そう言うと、電話の向こうに沈黙が落ちた。気のせいか、人の声が聞こえる。
「文月くん、他にも誰かいるの?」
『ああ、夏木先生と白沢がいる』
文月の返答に、氷川は額を押さえた。まずい。夏木に先程のやり取りを聞かれていたなら、致命傷だ。氷川は俯いたまま、呻くように言う。
「夏木先生に替わってくれる……?」
『どう話すつもりだ?』
「説明する。後から先生に聞いてくれていいから、とりあえず話させて」
『……分かった』
電話を受け渡すやり取りが遠く聞こえる。不安に縮こまる氷川の肩を、向井が励ますように叩いた。
「頑張れ。やんちゃはガキの特権だからな」
『氷川か』
電話口から、夏木の声が聞こえた。氷川はすうと息を吸って、目を瞑った。
「ご迷惑をお掛けしてすみません」
『迷惑をかけていると、分かっているんだな?』
「はい。その……できれば他の先生方には……内密にお願いしたいのですが」
『そりゃ俺だって責任問題は避けたいよ。だけど、夜間外出禁止は決められたルールだ。破った生徒がいたら情報を共有しなきゃいけない。分かるか?』
「それはそうですが……」
『問題が起きても、内々で済ませて傷が浅く済めば確かに楽だよな。でもそれが本当に当人のためになるかは考えなきゃいけない。外聞のためだけに、全てを押さえつけるようなことがあっちゃいけない』
「はい」
夏木の言うことはもっともだ。横峰の一件を、氷川は学校側と一緒になって揉み消すために働いた。老人福祉施設での一件も、実害がなかったのをいいことに、何もなかったこととして処理した。今回はそれは通用しない、という宣言だろうか。
『戻ってきたら俺の部屋に来い。説教と反省文な』
「はい?」
予想外の言葉に、氷川は間抜けな声を出す。夏木が電話の向こうでくすりと笑った。
『点呼まで戻ってきたら不問に付す。俺だって始末書は避けたいんだよ』
「それでいいんですか?」
『橘と一緒にいるんだろう?』
「はい」
『それならいい。橘のほうも誤魔化しとく。いっつもガンガン来る奴が神妙にしてると調子が狂って困るな』
夏木の台詞に氷川は首を捻る。ガンガン行っているつもりはない。しかし今はそんな問答をしている場合ではなかった。頭を下げる代わりに、声を高くした。
「ありがとうございます!」
『何してるか、説明はして貰うからな』
そう告げて、通話が途切れた。文月の説得は請け負ってくれると思っていいのだろうか。何にしろ、目こぼししてもらえそうでほっとする。安堵の溜息を吐くと、向井にぽんぽんと頭を撫でられた。電話の流れで懐柔できたと察したらしい。
「よかったな」
「はい。お付き合いありがとうございました」
「祐也のほうもカバーして貰えて助かった。でも大丈夫か?」
「点呼が十時四十五分なので、それまでには帰れと言われました」
言って、時刻表示のされたスマートフォンの画面を示す。それに視線を落として、向井は唇に笑みを掃いた。
「三時間はないな。まあ、間に合うだろ」
「よろしくお願いします」
彼に送って貰わなければ、タクシーで帰る羽目になる。氷川は頭を下げた。向井は祐也にとっては身内だろうが、氷川は他人だ。世話になっている相手には、多少過剰なくらいで丁度いい。
「真面目だな。ちゃんと送り届けるから安心しろよ。ほら、早く戻ろう。祐也が歌うの見に来たんだろ」
はいと答えて、先に歩き出した彼の背を追った。
広場に戻ると、聴衆が増えていた。オリジナルの楽曲は集客率が低そうなので意外に感じる。
「人が増えてません?」
「祐也が来たから増えたんだよ。あれで百人近く動員してたからな、十人くらいは楽に集まる」
「それって大きな数字ですか?」
門外漢には見当がつかず、向井を見上げる。彼は首を傾げた。
「地元出身のアドバンテージがあっても、地方でそれだけ呼べれば大したもんだよ。ま、身内が半分くらいいたから、純粋なファンはそう多くないけど……ほら、これ」
向井がスマートフォンを操作して、差し出す。受け取った氷川は目を丸くした。氷川自身もよく知っているSNSが表示されているが、問題はその内容だ。
――これから仙台駅の近くでストリートやります。場所は今タカユキさんが演ってる所。
おそらく橘が投稿したのだろう。車内かホテルの中でか、時刻はつい先程だが、お気に入りとリツイートの数が一般人のそれにしては随分多い。ずらりと並んだリプライはどれもテンションが高く、すぐ行く、絶対行く、行けない悲しい動画上げて、一時間後でもやってますかなどと多彩だが好意的だ。
「これ皆、橘くんのファンの方なんですか?」
「そう。このタカユキってのがあいつの従兄な。紹介するわ」
思い出したように言って、向井が橘たちの方へ歩き出す。氷川も慌ててついて歩いた。橘は柔らかな声で歌を歌っている。断片的に聞き取れる単語から、ラブソングだろうと推察した。向井は橘の後ろに回り込んだ。男性が二人、女性が一人いる。三人とも、向井とは異なりごく普通の服装だ。
「辰彦、その子は?」
そう訊ねた男性が、おそらくタカユキという人物だ。向井は気軽な仕草で、橘を前に押し出した。
「祐也のツレ。氷川くん、こいつがさっき話した奴。あと後ろのふたりは俺らの手伝いしてくれてる人たちな」
「初めまして、氷川泰弘といいます。橘くんにはいつもお世話になっています」
「こちらこそ、祐也の従兄の早坂貴幸。よろしくね」
名字が違うんだなと、なんとなく思う。差し出された手を握り返すと、ぎゅっと両手で握り返された。彼も指の皮膚が硬い。
後ろの二人も順々に名乗り、にこにこと氷川を取り囲んだ。千葉と名乗った女性が目を細める。
「可愛いねー。いくつ?」
「十六です」
「うわ、若い! というか礼儀正しいのに凄いカッコだね。向井くんみたい」
「ええ、向井さんに貸していただきました」
「やっぱり……」
大友と名乗った男性が、同情的な視線をくれた。向井が不服そうに顔をしかめる。
「格好いいだろ?」
「向井さんはセンスが中学生の時点で止まってますからね。衣装ならいいですけど」
「まあまあ、三人とも落ち着いて。氷川くんは祐也の友達なんだっけ?」
早坂が氷川に水を向ける。彼も向井と同じくらい背が高く、自然と見上げる形になった。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
とある隠密の受難
nionea
BL
普通に仕事してたら突然訳の解らない魔法で王子の前に引きずり出された隠密が、必死に自分の貞操を守ろうとするお話。
銀髪碧眼の美丈夫な絶倫王子 と 彼を観察するのが仕事の中肉中背平凡顔の隠密
果たして隠密は無事貞操を守れるのか。
頑張れ隠密。
負けるな隠密。
読者さんは解らないが作者はお前を応援しているぞ。たぶん。
※プロローグだけ隠密一人称ですが、本文は三人称です。
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
帝国皇子のお婿さんになりました
クリム
BL
帝国の皇太子エリファス・ロータスとの婚姻を神殿で誓った瞬間、ハルシオン・アスターは自分の前世を思い出す。普通の日本人主婦だったことを。
そして『白い結婚』だったはずの婚姻後、皇太子の寝室に呼ばれることになり、ハルシオンはひた隠しにして来た事実に直面する。王族の姫が19歳まで独身を貫いたこと、その真実が暴かれると、出自の小王国は滅ぼされかねない。
「それなら皇太子殿下に一服盛りますかね、主様」
「そうだね、クーちゃん。ついでに血袋で寝台を汚してなんちゃって既成事実を」
「では、盛って服を乱して、血を……主様、これ……いや、まさかやる気ですか?」
「うん、クーちゃん」
「クーちゃんではありません、クー・チャンです。あ、主様、やめてください!」
これは隣国の帝国皇太子に嫁いだ小王国の『姫君』のお話。
当たって砕けていたら彼氏ができました
ちとせあき
BL
毎月24日は覚悟の日だ。
学校で少し浮いてる三倉莉緒は王子様のような同級生、寺田紘に恋をしている。
教室で意図せず公開告白をしてしまって以来、欠かさずしている月に1度の告白だが、19回目の告白でやっと心が砕けた。
諦めようとする莉緒に突っかかってくるのはあれ程告白を拒否してきた紘で…。
寺田絋
自分と同じくらいモテる莉緒がムカついたのでちょっかいをかけたら好かれた残念男子
×
三倉莉緒
クールイケメン男子と思われているただの陰キャ
そういうシーンはありませんが一応R15にしておきました。
お気に入り登録ありがとうございます。なんだか嬉しいので載せるか迷った紘視点を追加で投稿します。ただ紘は残念な子過ぎるので莉緒視点と印象が変わると思います。ご注意ください。
お気に入り登録100ありがとうございます。お付き合いに浮かれている二人の小話投稿しました。
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる