上 下
18 / 60
第三章 塔

第十七話 自己紹介 後編

しおりを挟む
 「さて、次は君の能力紹介でもしてもらおうか」

 そう言われても説明しづらいな。でも、仕方ないので、説明する。

 「わかりました。じゃあ、まず【解析之魔眼】で俺のステータスを視てください」

 【漂流者】天野翔
 【ランク】Ⅰ
 【天職】(剣士)
 【特殊技能ユニークスキル
  【創造権能】
  【技能奪取】
 【技能スキル
  【武術】
  【下級短剣術】
  【格闘技】
   【二連拳撃】【二連脚撃】
  【体術】
  【移動術】
  【指揮】
  【幻視】
  【探索】
 【魔術】
  【火属性魔術】
  【水属性魔術】

 現在の技能はこうなっている。【水属性魔術】は歩いている時に一日経っていることに気付き創った魔術だ。今、現在【水属性魔術】を経ってから一日は経っているはずなので【創造権能】を使うことができる。

 俺はそれを確認してから、アルの方を向く。

 アルは刮目してから、瞬きする。

 「うん。視たよ。戦闘系の技能スキルが多いな」
 「それでは、何かおすすめの技能スキルか魔術はありますか?」

 そう言うと、彼は一瞬考えてから言った。

 「やっぱり、【解析】とか【魔眼】とかの解析系の技能かな。僕自身もよく使うし」

 なら【魔眼】を創ろう。

 探索系の技能を作るときも同じように【魔眼】を作成するか悩んだ。なら、ここで創造しておいて悪いことはないだろう。

 俺は【創造権能】に、【魔眼】を創造したいと願った。すると、今までの検索などの事前行程を無視して、アナウンスが響いた。

 【【魔眼】を創造しています……完了】

 「どうぞ、もう一度視てください」

 俺はアルへと促す。

 「……なるほど、それが君の力か」

 どうやら視ただけで理解してくれたようだ。理解力がすごい。

 「そうです。【創造権能】は何でも創り出すことができるらしいです。恐らく、今は武具とか創ってないけど、創れることには創れるとは思います」
 「さすがは【神之欠片】か……【王之欠片】より遥か上の力だな。もう一個も説明大丈夫かな?」

 うーん。だけど、さっきみたいに説明しづらいんだよな。

 「えーと、次の技能は実践できませんが、いいですか?」
 「あぁ、大丈夫だよ」
 「なら、説明します。もう一つは相手の技能スキルを奪うことができる能力です。相手に十秒以上、接触する。または殺すことでその相手の技能を三つ、恐らく強いやつから奪い取ります。なんなら試しに奪いましょうか?」

 勿論、最後のは軽いジョークだ。

 一瞬、彼が黙ったが、その後に、叫び声が上がった。

 「えぇえええええ!!!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~

楠富 つかさ
ファンタジー
 地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。  そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。  できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!! 第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!

レベルカンストとユニークスキルで異世界満喫致します

風白春音
ファンタジー
俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》は新卒で入社した会社がブラック過ぎてある日自宅で意識を失い倒れてしまう。誰も見舞いなど来てくれずそのまま孤独死という悲惨な死を遂げる。 そんな悲惨な死に方に女神は同情したのか、頼んでもいないのに俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》を勝手に転生させる。転生後の世界はレベルという概念がある世界だった。 しかし女神の手違いか俺のレベルはカンスト状態であった。さらに唯一無二のユニークスキル視認強奪《ストック》というチートスキルを持って転生する。 これはレベルの概念を超越しさらにはユニークスキルを持って転生した少年の物語である。 ※俺TUEEEEEEEE要素、ハーレム要素、チート要素、ロリ要素などテンプレ満載です。 ※小説家になろうでも投稿しています。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜

ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。 社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。 せめて「男」になって死にたかった…… そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった! もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!

転生先が森って神様そりゃないよ~チート使ってほのぼの生活目指します~

紫紺
ファンタジー
前世社畜のOLは死後いきなり現れた神様に異世界に飛ばされる。ここでへこたれないのが社畜OL!森の中でも何のそのチートと知識で乗り越えます! 「っていうか、体小さくね?」 あらあら~頑張れ~ ちょっ!仕事してください!! やるぶんはしっかりやってるわよ~ そういうことじゃないっ!! 「騒がしいなもう。って、誰だよっ」 そのチート幼女はのんびりライフをおくることはできるのか 無理じゃない? 無理だと思う。 無理でしょw あーもう!締まらないなあ この幼女のは無自覚に無双する!! 周りを巻き込み、困難も何のその!!かなりのお人よしで自覚なし!!ドタバタファンタジーをお楽しみくださいな♪

加護とスキルでチートな異世界生活

どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!? 目を覚ますと真っ白い世界にいた! そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する! そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる 初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです ノベルバ様にも公開しております。 ※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

処理中です...