異世界でスキルを奪います ~技能奪取は最強のチート~

星天

文字の大きさ
6 / 60
第二章 森の中

第五話 ステータス

しおりを挟む
 「どこだよ、本当に」

 鬱蒼としたジャングルの中に俺は一人立っていた。今日の何度目かわからない言葉を口にする。ゆっくり回りを見渡す。
 辺りは木々と苔、雑草や蔦。うねり曲がった木々。そこから太陽の木漏れ日が入ってくるが入ってくる。逆に地を這っている苔の類は地面を緑に染めている。

 俺は迷い込んだ旅人のように辺りを見渡す。

 緑

 その言葉しか出てこないほどの圧倒的な自然が視界を埋め尽くしていた。

 さて、まず何をしようか。

 俺は考えをめぐらす。


 まず、根本的に必要なのは、衣・食・住の三つだ。

 衣は服を今、着てるからいいとしても、あと三つ。

 「まずは、寝る場所の確保かな?」

 俺はもう一度辺りを見るが、全体的に暗い雰囲気なので、見づらい。

 「てか、住む場所を創ればいいじゃんか。【家】を創りたい」

 ……無視された。

 「よ、よし。じゃあ、物を探す技能《スキル》とか欲しいなー」

 洞窟などを見つけて、そこで過ごすのはどうだろうという考えだ。一から家を造るなんて論外だし、自然のものを利用した方がいい。

 【該当技能:全百件越え……獲得可能な技能を抽出中……完了】

 声が頭の中で反響した後、目の前にホログラム的な画面が現れた。

 【探索】
  ※自分を中心とした一定の距離内の物がわかる。【地形把握】と併用可能
 【捜索】
  ※自分を中心とした一定の距離内の対象の場所がわかる。
 【鷹眼】
  ※視界を広げる
 【魔眼】
  ※対象のステータスを知ることができる。物質の詳細ステータスを知る事が可能。魔眼系統の技能《スキル》の獲得に必要な技能スキル

 ある程度、技能スキルがピックアップされたようだ。この中から選べってことだろうな。

 「でも、技能スキルを創り出せるのは一日一個って言ってたしな……慎重に選ばなきゃ」

 俺はそう思い、各技能の説明を読んでいた。
 恐らく、現状に一番有用なのは【探索】だろう。ただ、【魔眼】は鑑定系の技能スキルとして有用だし、これからにも重要だ。逆に探し物をしているわけではないから、【捜索】はいらない。

 「一番有用なのは【探索】なんだよな」

 よし、決めた。今日は【探索】にしておこう。

 【【探索】を創造しています……完了】

 また声が反響した。創造できたらしい。

 【漂流者】天野翔
 【ランク】Ⅰ
 【天職】
 【特殊技能《ユニークスキル》】
  【創造権能】
  【技能奪取】
 【技能】
  【幻視】
  【探索】
 【魔術】
  【火属性魔術】

 ステータスを見ても【探索】が追加されている。

 「【探索】詳細」

 【探索】Ⅰ
  【分類】探索系
  【希少度《レアリティ》】通常《ノーマル》
  【説明】自分を中心とした一定の距離内の物がわかる。【地形把握】と併用可能。【探索】と唱えることで使用可能。

 一応、開いてみたが、さっきと同じことしか書かれてなかった。

 「まぁ、使ってみるか。【探索】!」

 唱えてみる。すると、自分から大体五十メートルぐらいの距離内のものが感覚的にわかった。でも、大まかなものだ。木が生えているとか岩があるぐらいの精度だ。

 「自分を中心とした、大体五十メートルくらいの範囲がわかるのか。結構便利だな」

 俺は呟き、歩くことにした。
しおりを挟む
感想 32

あなたにおすすめの小説

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~

日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!  斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。  偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。 「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」  選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...