異世界でスキルを奪います ~技能奪取は最強のチート~

星天

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第一章 転生

第四話 【特殊技能】の使い方

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 「【神帝】?」

 俺は思わず尋ねる。

 「あぁ、そうだ。神の中で頂上にいる最高神だ」

 そう言って、彼はこっちを向いた。

 「君には力の使い方を覚えてもらわないといけないんだ。【創造権能】なんて【神之欠片】なのに……フランが渡すから……」

 面倒くさそうな予感がするんだけど…

 「じゃあ、まず【ステータス】って言ってみようっか・レッツ・ドゥーイット」
 「【ステータス】」

 今の謎の英語は無視して、【ステータス】と唱えてみる。

 【漂流者】天野翔
 【ランク】Ⅰ
 【天職】
 【特殊技能《ユニークスキル》】
  【創造権能】
  【技能奪取】
 
 頭の中で情報が浮かび上がってきた。

 「うーん。カスだな~」

 神帝様はそう言って笑ってきます。なんということでしょう。神が人を貶しているではありませんか。

 「じゃあ、とりま、【創造権能】の使い方を教えてあげるよ。【創造権能】は【権能】の一部であって、【特殊技能《ユニークスキル》】の中でも最上位に位置するものだよ。で、この力は『創り出す』力だ。禁忌に触れること以外だったらなんでもだ」

 彼はそう言いながら、こちらに歩いてくる。

 「【権能】の中でも創造は貴重だ。だって……」

 そこで一旦止める。

 「【技能スキル】さえ作れるんだから」
 「えっ!?」

 俺は一瞬、驚く。俺のゲーム知識が正しければそんなのただのチートだ。普通、技能スキルは取得条件が難しいものとかもある。【創造権能】。すごすぎる。

 「じゃあ、まず創ってみよっか。なんでもいいからさ。やりかたは簡単。それを思い浮かべること。以上!」

 俺は言われた通り、思い浮かべる。

 どうせなら、良いものを創りたい。そうだな。なんか、【魔法】的なものを創りたいなー。

 【【魔術】を創造しますか?】

 頭の中で声が響いた。思わず、声に向かって尋ねる。

 (誰?)
 【【魔術】を創造しますか?】

 それしか言ってこない。

 (わかった。創造して)
 【【属性】はどうしますか?】
 (じゃあ、火で…)

 【【火属性魔術】を創造します……完了】

 「創り終わったみたいだな」
 「はい。【火属性魔術】にしました」
 「【魔術】か……まぁ、いっか。次は【技能奪取】の使い方を説明したいけど。僕忙しいからね。フランを呼ぶから待っててねー」

 軽そうな感じで、何もない空間に話しかける。

 「フラン―。仕事だからねー」

 そこにはフランがいる筈がないのに……と思ったがフランの声が聞こえてきた。

 「あっ、わかりました。ありがとうございました」

 そう言った後、フランが現れた。

 「ふぅ。面倒でした」

 えっ、逃げ切ったの? それとも……いや、なんでもない。

 「えっと、どこまで説明してもらいましたか?」
 「【創造権能】の使い方までです」
 「そうですか。じゃあ、【技能奪取】の使い方の説明をしましょうか」

 彼女はそう言って一息つく。

 「まず、技能の詳細を開きましょうか。技能名を言った後、詳細と唱えてください」
 「【技能奪取】詳細」

 俺が呟くと、ホログラムの画面が現れた。

 【技能奪取】
  【分類】技能系
  【希少度レアリティ特殊ユニーク
  【説明】対象の技能を奪える。奪える技能の【希少度レアリティ】は特殊ユニークまで

 「説明文にもある通り、対象の技能スキルを奪えますが、自分より格上の者の技能は奪えません。ここで定義される格上とは、ステータスのランク欄のことです」
 「僕は今、Ⅰだから、誰からも技能スキルを奪えないんですか?」
 「いえ、同ランクの者から奪えます」

 彼女はそう言いながら、目の前に動物を創った。

 「では、この狐から技能を奪ってみましょう」

 【妖狐】
 【ランク】Ⅰ
 【技能】
  【幻視】

 となっている【妖狐】のステータス。

 「対象に十秒以上触れるか、死んでいる対象をで奪えます。まぁ、殺してしまえばいいのですが、人を殺すと咎人になりますからね。あまり、殺らないように気を付けてください。今回は十秒以上触れる方でいきましょうか」
 「わかりました」

 俺は狐に触ってみる。一、二、三……十。

 【技能スキル【幻視】を【妖狐】から奪いました】

「成功したみたいですね」

 俺は頷く。
 
「じゃあ、私がもう【第八世界】に送ります。アドバイスとして、【空間属性魔術】を創造しておくと便利ですよ。それと【創造権能】は人だと一日に一回しか行使できません。それでは【転送】」

 言い終わると、光があふれ始めて、視界が歪み始めた。目を瞑る。

 「それでは……」

 その声がどんどん小さくなっていき……目を開けると、そこは――



 ――木々が溢れる森の中だった。
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