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短編形式
【47】ぶつかってきたんだが?
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「じゃれ合ってますかね。俺たち?」
「ふっ」
すべてお見通しだ、と言わんばかりの目……。当真くんとはまた違ったゾクゾクがさっきから止まらない。
食事を終えて、談笑すること1時間、そこまで長居することなく、お店を出た。
「あ……」
角を曲がろうとしたところで、自転車とぶつかった。とっさに鞄を盾にしたので、痛みはないが、スローモーションのように後ろに倒れていくのが、わかった。
『ガシッ』──力強い腕に抱き留められ、背中や後頭部を打たずに済んだ。
え、っちょっ……。
ほぼ倒れている俺の上に御堂係長の顔がある。さすがに近いかなこれは……。
ジーっと俺を見下ろす御堂係長。薄い唇は少し濡れているようにもみえる。
「せんぱい?」
『ゾクッ』
「ふっ」
すべてお見通しだ、と言わんばかりの目……。当真くんとはまた違ったゾクゾクがさっきから止まらない。
食事を終えて、談笑すること1時間、そこまで長居することなく、お店を出た。
「あ……」
角を曲がろうとしたところで、自転車とぶつかった。とっさに鞄を盾にしたので、痛みはないが、スローモーションのように後ろに倒れていくのが、わかった。
『ガシッ』──力強い腕に抱き留められ、背中や後頭部を打たずに済んだ。
え、っちょっ……。
ほぼ倒れている俺の上に御堂係長の顔がある。さすがに近いかなこれは……。
ジーっと俺を見下ろす御堂係長。薄い唇は少し濡れているようにもみえる。
「せんぱい?」
『ゾクッ』
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