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第9章 トゥルヤ半島
第50話 クイーン種
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「き、貴様ぁぁぁ~~ッ」
(じいさん、『ほっほっほっ』はどうしたw)
ほかのキラー・マンティスよりひと回り大きく、かつ、騎乗者が老人であるため、うしろに長老を乗せたまま速度も威力も段違いの動きをみせる。
さらに斬撃のあとに三日月状の青白い光が直線状に飛んでくるため、避け方を間違えると一貫の終わりである。
(なんだあれ? ちょっと見てみるか)
─────────────────────
個体名なし
キラー・マンティス(クイーン種) 成虫 メス 5歳
つよさ:15.6くらい
スキル
【女王蟷螂】★☆☆☆☆
【大鎌(強)】☆☆☆☆☆
【二重脱皮】☆☆☆☆☆
【飛鏢】 ★★☆☆☆
【共喰】 ☆☆☆☆
────────────────────
ポチョのカード化を使って、神プレイヤがステータスを確認する。
(ふーん、【飛鏢】ってヤツか。いいなこれ)
続いて【模写(SSS)】でコピー条件を確認する。
──────────────────
スキル【飛鏢】★★☆☆☆の模写条件
クイーン以外のこの場にいるキラー・マンティスをすべて倒す
騎乗者を背中から落とす
──────────────────
(なんだ、簡単じゃん)
そう言って、神プレイヤは、ボクからみたら絶望的な状況を楽しみながら攻略せんと、ボクを動かし始めた。
ぱっと見は、クイーン種が他のノーマルのキラー・マンティスを斬り刻んでいるようにみえるがそうではない。神プレイヤがボクを操って、村人たちの亡骸に群がっているキラー・マンティスたちの横を通り抜けているため、とばっちりでクイーン種に斬り刻まれているので、ノーマルが襲われているようにみえているだけだ。
(せっかくだから女王蟷螂は【捕獲】するか)
「ひぃッ!」
最後のノーマルのキラー・マンティスが倒れると、これまで逃げ回っていたボクのカラダが、クイーン種に向かって突撃をはじめたので、思わず悲鳴をあげてしまった。
斜めに走る衝撃波をステップとしゃがむことでかわして、距離を詰めると、振り回す左右の大鎌をいとも簡単に潜り抜け、脚や腹部を朱色の斬線が幾重にも積み重なる。
クイーン種は『ギギッギィ』と喚き、背中に乗っていた長老を振り落とした。長老は宙に放り出されて、岩地に背中から落ちて悲鳴をあげた。
(少しでも身軽になろうとしたのかw)
──────────────────
模写条件を達成しました。スキル【飛鏢】★★☆☆☆を獲得
スロットスキルに空きがないため、自動的に従魔ポチョの【スキルストック】でカード化、収納しました
──────────────────
上に向かって、飛び上がるように一瞬で脱皮をした。さらにひと回り大きくなり、着地すると同時にかろうじてまだ息のあるノーマルのキラーマンティスを喰べ始める。
たしかスキルのところに【共喰】というのがあったので、仲間を食べると、ステータスが増えるのではないだろうか?
(大型の魔物相手だとダガーでは時間がかかるな。なんか手頃なのは……あった)
神プレイヤは相手が強くなるのを焦って止めようとせず、悠長にキョロキョロと辺りを見回し、フレイムロックのマグマ攻撃で命を落とした水人族の槍を2本拾った。
(二重脱皮っていうくらいだから、ダメージを与えたら、もう一回脱皮するパターンだろ?)
<早朝の紅茶>
:たまにゲームでいるよな、めんどくさいのw
<崖っぷちのお腹ぽにょん>
:今、背中から奇襲すれば?
(いや、【捕獲】で捕まえるから、ちょっと工夫をしようと思ってな)
息のあったキラーマンティスを3体食べ終わると、クイーン種がこちらへ振り返り、衝撃波を飛ばしてきた。先ほどよりも速くて大きくなっている⁉
でも神プレイヤに操られたボクは当たり前のようにそれをかわし、近づいて今度はあっさりと下から頭部を槍で貫いた。
途端、先ほどと同じように脱皮するが、一度見たものは神プレイヤに通用しないのだろうか? クイーンが脱皮するより先に背中に回り込み、脱皮した背中に乗ったまま一緒に上空に浮き上がったまま、もう一本の槍で今度は上から頭部を突き貫いた。
地面に落下してもクイーン種には息があった。だが自分で動くことはできず、ボクをみている。
ポチョのスキル【捕獲】でカードに変えた。どうやら、魔物の戦意を喪失、屈服させるのが【捕獲】の条件らしい。
(なんか名前を付けるか……)
─────────────────────
個体名:キラ
キラー・マンティス(クイーン種)脱皮後 成虫 メス 5歳
つよさ:20.7くらい
スキル
【女王蟷螂】★☆☆☆☆
【大鎌(速)】☆☆☆☆☆
【飛鏢】 ★★☆☆☆
【共喰】 ☆☆☆☆
────────────────────
(よし、これでセルの●●モンマスターへの道が拓いたな)
<早朝の紅茶>
:あるの? その概念
<ムフフ99【司会者】>
:いや、ないないw
<崖っぷちのお腹ぽにょん>
:ネタかw
(第51話へ続く)
【第50話時点のステータス】
─────────────────────
セル・B・モティック 男 14歳
階級:騎士
筋力 3.970(0.255Up)+0.900
瞬発力 4.888(0.322Up)+0.900
耐久力 2.349(0.137Up)+0.900
魔力 4.456(0.231Up)+0.900
<固有スキル>
【指し手(U)】
発動型
(砲士1体、飛騎2体、騎士2体、兵士8体の召喚※器の成長により変動あり)
<スロットスキル>
【模写(SSS)】
発動型(指定条件を満たすと相手のスキルをコピーできる)
【融合反応(SS)】
発動型(2つのスキルを融合(AAAまで)させ上位スキルを生成。上位スキルがベースとなる)
【精癒:中(A)】永続型:魔力が毎分0.02回復する。
<能力スキル>
【太陽と月の加護(SSS)Lv3】
永続型(全ステータスにLv補正。呪い抵抗、自癒力上昇)
<武器・防具>
【血吸の猫】
赤い刃をした真銀製のダガー。対象を傷つけた分だけ自分の傷が癒える。
【ハーフスタデッドレザーアーマー】鋲で補強された革鎧
【火炎蛙の短杖】8回使用すると、1時間休息が必要な炎を吐きだす杖
【謎の腕輪】神代遺物品。用途不明。
<従魔?>
─────────────────────
ポチョ
すごくレアな鳥
強さ:ひみつ
【カード測定】★★★★☆
対象をカード化して能力などをみることができる。
【捕獲】★★★★★
対象を弱らせて、カードの中に魔物を封じて操ることができる。
【スキルストック】★★★★★
主人のあまったスキルをカード化して、ストックしておくことができる
────────────────────
<所有モンスターカード>
キラー・マンティス(クイーン種)脱皮後
<所有スキルカード>
【飛鏢(AAA)】
斬属性の武器への付加効果。斬撃の威力0.8倍で飛翔。距離に応じて威力が減衰
(じいさん、『ほっほっほっ』はどうしたw)
ほかのキラー・マンティスよりひと回り大きく、かつ、騎乗者が老人であるため、うしろに長老を乗せたまま速度も威力も段違いの動きをみせる。
さらに斬撃のあとに三日月状の青白い光が直線状に飛んでくるため、避け方を間違えると一貫の終わりである。
(なんだあれ? ちょっと見てみるか)
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個体名なし
キラー・マンティス(クイーン種) 成虫 メス 5歳
つよさ:15.6くらい
スキル
【女王蟷螂】★☆☆☆☆
【大鎌(強)】☆☆☆☆☆
【二重脱皮】☆☆☆☆☆
【飛鏢】 ★★☆☆☆
【共喰】 ☆☆☆☆
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ポチョのカード化を使って、神プレイヤがステータスを確認する。
(ふーん、【飛鏢】ってヤツか。いいなこれ)
続いて【模写(SSS)】でコピー条件を確認する。
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スキル【飛鏢】★★☆☆☆の模写条件
クイーン以外のこの場にいるキラー・マンティスをすべて倒す
騎乗者を背中から落とす
──────────────────
(なんだ、簡単じゃん)
そう言って、神プレイヤは、ボクからみたら絶望的な状況を楽しみながら攻略せんと、ボクを動かし始めた。
ぱっと見は、クイーン種が他のノーマルのキラー・マンティスを斬り刻んでいるようにみえるがそうではない。神プレイヤがボクを操って、村人たちの亡骸に群がっているキラー・マンティスたちの横を通り抜けているため、とばっちりでクイーン種に斬り刻まれているので、ノーマルが襲われているようにみえているだけだ。
(せっかくだから女王蟷螂は【捕獲】するか)
「ひぃッ!」
最後のノーマルのキラー・マンティスが倒れると、これまで逃げ回っていたボクのカラダが、クイーン種に向かって突撃をはじめたので、思わず悲鳴をあげてしまった。
斜めに走る衝撃波をステップとしゃがむことでかわして、距離を詰めると、振り回す左右の大鎌をいとも簡単に潜り抜け、脚や腹部を朱色の斬線が幾重にも積み重なる。
クイーン種は『ギギッギィ』と喚き、背中に乗っていた長老を振り落とした。長老は宙に放り出されて、岩地に背中から落ちて悲鳴をあげた。
(少しでも身軽になろうとしたのかw)
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模写条件を達成しました。スキル【飛鏢】★★☆☆☆を獲得
スロットスキルに空きがないため、自動的に従魔ポチョの【スキルストック】でカード化、収納しました
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上に向かって、飛び上がるように一瞬で脱皮をした。さらにひと回り大きくなり、着地すると同時にかろうじてまだ息のあるノーマルのキラーマンティスを喰べ始める。
たしかスキルのところに【共喰】というのがあったので、仲間を食べると、ステータスが増えるのではないだろうか?
(大型の魔物相手だとダガーでは時間がかかるな。なんか手頃なのは……あった)
神プレイヤは相手が強くなるのを焦って止めようとせず、悠長にキョロキョロと辺りを見回し、フレイムロックのマグマ攻撃で命を落とした水人族の槍を2本拾った。
(二重脱皮っていうくらいだから、ダメージを与えたら、もう一回脱皮するパターンだろ?)
<早朝の紅茶>
:たまにゲームでいるよな、めんどくさいのw
<崖っぷちのお腹ぽにょん>
:今、背中から奇襲すれば?
(いや、【捕獲】で捕まえるから、ちょっと工夫をしようと思ってな)
息のあったキラーマンティスを3体食べ終わると、クイーン種がこちらへ振り返り、衝撃波を飛ばしてきた。先ほどよりも速くて大きくなっている⁉
でも神プレイヤに操られたボクは当たり前のようにそれをかわし、近づいて今度はあっさりと下から頭部を槍で貫いた。
途端、先ほどと同じように脱皮するが、一度見たものは神プレイヤに通用しないのだろうか? クイーンが脱皮するより先に背中に回り込み、脱皮した背中に乗ったまま一緒に上空に浮き上がったまま、もう一本の槍で今度は上から頭部を突き貫いた。
地面に落下してもクイーン種には息があった。だが自分で動くことはできず、ボクをみている。
ポチョのスキル【捕獲】でカードに変えた。どうやら、魔物の戦意を喪失、屈服させるのが【捕獲】の条件らしい。
(なんか名前を付けるか……)
─────────────────────
個体名:キラ
キラー・マンティス(クイーン種)脱皮後 成虫 メス 5歳
つよさ:20.7くらい
スキル
【女王蟷螂】★☆☆☆☆
【大鎌(速)】☆☆☆☆☆
【飛鏢】 ★★☆☆☆
【共喰】 ☆☆☆☆
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(よし、これでセルの●●モンマスターへの道が拓いたな)
<早朝の紅茶>
:あるの? その概念
<ムフフ99【司会者】>
:いや、ないないw
<崖っぷちのお腹ぽにょん>
:ネタかw
(第51話へ続く)
【第50話時点のステータス】
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セル・B・モティック 男 14歳
階級:騎士
筋力 3.970(0.255Up)+0.900
瞬発力 4.888(0.322Up)+0.900
耐久力 2.349(0.137Up)+0.900
魔力 4.456(0.231Up)+0.900
<固有スキル>
【指し手(U)】
発動型
(砲士1体、飛騎2体、騎士2体、兵士8体の召喚※器の成長により変動あり)
<スロットスキル>
【模写(SSS)】
発動型(指定条件を満たすと相手のスキルをコピーできる)
【融合反応(SS)】
発動型(2つのスキルを融合(AAAまで)させ上位スキルを生成。上位スキルがベースとなる)
【精癒:中(A)】永続型:魔力が毎分0.02回復する。
<能力スキル>
【太陽と月の加護(SSS)Lv3】
永続型(全ステータスにLv補正。呪い抵抗、自癒力上昇)
<武器・防具>
【血吸の猫】
赤い刃をした真銀製のダガー。対象を傷つけた分だけ自分の傷が癒える。
【ハーフスタデッドレザーアーマー】鋲で補強された革鎧
【火炎蛙の短杖】8回使用すると、1時間休息が必要な炎を吐きだす杖
【謎の腕輪】神代遺物品。用途不明。
<従魔?>
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ポチョ
すごくレアな鳥
強さ:ひみつ
【カード測定】★★★★☆
対象をカード化して能力などをみることができる。
【捕獲】★★★★★
対象を弱らせて、カードの中に魔物を封じて操ることができる。
【スキルストック】★★★★★
主人のあまったスキルをカード化して、ストックしておくことができる
────────────────────
<所有モンスターカード>
キラー・マンティス(クイーン種)脱皮後
<所有スキルカード>
【飛鏢(AAA)】
斬属性の武器への付加効果。斬撃の威力0.8倍で飛翔。距離に応じて威力が減衰
応援ありがとうございます!
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