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第一部
episode29 「綺麗だ。そう思う感情は人も我らも変わらないだろう」
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「関係ない、だと。お前には分からないだろう。彼女に恋焦がれるこの感情が」
分からない。魔獣が人に惹かれる理由など。そして、その感情が分かることはこの先もきっとないだろう。人に焦がれる感覚すら分からない私に、そんなことを聞くこと自体見当違いだ。
「分かりませんとも。魔獣が抱く感情など」
言うと、眼が血走った。怒りの色を唇に宿し、美人に作られた顔は本物の蛇めいて凶悪となる。しかしすぐに元の相貌に取り繕うと、ゆっくりと私の元へ近づき始めた。
「綺麗だ。そう思う感情は人も我らも変わらないだろう」
たしかに。
一瞬思い、すぐに振り払う。
人の言葉を話す魔獣というのは思ったよりも厄介だ。こうして人に近しい感覚を匂わせて甘言としている。人と魔獣はお互いに、領域外の存在だ。抱く感情が一致するなど、それこそ獣と心を通わすに等しい。
だからこそ、眼前の状況に理解が出来ない。魔獣が人を大事に持つなど、愛玩する以外に考えられないのだ。魔獣とは、人に害を為す存在ではなかったのか。
風使いの彼女に恋焦がれているなど、信じられるわけがない。目の前にいるアレは、獣なのだ。
「人ならば理解してもらえると思ったが、無駄か。仕方ない」
ふふ、と力なく笑ったあと、表情から感情が抜けていく。その顔には諦めという感情が含まれており、そうして魔獣は臨戦態勢を取った。
腕を振りかざし、一振り。
瞬間、戦闘が始まったのだと自覚した。
そのひと薙ぎは中空に青白い刃を出現させ、水中という抵抗を物ともせずに私へと襲い掛かる。大剣という手っ取り早い防御手段がない今、鎧で受けるしかない。賜った鎧の防御力を軽視しているわけではない。しかし風の刃という、防げるかどうかも分からない攻撃に対して、防御手段一つでは心許ない気がする。
投擲された風刃を腕当てで受けると、それは鈍い音を立てて雲散霧消した。一撃一撃に鉄を痛める音がする。このまま刃を受け続けた場合、鎧が砕けるのは時間の問題だろう。
だが地の理は圧倒的に魔獣のほうにある。移動速度には比べ物にならないほど差があり、今の私は格好の的でしかない。
やはり大剣と引き離されたのは様々な点で致命的だった。現に攻撃手段も、防御手段も限られている。なら鎧が砕けようとも、無理矢理に近づくしかない。
ゆっくりと、魔獣は距離を詰めてきていた。国から賜った上質な鎧は悲鳴を上げながらも、なんとか私の身を防いでくれている。相変わらず不穏な悲鳴を上げ続けているが、破損までには至ってはいない。なら、接近出来る可能性はあるだろう。
頭部を腕で防ぎながら進む。陸上と同等とまではいかないが、思ったよりも移動速度は遅くない。水中というよりは突風の中を進んでいるような、そんな感覚。底に足を付けている状態では歩行が出来るのに、中空では途端に水中にいるような抵抗を受ける。
なるほど。これならば、接近すること自体は可能だ。とはいえ速度に差があるのには変わりない。どんなに左右へ避けようとも、結局は今一つテンポが遅れて風刃は当たってしまう。
ただ、一方で魔獣の唇は苛立たしく震えていた。恐らくは私が抵抗しているから。それを裏付けるように、投げつけられる風刃は乱雑に、多くなっていく。
そして。
ひと際大きい金属音と共に、今まで攻撃を防いでいた手甲部分が稲妻形にひび割れた。
「はっ、やけに硬いとは思っていたが。ようやくか! 素手で風の刃は防げまい!」
たしかに、幾度も風刃を受けたにも関わらずよくここまで防いでくれたと思う。よほど腕のいい鍛冶師がこの国にはいるのだろう。関心しながら、亀裂の入った手甲を見つめる。そのひびは蜘蛛の巣のように大きくなっていき、やがて追撃の風刃によって砕けた。
それと同時に、私の右手が露わになる。
だがどうだろう。一部分壊れるのに要する時間は、感覚的に一分かそこらだ。だとすると、風の刃は思ったよりも攻撃力は高くないと思われる。
なら、接近するには残った左の手甲で充分だ。
左手を突き出しながら、緑の水底を蹴る。思うように距離は伸びないが、今は魔獣との間合いが詰められればそれでいい。
「愚かな、この中で近づけると思わないことだ」
唇を結び、無言でそれを否定する。何も魔獣のもとへたどり着く必要はないのだと、風刃を弾きながら思う。そして、ちょうどひと三人ほどの距離だろうか。魔獣の前に降り立つと、即座に真横へ飛んだ。
同時に、商店で購入したペティナイフを投げる。
「小癪な!」
叫びながら中空を横に薙ぐ動作。
それと共に魔獣の眼前に薄い膜が展開され、投げたペティナイフは壁に突き刺さったかのように中空で塞き止められた。刃物ぐらいなら魔法を使わずとも防ぐと思っていたが、そうではないらしい。それが私にはとても意外だった。
つまり、投擲してこの戦闘でもう使えないと思っていたペティナイフが、もう一度使えるということだ。魔法による防御の間に、既に私は再び水底を蹴っていた。そして落ちていくペティナイフの柄頭目掛けて、思いっきり足裏を叩き込む。
「バカな、この中では生きている者なら速度が落ちるはずなのに。お前は」
抵抗に慣れてきたというべきか。それとも、魔獣が風の刃を使用しすぎたせいで効力が落ちたのか。理由はどうあれ確かに開幕よりも速やかに動けているのは事実だった。
押し込まれたペティナイフは膜と拮抗し、ついにはその魔法防御に突き刺さる。膜は即座に泥のように崩壊して、同時に魔獣は距離を取るためか弾かれたように後退した。
「なんだ、お前は」
その問いには答えない。
否。
答えとなるものを持っていないと言ったほうが正しい。私はただの捨て子で、今はただの騎士だ。
返答の代わりとして、今しがた膜を破ったペティナイフをもう一度手に取り、そして投擲した。刃は滑るように中空を翔け、そして魔獣の肩へ突き刺さる。
痛みに耐える獣のような呻き声。
肩からは赤い糸のような細い血のすじが滴る。ただその血は毒々しいまでに赤黒く、人為らざる者である証明をしていた。魔獣は苦悶の表情を浮かべながらペティナイフを掴むと、そのまま一気に引き抜いた。傷口からは即座に血しぶきが飛び、赤黒い血液を散らすその様は先ほど風使いを恋しい顔で愛でていた美女とは別物のように思える。
「許さない。許さない。ただ人に恋をすることすら、お前らは許さないのか!」
知らない。
知ったことではない。
私はただ、お前に囚われている風使いを解放するだけ。
魔獣の甲高い叫び声が響く。叫びはまるで唄のようでもあり、振り絞られた声が緑の領域を切り裂くように拡散する。そしてそれは振動を伴い、温室にいるような息苦しさと暑さを生んでいた。
だが空間が揺れ、思うように歩みを進むことが出来ない。この胸が炙られるような感覚は、果たして焦燥なのか熱によるものなのか。この領域を移動することについて危惧はしていたつもりではあったが、まさかこうして別の形で妨害されることになろうとは。
そうしている間に魔獣は赤く赫奕していた。
攻撃に転じようとしているのは明らかなのに、そこへ辿り着くことが出来そうにない。
鼓動が早鐘を打ち始める。暑さにより息が上がり、不安感を駆り立てていく。どうするべきか。魔法攻撃など今まで受けたことなどなく、当然私は魔法使いではないため対策することも出来ない。もはやこの鎧と体の鈍さしかと頼るものがない、そんな状態であった。
分からない。魔獣が人に惹かれる理由など。そして、その感情が分かることはこの先もきっとないだろう。人に焦がれる感覚すら分からない私に、そんなことを聞くこと自体見当違いだ。
「分かりませんとも。魔獣が抱く感情など」
言うと、眼が血走った。怒りの色を唇に宿し、美人に作られた顔は本物の蛇めいて凶悪となる。しかしすぐに元の相貌に取り繕うと、ゆっくりと私の元へ近づき始めた。
「綺麗だ。そう思う感情は人も我らも変わらないだろう」
たしかに。
一瞬思い、すぐに振り払う。
人の言葉を話す魔獣というのは思ったよりも厄介だ。こうして人に近しい感覚を匂わせて甘言としている。人と魔獣はお互いに、領域外の存在だ。抱く感情が一致するなど、それこそ獣と心を通わすに等しい。
だからこそ、眼前の状況に理解が出来ない。魔獣が人を大事に持つなど、愛玩する以外に考えられないのだ。魔獣とは、人に害を為す存在ではなかったのか。
風使いの彼女に恋焦がれているなど、信じられるわけがない。目の前にいるアレは、獣なのだ。
「人ならば理解してもらえると思ったが、無駄か。仕方ない」
ふふ、と力なく笑ったあと、表情から感情が抜けていく。その顔には諦めという感情が含まれており、そうして魔獣は臨戦態勢を取った。
腕を振りかざし、一振り。
瞬間、戦闘が始まったのだと自覚した。
そのひと薙ぎは中空に青白い刃を出現させ、水中という抵抗を物ともせずに私へと襲い掛かる。大剣という手っ取り早い防御手段がない今、鎧で受けるしかない。賜った鎧の防御力を軽視しているわけではない。しかし風の刃という、防げるかどうかも分からない攻撃に対して、防御手段一つでは心許ない気がする。
投擲された風刃を腕当てで受けると、それは鈍い音を立てて雲散霧消した。一撃一撃に鉄を痛める音がする。このまま刃を受け続けた場合、鎧が砕けるのは時間の問題だろう。
だが地の理は圧倒的に魔獣のほうにある。移動速度には比べ物にならないほど差があり、今の私は格好の的でしかない。
やはり大剣と引き離されたのは様々な点で致命的だった。現に攻撃手段も、防御手段も限られている。なら鎧が砕けようとも、無理矢理に近づくしかない。
ゆっくりと、魔獣は距離を詰めてきていた。国から賜った上質な鎧は悲鳴を上げながらも、なんとか私の身を防いでくれている。相変わらず不穏な悲鳴を上げ続けているが、破損までには至ってはいない。なら、接近出来る可能性はあるだろう。
頭部を腕で防ぎながら進む。陸上と同等とまではいかないが、思ったよりも移動速度は遅くない。水中というよりは突風の中を進んでいるような、そんな感覚。底に足を付けている状態では歩行が出来るのに、中空では途端に水中にいるような抵抗を受ける。
なるほど。これならば、接近すること自体は可能だ。とはいえ速度に差があるのには変わりない。どんなに左右へ避けようとも、結局は今一つテンポが遅れて風刃は当たってしまう。
ただ、一方で魔獣の唇は苛立たしく震えていた。恐らくは私が抵抗しているから。それを裏付けるように、投げつけられる風刃は乱雑に、多くなっていく。
そして。
ひと際大きい金属音と共に、今まで攻撃を防いでいた手甲部分が稲妻形にひび割れた。
「はっ、やけに硬いとは思っていたが。ようやくか! 素手で風の刃は防げまい!」
たしかに、幾度も風刃を受けたにも関わらずよくここまで防いでくれたと思う。よほど腕のいい鍛冶師がこの国にはいるのだろう。関心しながら、亀裂の入った手甲を見つめる。そのひびは蜘蛛の巣のように大きくなっていき、やがて追撃の風刃によって砕けた。
それと同時に、私の右手が露わになる。
だがどうだろう。一部分壊れるのに要する時間は、感覚的に一分かそこらだ。だとすると、風の刃は思ったよりも攻撃力は高くないと思われる。
なら、接近するには残った左の手甲で充分だ。
左手を突き出しながら、緑の水底を蹴る。思うように距離は伸びないが、今は魔獣との間合いが詰められればそれでいい。
「愚かな、この中で近づけると思わないことだ」
唇を結び、無言でそれを否定する。何も魔獣のもとへたどり着く必要はないのだと、風刃を弾きながら思う。そして、ちょうどひと三人ほどの距離だろうか。魔獣の前に降り立つと、即座に真横へ飛んだ。
同時に、商店で購入したペティナイフを投げる。
「小癪な!」
叫びながら中空を横に薙ぐ動作。
それと共に魔獣の眼前に薄い膜が展開され、投げたペティナイフは壁に突き刺さったかのように中空で塞き止められた。刃物ぐらいなら魔法を使わずとも防ぐと思っていたが、そうではないらしい。それが私にはとても意外だった。
つまり、投擲してこの戦闘でもう使えないと思っていたペティナイフが、もう一度使えるということだ。魔法による防御の間に、既に私は再び水底を蹴っていた。そして落ちていくペティナイフの柄頭目掛けて、思いっきり足裏を叩き込む。
「バカな、この中では生きている者なら速度が落ちるはずなのに。お前は」
抵抗に慣れてきたというべきか。それとも、魔獣が風の刃を使用しすぎたせいで効力が落ちたのか。理由はどうあれ確かに開幕よりも速やかに動けているのは事実だった。
押し込まれたペティナイフは膜と拮抗し、ついにはその魔法防御に突き刺さる。膜は即座に泥のように崩壊して、同時に魔獣は距離を取るためか弾かれたように後退した。
「なんだ、お前は」
その問いには答えない。
否。
答えとなるものを持っていないと言ったほうが正しい。私はただの捨て子で、今はただの騎士だ。
返答の代わりとして、今しがた膜を破ったペティナイフをもう一度手に取り、そして投擲した。刃は滑るように中空を翔け、そして魔獣の肩へ突き刺さる。
痛みに耐える獣のような呻き声。
肩からは赤い糸のような細い血のすじが滴る。ただその血は毒々しいまでに赤黒く、人為らざる者である証明をしていた。魔獣は苦悶の表情を浮かべながらペティナイフを掴むと、そのまま一気に引き抜いた。傷口からは即座に血しぶきが飛び、赤黒い血液を散らすその様は先ほど風使いを恋しい顔で愛でていた美女とは別物のように思える。
「許さない。許さない。ただ人に恋をすることすら、お前らは許さないのか!」
知らない。
知ったことではない。
私はただ、お前に囚われている風使いを解放するだけ。
魔獣の甲高い叫び声が響く。叫びはまるで唄のようでもあり、振り絞られた声が緑の領域を切り裂くように拡散する。そしてそれは振動を伴い、温室にいるような息苦しさと暑さを生んでいた。
だが空間が揺れ、思うように歩みを進むことが出来ない。この胸が炙られるような感覚は、果たして焦燥なのか熱によるものなのか。この領域を移動することについて危惧はしていたつもりではあったが、まさかこうして別の形で妨害されることになろうとは。
そうしている間に魔獣は赤く赫奕していた。
攻撃に転じようとしているのは明らかなのに、そこへ辿り着くことが出来そうにない。
鼓動が早鐘を打ち始める。暑さにより息が上がり、不安感を駆り立てていく。どうするべきか。魔法攻撃など今まで受けたことなどなく、当然私は魔法使いではないため対策することも出来ない。もはやこの鎧と体の鈍さしかと頼るものがない、そんな状態であった。
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